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地域に見守られ育てられる、子どもの”できるようになりたい”を育む/「三鷹市立北野小学校」清水校長先生

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「東三鷹学園」として小・中一貫カリキュラムを採用する「三鷹市立北野小学校」は、地域の方々の協力の下、児童と保護者で行う「じゃがいも掘り大会」や「学校農園」、200キロ以上のもち米をつく「餅つき大会」など、地域資源の豊かさを活かした教育活動を行っている。また子どもの弱点を補う補習や体力向上の取り組みなど、子ども一人ひとりに合った丁寧かつ根気強い指導も大きな特徴だ。そんな「三鷹市立北野小学校」の日々の活動や取り組みについて、清水校長先生にお話を伺った。

清水校長先生

地域の人々の思いに支えられ、自然の豊かさを体験できる9年間

――「三鷹市立北野小学校」の沿革や教育目標をお教えください

清水校長先生:本校は1970(昭和45)年4月1日に創立しました。2008(平成20)年には「三鷹市立第一小学校」と「三鷹市立第六中学校」との小中一貫カリキュラムを採用した「東三鷹学園」が開園し、2018(平成30)年に10周年を迎えました。
「豊かな心をもち、たくましく生きる児童に育てる」を合言葉に、「健康な子ども・考える子ども・思いやりのある子ども」を教育目標に掲げています。未来を担う子どもたちが、生き生きと元気になれるように。心身ともに健康で、自分の考えをしっかりもつ人に育つように。そして相手を思いやれる、人間関係をきちんと構築できる人に成長できるように。その基礎となる部分を小学校で身に付けさせたいと、教職員一同で力を合わせて日々の教育活動を行っています。

「三鷹市立北野小学校」

――小・中一貫教育では、どのような取り組みや連携を行なっていますか?

清水校長先生:三鷹市の小・中一貫教育は、既存の小中学校を存続させた形で児童・生徒は現在の小中学校に在籍しながら、小中学校間の強固な連携と交流を図ること。そして地域ぐるみで教育を支援する「コミュニティ・スクール」を推進することを、大きな特色としています。「東三鷹学園」を設置してから、2019(令和元)年に11年目を迎え、安定した活動になってきたと自負しています。
たとえば、6年生が中学校体験として「三鷹市立第六中学校」に行き、修学旅行中だった3年生の教室をお借りして授業を受けてきました。1~2年生の授業を見学し、部活動紹介も行いました。これから部活動体験もあり、先輩方と一緒に練習する貴重な機会になります。昨年度までを見ても、先輩方が部活に真剣に取り組む姿や、授業を受けているところを目の当たりにして、刺激を受けた児童も多かったようです。 このほかにも、児童会生徒会の交流TEH(ザ・イースト・ホークス)やふれあい活動、音楽交流会、中学生によるボランティア活動などがあります。

教室

小学校同士の交流が中1ギャップの解消にもつながる

――同じ「東三鷹学園」の「三鷹市立第一小学校」との交流もあるそうですね

清水校長先生:6年生の宿泊行事である自然教室は合同で行い、現地の活動を両校が同じグループになって取り組むようにしています。また、6年生の水泳大会も一緒に開催し、小中だけでなく小小同士の交流も積極的に行っています。
教員たちも「何が子どもにとってよい活動なのか」、「何がプラスになるのか」を考え、一過性ではなく長く続けられる活動を一歩一歩進めています。
同じ中学校区の6年生がお互い顔見知りになれば、中学入学後の新しい環境になっても安心できるでしょう。少しでも中1ギャップをなくせるよう、小学校同士の交流は今後も続けていきたいと思っています。

――”東三鷹スタンダード”とはどのような取り組みなのでしょうか?

清水校長先生:「東三鷹学園コミュニティ・スクール(CS)委員会」のみなさんと学校が「育てていきたい子ども像」や「何が子どもたちに必要か」を相互に意見交換しながら考えて、子どもたちが「自分で目標を決め、取り組む習慣を身に付けること」をテーマに2014(平成26)年から実施しているものです。
学期はじめに「学習面・生活面・コミュニケーション面」での各自の目標を専用のシートに書き入れ、学期終わりには、ふりかえりや家庭からの励ましの言葉を書き入れて、1年間で1枚のシートを完成させます。
2019(令和元)年から各自に保存ファイルを配布し、小学1年から中学3年まで9枚のシートを保管できるようにしました。つまりそのファイルには、9年間の自分の変化や成長の過程がすべて詰まっている、考え方によっては通知表よりも自分の成長を感じられる記録になっている訳です。
この取り組みの開始時には、CS委員会の皆さんが資料を作成して保護者会で丁寧に説明してくださいました。保護者の皆さんの理解を得ることで、家庭でも”東三鷹スタンダード”の取り組みの考え方を共有でき、学校とも協力しながら子どもたちを見守り・励ましていかれると思います。

東三鷹スタンダード

それぞれの子どもの弱点を見極めて指導することが学校の役目

―学力向上の取り組みについてもお教えください

清水校長先生:担任が各児童のサポートが必要な教科に関して、長期休暇や毎月1回の放課後30分を利用して補習授業を行う「ジャンプアップ」、教員ではなく地域の学生さんや一般の方々による補習で、希望者を募って行う「みたか地域未来塾」、保護者や地域の方々によるサポート隊に授業に入ってもらい、よりきめ細かな算数指導を行う「算数サポート」などがあります。
何の勉強に困っているのか、どの部分につまづいているのかは、一人ひとりそれぞれ違います。例えば逆上がりができない原因は、腕が伸びているからかもしれないし、蹴り上げの力が弱いからかもしれない。それぞれの子どもの弱点を見付けて、その子に合った指導をしなければ、できるようにはなりません。

―先生方は子どもがつまづいている点を見極めなければいけないということですね?

清水校長先生:もちろんです。それが教員の腕の見せどころでもあります。子どもは勉強が分からなくなると、目をそらしたりそっぽを向いたりしがちです。でも心の底の方では「理解したい」、「分かるようになりたい」と思っているもの。その気持ちを引き出し、こちらを向かせるのが教員の力です。
学力は知識だけでなく、学びに向かう気持ちや力のことです。できる・できないは結果なので仕方ないですが、「やろうとする子ども」、「根気よく最後まで諦めない気持ち」を育てるのが学校の仕事です。学びに向かう気持ちと力を育むことが、文科省が提唱する「主体的で対話的で深い学び」だと、私は考えています。

―体力向上のための活動も盛んだとお聞きしました

清水校長先生:長縄・短縄週間や持久走週間の「北野RUNRUNRUN」といった短期間の取り組みもありますが、大切にしているのは毎日の体を動かす習慣です。本校の校庭は全面芝なのですが、中休みは全校児童に校庭に出て遊びましょうと指導をしています。子どもたちは元気いっぱい遊んでいますし、教員は一緒になって走り回ってます。
体力をつけるには、体育の時間だけでなく普段から体を動かすことが大切です。教員が率先して体を動かす遊びを取り入れて、インドア派の子どもたちも一緒に校庭に連れ出すようにしているようです。

「三鷹市立北野小学校」

―卒業後の進学先についてもお聞きしたいのですが

清水校長先生:その年によって変動しますが、約8割は学区である「三鷹市立第六中学校」に、約2割は私立や国公立の中学へ進学します。

「子どもたちのためなら」と集まってくれる地域の方々

―地域の方々が学校活動に非常に協力的だとお聞きしました

清水校長先生:北野地区は三鷹有数の農業地帯であり、地域資源が豊かな場所です。学校に対しての思いも強く、「学校のため、子どもたちのために」と協力してくださる姿勢を強く感じます。
たとえば、学校のすぐ横に学校農園をお借りしているのですが、2年生のサツマイモ、3年生の大根、5年生の麦など、各学年の学びに大切な農作物を育てるお手伝いもしてくださっています。
5年生が植えたじゃがいもを、児童と保護者で収穫する「じゃがいも掘り大会」も、毎年6月に行っています。2019(令和元)年度は1トンもの収穫があり、親子で掘ったじゃがいもを地域や保護者の方々と共に6年生男子が運び、6年生女子が袋詰めをしました。地域の方々が掘りたてを茹でてくださり、そのじゃがいもをみんなで食べて、最後は袋詰めされたお土産を持ち帰る一大イベントでした。
12月には200キロ以上のもち米を使って、地域の方々が杵と臼を持ち寄って、全校児童が餅つき体験をする「餅つき大会」もあります。近年はこの餅つきができる学校が減っていると聞きますが、本校ではまだまだ続けられそうです。

図書館

―子どもたちへの深い愛情を感じますね

清水校長先生:こんなに愛情深く関わってもらって、子どもたちは幸せだと思います。先日も近隣の畑の方が子どもたちのためにひまわりで迷路を作ってくださり、「今年もつくったよ」と学校に知らせてくれました。同じ学園の「三鷹市立第一小学校」にも声を掛けて、本校では1~4年生の子どもたちが訪れて楽しんできたところです。
夏休みの終わりに通学路や学校周辺の枝切りがありましたが、地域の方々が軽トラを何台も出してくださり、駐在さんや地域の交通対の方々、PTAも集まって、教員も一緒になってきれいにしました。
その他にも、カブトムシをどっさり学校に届けてくださったり、中学1年では職業体験として30軒の農家で実際に農作業をお手伝いさせてもらったりしました。ここには紹介し切れないほど、いろいろとご協力いただいています。
素晴らしいのは、お手伝いしてくださる人がパッと瞬時に集まってくださる点。そんな風に地域の方々が気持ちよくお手伝いくださるおかげで、教員たちも嬉々として集まり一緒に働いています。学校と地域の連携が取れている環境だからこそ、日々の教育活動もしっかり安定して行えていると実感しています。

――周辺の環境について、どのようにお感じになられますか?

清水校長先生:学校周辺は三鷹のなかでも特に自然が多く残っている地域で、環境がとてもよいですね。三鷹産野菜を売りにしたレストランなども多いようですが、その多くは小学校周辺で採れたものだと思います。
また現在、学校のすぐ近くで外環道のジャンクションを建設中で、長らく工事が行われています。実はこの工事のために、本校学区では約300世帯が立ち退いたこともあり、三鷹市内の他の小学校では児童数が増えているなか、「三鷹市立北野小学校」ではやや減少傾向にあります。
地域住民の方々はこの工事に関して関係各所と常に話し合いを行い、子どもたちの安全をどう守るかを最優先に考えてくださっています。先日はトンネルの中に子どもたちを招待してくださり、現場を見せてくれました。これも地域の方々が子どもたちのことを一番に考えてくださっているから実現したことです。三鷹市では人こそが財産という意味で「人財」という言葉をよく使うのですが、その文字通りの気持ちの温かい地域性だと思っています。

清水晃校長先生

三鷹市立北野小学校

清水晃校長先生
所在地:東京都三鷹市北野3-1-5
電話番号:0422-47-0551
URL:http://www.mitaka-schools.jp/kitano-es/
※この情報は2019(令和元)年9月時点のものです。

地域に見守られ育てられる、子どもの”できるようになりたい”を育む/「三鷹市立北野小学校」清水校長先生
所在地:東京都三鷹市北野3-1-5
電話番号:0422-47-0551
http://www.mitaka-schools.jp/kitano-es/


隣接する小学校と一緒に子どもたちの成長をサポート/「つくば市立谷田部幼稚園」 海﨑 豊園長先生

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「谷田部幼稚園」の創立は1970(昭和45)年9月。一番の特徴は、「つくば市立谷田部南小学校」と同じ敷地内にあるということ。それによって校庭を園庭として使えるばかりか、曜日によっては体育館も使用できる。周辺は緑が豊富で、カブトムシやクワガタもいる子どもたちの成長にはぴったりの場所。今回は、そんな「谷田部幼稚園」を訪ね、園の歴史や保育の取り組みについて海﨑 豊園長先生にお話を伺った。

地道なこと、でもそれが大切

海﨑園長先生

――まずは、「谷田部幼稚園」の沿革・概要を教えてください。

当園の創立は1970(昭和45)年9月で、5歳児2学級の幼稚園として始まりました。1987(昭和62)年11月、3町1村の合併によりつくば市が誕生し、それまでの“谷田部町立”から“つくば市立”へと名称が変わりました。大きな出来事としては、やはりつくばエクスプレスの開業ですね。もともと当園は「谷田部小学校」に隣接していたのですが、「みどりの」駅を中心に宅地開発が進み、それに対応すべく「谷田部南小学校」に移転してきました。現在の園児数は年少3クラス・79名、年長3クラス・90名(2019年7月9日時点)で、木々に縁取られている落ち着いた幼稚園となっています。

教室

――保育への考え、また特色について聞かせていただけますか?

理想とする子どもの像は3つあります。“自己発揮し、力いっぱい遊べる子ども”、“心豊かで、思いやりのある子ども”、“自分で考え、進んで行動する子ども”の3つです。それを目指しながら身につけられるものとして、健康な心と体、自立心、協同性、道徳性・規範意識の芽生え、社会生活とのかかわり、思考力の芽生え、自然との関わり・生命尊重、数量・図形・標識・文字などへの関心・感覚、言葉による伝え合い、そして豊かな感性と表現が挙げられます。これからの時代を生きていく力、そして小学校で必要になる基礎的な力を、日々しっかりと伸ばしていけたらと思います。

園児の8割近くはみどりの地区だという

――「みどりの」という街の特徴を活かした取り組みはありますか?

当園に通っている園児の約80%はみどりの地区に住んでいますが、同時に「輝翔学園」4校も園区に該当しているため、「みどりの」だけに目を向けるというのではなく、市外から移ってきた方、そして以前から住んでいる方との交流を見据えた取り組みが何よりも大切と考えています。

おみこしなど年間行事は盛りだくさん

――年間行事については、どのようなものがありますか?

大きなものとしては夏まつり、運動会、生活発表会の3つですね。夏まつりは先日終わったばかりですが、おみこし、盆踊り、金魚すくい、輪投げなどをみんなで楽しみました。それ以外では誕生会、カレーパーティー、七夕集会、クリスマス会、もちつき、まめまき集会、サッカー教室、おはなし会7回、リトミックなどがあります。

読み聞かせなど地域との交流の機会も豊富

――地域との交流などあれば教えてください。

やはり頻度が高いのは同じ敷地内にある「谷田部南小学校」との交流です。さつまいもの苗植えや収穫を一緒にしたり、先ほど申し上げた夏まつりに小学生を招待したりしています。また、生活科・つくばスタイル科に参加させていただくこともありますし、読み聞かせの時間では年長と1・2年生との交流もあります。それと、交流とは少し意味が違うかもしれませんが、合同避難訓練・引き渡し訓練で、いざというときの連携を確かめることもしています。

小学校のグラウンドを使って遊べる

――先生方が児童と接する際に大切にしていることを教えてください。

地味と言われるようなことを着実に、一歩ずつ進めていくことが大切ではないかなと思います。園庭は小学校のグラウンド、そして火曜日と木曜日は体育館を使わせてもらっています。幼稚園として、実に恵まれているこの環境を活かして、子どもたちが伸び伸びと成長していくための手助けをしていきたいですね。

緑が豊富な新しい街

緑に囲まれた環境

――最後に、みどりのエリアの一番の魅力を教えていただけますか?

一番の魅力は、“たくさんの自然が残っている新しい街”ということだと思います。来園時に乗ってこられた自動車のナンバープレートを見ると、色々なところから来ているというのが分かります。人が集まってくるということ、そして商業施設や大小さまざまな公園が充実していることを考えると、子育てにはふさわしい街なのではないかなと思います。「発展途上の新しい街を自分たちの手でつくる。」この意識があれば、より充実した生活を送れるのではないでしょうか。

つくば市立谷田部幼稚園

つくば市立谷田部幼稚園

海﨑豊 園長先生
所在地:茨城県つくば市境田191-1
電話番号:029-836-1728
URL:https://www.city.tsukuba.lg.jp/kosodate/kyoiku/shitei/1001156.html
※この情報は2019(令和元)年7月時点のものです。

隣接する小学校と一緒に子どもたちの成長をサポート/「つくば市立谷田部幼稚園」 海﨑 豊園長先生
所在地:茨城県つくば市境田191-1
電話番号:029-836-1728
教育時間:9:00~15:00(水曜日9:00~14:00)

アットホームな雰囲気と目が届く規模感が魅力。子育てに頼れる身近な施設「宮前児童館」/館長 島田隆さん

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「久我山」駅から徒歩10分。閑静な住宅街にある「宮前児童館」は、杉並区立の施設だ。専用の庭ではドッヂボールなどの外遊びや焚き火もできる。毎年秋には、落ち葉を使って焼き芋をしたり、親子が参加できるイベントなども開催している。今回は、館長を務める島田隆さんに同館の活動内容や久我山エリアの魅力について伺った。

宮前児童館

多い日は200人以上が利用する人気の児童館

――まずは、「宮前児童館」の概要と設備を教えてください。

島田館長:0~18歳まで利用できる杉並区立の児童館です。規模は大きくありませんが、区内では珍しく専用の庭があったり、学童クラブも併設されています。1階には乳幼児室、ボール遊びや卓球ができる遊戯室、ブロックやボードゲームで遊べる集会室があります。2階には、幼児から小学生向けの本が並ぶ図書室も備えています。乳幼児室には。流し台、電子レンジ、オムツ交換台、幼児用のトイレがそろっていますし、集会室にはピアノやおままごとセットもあります。図書室の本は一人5冊まで、2週間借りることができます。

集会室

――施設の利用方法や利用状況を教えてください。

島田館長:予約は必要ありません。来館時に氏名を記入すれば、そのまま自由に利用することができます。1日の利用者数は約80~90人くらいでしょうか。ただ、学校が早く終わって自由時間が長い日などは200人以上にもなるので、平均すると毎日100人以上は来ていると思います。

宮前児童館 館長 島田様

――どのような方が多く利用されていますか?

島田館長:午前中は乳幼児を連れたお母さんが多く、午後は学校を終えた小学生がメインになります。高学年になると授業時間も長くなったり、塾や習い事で忙しくなることもあって、3・4年生くらいまでの子が一番多いですね。また、隣に「西宮中学校」があるので、他の児童館に比べると中学生の利用も多い方だと思います。

平日は毎日、親子参加型の子育てひろば「ゆうキッズ」を開催

――子育ひろば「ゆうキッズ」について教えてください。

島田館長:杉並区で行っている、乳幼児親子のための子育てひろばです。当館では火曜日から木曜日の午前中に、月齢別のミニプログラムを実施。火曜日は1才後半~2・3才児向けの「すくすくタイム」、水曜日は8カ月~1才前半向けの「よちよちタイム」、木曜日は7カ月までの「ほやほやタイム」を行っています。毎回、10~20組の親子が参加し、手遊びやわらべうたなどを楽しんでいますよ。

必要なものがそろった、清潔な乳幼児室

――定例プログラムのない月曜日と金曜日はどんなことをやっているのでしょうか。

島田館長:月曜日は自由利用で、金曜日はイベントを行っています。イベント内容は、季節の行事にちなんだ工作や子どもの写真をアルバムにまとめる「アルバムカフェ」、身長・体重測定や誕生日祝いなど多岐に渡ります。リサイクル市や講師を招いての離乳食の話など、保護者向けの内容も充実させています。

木曜日に実施しているゆうキッズ「ほやほやタイム」の様子

――その他の取り組みや地域行事についても教えてください。

島田館長:障がい児と一緒に遊ぶ「なかよしわくわくタイム」を、年に6回ほど実施しています。「高井戸第二小学校」の障がい児クラス「久我山学級」の子どもたちと、仲良く遊んでいます。地域の大きなイベントは「秋まつり」でしょう。小学校やPTA、地域の人たちが実行委員会として活躍してくださっていて、児童館が事務局の役割を果たしています。

小規模だから些細なことにも目が届く

――「宮前児童館」ならではの良さについて教えてください。

島田館長:庭があって、焚き火などができる点が大きな特色だと思います。近隣の方々のご理解もあって、毎年焼き芋やホットドッグを参加者全員で楽しんでいます。それと、こぢんまりとしていて部屋数が少ない分、常に一部屋につき一人の職員を配置できています。中学生がいても、小学生の子どもたちが怖がらずに遊べるので、安心感があると思います。

事務室

――子どもたちと接する上で心がけていることはありますか。

島田館長:できるだけ自主性を尊重し、自由に遊べるよう心がけています。必要以上に禁止事項を増やすと、楽しい遊びもつまらなくなってしまうので。子どもたちにとって児童館は遊び場です。なのでやはり第一に子どもたちが楽しく過ごせることを考えています。

――他の保育施設や教育施設とはどのように連携されていますか。

島田館長:保育園・幼稚園・小中学校の代表、民生委員などで構成される子育てネットワークが学区ごとにあり、何かあったらすぐに適切な対応が取れるよう情報を共有しています。冬場はインフルエンザの流行状況なども共有して、免疫力の弱い子どもたちへの感染拡大に注意しています。

子育てひろばの利用者の皆様に聞きました!

――同館を利用されての感想を教えてください。

Aさん:現在、子どもは7カ月です。ワンオペ育児なので、気晴らしにと週一のペースで通っています。ここに来ると子どももすごく楽しそうですし、私もリラックスできます。

ミニプログラム終了後にくつろぐ保護者の方々

Bさん:この児童館は、知人に勧められて今日初めて来たんです。職員さんの対応といい、施設のアットホームな雰囲気といい、おすすめだけあってとても居心地が良いです。

Cさん:私もBさんと一緒に初めて来たんですけど、時間があっという間でした! 歌を歌ったりして、子どももご機嫌で。来て良かったです。

――久我山エリアの子育て環境はいかがですか?

Aさん:静かでな住宅街なので、安心して子育てができるところは大きいですね。

遊戯室のおもちゃ

Cさん:急行が停まる井の頭線「久我山」駅を利用できるのが便利です。急行に乗れば渋谷まで15分弱で行けるので。休日のおでかけもスムーズです。

Dさん:やっぱり静かなところですね。それから、おしゃれな飲食店や商業施設の多い吉祥寺に近いことも大きな魅力ではないでしょうか。「井の頭恩賜公園」なら歩いて30分くらいで行けますよ。とても良いお散歩になっています。

「井の頭恩賜公園」

――子ども連れで行けるおすすめのカフェなどあれば教えてください。

Aさん:この近くにある「mon’s(モンズ)」というカフェがおすすめです。子連れOKで、ヘルシーなお料理をのんびり食べられますよ。ぜひ、一度行ってみてください!

宮前児童館

杉並区立宮前児童館

島田 館長
所在地 :東京都杉並区宮前4-15-13
電話番号:03-3332-0455
URL: http://www.city.suginami.tokyo.jp/shisetsu/kosodate/jidoukan/1006538.html
※この情報は2019(平成31)年2月時点のものです。

アットホームな雰囲気と目が届く規模感が魅力。子育てに頼れる身近な施設「宮前児童館」/館長 島田隆さん
所在地:東京都杉並区宮前4-15-13
電話番号:03-3332-0455
利用時間:10:00~18:00(土・日曜日は17:00まで)
休館日:第2月曜日、こどもの日を除く祝日、年末年始(12/28~1/4)
https://www.city.suginami.tokyo.jp/shise..

今まさに動き出す「真間銀座会」再生へ/「真間銀座会商店街」小林ちこさん

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古くから文教都市、住宅都市として発展してきた市川市真間エリア。万葉集に詠まれた「真間の手児奈伝説」も有名で、歴史と文化の息づく落ち着いた街並みが広がる。京成本線「市川真間」駅周辺には、飲食店をはじめ地域の生活を支える多彩なお店が揃い、街に賑わいをもたらしている。今回は、「真間銀座会商店街」の副会長として日々奔走する小林ちこさんにお話を伺い、商店街の特色、地域の魅力などについて教えていただいた。

加盟店およそ70店舗からなる「真間銀座会商店街」

「商店会店舗マップ」を手にする副会長・小林ちこさん

――まず「真間銀座会商店街」の概要について教えてください。

小林さん:「真間銀座会(ままぎんざかい)」は、京成本線「市川真間」駅の線路沿い南北両側を中心に形成された加盟店およそ70店舗の商店会です。商店会が発足したのは1928(昭和3)年で、2018(平成30)年で90年を迎えました。
私が商店会の活動に携わるようになったのは2015(平成27)年4月のことで、全国の商店街と状況は同じくお店の閉店、客足も遠のき「何をやってもしょうがない…」と絶望ムードが漂うような雰囲気の商店会でした。

「真間銀座会・真間駅前通り会 商店会店舗マップ」

そこで最初に取り組んだのがこの「商店会店舗マップ」の制作です。「真間銀座会」と「真間駅前通り会」が協力してA2判・蛇腹折りのマップを作りました。「真間銀座会」を知るにはまずこのマップをご覧になっていただければと思います!
マップを制作するにあたっては、商店会会員のカメラマンさんに撮影をお願いしたり、会員さんではないのですがカフェ「Mogu-Mogu Cafe」さんの娘さんにデザインをお願いしたりして、自分たちの手でマップを作ることができました。

様々な業態のお店が並ぶ

――商店会の特徴について、どのようなお店が多いでしょうか?

小林さん:「商店会店舗マップ」を作成したのが2016(平成28)年のことなんですが、取材を通じてあらためて気がついたことは、幅広い業態のお店が揃っているということです。飲食店はもちろん、お医者さんや整骨院、ヘアーサロン、スポーツクラブ、生花店、書店もありますし、新聞屋さんや1923(大正12)年創業の水道屋さんだってあります。

「気になる店には入らないと損しますよ」

飲食店も、老舗の料亭からフランス料理店、知る人のみぞ知る名店の中華料理店、他にも焼き鳥、居酒屋、バーなど様々な店舗が揃っています。気になってはいるけどなかなか入れないという地元の方の声も聞きますけど、「入らないと損しますよ」っておすすめしたくなるお店ばかりですね。

地域と協力して様々なイベントを開催。ラジオ放送も。

春と秋に大規模なお祭りが開催される

――特色のある活動や、地域の方との交流について教えてください。

小林さん:市川市と言えば、毎年10月に開催される「市川まつり」が有名です。JR「市川」駅の北口周辺から京成「市川真間」駅のあたりまで、車を通行止めにして大規模なお祭りが開催されます。
地元の「市川駅前西通り商店会」、「市川ビル商店会」、「真間銀座会」、「アイアイロード市川商店会」、「市川三商会」、「真間駅前通り会」の6商店会が一緒になって作り上げるお祭りで、「真間銀座会」も自前でステージを作って盛り上げます。
また「真間銀座会」独自の取り組みとしては、春に「おひなさま回遊スタンプラリー」と「つるし雛コンテスト」があります。2018(平成30)年から取り組みはじめた、新しいイベントです。

商店街の歴史は長い

冒頭に申し上げた通り、歴史は長い商店会ですが、私が役員を引き継いだ頃は商店会そのものが冷え込んでいました…。「商店会店舗マップ」を作成したことが「真間銀座会」の再生に向けた活動の第一歩で、そこからひとつずつ企画を立てて実現させている状況です。
役員になった時に、何よりもまずFacebookを立ち上げたのも地域との接点を作るための試みで、それから毎日のように内容を更新しています。実は、「商店会店舗マップ」の制作に協力してくれた千葉大学商店街研究会の学生さんと繋がったのもこのFacebookのおかげなんです。

「ま・ま・ま・ままぎんざ」は「市川うららFM」で毎月第2・4週水曜の12時から

――ラジオ番組「ま・ま・ま・ままぎんざ」を放送していらっしゃるそうですね。具体的な活動内容をお聞きしたいです!

小林さん:ラジオ番組の「ま・ま・ま・ままぎんざ」をはじめたのは2018(平成30)年6月のことです。「真間銀座会」をできるだけ多くの方に知ってもらうための取り組みとして始めました。
放送している「市川うららFM」は千葉県市川市を中心に運営されているコミュニティFMで、私が「ラジオをやりたい!」と話していたら、他の商店会の方がラジオ局に話を通してくれて実現しました。
ラジオ内容は商店会の店舗レポートや、市川市で活躍している人をゲストに呼んでお話を伺うコーナーなどです。過去には市川市長も出演してくれました。毎月第2・4週水曜の12時から放送しているので、ぜひ聴いてみてください!

訪れたくなる仕組みづくりを考える

街の安心安全のためにも商店街は欠かせない

――商店会の課題や今後の展望について教えてください。

小林さん:商店会の取り組みに携わって初めて気がついたことですが、もし商店街がなくなったら街路灯も消えて通りが暗くなりますし、小売店がなくなれば立ち寄る場所もなく、ただ行き来するだけの道になってしまいます。駅ビルやショッピングセンターのようなお店だけではなく、ご近所の人がおしゃべりに立ち寄ったり、毎日子どもたちが挨拶して通ったり、買い物や食事をするだけではない、街の安全や安心して立ち寄れるお店の役割のようなものが、大事なんだなあって思ったんですね。

市川市文化会館のギャラリー「芳澤ガーデンギャラリー」

だからこそ、商店会もお店も、もちろんエリア自体も認知度を高めていかないといけないですし、市内はもちろん他の地域から人が来てくれる仕組みづくりを考えていきたいなと思っています。わざわざここに来る価値があるイベント、取り組みをやっていきたい。
もちろんそのためには商店会だけじゃできなくて、京成(電鉄)さんの力とか、近隣のギャラリーの力なども借りながら進めていきたいと思っています。

2019年度「まちゼミ」のポスター

――「まちゼミ」について教えてください。

小林さん:2019年5月で9回目の開催となる「まちゼミ」(2019年は5月1日〜31日開催)という取り組みがあって、これは商店会としてではなく、市川市内にお店のある有志による商店街活性事業の取り組みです。
店舗ごとに企画、実施する講座やワークショップの内容はさまざまで、原則無料で参加、受講できる取り組みです。「真間銀座会」からも「ハートストーン」、「健康倶楽部トラスト」、「フィットネス倶楽部VISTAR」、「雑貨の店もえぎ」の4店舗が参加します。

小林さんの「雑貨の店もえぎ」も参加する

こういった取り組みをきっかけにお店に足を運んでもらって、商店街にまた来たいなと思わせる仕組みづくりにつなげたいと考えています。

歴史・文化を身近に感じられる市川真間の魅力

歴史・文化を身近に感じられる市川真間エリア

――市川真間エリアの魅力について教えてください。

小林さん:市川真間と言えば、万葉集にも詠まれた「真間の手児奈」伝説が残る「手児奈霊神堂(てこなれいじんどう)」がありますし、「芳澤ガーデンギャラリー」や「木内ギャラリー」といった文化を感じられる場所もあります。
毎年春には、「国府台女子学院」の近くにある「文学の道」の桜がとてもきれいです。いずれも歩いて行ける距離にあるので、散策するのにもぴったりです。

「裏道が細くて入り組んでいて面白い」

また夏になると「真間川」で灯籠流しがあったり、「真間山弘法寺」の「真間あんどん祭り」、「市川ほおずき市」もあったりと、地域を感じられるイベントもあります。
あと実際に街を歩くと分かるのですが、初めて来た人はGoogle Mapがないと迷子になってしまうくらい裏道が細くて入り組んでいて、それがなかなかおもしろいです。また、地域の歴史とも深い関わりがあるみたいで、地名の「真間」っていうのは「崖」の意味なんだそうです。

市川真間を好きになってもらって、商店街にも人が増えることを願う

「この街の中で楽しめるような魅力ある街に」

――最後に市川真間の街が今後どのようになっていくことを期待しますか?

小林さん:新しい店舗が入って来ることによって街が賑わい、わざわざ都内に出なくても市川真間のエリアだけで楽しめるような魅力ある街になったら良いですね。
商店会としては、この街の中で楽しめる仕組みづくりを考えていて、毎月実施できるようなイベントも検討中です。この地域にお住まいになる方はもちろん、市外から来てくれる人にも市川真間を好きになってもらって、商店会にも人が増えることを願っています。

真間銀座会商店街 副会長 小林ちこさん

真間銀座会商店街

副会長 小林ちこさん
電話番号:047-326-3664
URL:https://www.facebook.com/mamaginza/
※この情報は2019(平成31)年4月時点のものです。

今まさに動き出す「真間銀座会」再生へ/「真間銀座会商店街」小林ちこさん
所在地:千葉県市川市真間1
https://www.facebook.com/mamaginza/

子どもの主体性を第一に。創立70年の歴史と、地域の子育て拠点としての役割をもつ「久我山幼稚園」/野上園長先生

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武蔵野の面影が残る穏やかな雰囲気の住宅地に位置する「久我山幼稚園」。1950(昭和25)年の創立から70年を迎える地域に根ざした幼稚園で、360名もの子どもたちが一緒に生活を送る大きい幼稚園。杉並区内に5ヶ所の認可保育園を運営する社会福祉法人風の森とともに、地域の高まる保育ニーズや子育て支援にこたえている。今回は「久我山幼稚園」の野上秀子園長先生にお話を伺い、幼稚園の特色や久我山の魅力について教えていただきました。

久我山幼稚園外観

1950(昭和25)年から幼児教育に取り組む

ーーー「久我山幼稚園」の概要について教えてください。

野上先生:学校法人野上学園「久我山幼稚園」は、1950(昭和25)年の創立より来年で70周年を迎えます。現在の園舎は、耐震補強工事ならびに建て替えをした新しい園舎で、神社と隣接した西館は2015(平成27)年に完成しました。 また2010(平成22)年に建てた記念館は4階建で、未就園児を対象にしたプログラムや学童保育など、地域の子育て拠点としても役立てていただいています。 2019年2月現在、定員は、3・4・5歳児それぞれ120名ずつ、総勢360名の子どもたちが一緒に生活をしています。おそらくこの地域では当園が最も規模の大きい幼稚園なのではないでしょうか。通園エリアは、北は西荻北から南は甲州街道の南側に位置する南烏山まで、広い範囲からいらっしゃっています。もちろん送迎バスもありますが、徒歩あるいは自転車で送り迎えをされている近隣の方が6割前後という印象です。

光の良く入る園内

地域のニーズに応えて幼児教育に取り組んだのがはじまり

ーーー園の沿革や、開園にあたり久我山を選んだ理由を教えてください。

野上先生:「久我山幼稚園」を開園した1950(昭和25)年頃は、まだ戦後間もない時期で、小さい子どもたちが十分に教育を受けられるような場所があったわけではありませんでした。その後、地域の後押しもあって初代園長の野上澄江が幼児教育に取り組んだのがはじまりです。現在、西館のあるところには当時配給所があったそうで、配給がなくなり使われなくなった建物を借りて、当園の教育活動が行われるようになったそうです。

一室には世界の名作の絵本もおいてある

日本の伝統文化に触れて心を養う茶道の時間

ーーー「久我山幼稚園」ならではの特色ある取り組みについて教えてください。

野上先生:特色ある取り組みの1つは、カリキュラムの中に”茶道”がある点です。お茶の点て方を習うのではなく、日本の伝統文化にふれて、四季の移り変わりや美しいものを感じる心、人を思いやる心遣いなどを大切にできる人として、その品格を育てていきたいですね。 茶道は1956(昭和31)年からはじまり、もう60年以上になります。現在は久我山にお住いのお茶の先生にお越しいただいて、年中さん、年長さんが取り組んでいます。ほかにも、リトミックや絵画、体操、英会話などにも取り組み、それぞれ専門の講師を招いて活動を行なっています。

記念館のお茶室

未就園児を対象にした子育て支援プログラムも充実

ーーー地域の子育て拠点としての役割についてもお聞かせください。

野上先生:未就園児を対象としたプログラムに「ピコらんど」「pico baby」「くがやまFamilyさぽーと」があり、それぞれ当園のHPから事前登録・予約していただいた方を対象にしています。2歳児を対象にした親子教室「ピコらんど」は、先生と一緒に運動やリズム遊び、製作、絵画などさまざまな活動を行います。月曜日から金曜日のいずれか1日をお選びいただき、月3回、9時45分から11時15分まで楽しい時間を過ごします。そのほか、実際の幼稚園での生活を体験できる機会も設けていますので、入園後の幼稚園生活にもスムーズに順応できると思います。また、0〜2歳児を対象にした「ピコbaby」は、午前10時から12時まで好きな時間に好きなタイミングでご利用いただける子育て広場で、現在、1日14組を定員に記念館4階のスペースを開放しています。「くがやまFamily サポート」にご登録いただいた方を対象にお送りしている「子育て応援メルマガ」もあり、在園中のお子さまの保護者をはじめ、およそ3,500名もの方に子育て情報を発信しています。

記念館二階にはピアノが備え付けられたホールも

地域の課題に応える総合型学童クラブの運営にも取り組む

ーーー学童保育の現状についても教えてください。

野上先生:「アフタースクールくがやまキッズ」という名称で、預かり・体験・学習の3つの要素を兼ね備えた総合型学童クラブを運営しています。 小学校入学後に直面する放課後の過ごし方への課題を解決し、地域の子育てを支援する目的で学童保育もはじめました。 現在、1日あたり平均して70人前後の利用があり、記念館と園庭を活用して運営しています。

4階建てのモダンな記念館

地域のつながりも感じられる魅力的な子育て環境

ーーー久我山エリアの魅力について教えてください。

野上先生:子育てや教育に関する意識の高さを感じます。子どもを見守る目であったり、優しさや温かさなど地域のみんなで子どもたちを育てようという気持ちがあるので、子育てをするには恵まれた地域なのかなと思います。 あと武蔵野の面影もあって、自然環境も良いですよ。 そんなに大きなまちではなく、地域のお祭りやコミュニティーもあって、人とのつながりの心地良さも感じられます。

久我山商店会

子どもたちの主体性を育む姿勢を大切に

幼稚園の近くにある「久我山公園」

ーーー最後に地域の方やこれからこの地域に住まわれる子育てファミリーにメッセージをお願いします。

野上先生:2018(平成30)年に教育要領が改定されて、幼稚園・小学校・中学校と全て同じ流れの中で子どもたちを育てていくということが明示されました。 その中で幼稚園時代に育てたい一番大きなものは主体性です。子どもたちがいかに主体的に自分で考え、判断し、自分で行動していけるかという力を育てていくことが求められています。誰かにこれをしなさいとか、今日はこれをやりましょうと与えられるのではなく、自分でやりたいことに取り組みながら、そこで試行錯誤をしたり、思考力を培っていけるよう、当園でも取り組んでいきます。

野上秀子先生

久我山幼稚園

園長 野上秀子先生
所在地 : 東京都杉並区久我山3-37-24
電話番号:03-3333-7777
URL:http://kugayama.ed.jp/enroll/index.html
※この情報は2018(平成30)年2月時点のものです。

子どもの主体性を第一に。創立70年の歴史と、地域の子育て拠点としての役割をもつ「久我山幼稚園」/野上園長先生
所在地:東京都杉並区久我山3-37-24
電話番号:03-3333-7777
開園時間:7:30~18:30
http://kugayama.ed.jp/

開発が続く街にできた小学校の魅力に迫る/「藤戸台小学校」 岡野校長先生

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きれいに区画整備され、まるでヨーロッパのような美しい街並みに溶け込んだ「和歌山市立藤戸台小学校」は県内で一番児童数が多く、少子高齢化の現代において、いまだにその数を増やしている小学校。近隣の「和歌山大学」と連携することで、教育の質の向上を図るだけでなく、学校設備を充実させ、子どもたちがより良い環境で過ごせるように努めています。今回は、「藤戸台小学校」の歴史や教育活動について、校長の岡野恭子先生にお話を伺いました。

和歌山市立藤戸台小学校

――まずは学校の沿革と概要を教えてください。

岡野校長:本校は2011(平成23)年4月に開学した新しい小学校です。ふじと台の大規模開発に伴う世帯数や児童数の増加に伴い、「貴志小学校」から分離され、新設しました。2012(平成24)年4月には当学区内に「和歌山大学前」駅ができたことでさらに開発が進み、その後も児童数は増え続け、2017(平成28)年3月には東校舎を新設。現在、過去最高の910名の児童が在籍しています。
さらに、本校は隣接する「和歌山大学」との教育連携校として、そして和歌山の研究推進校としての使命を持つ学校でもあります。つまり、設立以来、教諭の育成に取り組み、子ども達にとってよりよい教育環境づくりに努めてきました。現在、常勤・非常勤を含めて49人の先生が在籍し、平均年齢が35歳という若い先生が多いことも特徴の1つです。

清潔感のある教室

――学校の施設についての特徴を教えてください。

岡野校長:本校はエレベーター付きの2階建て校舎で、まっすぐ伸びる広い廊下の両側に教室が配置されている珍しい構造です。エレベーターは給食のワゴンの上げ下げの時などの限られた機会にしか使用しませんが、将来的に校舎を多目的な用途として利用できることを想定して設置されています。各教室には冷暖房を完備しており、本年度からPTAの方からのご提供で加湿器も設置。手動で高さを調整できる黒板や大きなプロジェクターがあるなど、学校の設備としてはとても優れております。

まっすぐに伸びる広い廊下

――教育について、大切にされていることを教えてください。

岡野校長:先生から教え込むのではなく、子ども同士が自分たちで学び合う環境を大切にしています。自ら課題をもって調べ、仲間と話し合い、答えを導き出す。そしてまた次の課題へと進めることで、話す力、書く力、説明する力を育みます。これからの時代は問題解決学習が大切で、全ての教科において、学び合う環境を整えています。また、海外からの交流も積極的に受け入れており、多様性を学ぶ機会を大切にしています。今年は韓国の学生、昨年は中国の学生と交流を行いました。

図書室。本の検索にはパソコンを使用。

――当エリアの子どもたちは勉学に熱心な子どもが多いとお聞きしました。

岡野校長:そうですね。保護者の教育に関する意識が高く、塾に通っている子どもたちも多く、とても熱心に感じます。実際、全国学力・学習状況調査において、全国平均より8~10点ほど高く、和歌山県の学習到達度テストにおいても7~8点ほど平均よりも上回っています。また、進学先として、私学や県立中高一貫校に受験を希望する学生が6年生の半分ほどを占めている状態でもありますね。

子どもたちが走り回る運動場

――本校での特徴的な取り組みがあれば教えてください。

岡野校長:高学年の子どもたちによる代表委員会が毎朝、校門の前に立ってあいさつ運動をし、良いあいさつをした子どもたちの名前をお昼の放送で読み上げるという活動をしています。「自分も名前を呼ばれたい!」と一生懸命にあいさつをしている子どもたちの姿はとてもほほえましいですよ。

広大な体育館

――近隣の「和歌山大学」との教育連携とは具体的にどのようなものなのでしょうか。

岡野校長:新任教師のための初任者研修を和歌山市とは別に、「和歌山大学教職大学院」が行ってくださり、先生の育成を支えてくれています。また、大学院生が本校の6年生に向けて「税」の授業を行ってくれるなど、「和歌山大学」との連携が子どもたちの学力向上の一助を担っています。

――PTAとの交流について教えてください。

岡野校長:本校ではPTAの方々が主導して開催してくださるイベントがたくさんあります。例えば、毎年7月に開催される「ふじと台小学校祭り」では、お化け屋敷、くじ引き、スーパーボールすくいなどの出店が立ち並び、夜になると盛大に花火が打ち上がります。このような行事を通して、PTAの方々とのコミュニケーションを大切にしています。

▲ 岡野恭子校長先生が子どもたちに向けて掲げた本年度の目標

――6年間の学校教育を通して、子どもにはどのように育ってほしいと思われますか。

岡野校長:自分の夢や目標をしっかり持って、一歩一歩努力できる子どもに育ってほしいと思っています。実現のためには「和歌山大学」と連携しながら、教師の質を高めていきたいと思います。現状においても先生たちの思いが一つにまとまり、同じ目標を持って高め合えているので、とても理想的な環境だと感じています。

――最後に、「ふじと台」エリアの魅力と校長先生のおすすめの場所を教えてください!

岡野校長:駅近でありながらとても静かで、歩道も広く、防犯に強い区画整備が施されているなど、住環境として素晴らしいと思います。また、近くにある「イオンモール和歌山」は大型商業施設という役割だけでなく、耐震性に優れ、停電時の発電機による電源供給や断水時の飲料水の確保を行える「被災時の復興拠点」としての役割も担っているので、安心しながら生活ができると思います。また、私のおすすめの場所としては、本校の南側にある和歌山市内を見渡せる公園です。ふじと台は高台にあるので、とても見晴らしが良く、夜景もきれいですよ。

和歌山市内を一望できる高台

藤戸台小

和歌山市立藤戸台小学校

校長 岡野恭子先生
所在地 :和歌山県和歌山市栄974−245
電話番号:073-457-2560
URL:https://www.wakayama-wky.ed.jp/fujitodai/
※この情報は2019(平成31)年3月時点のものです。

開発が続く街にできた小学校の魅力に迫る/「藤戸台小学校」 岡野校長先生
所在地:和歌山県和歌山市栄谷974-245
電話番号:073-457-2560
http://www.wakayama-wky.ed.jp/fujitodai/

吉祥寺・大正通りの脇に“日本初進出”したパリ発のパティスリー&ブーランジェリー/リベルテ東京本店(吉祥寺店)

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リベルテのパンメニュー

2018(平成30)年3月、吉祥寺東急百貨店の裏手に、新たなパティスリー(フランス語で菓子工房)&ブーランジェリー(同・パン工房)が誕生した。フランスはパリ10区で、味にうるさいパリっ子に圧倒的な支持を受ける「リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー」。その日本進出1号店となったのが、この吉祥寺店である。

2018(平成30)年10月には京都にも支店を構え、現在は世界4店舗の展開となっているが、なぜ、日本1号店を東京都心ではなく吉祥寺にしたのだろうか。今回はリベルテ日本法人の広報の方に、吉祥寺店の特徴と、吉祥寺に出店することになった経緯などをうかがった。

――リベルテ東京本店(吉祥寺店)の概要について教えてください。

まず、「リベルテ」というブランド自体のことですが、パリには「10区」といわれている地区があります。そこはサンマルタ運河という美しい運河があったり、歴史的な町並みがあったり、一方では、新しい感覚をもって起業したりする方が多かったり、という地区なのですが、その10区に2013(平成25)年にオープンしたのが「リベルテ」というブランドになります。オーナーはフランス人でして、「100年間そこにあり続けているかのような存在」をポリシーにしている、パティスリーでありブーランジェリーです。

リベルテ東京本店(吉祥寺店)

その後、縁があり東京に出店することが決まった際には我々も様々な土地を候補としましたが、最終的にこの吉祥寺に落ち着くこととなりました。

その最大の理由としては、吉祥寺が私たちの愛するパリ10区にとても似ている、というところにあります。井の頭公園はサンマルタ運河のように憩いの水辺として市民に愛されていますし、歴史のある閑静な住宅街や美しい町並みのなかに、新しい感性をもったお店がある点など、本当にパリの10区と似ているんですね。これほど似ている街は東京の都心にも無くて、もちろんオーナーも吉祥寺に来て、非常に気に入ってくださったということで、ここが日本初出店となり、日本本店となりました。

「職人みんなでひとつのブランドを作り上げていく」

オーナーはもともとシェフやパティシエではなく、経営学を学んでいた方ですので、パリの店も日本の店も、「職人たちがお互いに切磋琢磨しながら、店を大きく成長させていく」ということを重視していまして、そのうえで、「長く街の人々に愛される店」であることを重視しています。ですからこのブランドでは誰一人の職人をフューチャーするわけではなく、「みんなでひとつのブランドを作り上げていく」という考え方のもとで、お客様の意見も大切にしながら、地域に密着した店作りを心がけている、という点が特徴になっています。

――お店のおすすめ商品を教えてください。

うちのシグネチャー(看板商品)としましては、「タルト シトロン」というお菓子があります。このお菓子はレモンを皮ごとぎゅっとクリームの中に詰めてタルトの上に絞ったものでして、日本ではフルーツを「乗せる」という使い方が多いですが、フランスは「クリームをどうアレンジして美味しく食べるか」ということを考える文化がありますので、フランスの食文化を体験していただけるという意味でも、初めての方にまずお薦めしております。

看板商品の「タルト シトロン」

一つの「タルト シトロン」に2分の1個分のレモンが使われておりまして、比較的甘みも抑えられていますので、甘いものが苦手という方にもご好評をいただいています。品のいい酸味と甘みが絶妙に組み合わされた、マリアージュを感じていただけるお菓子になっているかと思います。

パンについてはいくつかお薦めしたいものがありまして、ひとつは「パン リベルテ」という、ブランドネームが付いているパンですね。見るからに巨大なパンですが、実は本店ではこの2倍のサイズで焼いています。硬そうに見えますが、クラストはかりっと、中はもっちりとしているセミハード系のパンでして、自家製のルヴァンを使用していて、朝食でジャムと一緒に召し上がっても、ディナーでシチューなどと一緒に召し上がっていただいても美味しいですよ。

「パン リベルテ」

もうひとつ、人気があるのはクロワッサンです。こちらにはEU(欧州連合)の厳格な基準をクリアした「AOPバター」というものを使っていまして、非常に軽やかな食感ということで、皆さんに大変好評をいただいています。私もこれをはじめて食べた時にはすごく感激しましたし、いくつでも食べたくなるような軽やかさがありつつ、食べごたえもあってという、不思議なクロワッサンです。

クロワッサンも人気商品

このほかにも、季節ごとの新商品や、京都店、パリ本店とも連動した限定商品なども登場していきますので、こちらも楽しみにしていただきたいと思います。

――店内の雰囲気やインテリアも素敵ですね

すべてのパンやお菓子と同じく、インテリアにも「パリを感じさせる何か」を取り入れるようにしています。2階にあるカフェの、椅子やテーブルはフランスのカフェテリアで実際に使われているメーカーのものですし、窓側にはパリのテラスの空間を体験していただこうとカフェテラス風の席も設置しているのも特徴です。

パリを感じさせる店内の雰囲気

このカフェは朝9時からスタートしていまして、遅めの朝食をとられたり、なかにはそのままお友達とおしゃべりされてお昼を召し上がって帰られる方もいらっしゃいます。11時までは1階で買ったパンを持ち込んで召し上がっていただくこともできます。午後はお子様連れのお母さん方が多くなってきます。エレベーターもあるので、ベビーカーでも気軽にご来店いただいているようです。吉祥寺にはこれだけの席数があるカフェも稀少なのか、グループの方もすごく多いですね。

どの世代の方にも気軽に足を運んでいただき、食からも、空間からも、パリを感じていただければ嬉しいです。

――カフェではランチもいただけるそうですね。詳しく教えてください。

11時からはランチの時間帯で、ワンディッシュのお料理を頼むと、そこにパンの食べ放題が付いてきます。これにプラスでドリンクをオーダーされる方が多いですね。特に「3種のデリプレート」は人気が高いメニューでして、旬の野菜をたっぷり使ったデリ3種と、グリーンサラダを盛り合わせています。

一皿でだいたい300グラムくらいのお野菜がとれてしまうというもので、見た目も華やかですから、皆さんけっこう驚かれています。そこに季節に合わせたディップも付いていまして、こちらもご好評をいただいています。「見てたのしい、食べてうれしい」というのがうちのカフェメニューコンセプトですので、見た目にもこだわっています。

――吉祥寺の街について、どのような点が魅力だと感じられていますか?

吉祥寺の憩いの場所「井の頭恩賜公園」

この店を展開するにあたってのコンセプトが、「パリの空気感をそのままに、パリのおいしい日常をお届けする」ということでしたので、そのイメージに合った街を探した時に、まず行き当たったのが吉祥寺だったんですね。最初にも申しあげたのですが、吉祥寺には井の頭公園という憩いの場所があって、緑や水もあって、新しいカルチャーもあって、若い方もお年を召した方もたくさん暮らしている。そういった特徴が、すごくパリの10区と似ていますし、皆さんがいきいきと日常を楽しんでいる、という素敵な街だと思います。

私どもとしましても、今後もこの吉祥寺の地に根づいて、皆さんと一緒に、「100年前からここにあり続けている」ようなお店づくりを目指していきたいと思っていますので、ぜひ気軽にご来店いただければと思います。

リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー

今回お話を聞いた方

株式会社 LIBERTE JAPON 広報担当

リベルテ東京本店(吉祥寺店)
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-3
URL:https://libertejapon.com/
※この情報は2019(平成31)年2月時点のものです。

吉祥寺・大正通りの脇に“日本初進出”したパリ発のパティスリー&ブーランジェリー/リベルテ東京本店(吉祥寺店)
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-3
https://libertejapon.com/

「あと伸びする人間」を育てる/武蔵野幼稚園 園長 原田小夜子先生

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豊かな自然に囲まれた山のなかにある「武蔵野幼稚園」。「大空にはばたく鳥のように」という創立の理念を象徴する園舎が、園庭の子どもたちを見守るように翼を広げている。「子どもに尋ねる」という姿勢を貫く根気強い保育で、子どもとの信頼関係を強固に築いている。「毎日子どもたちと接するのが楽しくて仕方がない」と笑顔で話してくれた原田小夜子園長先生に、幼稚園のこと、保育のこと、そしてこの松が谷の子育て環境についてお伺いした。

園内の様子

――園の沿革や保育方針について教えてください

原田園長:本園は1974(昭和49)年に創立された幼稚園です。保育の理想である「大空に羽ばたく鳥のように」という言葉を象徴するように、園舎は園庭の子どもたちを両翼で包むこむような鳥のデザインになっています。

「共に育ち合う集団づくり」「すべての人間は平等であるという広い視野で考える」「日本の文化に触れながらゆとりや四季感や生活の中の作法を培う」、の3つの保育方針を守りながら日々の保育活動を行なっています。

元気いっぱいな子どもたち

――保育を行うなかで大切にされていることは何でしょうか?

原田園長:2~6歳は、人間の基礎になる大事な「根っこ」の部分を育てる時期です。だからこそ“心身ともにタフ”に育てたいと、特に心に重きを置いた保育・教育を行なっています。

具体的には、「子どもたちの話に耳を傾けること」「子どもたちに意見を尋ねること」の2つを徹底しています。喧嘩をしていたら原因を尋ねる、じっとしていられない子どもならどんな気持ちなのか尋ねる、ということを根気強く行ううちに、最初は気持ちを伝えることが苦手だった子どもたちも、自分自身のことを自分で語れるようになります。そして話を聞いてくれた先生や周囲の子どもたちと信頼関係を結べるようになり、無駄に騒いだり乱暴をする子がいなくなります。

例えばクラスの話し合いの時にじっと座れない子がいたら、ゆらゆら動く椅子を用意すればいい。その場にいたくない子がいたら、教室のロフトから話し合いに参加すればいい。その子にとって安心できる環境に置いてあげさえすれば同じように話し合いに参加して、びっくりするほど建設的な意見を言えます。

原田園長先生

――徹底的に子どもの話に耳を傾けるというのも、忙しい毎日のなかでは難しくないでしょうか?

原田園長:先生たちにも本園の保育方針をとにかく理解してもらうことが第一歩になっていますので、「どんな保育がしたいか」「子どもとどんな遊びをするか」「どんな先生になりたいか」を徹底的に尋ねます。

本園では先生たちは実によく勉強し、様々な挑戦をたくさんします。20代~60代の年齢層の幅広い先生たちが大勢いますから、「とにかく思い通りにやってごらん。間違っていたら指摘するから」という見守りの姿勢が貫けるんです。教育現場で大切なのは「職員集団」です。私たちが風通しよく話し合い、助け合い、信頼し合って保育する姿勢が、常に子どもや保護者たちに見られて、試されていると思っています。

保育の様子

徹底した実地体験と話し合い活動を通じて、自分で考え判断する力を

――多くの取り組みのなかでも、特徴的なものを教えていただけますか?

原田園長:まずは「米作り」の取り組みです。本園では田植えや稲刈りだけでなく、田おこしや代かき、害虫取りも子どもたちが行います。害虫取りで採ったイナゴも唐揚げにして食べるんですよ(笑)。田んぼは地域の里山クラブから借り受けて、その会員の方々が一連の米作りをお手伝いしてくださっています。そして稲刈りの時期には「収穫祭」を開き、里山クラブの会員の方々をお招きして、釜戸で収穫したお米を炊き、「案山子(かかし)」の歌を歌ってお聞かせしたり、子どもたちがつけている「田んぼ日記」という絵日記をまとめてお渡ししたりしています。

園外の活動も多い

また「話し合い活動」も力を入れている取り組みです。例えば入園してきた当初はできなかった、「自分の気持ちを相手に伝える」「相手の気持ちに耳を傾ける」というコミュニケーションの基礎が、年中・年長と年齢があがるごとに身につき、子どもたちだけで話し合いができるようにまで成長します。物の取り合いなどで揉め事が起こった時、年少時は先生が間に入り2人の意見を聞きますが、年中になるとそれを見ていた周囲の子どもたちが事の成り行きや自分の意見を発言するようになり、年長ではクラスの話し合いで議題に取り上げられるという風に、話し合いの輪が年々大きくなっていくんです。いろいろなことを全員で話し合われてしまいますから、子どもたちはみんな正々堂々とせざるを得ない。幼稚園は小さな社会になっていて、本当に面白いです。

年中で取り組む「大型動物作り」も話し合い活動の一環です。3~4人のグループで一つの大きな動物を制作するのですが、動物を決めるところから、知恵を出し合い協力し合って完成させるまで、子どもたちは多くの話し合いを通じて共同作業で一つの作品を作り上げていきます。

大型動物作りの様子

――釜戸給食(釜戸の日)もユニークな取り組みですね

原田園長:これは週に1回、子どもたちが昔ながらの釜戸で炊いたご飯を食べる日のことで、ボランティアのお母さんたちにも手伝ってもらい、園庭に出した釜戸に薪をくべてお米を炊きます。里山クラブが育てた無農薬の野菜を専属の栄養士さんがおかずに調理してくれて、一汁一菜でお昼ごはんにします。

「食べることは生きること」です。豪華でなくても、便利でなくても、手をかけたものを食べることが大切です。もし災害にあって電気やガスが使えなくなっても、釜戸の使い方を覚えていれば、この園でいつでも食事ができます。これは防災訓練の役目も果たしていますし、近代的な環境が整わなくても生きていける力を養う場でもあると考えています。

園庭

「大切なことはめんどくさい」――手間暇を惜しまずに子どもを育てよう

――先生の著書である『日本一めんどくさい幼稚園』の“日本一めんどくさい”所以について教えてください

原田園長:世の中、“大切なことはめんどくさい”ものです。現代は合理的で効率的なことが求められる傾向がありますが、やっぱり大切なことにくらい手間暇かけてゆっくり・じっくり取り組まなくてはね。大人の都合でなく、子どもの好き嫌いでもなく、「子どもの成長にとってよいこと」を第一に考えると“めんどくさい”ことばかりです。子どもと関わること、子どもの話を聞くこと、食事を作ること、自然の中に出かけること、それらに親子で丁寧に取り組みやり抜くことで、「困難なことにも挑戦できる子」「努力し続けられる子」「最後まであきらめずにやり遂げる子」が育ちます。そして親も、世間の価値観に惑わされない、ブレない芯のある親へと成長できます。

私たちが育てているのは、将来たくましく生きられる「人間」です。目先の小さな目標に照準を合わせていては、子どもたちの可能性を摘み取ることになりかねません。将来を見据えて「あと伸びする保育」を日々心がけています。

ジオラマ動物園作り

――保育活動のなかで、地域のみなさんとの関わりはありますか?

原田園長:里山クラブのみなさんには、米作りで田んぼを貸していただいたり、お世話をしていただいているほか、無農薬のお野菜を玄関前に格安で置いていただいたりと日常的に交流があります。このほかにも、地域の方から幼稚園に自然たっぷりの裏山を貸していただいて、そこを畑にして子どもや保護者たちと一緒に耕しています。

また毎年12月には冬祭りを開いて、地域の方々にお店を出してもらったり、遊びに来ていただいています。この日は廃材でのものづくりや竹とんぼづくり、里山クラブによる野菜販売や長野県・松本市からかけつけてくださる昔話の会など、親子で楽しめる一日になっています。

イベントや交流のための会などを特に設けなくても、保護者はもちろん、地域の方々もいつでも来ていただけるオープンな環境にしていますので、日常的に足を運んでいただいています。

お米つくりにも挑戦

――保護者の方々はどのように保育に関わっていらっしゃるでしょうか?

原田園長:当番や係もありますが、その都度ボランティアでお母さんやお父さんたちに来てお手伝いしてもらっています。毎日の保育でも、いつでも園に来てくださいと伝えてあるので、よく保育を見学にいらっしゃいますよ。そのなかで保育の様子を見てもらい、何か心配なことがあれば先生たちに相談したりと、実に自然に先生たちとも交流しています。

また定期的に保護者の懇談会があり、保護者同士の交流も図れるようになっています。ちなみに懇談会時には父母会が主体となって在宅の弟や妹たちを預かってくれる会「うずらの会」もありますので、下のお子さんを気にせずゆっくりと話すことができます。お母さんたちのサークルもあり、和太鼓や合唱、手芸、ガーデニング、かまどを使ったお料理の会などが、それぞれ活発に交流しています。

園内の様子

「子どもの自己決定力」を促す自然のなかの遊び

――松が谷エリアの子育て環境の魅力や、おススメのお出かけスポットなどを教えてください

原田園長:とにかく自然がいっぱいで魅力があります。園の周囲は大きな公園に囲まれていて、遊ぶ場所に困りません。広い芝生がある「大塚公園」、大きな石のすべり台がある「乳母ヶ谷公園」、原っぱや雑木林や池などの楽しいこといっぱいの「東中野公園」、森の探検が面白い「大塚西公園」、多摩モノレールの向こう側には「大塚東公園」と「愛宕東公園」もあります。このほかにも水路横に散歩道や散策路など、四季を通じて親子で歩いてほしい場所ばかりです。自然の遊びのなかには、子どもの成長に欠かせない「自己決定」の場面がたくさんあります。何の花を摘もうか、どの木陰を進もうか、どのどんぐりを拾おうか、決めるのはすべて子ども。そして空を見て、風を感じて、水音を聞いて…お金で買えない最高の環境が松が谷にはあると思います。

おかげさまで「武蔵野幼稚園」も遊ぶところに事欠かないですし、夏は森から吹く風で涼しく過ごせて、冬は自然に育まれて暖かいという自然の恩恵をあますところなく受けています。

原田園長先生

学校法人金子学園 武蔵野幼稚園
園長 原田小夜子 先生

住所:八王子市松が谷24
電話番号:0426-76-0772
http://www.k-musashino.ac.jp
※この情報は2018(平成30)年12月時点のものです。

「あと伸びする人間」を育てる/武蔵野幼稚園 園長 原田小夜子先生
所在地:東京都八王子市松が谷24
電話番号:042-676-0772
http://www.k-musashino.ac.jp/


充実のプログラムでファミリーを応援/「橋本こどもセンター」 館長 内藤さん

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東京と名古屋を最速約40分で結ぶ「リニア中央新幹線」の「神奈川県」駅が新設される予定の「橋本」駅周辺エリア。その新駅設置に伴い、橋本の街では様々な施設が移転を進めています。「橋本こどもセンター」もそのひとつ。今回は2019年4月に移転し、より使いやすくなったという「橋本こどもセンター」を訪問し、利用者の皆さんの様子や街の子育て環境などについてお聞きしました。

センター館長内藤さんとスタッフの皆さん

子育て支援施設と児童クラブという2つの側面を持ち合わせるセンター

――「橋本こどもセンター」の施設概要、利用方法を教えてください。

内藤さん:リニア中央新幹線の新駅設置に伴い、現在の場所(「相模原市立旭中学校」敷地内)に2019年4月に移転してきました。施設はまだ新しくてピカピカです。偶数月の第3日曜日と年末年始の6日間はお休みですが、それ以外は毎週月〜日曜日と毎日開所しています。

0〜18歳までの赤ちゃんから青年までが利用できる施設となっており、1階部分は子育て支援施設、2階部分は児童クラブという造りになっています。子育て支援施設の方は午前9時〜午後5時まで。基本的に、児童クラブの利用は下校時から夜6時までですが、夜7時までは延長対応をしています。午前中〜午後3時くらいまでの時間帯は乳幼児とその保護者、それ以降の時間帯は児童クラブを利用する小学生がどっと集まってきます。夕方の時間帯には中学生や高校生が卓球をしに来たり、漫画を読みに来たりすることもあります。

利用方法は簡単で、入口で名前と学年と住所、連絡先を記入するだけ。平均すると1日約140〜150名ほどの利用者があります。

充実のプログラムでファミリーを応援する「橋本こどもセンター」

――移転前と移転後で、施設の設備など変わった点はありますか?

内藤さん:移転前は現在と比較すると少しスペースが狭かったので、小さなお子さんと小学生が同じスペースで遊ぶ時などもあり、スタッフが立って見守りをしていました。移転後の施設では子育て支援施設と児童クラブの階層を分けることができたので、不安が軽減され、ほっとしています。施設の南側には広めの館庭も設置されましたので、小学生たちが思いっきり体を動かして遊べるようにもなりました。

また、広くなったおかげで、児童クラブの受け入れ可能人数も移転前よりも増やすことができました

新施設には、「創作活動室」という防音機能が施されたスタジオもあります。バンドやダンスなどの練習ができる環境が整備されていますので、今後は中高生たちにとっても利用しやすくなるような施設にしていきたいと思っています。現状は、利用時間が午後5時ということで、中高生の利用はなかなか難しい部分もありますが、今後の課題として取り組んでいきたいですね。

移転により児童クラブの定員も増えた

保護者も子どもたちも喜ぶイベントが盛りだくさん

――「橋本こどもセンター」の地域における役割とは何でしょうか。

内藤さん:「橋本こどもセンター」は、地域に根ざした児童厚生施設で、子どもたちを中心とした市民の生活を豊かにするための場です。乳幼児とその保護者にとっては、お友達をつくったり少しでも悩みを共有したり、ここに来ることで気持ちが楽になるような交流の場になればと考えています。また、小学生にとっては放課後の居場所であり、友達と一緒に過ごす大切な場でもあります。

地域のボランティアの方々もいらっしゃることがあるので、そういった方々との出会いや交流の場としてもご利用いただきたいですね。

防音のスタジオ「創作活動室」

――「子育て広場」や「ふれあい親子サロン」など、様々な乳幼児向け事業を実施されているようですね。

内藤さん:「子育て広場」は毎週火・木・金曜日の午前10時〜午後1時に開催しています。広場の地域ボランティアスタッフが見守る中、おもちゃで遊んだり、手遊びなどをします。本来このセンターは、お子さんの補食以外は飲食禁止なのですが、この「子育て広場」が開催される日の正午12時〜午後1時には、「おべんとうひろば」といって、みんなでお弁当を食べる時間が設けられています。買ってきてもよし、簡単なお弁当を作ってきてもよし、お母さん方が負担にならない範囲で昼食を用意していらっしゃいます。友だちになったお母さん同士で「一緒にお昼を食べに行きましょう」と外に移動していく姿もよく見かけます。

「ふれあい親子サロン」は毎月第2金曜日の午前10時〜午前11時15分に開かれる、乳幼児とその家族向けの集まりの場です。ここでは身体計測や育児相談、保育士などによる手遊びや季節の行事などを行っています。子どもの成長がわかる測定や専門家に相談ができるということで、多い時は1回に60組もの親子が集まる人気イベントです。

様々なおもちゃで遊べる「幼児コーナー」

――「キッズタイム」というイベントはどのようなプログラムなのでしょうか?

内藤さん:毎週水曜日(第5水曜日はお休み)の午前11時15分〜45分の30分間に開催されています。1週目は私たちこどもセンター職員、2週目は“ほっこり座”という地域ボランティアの方々、3週目は保育士、4週目は“わくわくライオン丸”という子育て中の若いママさんたちによるプログラム、といったように、毎週違うスタッフやボランティアが手遊びや工作、紙芝居や昔遊び、パネルシアターなど、それぞれの特徴を活かした内容のプログラムを開催しています。

「橋本こどもセンター」図書室

――利用者の皆さんの反応はいかがですか?

内藤さん:みなさん楽しんで参加してくださっているようです。地域の保護者同士で新しい友達も作れますし、ここで仲良くなったお母さん同士でお出かけに行ったという話も聞きますよ。

「子育て広場」も「ふれあい親子サロン」もリピーターの方が多いですね。お兄ちゃん・お姉ちゃんがいる方が下のお子さんを連れて来たり、お友達のお母さんに連れて来てもらったり、親子2人でふらっと訪ねていらしたり、様々です。知り合いのお母さんがいなくても、子ども同士が一緒に遊んだりしていると、保護者同士もすぐに仲良くなるようですね。スタッフが見守ってくれているので、お母さんも「こどもから目が離せない」状態ではありませんから、リラックスしてお話できるようです。

同じくらいの年齢のお子さんがいるお母さん同士だと、悩みや不安なども共有しやすいですよね。1人で家にいると心配になることも、他の家のお子さんを見ているうちに「うちだけじゃないんだ」とか「少し大きくなるとこうなるんだ」とか、悩みが自然と解消したり、安心できることがあります。

お子さんも、お互いの様子を見ながら一緒に遊んだり、譲り合ったりすることで、社会性も身につきます。

広々としており自由に遊べる「遊戯室」

――土日も開所していらっしゃるんですね。

内藤さん:週末はお父さんがお子さんを連れていらっしゃることが多いです。お母さんが家事を片付けている間に「行って来て」とお願いされるのかもしれません(笑)。
平日のお母さんたちがお友達を作って輪になって話している様子とは対照的に、お父さんたちはご自身のお子さんとじっくり遊ばれている感じですね。普段はなかなか仕事で関われない分、週末はお父さんがお子さんとじっくり向き合う時間を持たれているようです。

地域をあげて子育てを応援してくれる環境が整う街

地域と連携して様々なイベントがある

――地域と連携して進めている取り組みなどがありましたら、教えてください。

内藤さん:地域の自治会や老人会、民生委員の方々が20名ほどメンバーになってくださっている「こどもセンター運営委員会」がありまして、年に3回ほど話し合いを行っています。新たな施設になり、様々な視点からの意見を集めて、センターの運営や地域との関わりなどについて活発に意見を交わしていきたいと思います。

また、以前のこどもセンターのあった場所では、毎年1月中旬に「どんと焼き」という恒例行事がありました。お正月飾りを持ち寄って焚き火をたき、その火でお団子を焼いたりする楽しい行事なんですよ。新施設に移ってからも地域の方々にご理解をいただき、運営委員会と一緒にふるさとの行事として継続させたいと思っています。

相模原市は子育て環境が充実していることは、センター内の掲示物からもうかがえる

――橋本の子育て環境の魅力について教えてください。

内藤さん:相模原市内にはこのようなこどもセンターが24カ所、緑区内にも橋本、大島、城山、二本松の4カ所あります。また緑区内全ての保育園で乳幼児向けの会や園庭開放などがあり、各地域の公民館でも赤ちゃん向けサロンが定期的に開かれています。幼いお子さんを持つお母さんたちたちが集まったり、お友達を作ったりする機会がかなり多く提供されていて、市をあげて子育てを応援してくれている雰囲気があります。

また緑区では、「みどり子育て応援隊」という団体があり、2ヶ月に一度「おおきくなぁれ」という子育て情報誌を発行しています。季節ごとの注意事項やお子さん向けレシピ、お散歩マップなどの育児のお役立ち情報をママ目線で紹介してくれて、楽しく読める冊子となっています。
子育て応援の市民ボランティア団体なども多いですし、橋本は子育てしやすい環境が整っていると思います。

生活利便性と豊かな自然の両方を享受できる緑区

移転により、センターの南側には広い館庭も整備された

― 公園など遊ぶ場所も充実しているのでしょうか?おすすめのスポットがあればぜひ教えてください。

内藤さん:それはそれは、たくさんありますよ(笑)。駅の近くには「橋本公園」という大きな公園があって、クローバーの広場が広がっています。また、住宅街の中にある「橋本台ふれあい公園」は、複合遊具があるので子どもたちも思いきり体を動かして遊べますし、子ども連れでも便利に使える場所だと思います。「相模原北公園」では梅林やあじさい園で季節を感じられ、プールや運動施設なども整備されています。

また、少し足を伸ばせば「津久井湖」まで車で20分程度、「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」も車で約30分と、週末に子連れで楽しめるレジャースポットも身近です。相模川沿いはキャンプもできるので、週末は親子でテントを張ってバーベキューなどをする姿がよく見られます。

相模原市には様々な区がありますが、緑区は利便性の良さと緑豊かな自然の両方が手に入る素晴らしい住環境が整っていると思います。特に子育て中のファミリーにはおすすめしたいですね。

入口の下駄箱も利用者が多くても安心の大きさ

――暮らしやすい環境の街なんですね。

内藤さん:「橋本」駅は京王線やJRのターミナル駅なので朝のラッシュ時には混みますが、2本列車を待てばかなりの確率で座れるので、皆さん通勤通学は楽で便利だと口を揃えておっしゃいますね。南大沢に住んでいる知人は、一度橋本に戻ってから座って通勤すると話していました(笑)。京王線で特急を使えば新宿まで約40分ですし、JR横浜線も通っているので、八王子や横浜に出るのも便利です。

圏央道ができて相模原ICの乗り口がすぐなので、中央自動車道や東名高速道路へもアクセスが格段に良くなりました。埼玉方面へも行きやすくなって、時間もかなり短縮されましたので、週末に家族揃って車でお出かけするのも便利です。
リニア中央新幹線の新駅もできますし、緑区は今非常に注目されている区だと思いますよ。

橋本こどもセンター センター館長 内藤さん

橋本こどもセンター 館長 内藤さん

センター館長 内藤さん
所在地:神奈川県相模原市緑区橋本1-12-26
電話番号:042-779-7901
URL:http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisetsu/child/kodomo_center/1002860.html
※この情報は2019(令和元)年7月時点のものです。

充実のプログラムでファミリーを応援/「橋本こどもセンター」 館長 内藤さん
所在地:神奈川県相模原市緑区緑区橋本1-12-26
電話番号:042-779-7901
開館時間:9:00~17:00
休館日:偶数月第3日曜日、年末年始(12/29~1/3)ほか
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/s..

多様な方向性から待機児童解消に取り組む/相模原市こども・若者政策課

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神奈川県北部に位置する相模原市は、緑区、中央区、南区の3区で構成される政令指定都市だ。市の面積のうち、8割近くを占める緑区は、他2区と比べ待機児童数が少ないという。

今回は、相模原市こども・若者政策課の担当者の方に、相模原市の子育て支援策や力を入れている取り組み、緑区や橋本エリアの魅力を聞いた。

image photo

母子手帳アプリや情報メールでサポート

――まず、こども・若者政策課さんが担っていらっしゃる役割を教えてください。主にどのような内容を担当されていますか?

担当者Aさん:こども・若者政策課の業務は、こども・若者支援課、こども家庭課、保育課など、こども・若者未来局内で進められる妊娠・出産期から子育て期に係る切れ目のないこども・若者に関する様々な施策の調整のほか、子ども・子育て支援事業計画の推進、保育所等の待機児童対策に関する業務など、多岐にわたります。

「相模原市役所」

――具体的に、相模原市ではどのような子育て支援事業に取り組んでいますか?

担当者Aさん:「子育て支援センター」を各区に設置して、妊娠・出産・育児に関する相談に応じている他、気軽に参加できる親子の交流の場「子育て広場」や「ふれあい親子サロン」を実施しています。また、妊娠週数や子どもの月齢に合わせた情報を定期的に届けて、保護者の孤立を防ぐ「きずなメール」、健診や予防接種などの管理ができる母子手帳アプリ「さがプリコ」なども提供しています。

子育てアプリ「さがプリコ」

――中でも特徴ある取り組み、今力を入れている取り組みがあれば教えてください。

担当者Aさん:特徴ある取り組みは、「子ども・若者未来基金」と「ブックスタート・セカンドブック事業」です。2017(平成29)年12月に設置した「子ども・若者未来基金」は、市民や企業から寄付を募り、主に子どもの貧困対策や学力保障、子育て支援、若者の自立支援などに活用しています。

担当者Bさん:基金額は2019(平成31)年3月末時点で486,058,578円。2019(令和元)年度は給付型の奨学金、児童養護施設などで暮らす子どもの自立支援、地域子育て支援に使っています。2018(平成30)年8月から実施している「ブックスタート・セカンドブック事業」は、絵本の読み聞かせを通じて親子の愛着形成を促すもの。4カ月児と2才6カ月児を対象に、市から絵本をプレゼントしています。

保育所の新設や人材確保で待機児童を解消

――上記に関連して、「相模原市子ども・子育て支援事業計画」について教えてください。

担当者Aさん:現行の計画は、安心して子どもを生み育てられるまち、将来を担う子どもの成長と若者が社会的に自立し活躍できるまちを目指し、子どもたちの健やかな成長を支える取り組みを計画的に進めるため、2015(平成27)年3月に策定したもので、地域の子育て支援や、子どもの貧困対策、若者の自立対策などについて定めています。

市役所本館4階の、子育て情報コーナー

2019(令和元)年度末で現行の計画が終了することから、2020(令和2)年度から2024(令和6)年度を計画期間とした第2次となる計画の策定を進めています。2016(平成28)年の国民生活基礎調査によれば、日本の子どもの7人に一人が相対的貧困の状況にあるそうです。この状況を踏まえ、次の計画では貧困や虐待などの対策を手厚くする予定です。

――2015(平成27)年度から2019(令和元)年度までが計画期間となっていますが、この計画で相模原市の子育て環境はどう変わってきましたか?

担当者Aさん:計画に基づいて支援体制の充実を図ってきたことで、2015(平成27)年4月に130カ所だった市内の認可保育所等の施設は2019(平成31)年4月には191カ所に、受け入れ定員は10,921人から13,845人に増えました。橋本では2019(平成31)年4月に「りとせ橋本保育園」「ぬくもりのおうち保育橋本園」「ぬくもりのおうち保育 第2橋本園」の3園が新しくオープンしました。

市役所本館4階の、子育て情報コーナー

――緑区は待機児童数が他の区と比べて少ないと伺いました。待機児童対策として、具体的にどんなことに取り組んでいらっしゃるのでしょうか?

担当者Aさん:保育施設の新設と受け入れ定員の拡大に加え、保育人材の確保にも取り組んでいます。保育士の処遇向上、保育士資格を持ちながらも保育施設で働いていない潜在保育士の再就職支援などですね。また、保育所などでの勤務経験を持つ保育専門相談員「すくすく保育アテンダント」を各区に3名配置し、保護者への丁寧な案内を心がけています。

こういった地道な取り組みによって、2018(平成30)年度は相模原市全体で595人、緑区では129人の認可保育所などの定員増を実現しました。

「相模原市役所」

―子育てに関する政策に関して今後の目標、展望があれば教えてください。

担当者Aさん:就学前の児童の数は前年に比べて減ったものの、女性の就労増加などから保育所や児童クラブの利用申込数は増えています。保育所に関しては、2019(平成31)年4月1日現在の申込者数は前年比513人増の13,406人と過去最多となっています。まだ当面の間、保育需要の増加傾向が続くと思われるので、今後も引き続き認可保育所などの整備や保育の質の向上を含め、妊娠・出産・育児と切れ目ない支援に取り組んでいきます。また、放課後の子どもたちの居場所の確保、ひとり親家庭や社会的養護を必要とする子どもへの支援、引きこもり対策などにも精力的に取り組んでいきたいと思っています。

リニア開通で高まる利便性と美しい里山の風景

―緑区や橋本エリアの強み、子育て環境の魅力などを教えてください。

担当者Aさん:緑区には便利な都市部と自然豊かな農村部と2つの顔があり、どちらの恩恵も得られるところが魅力です。相模原市緑区区民会議が2015(平成27)年度に実施したアンケートによれば、「子育てしやすい環境にある」と答えた人が5割を超えているんです。さらに、商業施設や文化施設が集中する市街地である「橋本」駅周辺には、2027(令和9)年にリニア中央新幹線が開業予定です。この線を使えば約10分で東京都心まで行けるようになり、さらなる発展が見込まれます。通勤・通学もいっそう便利になるはずです。

担当者Bさん:緑区は、面積の75%以上を山林や河川、湖が占める自然の宝庫です。津久井湖や相模湖といった湖が5つもあり、美しい山並みの間を相模川や道志川といった清流が流れています。この里山の風景は、市民が誇りにできるものだと思います。春は、津久井湖畔や大島の河原の桜がきれいですよ。

 

相模原市のマスコットキャラクター「さがみん」

神奈川県相模原市 こども・若者未来局 こども・若者政策課

所在地:神奈川県相模原市中央区中央2-11-15
TEL:042-769-8316
FAX:042-759-4395
※この情報は2019(令和元)年9月時点のものです。

多様な方向性から待機児童解消に取り組む/相模原市こども・若者政策課
所在地:神奈川県相模原市中央区中央2-11-15
電話番号:042-754-1111
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/

子育てと教育を全面的にサポートするまち「新座市」の取り組みとは。/教育委員会教育総務部 金子さん・藤田さん、学校教育部 大井さん

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放課後の子どもたちの居場所「ココフレンド」、日本を代表するアスリートによる「夢の教室」など、子どもファーストの教育・支援環境が整う新座市。のんびり・ゆったりした地域性と、「子どもたちを一緒に見守ろう」というボランタリー精神の高さで、地域で温かく子育てができる環境がある。 そんな新座市の子育て支援の仕組みや教育環境の現状について、教育委員会教育総務部の金子さんと藤田さん、学校教育部の大井さんにお話を聞いた。

今回取材にご協力頂いた新座市役所の皆様

――新座市ならではの取り組みがあれば教えてください。

金子さん:私たち教育総務部は、学校教育とは違う側面から青少年の教育事業を行っています。なかでも子どもの放課後居場所づくり事業としてスタートした「ココフレンド」は特徴的です。 これは小学校が終わってから午後5時(冬季は午後4時半)まで、学校内の施設を使って子どもたちが勉強したり、遊んだりする場を提供するもので、帰りの会が終わると、子どもたちは「ココフレンド」のスタッフルームに集合し、1時間ほど宿題をしたり、読書をする勉強タイムを過ごします。 その後は校庭や体育館で遊んだり、図書室で本を読んだりしながら自由に過ごしています。子どもたちを見守るのは地域ボランティアの方々で、時には勉強を見てくれたり、将棋の相手をしてくれたりといった交流もあります。

ココフレンド 学習の時間

――保護者の方々や子どもたちの評判はいかがですか?

藤田さん:非常に好評です。放課後そのまま学校で過ごすので安心ですし、宿題などは「ココフレンド」で終わらせてきますので、親御さんから「厳しく宿題のチェックをしなくてよくなった」という声もいただきます。
何より保険料以外無料で利用できますので、今まで放課後児童保育室に通っていたお子さんが「ココフレンド」に変えることもあるようです。学校の規模によって人数に差がありますが、約60%の児童が登録し、利用しています。
高学年になると塾や習い事に行くお子さんも多いので、メインの利用者層は1〜4年生。現在、市内全17小学校のうち、13校に導入されており、2020(令和2)年度には市内全小学校で実施する予定です。 夏休みなどの長期休業中も、お弁当持参でお子さんを受け入れています。特に夏休みや冬休みなどの長いお休みの期間は、「英会話」「科学実験」「ダンス」などの体験学習教室も実施し、メリハリのある活動にしたいと思っています。

ココフレンド 遊びの時間

――「新座っ子ぱわーあっぷくらぶ事業」というのもありますね。

藤田さん:これは月2回の土曜日、地域の方々が先生になって各自の得意分野や趣味を子どもたちに教えてくださるというもので、市内17の全小学校で実施しています。ラケットテニスや、軽スポーツなどの運動をはじめ、茶道や日本舞踊など文化クラブもあります。 新座市内約9,000人の小学生のうち、1割ほどが登録をしていて、1年間を通じてそのクラブに通います。保険料と材料費などの実費だけはいただきますが、実質無料のクラブです。年度末には発表会もありまして、1年間頑張ってきた成果を見せる機会も設けています。

新座っ子ぱわーあっぷくらぶ ラケットテニス

――アスリートを先生に迎えた「夢の教室」はどのような活動なのでしょうか。

金子さん:新座市はオリンピック・パラリンピックの射撃競技会場で気運醸成の一貫として、市内全17小学校で47クラス、6年生全員を対象に「夢の教室」を開催しています。2018(平成30)年度からJFAの全面協力を得て、オリンピアンなど日本を代表するスポーツ選手をお呼びしています。 「夢の教室」では授業時間の2時間を使用して、前半は体育館で先生とゲームなどをする交流の時間、後半はアスリートが夢を語る「トークの時間」になっています。 アスリートの方々の話も、成功体験だけではなく、失敗談や挫折から立ち直った経験などリアルな話をしてくださるので、子どもたちの心にもストレートに響くようですね。先生方からも「子どもたちが楽しみにしている」「普段教室ではあまり話さないような児童も目をキラキラさせて聞き入っていた」などの嬉しいコメントが届いています。実際、先生方にも参考になるお話があるようで、参加者たちからは非常に好評です。予算が厳しい部分もありますが、続けていきたい事業ですね。

こころのプロジェクト「夢の教室」

――これ以外にも子ども支援のための取り組みなどはありますか?

金子さん:市内には3つの大学があり、それぞれコラボ事業などを行っていますが、そのうち「十文字学園女子大学」では、「子ども大学にいざ」を開講しています。これは夏休みの後半、子どもたちが自由研究や宿題などで煮詰まった8月下旬頃の時期に、調理実習や文化研究などのユニークな授業を受講できるというものです。 小学4〜6年生が対象で、講師の先生は大学の教授や講師、地域の方、大学関係者など多岐に渡ります。

子ども大学にいざ 流しそうめん

夏休みの平日、大学の施設を借りて行うこともあります。親御さんの送迎はお願いしていますが、40名の定員もすぐいっぱいになって抽選になるくらいの人気講座です。 また各地区にある公民館などの公共施設の空き部屋やオープンフロアなどを、子どもたちの自習室として開放しています。もちろん無料で利用できますし、wifiも整備していますので、地域の中高生たちが勉強しやすい環境だと思います。 この他、市内のボランティア団体(学校内のものも対象)に助成を行ったり、全国大会や世界大会に出場する青少年をサポートする新座市青少年教育振興事業助成金もあります。

――では学校教育の面で新座市の特徴的なものはありますか?

大井さん:新座市の小中学校では、学校応援団の活動が盛んです。学校応援団とは、保護者や地域の方々による、学校をサポートする組織のことです。例えば、家庭科の裁縫の授業でミシンの使い方を教えてくれたり、総合的な学習の時間で田植え体験の技術指導をしてくれたりなど、子どもたちの活動をボランティアで助けていただいております。その他、小学校のクラブ活動のサポートや登下校の見守り、図書整理、本の読み聞かせなど、各学校に応援団があります。現在、市内のべ1万3000人もの方が各学校をサポートしてくれています。

―― 幼稚園・保育園・小学校の連携などはいかがでしょうか。

大井さん:年に3回、市内の幼稚園・保育園・小学校の園長や校長、管理職が一堂に会して話し合う場を設けています。情報交換や小1プロブレム解消の論議、幼・保・小の連携をどう取るかなど、活発な意見交換が行われています。会議の他に研修会もあります。今年は夏休み期間に、川口市の幼小一体型になった学校から幼稚園の園長先生を迎えて、幼稚園・保育園と小学校における連携の在り方などについて、実際にお話を伺う予定です。また、これらの研修を踏まえて、市内の幼稚園・保育園と小学校とが連携し、園児と児童の交流事業が行われています。
また、小学1年生には副担任を配置し、幼稚園・保育園から入学したばかりの子どもたちをサポートしています。小1プロブレムなどと言われますが、勉強面だけでなく、生活面も手厚く目を配れるように人員を配置しています。

――新座市の学校を回られていて、何かお感じになることはありますか?

大井さん:とにかく先生の教え方、子どもたちへの接し方がきめ細かくて丁寧ですね。例えば、習字や制作物の展示の仕方、子どもたちの提出物に対するコメントの丁寧さなど、驚くことが多いです。また、各学校とも若い先生方が多くいらっしゃいますが、先輩の先生とのつながりも強く、教職員の中でも連携や教え合いがあるようで質の高い授業が保たれていると感じます。

現在、教科書や学習用品など、子どもの荷物が重すぎるという問題で、各学校に対応が求められていますが、新座市の先生方は実に柔軟な対応をしてくれています。ある学校では、班ごとにケースを用意して使用頻度の少ない副読本や資料集などをきれいに整理整頓できるようにしていました。また、中学校では、ちょうど反抗期や成長期と重なり、生徒指導が難しい部分もありますが、各中学校では生徒を縛るような教育ではなく、規律がある中でも子どもたちを伸び伸びと指導していると思います。多くの学校で、話し合い活動などを積極的に取り入れ、主体的・対話的で深い学びの視点をもった授業が行われています。

――学校と地域の連携は強いのでしょうか?

大井さん:とにかく学校と地域の結びつきが強く、近隣の方々が非常に学校教育に協力的ですね。新座市では全小・中学校が「コミュニティ・スクール」指定学校になっており、地域の方々の意見を学校運営に反映させています。実はこの「コミュニティ・スクール」は、地域との関係が良好でないと踏み切れない部分でもあります。地域の方々が学校運営に関わることで、学校側は閉鎖的にならないよう、開かれた学校づくりに力を入れていますし、地域の方々も「子どもたちを育てよう」「協力しよう」「一緒に見守ろう」という気持ちを強くもっていただけると思います。

――新座市の子育て環境の魅力を教えてください。

金子さん:やはり地域の方々のボランタリーな考え方が根強いので、子育てをしている方々にも温かく協力的だと思います。新座市は町内会加入率も高く、子どもたち・地域のために動こうという意識が高いですね。子育てをする環境としては、そういった周囲の方々の存在は心強いでしょうし、非常に良いと思いますよ。

大井さん:子どもたちがのびのびと過ごしている印象ですね。埼玉県では全国の学力調査とは別に、「前年からどれくらい伸びたか」といった児童や生徒個々の経年変化を見取る、県独自の学力調査があり、先生方も「一人一人を伸ばそう」という意識があります。そして、各個人で見れば、伸びているお子さんも多く、それには学校の環境や教育活動が大きく影響していると思います。もちろん学力を伸ばすことも大事ですが、新座市は人間的な教育の部分がしっかりしていると感じます。

新座駅

藤田さん:新座市には「新座」駅と「志木」駅があり、「ひばりヶ丘」駅、「東久留米」駅、「朝霞台」駅、「北朝霞」駅などへもアクセスが便利です。JR武蔵野線、東武東上線、西武池袋線など多くの鉄道が使えるので、通勤通学の負担が少ないのに、自然がたっぷり残っている環境がすばらしいと思います。 私のおすすめは平林寺の静かな境内を眺めたり、野火止用水沿いの遊歩道を歩く散歩コース。平林寺向かいには昭和の大茶人である松永耳庵が移築した睡足軒があり、月に1回お茶会も開かれています。散歩コースを歩いたら、睡足軒でお茶とお菓子で一服というのんびりした休日も過ごせます。

新座市役所

新座市教育総務部副部長兼生涯学習スポーツ課長 金子啓一さん
新座市教育総務部生涯学習スポーツ課 藤田智美さん
新座市教育委員会学校教育部副部長兼教育支援課長 大井敏彰さん
所在地 :埼玉県新座市野火止1-1-1
電話番号:048-477-1111(代表)
URL:http://www.city.niiza.lg.jp
※この情報は2019(令和元)年7月時点のものです。

子育てと教育を全面的にサポートするまち「新座市」の取り組みとは。/教育委員会教育総務部 金子さん・藤田さん、学校教育部 大井さん
所在地:埼玉県新座市野火止1-1-1
電話番号:048-477-1111
開庁時間:8:30~17:15
休庁日:土・日曜日、祝日、年末年始
http://www.city.niiza.lg.jp/

小川駅周辺地区の新たなまちづくり/小川駅西口地区市街地再開発準備組合

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「プチ田舎」を称する小平市には豊かな自然環境と東西南北あらゆるエリアにアクセスできる複数の鉄道駅があり、都市の利便性と郊外の静けさを兼ね備えた暮らしやすい街として知られている。なかでも西武国分寺線と拝島線が乗り入れる「小川」駅は同市の“西の玄関口”と位置づけられており、駅を中心としたおよそ25haもの地区では、小平市がまとめた「小川駅前周辺地区まちづくりビジョン(平成26年2月)」に基づく新たなまちづくりの取り組みが今まさにはじまろうとしている。今回はその区域の中核な位置において具体的なまちづくりを推進している「小川駅西口地区市街地再開発準備組合」の事務所を訪ね、これからはじまる駅周辺地区の再開発の概要についてお話を伺った。(※本インタビューの情報は2018(平成30)年5月時点のものです。再開発の最新情報についてはこちらのページ(小平市HP)をご覧ください。 )

約25年の歳月を経て、動きはじめる小川駅西口地区の再開発事業

――小川駅西口地区の再開発事業に至る経緯、背景について教えてください。

現在の駅周辺の様子をご覧いただくとお分かりになるかと思いますが、「小川」駅の西口にはいわゆる駅前広場がありません。私たちがまちづくりに携わるずっと以前から行政が取り組むべき課題のひとつとしてあったと聞いています。
記録によると1962(昭和37)年に駅前広場の整備に関する都市計画の決定がなされたのですが、今日に至るまで未整備の状態が続いています。

「小川」駅西口

その後、ロードサイド型の商業施設の台頭や建物の老朽化など、時代の流れとともに駅前の商店街が衰退していくと、地元の方からは「駅前に相応しい活気のある街並にしなきゃいけないね」というような意見が出るようになり、駅前広場を整備するのと同時に「小川」駅西口のまちづくりを検討しようというひとつの大きな流れになりました。
まちづくりにもさまざまな方法があるのですが、市街地再開発事業を一つの方法として検討してみようと1992(平成4)年「小川駅西口地区再開発協議会」が地元の方により組織されたと聞いています。

「小川」駅西口から続く商店街

その後、再開発によるまちづくりに関する具体的な検討をより深めようと2007(平成19)年に「小川駅西口地区市街地再開発準備組合」という組織に改称し、⾏政をはじめとした関係機関との協議が⾏われるようになりました。
「小川駅西口地区再開発協議会」の結成から約25年、ようやく再開発に関する都市計画の骨子も固まってきたことから、「小川」駅周辺地域の皆さんにその全体像が報告できる段階まできました。

小川駅西口駅前の約1.2haに及ぶ再開発事業

――再開発事業の概要を教えてください。

再開発の対象となる地区は地図の通りですが、面積としては約1.2haに及びます。地域の交通結節点にふさわしい交通広場の整備をはじめ、地上28階の施設建築物ができる計画です。低層階には商業店舗や業務・公益の施設、高層階は住居スペースとなるような建物の全体像がようやく見えてきたところです。

「小川」駅西口イメージ 出典:小川駅前周辺地区まちづくりビジョン

権利者の営業継続に関するお考えも含めて、どんな施設の中身づくりが必要なのか?といったお話はこれからで、権利者の方々個々のの将来設計などと照らし合わせながらより具体的な計画を固めていく予定です。
再開発の対象となる地区内には土地を所有している方、土地を借りてお住まいや営業をされている方を合わせて総数41名の権利者の方がいらっしゃいます。そのうちの7割近い方が現在この準備組合に加盟されています。駅周辺地区には、この再開発事業によって権利者の方々には引き続きお住まいいただくに加えて、新たに500人から600人前後の住民が増えると推定し、再開発をきっかけとした地域の賑わいが増すことに期待しています。

「小平市の西の玄関口となり、地域の生活を支える小川地域拠点の形成」をコンセプトに

――小川駅西口駅前地区のまちづくりのコンセプトは?

準備組合のホームページにも明記されていますが、「小平市の西の玄関口となり、地域の生活を支える小川地域拠点の形成」を地区整備の大きな目標として掲げています。また整備方針として「(1)交通結節点にふさわしい都市基盤の整備」「(2)地域のにぎわい・交流の場づくり」「(3)住みよい住環境の創出」「(4)安心と防災の向上」の4点を挙げ、交通広場を整備することであったり、「小川」駅の東西を結ぶ「東西自由道路」の整備、また災害時に備えた防災機能の導入・整備といった具体的な内容についても盛り込まれています。

整備方針

この内容は「小川」駅周辺のまちづくりを進めるにあたって小平市がまとめた「小川駅前周辺地区まちづくり」に基づくもので、2012(平成24)年6月から2013(平成25)年3月の間に全4回開催された「小川駅前周辺地区まちづくり懇談会」と市民参加型の「まちづくりワークショップ」で検討された内容も反映されています。

平成30年8月上旬に都市計画決定の発表を予定

――直近の取り組みと今後のスケジュールについて教えてください。

2018(平成30)年3月9日(金)と11日(日)に、私ども準備組合は地域の方々にとってはじめてとなる再開発計画の周辺説明会を開催させていただきました。またそれに続いて4月11日(水)と14日(土)には、小平市から地域の皆さまに向けて再開発と関連する都市計画の原案というかたちでご案内をしていただいたところです。
今後のスケジュールとしては、2018(平成30)年8月上旬に都市計画決定の発表が行われ、オリンピックの開催年を目標に、新しいまちづくりのランドマークとなり得る建物の工事を着工する予定です。
現在は行政も私たち準備組合も小川駅周辺地区のまちづくりについて地域の皆さまへご案内を差し上げている段階で、まだ一歩前に進んだばかりというところですね。

施設整備イメージ図

都心部に通勤する方のベッドタウンとして発展してきた交通利便性の高い街

――小川の街の魅力、印象についてお聞かせください。

小平市は都心部に通勤する方のベッドタウンとして発展してきた街で、交通結節点としてどこにでも行ける交通の便の良いところが特徴です。「小平」駅と「一橋学園」駅、「花小金井」駅、「小川」駅の4駅には昔から活気のある商店街もあって開けていた街という印象があります。

小川東町にある「ブリヂストン」の「技術センター/東京ACタイヤ製造所」

小川は、1960(昭和35)年にブリヂストンの東京工場が設立されたのがきっかけで開けてきたような街ですから、「小川の街とは?」と聞かれてまず思い浮かぶのはブリヂストンです。
あとは野火止用水、それと近隣には学校が多く学生さんの姿が多いのも特徴ですね。「明治学院中学校」や「桜華女学院中学校」、「日体桜華高等学校」の生徒さんも「小川」駅を最寄りとして利用されているかと思います。

野火止用水

――地域の方々へメッセージをお願いします。

先日開催した説明会では、再開発によるまちづくり全体像についてご案内を差し上げたというところまでで、どんなお店が入るのか、地権者の方はどんな準備をすれば良いのかといった具体的なお話はこれからの作業です。
「小川駅前周辺地区まちづくりビジョン」に示されているまちの将来ビジョンからも読み取れる通り、小川駅西口地区の再開発事業を起爆剤に地域のまちづくりを面的に盛り上げていこうという行政のお考えもあるかと思います。

まちづくりの将来ビジョン

私たち準備組合としては、地域の方同士で会話ができる場づくり、材料づくりという部分でもお役に立てるよう、今後は商業の専門家やコンサルタントなども交えながら、この地区に相応しい施設の構成、あり方について検討していきたいと思います。
またハコができたらそれで万事解決のようなことではなく、お祭りやイベントなど地域のコミュニティづくりを振興していくような方策というのも含めて、地域の皆さまと新しいまちづくりを盛り立てていければと思います。

現在配布されている資料の内容や今後のあたらしい情報につきましては順次ホームページに掲載していきますので、ぜひご覧ください。

小川駅西口地区市街地再開発準備組合

小川駅西口地区市街地再開発準備組合

所在地:小平市小川西町4-14-27 NMCビル2F
URL:http://ogawawest-renewal.com/
※この情報は2018(平成30)年5月時点のものです。

小川駅周辺地区の新たなまちづくり/小川駅西口地区市街地再開発準備組合
所在地:東京都小平市小川西町4-14-27  NMCビル2F
電話番号:042-386-4625
http://ogawawest-renewal.com/

音楽の魅力を伝え続ける/「ヤマハ音楽教室 藤崎センター」株式会社ヤマハミュージックリテイリング 横浜店 教室営業課 稲葉浩之さん

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全国各地に数多くの教室を開講している音楽教室、「ヤマハ音楽教室」。そのひとつである「ヤマハ音楽教室 藤崎センター」は、川崎市藤崎地区の住宅地に隣接した通り沿いにある小さな教室。19年もの間この地に根ざしながら、数多くの子どもたちに、「音楽の楽しさ」を伝えてきた。今回はこちらの教室を運営する、「ヤマハミュージックリテイリング横浜店」の稲葉浩之さんにお話をうかがった。

――最初に、「ヤマハ音楽教室藤崎センター」の概要についてお聞かせください。

ピアノ

「ヤマハ音楽教室藤崎センター」は藤崎4丁目交差点近くのビル2階にある音楽教室でして、教室の中にはグループレッスンを行える大部屋がひとつ、個人レッスン用の個室が2つあります。数人で行う「グループレッスン」と、個人で行う「個人レッスン」という、2つの形態でレッスンを行っています。内容としましては、全国のヤマハ音楽教室共通のテキストとカリキュラムを使いながら、また独自の教材を使って、歌、エレクトーン、ピアノなどを通して、「音楽に親しむ」ということを基本に、レッスンを行っています。

――藤崎センターにはどんなお子さんが通っているのでしょうか?

外観

藤崎センターは住宅地の中にある教室ということもありますので、本当に近所の方に多くお越しいただいている教室です。ほとんどの方が自転車か徒歩で来られている、地域密着型の教室と言えるかと思います。

年齢としては、小さいお子さんは2歳から、上は大人の方まで、中には親子で習って下さっている生徒さんもいらっしゃいます。

――年齢によって幾つかのコース分けがされていますが、どのような内容になっているのでしょうか?

様々なレッスン

ヤマハ音楽教室全体としては1歳児からコースを設定しているのですが、2014(平成26)年春からは、藤崎センターでは2歳児コースからとなっております。

2歳児のコースは「赤りんごコース」と言いまして、カーペットを使ったレッスンになっているのですが、ここでは親子で一緒に、「音楽の楽しさ」を覚えて、音楽に興味を持ってもらうことを目的にしておりますので、音楽を聴いて身体を動かしたり、生の演奏を聞いたりといったことが中心になります。この段階では、まだ鍵盤楽器に触るということはしません。

3歳児は「おんがくなかよしコース」になります。こちらでは、実際に楽器の前に座ってレッスンをします。とは言っても「弾く」というよりは、「鍵盤遊び」という感じで、歌を歌ったり、音楽を聴いたり、リズムに合わせて身体を動かしたりするほかに、実際にエレクトーンの鍵盤に触って、イメージしたことや感じたことを、感じたままに表現していきます。

4歳児からは「幼児科」になります。この頃から、本格的に鍵盤を弾くことも学んでいきます。

コース一覧表

3歳児までの間は、みんなで一緒に音楽を楽しむことや、音遊びを通して、想像や空想をふくらませたり、それを表現したりということに重点を置いていますが、4歳から5歳の幼児期というのは、「音楽を聴ける力」が非常に伸びてくる時期になりますので、「幼児科」では「音楽を聴き分ける力」、「正しいテンポや音程で歌う力」「両手で鍵盤を弾く力」「楽譜を読む力」「自分を表現する力」といったものを育てていきます。ヤマハ音楽教室の理念として「適期教育」という言葉がありますので、基本的にはそれに沿ったカリキュラムとなっております。

この幼児科までは、すべてグループレッスンでして、保護者の方に同伴していただくレッスンとなっています。

※コース名は変更になっております。

――どのぐらいの年齢、コースから入るお子さんが多いのでしょうか?

教材

現状としては4・5歳児の「幼児科」から入っていただく方が多いのですが、もっと小さい時からやっていれば、それだけどんどん吸収し、少しずつ素地が形成されていきますので、2歳や3歳の、早い段階で入っていただくのが良いのかな、と思います。

ただし、2歳児から受けられても、幼稚園や保育園が始まって、1回離れてしまうお子さんもいらっしゃいますから、私達としては、やはり小さなころから無理なく始めて、長く続けていただくのが、音楽力の養成には必要なことかな、と思っております。

なお、2歳児のコースまでは午前中に行っていますが、3歳児のコースからは、幼稚園に通う子も出てきますので、午後3時以降のレッスンとなっています。幼児科も同じように3時以降に始まりますので、幼稚園・保育園に入っても比較的続けて頂きやすいかと思います。

――親子で一緒にレッスンをするメリットは何でしょうか?

藤崎教室

小さい子だけでレッスンを行うよりも、やはり、保護者の方が一緒に居ていただいたほうが、小さいお子さんには安心感につながると思います。また、お子さんと一緒に音楽を楽しむことで親子同士のコミュニケーションの場にもなっているかと思います。その日やったことを家に帰ってから「今日こんなことをやったよね」という具合に、家庭でも繰り返しやっていただく機会につながると思いますし、その反復が力につながっていくかと思います。

――クラスの人数はどのぐらいですか?

教室の様子

藤崎センターについては、2歳児・3歳児のクラスはそれぞれ1クラスでやっておりまして、最大10名ほど入っていただけるレッスンですが、5~6名でのレッスンとなっていることも多いです。幼児クラスはもう少し人数が多いですね。川崎駅前など系列の他の教室と比べると少人数で、より広い部屋でレッスンを行っていますから、ゆったりと受けていただけるかと思います。

――2歳や3歳から本格的に鍵盤を弾くということはできるのでしょうか?

ピアノ

「おんがくなかよし」コースの時から徐々に鍵盤に触れて慣れていきますが、本格的にやっていくのは「幼児科」からとなります。もちろん「早く弾かせたい」という保護者の方もいらっしゃるのですが、やはり指の力もしっかり付いていませんので、「適期教育」という観点から言いますと、やはり4歳から5歳がベストだと思います。

エレクトーン

なお、グループレッスンではエレクトーンを教具として使用していきます。個人レッスンではご希望の楽器 ピアノ・エレクトーンのどちらかでのレッスンとなります。

――保護者同士で交流が生まれる、という光景も見られるでしょうか?

教室の入口

レッスン後に教室の前で喋っていたりする親御さんも多いです。基本的に、毎週同じ曜日に、同じ時間で来ていただいて、レッスンに参加されているので、顔なじみにもなりやすいですし、そこから交流も生まれやすいのかな、と思います。

――先生方はどんな専門性を持った方々なのでしょうか?

教室の様子

グループレッスンの講師については、ヤマハ音楽教室の独自の資格をもった先生方に指導していただいていまして、ヤマハの財団から派遣という形で来ている、プロの講師ということになりますので、高い水準のレッスンを受けていただけると思います。

個人レッスンについても、ヤマハ音楽教室の規定の試験を通った先生に見ていただいていますし、ピアノなど、それぞれ高い技術を持った先生方となります。ですから中学・高校になっても続けていただいている方は多いですし、音大進学などを目指す方にも、本格的なところまで、個人レッスンで対応しています。

――音楽を楽しむことが、ほかの分野の成長へ結びつくという感触はありますか?

教材

音楽を楽しむということは、情操教育という観点からもすごく良い内容かと思いますので、長く続けていただいているお子さんは、やはり集中力もあると思いますし、何事も効率良く、器用にこなすお子さんが多いように見えます。

これはやはり、時間の無い中でも練習をして、続けてくださっているので、その効果なのかと思いますし、指先を動かすことも、頭の回転を早める良いトレーニングになっているのかな、と思います。

――最後に、この街の魅力について、教えてください。

小学生以上になるとお子様だけで来ていただくわけですが、ここは周りが住宅地ですので、お子様だけでも、歩いたり自転車で来たりしやすく、そういった意味では、安心して、安全に、学校や習い事に通わせることができる環境が藤崎ならではのメリットだと思います。

川崎駅へ向かうバスも多いですから、買い物に行くとしても便が良いですし、公園がすぐ近くにいくつもありますし、バス通り以外の道路は、車通りも少なく、坂も少ないですから、自転車での移動もしやすいですね。

この教室にも、兄弟で通ったり、長く通っているお子さんが多いですから、長く住みやすい場所なのかな、と思います。

株式会社ヤマハミュージックリテイリング 横浜店 教室営業課 稲葉浩之さんインタビュー

株式会社ヤマハミュージックリテイリング 横浜店

教室営業課 稲葉浩之さん
ヤマハ音楽教室 藤崎センター
住所:神奈川県川崎市川崎区藤崎4-20-1
電話番号:0120- 935-633
URL:https://www.yamaha-ongaku.com/music-school/
※この情報は2014(平成26)年8月時点のものです。

音楽の魅力を伝え続ける/「ヤマハ音楽教室 藤崎センター」株式会社ヤマハミュージックリテイリング 横浜店 教室営業課 稲葉浩之さん
所在地:神奈川県川崎市川崎区藤崎4-20-1
電話番号:0120- 935-633
受付時間:平日10:00〜20:30、土曜10:00〜20:00、日曜10:00〜15:00
https://www.yamaha-ongaku.com/music-scho..

地元に寄り添う創作イタリアン/「海月(くらげ)」 店長 牧野晴美さん

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「南柏」駅の東口から徒歩2分ほどの場所にある「海月(くらげ)」は、地元密着型の飲食店。提供しているのは地元の食材をふんだんに盛り込んだイタリアンベースの料理で、昼間はカフェとして、夜はバルとして、ふたつの表情を見せる。

この店がオープンしたのは2008(平成20)年のこと。地元出身の牧野晴美さんが立ち上げたのだという。今回はその牧野さんに、お店に込めた想いと、南柏の街の魅力と変遷についてお話を聞くことができた。

「海月(くらげ)」外観

――なぜ南柏に、このようなお店を開かれたのでしょうか?

牧野さん:私は生まれも育ちも南柏です。しっかり南柏に根付いて、仲間で集まれたり子供を連れていける場所があればいいなと思ったのがきっかけです。

地元の新鮮食材を使った料理

――「海月」のお店のコンセプトを教えてください。

牧野さん:私は年齢問わず、男女問わず、人数問わず気軽に来られるお店作りを心掛けています。

そして気を付けているのは、「クリーンなイメージ」ですね。スタッフは女性が多いんですが、女性ならではの視点で、きめ細かいところまで気を配れたらと思っています。まずは、女性に受け入れてもらいたいと常に思っています。

清潔感のある「海月」店内

――今はこの「海月」以外にも、姉妹店として、革バッグのお店とワッフルのお店もあるんですね。

牧野さん:そうなんです。数年前に異業種の同志がコラボして一緒になりました。「海月」は今年6月で13年目になるんですが、2020(令和2)年の1月に「PATH」(パス)というお店が開店しました。

店内で展示販売されているレザーバッグ

――看板メニューがあれば教えてください。

牧野さん:「柏」ということにこだわっているので、まず、当初からやっているのは、柏の生麺屋さんから仕入れている、生パスタですね。これは開業当初からずっとやっていて、長い間、人気メニューになっています。

もうひとつは、「柏幻霜ポーク」という地元のブランド豚です。それを食材に取り入れたメニューをいくつか作っています。「おすすめは?」と聞かれたら、まず「柏幻霜ポーク」メニューとお答えします。「柏幻霜ポークのサルシッチャ」は、生のソーセージをパリっと焼かせていただいて、どんなお酒にもすごく合います。

「柏幻霜ポークのサルシッチャ」

――特に人気のパスタはありますか?

牧野さん:それが、人気はバラバラなんですよ。それぞれにファンの方がいてくださって。敢えて言うなら、オリジナルのカルボナーラ、うにのクリームパスタ、トマトソースのパスタは不動の人気ですね。

柏産の生麺パスタを使ったメニュー

――ほかにもおすすめの品があればご紹介ください。

牧野さん:やっぱり、「みんなでワイワイ」というような時にはピザがよく出ます。うちは生地がちょっと薄めで、お酒に合うようなピザになっています。モッツァレラを使ったマルゲリータが一番よく出ますね。オリジナル特製ガーリック味噌と長葱のピザも大人気です。

お酒に合う薄生地の「マルゲリータ」

ほかに、季節によってメニューが変わります。今春は「ホタルイカとたけのこのアヒージョ」が人気の一品でした。

春の旬食材を使った一品「ホタルイカとたけのこのアヒージョ」

――どんな方が多く来店されていますか?

牧野さん:「南柏駅」は、居住利用される方が流山市と柏市の方々になりますので、地元の方が来店されることが多いです。

年齢層は幅広いですね。カウンターもありますから、おひとりで来られる方もいらっしゃいますし、ファミリーでのお食事、仲間でワイワイと、いろんな方々に来ていただいてます。

店内は40名様迄入れます。貸切で使っていただいたり、イベントをやっていただいたり、歓送迎会、忘年会等で使っていただくことも多いです。

居心地のよいカウンター席

――姉妹店の「NUIZA縫EMON(ぬいざえもん)」は、どのようなお店ですか?

牧野さん:「NUIZA縫EMON」は柏駅の東口側にあります。「柏の手作りレザーバッグのお店」です。牛革製品も多いんですが、イチオシは、先ほどの「柏幻霜ポーク」を使ったバッグです。

中身は海月(くらげ)で食べていただいて、皮の部分を革へ、そしてバッグや雑貨として楽しんでいただく。「地域ブランドをエシカルで」食を通じていただく命を無駄なく循環させたいという想いでやっています。

「柏幻霜ポーク」を使ったカラフルなレザー商品

――「海月」の店内でも革製品の展示販売をされているんですね。

牧野さん:そうですね。店内にあるのはほとんど柏幻霜ポークの商品です。柔らかくて、軽くて、丈夫で使いやすいんですよ。

――2020(令和2)年に開業した「PATH(パス)」について教えてください。

牧野さん:「PATH」は「海月」と「NUIZA縫EMON」がコラボレーションで立ち上げた、新しい形のお店なんです。2店舗のいいところを合わせたお店になっています。

柏駅の西口側徒歩5分に、柏幻霜ポークの革を使ったレザー商品や、柏幻霜ポークを食材に使ったバブルワッフルや、地元の柏野菜を使ったスムージーなどもご提供していますので、是非、お立ち寄りください。

――牧野さんがお店を運営する中で大事にしていることは何でしょうか?

牧野さん:「ごはんが美味しい」プラス「居心地がいい」ということを大事にしています。初めて来ていただいたお客様にも、いつも来てくださっている常連のお客様にも、居心地の良さを感じていただけるようなお店づくりを心がけています。

レザー商品が飾られた店内

――これまで印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

牧野さん:12年やっているので、「初めて来ました。彼女いないんです」というお客さんが、「彼女ができました」、「結婚します」、「子どもができました」というような流れで、ずっと来てくださっていて、その方の人生を見させてもらうことがあります。

――12年近く営まれていて、客層の変化は感じられていますか?

牧野さん:ランチタイムについては、昔は、ママさんたちがメインだったんですが、現在は子育てがひと段落した方々もたくさん来てくださいます。

――今後、「海月」をどういうお店にしていきたいですか?

牧野さん:自分も地元で生きてきた者ですから、とにかく、地元を盛り上げて、長く愛されるお店にしていきたいな、と思っています。気軽に来ていただいて、お食事、お酒、空気感など、すべてを楽しんでいただけたら嬉しいです。

バリエーション豊富なメニュー

――牧野さん自身もここで子育てをされたということですが、南柏エリアの子育て環境、生活環境の魅力を教えてください。

牧野さん:駅前に関してはすごく便利になってきていて、スーパー、病院、コンビニも公園も全てあります。とても生活しやすい場所だと思います。駅から少し離れた地域では、保育園も学校も、介護施設も充実していますし、いつも明るく人通りもあるので、安全に暮らせる街だと思います。

子育て世代に特に良いのは、やはり、「明るくて安全」という点ですね。南柏は、安心して子育てできます。

南柏の明るい街並みにある「海月」

――昔の南柏と比べて、どのような点が大きく変わりましたか?

牧野さん:最近はマンションと戸建てがすごく増えて、完成するとすぐに人が入って、「人気のある街になったんだなあ」って思います。暮らしやすさと同時に、便利さも向上していきました。病院も、スーパーマーケットも、美容に関連するお店もスポーツ関係施設もいっぱいあります。

私が子どもの頃は、何か用事があるとバスに乗って、「柏」駅まで行っていたんです。「南柏」駅に来る用事はほとんど無かったんです。でも今は、「南柏」駅で全て事足りるようになりました。

そして、これからも南柏を盛り上げてくれる飲食店がいっぱい増えてくれればいいなって思っています。「おなかすいたね」「じゃあ、南柏駅に行こうか!」ってなればいいですよね!

海月(くらげ)店長インタビュー

海月(くらげ)

店長 牧野晴美さん
所在地:千葉県柏市豊四季508-25 マルヴェイル南柏1階
電話番号:04-7199-9550
URL:http://kurage.tsnt.net/
※この情報は2020(令和2)年4月時点のものです。

地元に寄り添う創作イタリアン/「海月(くらげ)」 店長 牧野晴美さん
所在地:千葉県柏市豊四季508-25 マルヴェイル南柏1階
電話番号:04-7199-9550
http://kurage.tsnt.net/

こだわりの食材を楽しめるフレンチレストラン/レストラン セン オーナーシェフ 丸山旋さん

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靖国通りから一本裏手に入った場所で、開業から6年余り、舌の肥えた人々を喜ばせ続けている隠れ家レストラン「レストラン セン」。オーナーシェフである丸山旋氏が料理もサービスも自らこなしながら、すべてのお客さんに、誠心誠意の対応をしてくれると評判のレストランであり、主に口コミを通じて、常連の輪を広げてきた。今回はそんな丸山シェフを、開業6周年にあたる2016(平成28)年10月に訪ね、お話を伺った。

念願のお店を九段でオープン

――まずはお店の沿革、概要についてお聞かせください。

「いつか自分の店を持ちたい」という気持ちは昔からあり、2010(平成22)年の10月にお店を開きました。ちょうど6年になります。開業までは1年くらい準備をし、その間にいろんな場所を見て、最終的に九段に決めました。

――この地域に、もともと何か縁があったのでしょうか?

それが、まったく無かったんです。当初は前職で勤めていた青山周辺で探していたんですが、なかなか難しくて。そんな時にここを見つけました。九段にはあまり来たことがなく、少し駅から離れていたので「ちょっと難しいかな?」とも思ったんですね。 でも、この物件を見た時に、周りにオフィスやマンションがあるし、ビルのオーナーさんにも是非、と言っていただけたので、ここに決めました。

――どのようなコンセプトのお店にしようと思っていたのでしょうか?

当初はもっとカジュアルなイメージでした。人通りが多く、たくさんお客さんが入れ替わるようなお店を考えていたんです。でも、場所を見に来てコンセプトを変えました。しっかりとした、コース主体の「レストラン」という形のお店がここには合うと思ったんですね。 ただあまり堅苦しいところは無いので、基本的に予約制ですが、直前のご連絡でも席が空いていれば対応させて頂いております。

お店について語る丸山さん

外観

店内

落ち着いた雰囲気

「すべて自分で選んだもの」と言えること

――お料理についてお聞かせください。

今はコース料理だけをやっております。基本的に昼が2,600円と4,000円(税別)、夜が4,600円、5,800円と8,000円(税別)のあわせて5コース。内容は常に変わりますから、ホームページで最新情報をご確認いただきたいですね。
昔はアラカルトもやっていたんですが、コースで最初から最後まで、流れを感じながらしっかり食べていただきたい、じっくり味を見ていただきたいという思いがあり、コースのみとしています。

――食材にもかなりこだわっているようですね。

やはり「食材は自分で見る」ということにこだわっています。一部は業者に頼んでいますが、基本的には食材は築地市場や辰巳にある業務用食材の店に行って、自分で選んで、すべて買っています。
産地や生産者について、特別なこだわりというのは実はありません。「誰が作ったから」「誰が持ってきたから」ということではなくて、自分が「価値がある」と思って、選んで買う。それが一番肝心なことだと思っています。そういうものを、最初から最後まで全部責任を持って、お客さんに提供したいですね。「これは私が、すべて選んだものです」と言えることを大切にしています。悪い方に転ぶこともありますけれど、自分が選んだことですから。

自ら選んだ食材

5つのコース

流れを楽しめるコース

――コース料理は昼と夜あわせて5つ、こだわりを教えてください。

気をつけているのは、お皿ごとに食材と調理法がかぶらないということですね。一皿ごとに、特徴的な品を出すことを心がけています。メニューはおよそ2か月で更新します。2か月に1回程度来て頂ければ、内容は相当変わっているので楽しめると思いますよ。
ベジタリアン対応は致しておりませんが、予約の段階で、肉と魚の好み、アレルギーなどを伝えていただければ、ご対応はさせていただいています。

――ワインのこだわりについて教えてください。

選ぶ基準は「品種特性がわかりやすい」ということですね。だいたい100種類くらい用意し、お客様に説明しやすいものをおいています。たとえば「プイィ・フュメ」というワイン。ソーヴィニヨン・ブランというぶどう品種を100%使ったものですが、品種特性が出ていて、特徴的な香りがあるので採用しました。やはりフランス産のワインが多いですが、食材と同様で、産地には特にこだわっていません。

多くの種類のワインを揃える

「プイィ・フュメ」

人から人へ、伝わる「レストラン セン」の魅力

――どのようなお客様がいらっしゃいますか。

平日の昼間は、この界隈にある私立校の保護者の方やビジネスでのご利用が多いですね。ディナーについては、九段、番町、飯田橋辺りの方を中心に、ご家族、ご夫婦での利用が中心です。平日に個人でディナーを利用される方は、わりと年齢層が高めですね。中には90代のお客様もいらっしゃいます。土日はベビーカーで来られるお客様もけっこうおられますね。そういったお客様には、個室のご利用をご案内しています。また政治家の方が来られてカジュアルに召し上がったり、プライベートで家族で一緒にご利用になったりということもあります。宮家の方もいらっしゃいることもありまして、その際は貸し切りにして対応させて頂いています。
昼の2,600円のコースでも、だいたい1時間は見ていただいていますので、みなさまゆっくり召し上がっていくお客様ばかりです。

――お客様は何が決め手になって、こちらを選ばれているのでしょうか。

インターネットなどの媒体も全部やめてしまって、取材も極力受けないようにしていますので、当店はほとんどのお客様が口コミです。ご友人の方と一緒に来られて、また別の方をいらっしゃる。とてもありがたいですね。
ミシュランガイドのビブグルマンにも、開業の翌年から掲載していたいだいていますが、これを見て来られる方もいらっしゃいます。掲載の安心感があるのだと思いますよ。ただ、どんどん情報は古くなっていってしまいますので、必ず当店のホームページで最新の情報を見てから、お越しいただければ嬉しいですね。

ミシュランガイドにも掲載

この地で、長く、愛される店へ

――今後、どのようなお店でありたいとお考えですか?

とにかく、長く続けていきたいですね。この場所で、この界隈で、30年。30周年ではちょうど70歳になりますから、そこまでは現役で続けたいと思っています。この場所が非常に気に入っていますので、地域のお客様を大事にしながら、長く続けられればいいですね。

――長く続けるために、気をつけている点などはありますか?

「クオリティを落とさない」ことですね。そのためには、お客様の数を限定させて頂くのが一番だと思っていますので、一度に入って頂くのは2組様までにしています。もちろんお店の回転を早くすれば、一時的に売り上げは上がるのかもしれませんが、それだと先しぼみになってしまうと思うんです。
そうではなくちゃんと手の込んだものを提供しながら、無理をしない経営をして、30年続けていきたいんです。そのためには、”今のお客様”を大切にする、ということだと思っています。

長く続く店へ

今のお客様を大切に

オーナーシェフ丸山さん

――最後に、このエリアの魅力についてお聞かせください。

この界隈は昔から住んでいる方も多いですが、最近はマンションが増えて、若い世代の方、ベビーカーを押しているお母さん方なども増えてきたと感じています。実は開業した頃は経済の影響もあり、街は寂しい感じがあったんです。でもそこから、千代田区も住民の回帰に取り組んでいまして、ここ2、3年で実を結んできているのだと思います。
最近は住民が増えた影響か、スーパーマーケットも新しくできたり、生活がしやすい環境が整ってきましたので、これからはもっと、若いファミリーの方々も、おじいちゃんおばあちゃんにも、ゆっくり生活できるようなエリアになっていくんじゃないのかな、という気はいたします。都心でありながら、落ち着いた街で、暮らしやすい。そんな街だと思いますよ。

※この情報は2016(平成28)年10月時点のものです。

今回、話を聞いた人

レストラン セン

オーナーシェフ 丸山旋さん

こだわりの食材を楽しめるフレンチレストラン/レストラン セン オーナーシェフ 丸山旋さん
所在地:東京都千代田区九段南3-7-2 九段みなみビル1F
電話番号:03-6272-3393
営業時間:12:00~14:30(L.O.14:00)
18:00~23:00(L.O.21:00)
定休日:月曜日
http://sen-tokyo.com/


子どもたちを”地域”で育てる/「藤崎こども文化センター」館長 山田美津恵さん

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川崎市には各中学校区に公共の児童厚生施設「こども文化センター」が設置されている。「藤崎こども文化センター」は川崎区藤崎に位置するセンターで、主に「川崎市立藤崎小学校」と「川崎市立川中島小学校」の児童に利用されている。こちらで子どもたちに「館長」という呼び名で慕われているのが、館長の山田美津恵さん。今回は山田さんに施設の概要や、子どもたちの様子、エリアの特徴についてのお話を伺った。

――どのような年齢層の利用者が一番多いですか。

藤崎こども文化センター

利用人数は圧倒的に小学生が多いです。こちらの文化センターは川崎区の中でも利用者がそれほど多いほうではありませんが、昨年度は乳幼児が1400人くらいで、小学生が約1万1000人。中学生が約3000人、高校生が約150人、成人は約2800人の利用がありました。

――こちらを利用する子どもたちは、どんな特徴がありますか。

受付

ここの地域では川中島中学校区の地域教育会議のメンバーや「川崎市立藤崎小学校」、「川崎市立川中島小学校」が主体となって「あいさつ運動」というものを進めています。その試みもあり、ここに来た子どもたちはみんなきちんと挨拶をしてくれます。

事務室には子どもが遊ぶ貸出用のおもちゃがたくさんありますが、それを借りに来るときも必ず「●●貸してください」と声をかけたり、返却する時も「失礼します」と声をかけて、自分たちで片付ける。そんな習慣が定着してきています。以前はおもちゃを借りる時に名前を書いていましたが、今は自分たちが借りて自分たちが責任をもって返すというルールで遊んでいます。

――こちらで一番人気がある遊びは何ですか。

施設の様子

小学生は「ボードゲーム」で、中学生は「卓球」がメインです。あと川崎市内で流行している「マンカラ」という遊びも人気です。缶とおはじきを使った遊びで、もともとはアフリカや中近東、フィリピンなどの東南アジアで古くから遊ばれているゲームだそうです。それが川崎の子どもたちにもすごく人気で、川崎の「こども文化センター」では「マンカラ大会」も開催されています。

「マンカラ」で使う道具

ただ、初めて来館した1年生は「何をして遊べばいいか分からない」というケースもあります。そういう時は上級生に声をかけると、みんな一緒に遊んでくれます。こちらは「川崎市立藤崎小学校」の子だけではなく「川崎市立東大島小学校」の子の利用が多いのですが、他校同士でもみんな気軽に遊んでいます。

――イベントもたくさん開催されているそうですが、どんなものが人気ですか?

施設の様子

「アメリカンドッジ」という、フリスビーをつかったドッジボールのイベントの参加者が多いです。あとは夏になると「E-じゃんキャンプ」というデイキャンプを開催していますが、これは川崎区の「大師こども文化センター」と「殿町こども文化センター」と共に3館合同で行っています。参加人数は60名ですが、希望者が多く抽選になっているほど人気です。

――「E-じゃんキャンプ」ではどちらに行かれるんですか。

「平和島公園」

今年度は「平和島公園」のキャンプ場を利用します。ここからも近いですし、子どもたちが大好きなアスレチックがありますので、とてもいい場所だと思います。昨年は横浜の「こども自然公園」に行きました。近隣にこういったキャンプ場がたくさんあるのも川崎の魅力です。移動時間が短ければ、それだけ現地で遊ぶ時間も長くなります。

――「わくわくプラザ」について教えてください。

放課後や土曜日、長期休校日などに小学校の施設を利用し、児童の遊ぶ場所や生活の場を作るのが「わくわくプラザ」です。川崎市より指定管理者として、「公益財団法人 かわさき市民活動センター」が受託し「こども文化センター」と「わくわくプラザ」を管理運営しています。

施設の様子

川崎市のすべての小学校に「わくわくプラザ」が設置され、1年生から6年生すべての児童が対象です。すべての児童が遊びを楽しみ、地域の人々と関わりを求めながら児童も大人も一緒に育ち合う場を創造することが目的で、2003(平成15)年に設立されました。

「川崎市立川中島小学校」

通常の学童保育ですと、両親が就労している低学年の児童が対象ですが「わくわくプラザ」では全児童を対象にしています。「藤崎こども文化センター」では「川崎市立藤崎小学校」と「川崎市立川中島小学校」の「わくわくプラザ」を管轄しています。

――学習専任アドバイザーという方がいると伺いましたが、勉強を教えてくれるのですか。

学習専任アドバイザーは「わくわくプラザ」が活動拠点となりますが、教員免許取得者や教員を目指している学生などを対象に地域との関わりを持つためにボランティアで手伝っていただいています。基本的に学習塾のように教えるのではなく、学習の場(学びの場)の確保をしています。勉強で困っている子どもに対して「こういうやり方はどう?」とサポートをしてあげるイメージです。

――こちらでは「こども会議」というものがあるそうですが、詳しく教えてください。

施設の様子

「こども文化センター」と「わくわくプラザ」で月に約1回開催しています。自分で参加して、施設の行事やルールに対して意見や要望を出します。もちろん近くに職員がいてサポートはしますけれど、子どもたちがイベントの企画や運営することもあります。

施設の様子

「お別れ会やりたいね」という話が出れば「じゃあ僕たちで司会進行をしよう」ということになり、子どもたちがメインですべて進めます。「こども会議」は自由参加ですが、その場にいた子がたまたま参加することもありますし、あらかじめ開催される日を調べて自ら参加する子もおります。

――児童施設の位置づけは時代と共に変わってきているのでしょうか。

施設の様子

子どもたちは親だけではなく“地域”で育てていくのが理想だと考えます。その位置づけとしての児童施設の役割は、今も昔も変わらないと思います。ただ現在は地域に子どもの遊び場がなくなってきています。そういった意味での重要性は変わってきているのかもしれません。

そのうえで地域との連携は、今後ますます重要になってくると思います。地域の方が子どもの成長を見守るというのが一番で、私たちがそのための手助けになる存在でいたいです。

――最後に鈴木町エリアの魅力について教えて下さい。

「川崎駅バスターミナル」

鈴木町周辺は比較的若い世代の家族が多いエリアです。子育てに奮闘する若いお母さんたちを、地域全体で助け合うような雰囲気があると感じます。また「川崎」駅からは少々距離がありますが、バス便が良いのですぐに出ることもできます。「川崎」駅前は大型ショッピング施設がたくさんありますし、とても暮らしやすいエリアだと思います。

山田 美津恵さん

藤崎こども文化センター

館長 山田 美津恵さん
住所:神奈川県川崎市川崎区藤崎4-17-6
電話番号:044-222-7711
URL:http://www3.kawasaki-shiminkatsudo.or.jp/seishonen/shisetsu/1/22/index.html
※この情報は2014(平成26)年7月時点のものです。

子どもたちを”地域”で育てる/「藤崎こども文化センター」館長 山田美津恵さん
所在地:神奈川県川崎市川崎区藤崎4-17-6
電話番号:044-222-7711
開館時間:9:30~21:00(日曜日・祝日は18:00まで)
休館日:年末年始(12/29~1/3)
http://www3.kawasaki-shiminkatsudo.or.jp..

地域の方々と手を取り合いながら育てる/「キディ鈴木町・川崎」園長 岩澤佳代子先生 水野裕明先生

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「キディ鈴木町・川崎」は2015(平成27)年4月に開園した新しい保育園。子どもも保育士もみんなが新入生なのでとってもフレッシュな雰囲気です。木をふんだんに使用した建物は、子どもたちを木のぬくもりで優しく包み込んでくれる。これからどんな保育園になっていくのか、園長の岩澤佳代子さんと水野裕明先生に話を伺いました。

キディ鈴木町・川崎

――貴園に通われている児童数や、この地に開設した経緯などの概要について教えてください。

水野先生:定員が90名の認可保育園で、2015(平成27)年4月に開園しました。建物としては、木をたくさん使って、なるべく自然的なところで、木のぬくもりを感じながら保育をしていこうというコンセプトです。運営しているのは「社会福祉法人伸こう福祉会」で、本部は横浜にあり、最近では川崎でも特別養護老人ホームの運営を行っています。

園の外観

保育園を建てるきっかけとなったのは、2014(平成26)年、「味の素株式会社 川崎事業所」が100周年を迎えるということで、記念事業として街に貢献できることはないだろうかと始まりました。ご縁があって当法人にお声がかかり、保育園建設に携わりました。通っているのは、周辺地域のお子さんが多いですね。

――“地域の方にも開かれた「まちの保育園」”とありますが、具体的にどういった取り組みを予定されていますか。

明るい教室

岩澤先生:ここを拠点に地域の子育ての助けとなるようなことができればいいなと思っています。自分の子と同じような年齢のお子さんが、どんな生活をしているのとか、どんな遊びをしているのかというのは、とても気になるところです。自分の子と同じ年齢のクラスに入ってもらって、お母さんに様子を見てもらったり、そんなことから始められれば良いなと思っています。

――2015(平成27)年開園のとても新しい保育園ですが、特徴的な設備等はあるのでしょうか。

ぬくもりある木の壁

水野先生:木にはこだわりましたね。他にも全体的に、保育がしやすいデザインになっています。当法人は既存の認可園が6園あるのですが、各園の園長先生に約1年間、園の使いやすさや改善点について相談し、頂いた声を設計に生かしています。これまでの経験を生かして現場の声を拾い上げて作っているので、当法人の保育園の中では一番保育しやすい作りになっています。

教室広い

岩澤先生:本園くらいの規模だと、トイレも1か所しか無いところが多いのですが、1階の幼児クラスが3クラスある中で、トイレも2箇所完備しています。また、保育園はいろいろな物が必要になります。収納が豊富なところや、分別して整頓できることは、とても助かっていますね。園児全員が集まる場合は、ホールが無い代わりに、1階の3クラスを開け放って1部屋にすることもできます。

――保育において、大切にされている教育方針や、実際に取り組んでいる内容について教えてください。

掲示物

岩澤先生:大きな子が小さな子に優しくしてあげたり、そういう部分を本園は大切にしているので、縦のつながりは大事にしたいなと思っています。4、5歳だけで散歩に行っていたのを、2歳児も連れて、4、5歳児と手をつないでのお散歩も始めました。全員が新入園児なので慣れるまで大変でしたが、やっと徐々に落ち着いてきて、今では楽しみにしている園児も多いです。

――キディ保育園ならではの行事について教えてください。

園の様子

岩澤先生:「ウェルカムパーティ」はキディ独自です。新入園児を土曜日にお招きをして、軽食を用意してみんなで歓談をするイベントが、当法人6園全てで開催しています。本園の場合は全員が新入園児でしたので、4月の末にみんなでパーティーを開きました。

キディ鈴木町・川崎インタビュー

また、現在夏祭りも開催予定です。園庭に子どもたちが遊べるコーナーをいくつか用意して、七夕の短冊作りや、ボール投げなど縁日のような遊びを企画しています。お神輿もこれから作る予定で、車が通らない園周辺の道をお借りして、お神輿を担ぐことも考えています。また。「味の素株式会社」の協賛で、クックドゥや味の素の商品が当たる抽選会も予定しています。イトーヨーカドーさんも簡単な食べ物、飲み物を出店して下さるということなので、お祭り雰囲気を盛り上げていきたいと思っています。

――親子遠足などの親子で参加できるイベントなども開催しているのでしょうか。

園の様子

岩澤先生:「ウェルカムパーティ」のときにお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん達も参加して頂きました。夏祭りも親子参加のイベントにする予定ですし、運動会も親子でできる競技を考えています。遠足については、職員と子どもたちで行くことを検討していて、年長は公共交通機関を使って遠くの方まで行き、4歳と3歳は歩き遠足を計画しています。

――食育やスポーツプログラムといったカリキュラムも取り入れられていますが、具体的には、どのような内容なのでしょうか。

園の様子

食育は担当教員がいるので、年間でいろいろな催しを行っています。先日、食べ方についてなど、食育の集会を行いました。キディ全体で「日本のご飯の日」が月に1度あり、その日には、タケノコご飯や、和食を中心としたメニューを用意するなどさまざまです。スポーツプログラムについては、子どもたちが慣れ始めた頃から始めようと計画中です。

――周辺の子育て環境を活用することはあるのでしょうか。

園舎

岩澤先生:園庭も遊べない広さではないのですが、遊具がありません。周辺では、「港町公園」が一番近くてよく2歳児が遊びに出かけていますね。川崎大師の方にある「大師西町公園」には、年長さんがよく行っています。今後年長さんはまわりの保育園と交流していきたいと考えています。「藤崎保育園」が「園庭に遊びに来て下さい」って言ってくださっているんです。小学校が同じ学区なので、お子さん同士で顔見知りになっていた方がいいと提案してくださいました。このような温かい繋がりも本当に感謝しています。

――最後に周辺の子育て、また街の魅力について教えてください。

「大師公園」

水野先生:この街は以前、大師線沿線は工場地帯でした。その工場が立ち退いて空き地になった場所に大型のマンションが建ち、徐々に住民が増えてきた新しい街なんですね。昔から川崎大師の周りに住んでいる人と、新しく移り住んできた人が一緒にこの街で暮らしています。川崎にはすぐ出られて、東京にも近く、通勤も便利ですし、周辺のマンションには、子育て世代の方が大勢引越されて来ています。これからの街の発展が楽しみです。

キディ鈴木町・川崎インタビュー

キディ鈴木町・川崎

園長 岩澤佳代子先生 水野裕明先生

キディ鈴木町・川崎
所在地:神奈川県川崎市川崎区鈴木町3-2
電話番号:044-246-0400
URL:http://www.city.kawasaki.jp/450/page/0000069024.html
※この情報は2015(平成27)年6月時点のものです。

地域の方々と手を取り合いながら育てる/「キディ鈴木町・川崎」園長 岩澤佳代子先生 水野裕明先生
所在地:神奈川県川崎市川崎区鈴木町3-2
電話番号:044-246-0400
定員:90名
開園時間:7:00~20:00(延長保育18:00~20:00)
休園日:日曜日、祝日、年末年始
https://www.shinkoufukushikai.com/hoiku/..

駅前のワンストップ型子育て総合施設/調布市子ども家庭支援センター すこやか」施設長さん

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「国領」駅前の商業施設、「ココスクエア」の2階という好立地にある「調布市子ども家庭支援センターすこやか」。子育て支援の総合拠点として、天候を気にせず遊べる広場や相談コーナーなどさまざまなサービスをワンストップ型で提供し、国領・柴崎エリア周辺の子育て家庭を支えている。施設長さんから、実際にどのように利用ができるのかお話を伺った。

約250平方メートルものスペースが広がる「屋根のある公園」

広々とした「かるがも・らっこルーム」

――「子ども家庭支援センターすこやか」の概要をお聞かせください。

施設長さん:子ども家庭支援センターは東京都の子育て支援事業のひとつで、都内の各自治体に設置されています。「子ども家庭支援センターすこやか」は2001(平成13)年にオープン、年間10万人程の方々が来館されている施設です。特徴は、「国領駅前にある」「延べ面積1500平方メートルで広い」「ワンストップ型のサービスを提供している総合拠点なので、いろいろなサービスが利用できる」の3つ。事業としては、ショートステイやトワイライトステイなどの預かり事業、親子交流事業、開放事業、相談事業、サークルや講座などの情報提供、産前産後のヘルパー派遣事業、講座事業などを展開しています。

飲食ができる「ひよこルーム」

――館内にはどのようなスペースがありますか?

施設長さん:一般の方が自由に出入りできる開放スペース「屋根のある公園」には、おもちゃで遊べる「かるがも・らっこルーム」、畳敷きで赤ちゃんが安心してゆったり過ごせる「めだかルーム」、飲食ができる「ひよこルーム」、小学生以上のお子さんのための「こあらルーム」があります。「らっこルーム」が一番広くて、隣の「かるがもルーム」と合わせると約250平方メートルという広さ。パーテーションで仕切って使うこともできます。公園にはプラレールや乗り物、ボールプール、ブロック、おままごと道具など、常時6~7種類の遊具を用意しています。
開放部分のほか、預かり事業のための保育用食堂や宿泊室、体重や身長を計測できる保健室、相談室などがあり、廊下やロビーには、イベントやサークルなどの情報をたくさん掲示しています。

月齢に応じて親子の交流事業を開催

おままごと道具で遊ぶ親子

――「屋根のある公園」の利用方法を教えてください。

施設長さん:広場の利用時間は9時~17時まで。入館時に受付で入館カードを提示していただければ、市外の方も含めて自由に利用できます。カードはお子様につき1枚、所定の用紙にご住所やお名前などを書いていただければ、その場ですぐに発行します。

利用にあたっては、小学校就学前のお子さんは保護者の同伴が必要です。主に3歳未満の子が遊びにくる空間なので、保護者の方にはお子さんから目を離さないようにしてもらい、滑って転倒しないように子どもたちには裸足で過ごしてもらっています。それから、広場の遊具は入れ替えをして衛生管理しながら提供しているので、毎日必ず同じおもちゃで遊べるわけではありません。

お母さん同士のつながりをつくる場にもなっている交流事業「コロコロパンダ」

――「屋根のある公園」で実施していらっしゃる交流事業、「コロコロパンダ」、「にこにこ・すくすくパンダ」はどのような内容ですか?

施設長さん:「コロコロパンダ」は3ヶ月~1歳未満の赤ちゃんと保護者の方が対象です。当館を含めて市内6カ所で開催していて、すこやかでは第1月曜が3ヶ月~4か月、第2月曜が5ヶ月~6ヶ月と月齢を分けています。内容は、赤ちゃん体操、歌・手遊びなどの親子遊びをしてから、お母さんたちがテーマに沿って話し合うグループワークという流れ。お母さんたちの孤独を防ぎ、つながりを作ることも「コロコロパンダ」の目的のひとつですが、出産してから初めての外出という方もいます。グループワークを通して共感し合ったり、情報交換をしたり、お友達ができたりと、お母さんたちにとって楽しい場所になっているようです。この親子遊びとグループワークを基本としながら、20分ほどのミニ講座を交えることもあります。

「にこにこパンダ」は1歳~1歳半まで、「すくすくパンダ」は1歳半~3歳までのお子さんと保護者の方が対象です。さらに月齢に応じて「にこにこパンダ」は2クラス、「すくすくパンダ」は5クラスに分け、3ヶ月をワンクールとしてそれぞれ月1~2回開催しています。「コロコロパンダ」は申し込み不要でどの会場でも自由に参加できますが、こちらは定員があるため予約制です。親子遊びとグループワークという流れは同じです。ただ、月齢によってできることが違うので、クラスによって遊びの内容が違います。工作でも、3歳ならハサミを使えますが、1歳は新聞をちぎって制作をします。

「エンゼル大学」や「ほんわか市」などのイベントも多数開催

ロビー

――相談コーナーではどのような相談を受け付けていますか?

施設長さん:身長や体重の伸び悩みや離乳食が進まないなど、小さなものから大きなものまで、さまざまなご相談を受け付けています。すこやかには心理士や看護師などの専門職が常駐していますので、まず相談担当員がお話を伺ってから、内容によってはこれらの専門職につなぐことができます。あるいは保健室の看護師から心理士につなぐ場合もあります。基本的にはいつでも気軽に相談できますが、面談室が使用中の場合も多いので、お電話で予約してもらうのが確実です。

壁の飾りもにぎやか

――子育てに関しての講座、「エンゼル大学」についても教えてください。

施設長さん:およそ月1回、トイレットトレーニングや離乳食など、お母さんたちにとって関心が高いテーマで開催しています。こうした毎年定番のテーマのほか、ヨガのようなリフレッシュのための講座、救命講座、怒鳴らない子育て、初産が35歳以上のお母さんたちが集うアラフォーママのカフェなど、いろいろな企画があります。特にトイレットトレーニングは人気が高く、抽選するほどの人気です。

育児書を見たりして、「この年齢にはこれができなければいけない」と追いつめられてしまうお母さんもいて、「焦らなくても大丈夫」「無理のない範囲でやればいいんですよ」とお話しすると、「これでいいんだ」と安心できる。トイレットトレーニングの講座でも、「早くやらなきゃと思っていたけれど、話を聞いたらまだ大丈夫だと安心した」という声を聞きます。その子なりの成長の段階があると背中を押され、ホッとできるようです。

廊下にはイベントやサークルなどの情報が掲示されている

――「ほんわか市」とはどういったイベントですか?

施設長さん:「ほんわか市」は、おもちゃや洋服、絵本など子ども用品のフリーマーケットです。広場の中にブースを設けます。出店料をいただかないのですごく人気で、出店者を毎回抽選で決めるほど。年4回の開催ですが、もっと増やしてほしいという要望もたくさんいただいています。だいぶ定着して、日曜の10時から12時半までという開催時間には、開始と同時にたくさんの方が集まってきて、昼前は品物がなくなってしまいます。上級者の方は見せ方が年々レベルアップして、まるでプロのお店のよう。欲しいものが安く手に入る、お母さん同士のやりとりが楽しい、天候に左右されないといったところも人気の理由のようです。売れ残ったものはロビーの「ゆずってゆずりますコーナー」でお知らせできるので、そこを上手に利用されている方もいます。

乗り物やボールプールなど遊具が充実

――そのほかのイベントも多彩ですね。

施設長さん:平日は絵本の読み聞かせ、歌や踊りなどの「おたのしみタイム」があり、自由に参加できます。お父さんとお祖父ちゃん、お子さんだけが参加できる「パパひろば」という企画も開催していて、野菜の収穫やパン作りなどに出かけることもあります。

大きなイベントとしては、夏祭り、秋の運動会、クリスマス会という3大イベントがあります。夏祭りでは、広場を模擬店の並んだ夏祭り会場に見立てて遊び、神輿や盆踊りもあります。来場者は多い時で700~800人ほど。運動会では、1~3歳の年齢別に競技をして遊びます。クリスマス会では、歌や劇の披露があったり、すこやかのマスコットキャラクター「すこちゃん」の着ぐるみやサンタが登場したり、職員と市民が協力して盛り上げます。

子育てしやすく親子で楽しめるスポットも

「国領」駅南口前

――国領・柴崎エリアの子育て環境やお気に入りスポットについて教えてください。

施設長さん:「国領」駅周辺はここ数年の再開発でがらりと変わりました。スーパーマーケットやドラッグストア、保育施設が充実し、小学校、中学校も近いなど、いろいろな面から便利だと思います。施設周辺には小さな公園が複数あり、ちょっと足を延ばせば大きな公園もあります。

すこやかを受託している調布市社会福祉事業団の事業所がやっているベーカリー&カフェ「ほっとれ~る」は、京王線が地下にもぐるトンネルの上にあるので、目の前で電車が地下に入って出てくる様子が見られます。電車好きのお子さんにはたまらないお店で、子育て世帯のお母さんにすごく人気がありますよ。

――国領・柴崎エリアに住むことを検討していらっしゃる方へメッセージをお願いいたします。

施設長さん:駅周辺にいろいろな施設が集まっているエリアなので、たいていの用事は国領・柴崎エリアで済ませられます。すこやかを利用されていてよそに引っ越された方からお礼のお手紙をいただいたことがありますが、この施設をフル活用して子育てを楽しまれている方も大勢いらっしゃいます。とても生活しやすい街だと思いますよ。

調布市子ども家庭支援センターすこやか

調布市子ども家庭支援センター すこやか

施設長 施設長さん
所在地 :東京都調布市国領町3-1-38 ココスクエア 2F
電話番号:042-481-7733(代)
URL:http://www.jigyodan-chofu.com/sukoyaka/
※この情報は2017(平成29)年の取材記事を2019(令和元)年12月に再編集したものです。

駅前のワンストップ型子育て総合施設/調布市子ども家庭支援センター すこやか」施設長さん
所在地:東京都調布市国領町3-1-38 ココスクエア2F
電話番号:042-481-7733
開館時間:9:00~17:00 ※各事業により異なる
休館日:第3土曜日とその翌日、年末年始(12/29~1/4)
https://jigyodan-chofu.com/sukoyaka/

街を盛り上げるために、様々な企画を主催/国領商盛会 会長 相田英俊さん

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「国領」駅の目の前を南北に貫く「狛江通り」を中心に、北は甲州街道、南は品川通りまで、広い範囲の商店で構成されている「国領商盛会」。国領で唯一のこの商店会では、駅前が1年の中で最も盛り上がる「サマーフェスティバルin国領」をはじめ、いくつものイベントや売り出しを企画しており、地域の住民に親しまれている。
国領では昨今の京王線の地下化によって駅前が大きく生まれ変わり、商店街を取り巻く環境も、町の人々の流れも変化してきた。これまでの国領の歩みやこの先の街の未来について、今回は国領に生まれ育ち、現在は「国領商盛会」の会長を務められている、「相田文具店」の店主、相田英俊さんにお話を伺った。

今回取材にご協力頂いた、国領商盛会 会長 相田英俊さん

――まずは、「国領商盛会」の歴史、概要について教えてください。

相田さん:商店会の設立は1953(昭和28)年でして、「国領」駅と狛江通りを中心に立ち上げられたという商店会です。今では狛江通りと「国領」駅を中心にしながら、甲州街道や旧甲州街道まで、広い範囲を含んでいる商店会となっており、2019(令和元)年時点で82店舗が入っています。実は、以前は100を超えるお店が商盛会へ入っていたのですが、最近はチェーン店なども増えてきているので、全体の数としては減ってきています。ですが、国領は「調布」駅付近よりも賃料が安く、比較的お店を出しやすいということで、最近は若い方がお店を出しているということが、特徴のひとつかもしれません。

甲州街道

――「国領商盛会」では具体的にどのような活動をされているのでしょうか?

相田さん:主にやっているのは、年に数回開催しているイベントですね。一番大きなものは「サマーフェスティバル in 国領」です。毎年7月に商店会の中元大売り出しと、夏祭り抽選会、「国領」駅前の盆踊りを一体化した大規模なイベントとして開催しています。 特に盆踊りについては、イベントの最終日の2日間に行っていまして、毎回非常にたくさんの方に参加いただいています。この時には模擬店も出ますし、サンバのパレードやよさこいなどもありますので、踊られる方以外にも、たくさんの方がお越しになっています。

盆踊り大会の様子

子どもたちには、キャラクターショーも人気ですね。実は調布市の中でも、国領でしかキャラクターショーをやっていないので、遠くからわざわざ来られる方も多いようです。また、全国でもトップレベルのブラスバンドである「調布市立第三中学校」の吹奏楽部の方々の演奏もとても人気ですね。

――「サマーフェスティバル in 国領」は新しい駅前広場で開催されるようになって、さらに盛り上がっているそうですね。

相田さん: そうですね。盆踊りといえば、近年はほかの地区でやってもなかなか人が集まらなかったり、踊っている方が少なかったり、ということが多々あるそうなんですが、国領の場合は非常にみなさん積極的に参加されて、踊りの輪が2重、3重になるくらいたくさんの方が踊られています。飛び入り参加もできますので、ぜひ一緒に踊っていただきたいですね。

夏はサンバで盛り上がる!

また、冬には「クリスマスフェスティバル in 国領」というものも開催しておりまして、こちらも「歳末の大売り出し」と合わせてスタートし、期間中には「クリスマス抽選会」なども行っています。11月から1月いっぱいまではイルミネーションもやっていますので、そのような楽しい街の様子を楽しみに、たくさんの方が来て下さっています。
抽選会については、夏も冬も約5~6,000名の方が参加されていますし、盆踊りに関しては2日間でおそらく1万人くらい来ているのではないでしょうか。どのイベントも本当に多くの方に来ていただいています。

――相田会長は生まれも育ちもずっと国領ということですが、近年の国領の街の変化についてどのような印象をお持ちですか?

相田さん:以前と比べると、やはり“人が集まる街になった”ということは感じています。昔の国領といえば、企業や工場、畑や団地があるという場所だったのですが、次第に企業や工場が移転し、畑はマンションへと変わり、宅地も増えていったりと変化を始めました。さらに線路が地下化されて新しい駅前広場ができてからは、幼稚園の園バスが駅前まで来るようになったので、そこにお子様と親御さんが集まってきたりという光景も目にします。そのような街の様子を見ていると、“人が集まる街”になったんだなあと実感しますね。

新しく整備された駅前広場

また、人の流れと車の流れもすごく変わりましたね。現在は、過去に駅から離れていっていたものが、また駅中心に戻ってきているという感じがします。商店街についても、南北がつながったことで人がうまく周遊するようになって、良い影響が出てきていると思いますし、それが新しい、若い方々の出店にも関係しているのかなとも思います。例えば、甲州街道沿いの「いづみの森」さんとか、狛江通りの「ピノ」さんなどはそんなお店ですね。線路の跡地にもこの「ちょうふだぞうカフェ」などができて、子どもたちに大人気ですよ。

「やさしいパンのお店PINO」

「いづみの森」

――街を歩く人や商店街を利用する人々も、以前と比べて変わりましたか?

相田さん:そうですね、やはり若い方が増えましたね。もともと国領という街は団地が多い街だったのですが、最近は駅の周りにマンションが建ちはじめた影響から、若いご家族やお子様連れのお客さんが増えたなと感じています。

――今後の商店会の展望について教えてください。

相田さん:われわれの先輩たちが築いてきた、盆踊りなどのイベントはやはりこれからも受け継いでいきたいと思っています。現在調布市では、ラグビーワールドカップや東京オリンピックなどで盛り上がっていますけれども、それだけではなく、地域の人の需要をしっかり取り込んでいきながら、地域に根ざした商店会にしていけたらと思っています。末永く、地域の方に愛していただけるような商店街であり続けたいですね。

相田さん

――将来的に、「国領がこんな街になっていけばいいな」という期待についてお聞かせください。

相田さん:国領はとても住みやすいですし、治安もすごく良い街だと思います。なので、この街に新しく来てくださった方が、商店会の活動に限らず、地域のイベントなどにも気軽に参加できるような街にしていけたらと思います。 私どもとしても、新しく商店街にお店を開かれた商店主の方には必ずお声がけをさせていただいていますし、「国領」駅前には「市民活動支援センター」などもあるので、そのような場所も活用しながら、気軽に地域の活動に参加していただけるような環境を作っていきたいですね。

――最後に、生粋の国領っ子である相田会長さんから見た、国領の魅力を教えてください!

相田さん:国領に限らず、調布に引っ越して来た方が皆さん口をそろえて言われるのは、「すごく自然があるよね」ということと、「とにかく便利だよね」ということですね。新宿までのアクセスも素晴らしいですし、車でも調布ICが近くにありますし。「自然に囲まれているのに、都心にもすごく近い」というのがこの街の魅力だと思います。

「国領」駅の周りについても、再開発で公共施設が集まってきて、「ココスクエア」にある「子育て支援センターすこやか」や、「コクティー」の中の「市民活動支援センター」など、ほかの市内の街と比べても、駅の近くに市民の方が集える場所が多いと思います。ちょっと前の雑誌の特集では、国領が東京の市部の中で「最も不動産の価値が落ちにくい街」にも選ばれたそうで、そういうところも地元の人間としては嬉しいですね。それだけ住みやすい、将来が期待されている街だと思います。

国領商盛会

相田文具店 相田英俊さん
所在地 :調布市国領町3-10-37
電話番号:042-441-1821(国領商盛会事務所)
URL:http://chofu-kokuryo.net/
※この情報は2019(令和元)年6月時点のものです。

街を盛り上げるために、様々な企画を主催/国領商盛会 会長 相田英俊さん
所在地:東京都調布市国領町3-1-38
電話番号:042-441-1821(事務所)
http://chofu-kokuryo.net/

医療のプロと住まいのプロがコラボレーション/社会福祉法人前橋あそか会理事長 栗木信昌さん・群馬セキスイハイム株式会社 社長 山下昌宏さん

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医療と住環境という「暮らし」に不可欠な商品サービスの提供は、「街」を民間の力で活性化させるという共通使命を有しています。桂萱地区を中心に医療の面からまちづくりを牽引する「社会福祉法人前橋あそか会」の栗木信昌理事長と「スマートハイムシティ前橋ローズタウン」の分譲事業を推進する「群馬セキスイハイム株式会社」の山下昌宏社長に、「街のビジョン」や前橋エリアの魅力について熱く語っていただきました。

安心して暮らすことができる“まちづくり”を提案

「群馬セキスイハイム株式会社」山下昌宏社長

――「群馬セキスイハイム」の沿革や概要を教えてください。

山下社長:「群馬セキスイハイム株式会社」は、これまで40年以上にわたり「お客様の信頼のパートナー」であることを企業理念に掲げ、戸建住宅・賃貸住宅・リフォーム・インテリア・エクステリア・設計・施工・分譲・アフターサービス・保険といった幅広い事業領域において、群馬県域にお住まいのお客様に対する、生活の質の向上に努めてまいりました。弊社は地域に密着し地域のニーズに応えながら先進の暮らしを創造・提供する企業で、近年特に力を入れている事業が“まちづくり”です。安心で快適な住まいの提供はもちろん、最先端のセキュリティ、コミュニティ形成の仕組み、街を見守るタウンコンシェルジュに加え、近年では減災・縮災など災害への備えなど、ずっと安心して住みつづけることのできる次世代型分譲地を創ることで、「時とともに価値が高まるまちづくり」を目指しています。

社会福祉を核とした様々な事業を展開

「社会福祉法人前橋あそか会」栗木信昌理事長

――「厩橋病院」の沿革や概要を教えてください。

栗木理事長:「厩橋病院」は、「公益社団法人前橋積善会」の経営する群馬県で最も歴史の古い精神科病院です。

「前橋積善会」は、明治13年に前橋市内の僧侶を中心とした有志12名により、貧困のために苦しんでいる人々を救うことを目的に創設されました。同会は貧困家庭を対象に、経済的援助、無料・低額診療券の交付などをつづけ、さらには学費無料の簡易小学校や、日露戦争で一家の働き手を失った家庭を助けることを目的に保育園の設立・経営なども行いました。

昭和3年6月には群馬県では最初となる、県内唯一の精神科病院である「厩橋病院」を設立し、外来診療から入院診療までの幅広い治療が可能になりました。その後は「社団法人前橋積善会附属准看護婦学校」の開校や「社会福祉法人前橋あそか会」の創設により知的障害者更生施設「赤城野荘」を開設、精神科デイケアセンター「あしたば」を開設するなど地域に寄り添った様々な事業を展開しています。

ずっと住み続けることのできる、人にやさしいまちづくりを。

「スマートハイムシティ前橋ローズタウン」の街づくりを通して知り合った

――お二人のご関係をお聞かせください。

山下社長:栗木さんとは今から1年以上前に「前橋市役所」でお会いしたのが始まりです。弊社は「スマートハイムシティ前橋ローズタウン」のまちづくりを進めていまして、栗木さんは前橋市内で「厩橋病院」をはじめ医療関係の施設を長年に渡り運用。お互いに非常に近い距離で事業を行なっていたこともあり、山本前橋市長からまちづくりのお声がけを頂きました。

栗木理事長:両者がこの桂萱地区で事業を行なっていく過程で、お互いの距離が自然と近くなっていたのでしょう。現在「きらめきの郷まちづくり事業」を進めており、赤城山の麓にて、自然を身近に感じながら障害者、高齢者、地域住民が日常的に交流できる新たなまちづくりを進行中です。病院や学校、住宅団地や商業施設とともに福祉、医療の一大ゾーンを目指しています。

山下社長:まちづくりにはサスティナブル(持続可能である事)が必要です。街をつくることは人が住むことであり、住む人は成長してお歳を召されるわけですから、栗木さんが行う事業と弊社が行うまちづくりとの距離が近いなあと感じました。栗木さんの「きらめきの郷まちづくり事業」の構想もあらためてその時にお伺いしまして、規模感やコンセプトに大変共感しました。

栗木理事長:人が生活を営む中の恩顧の部分を両者が共有していましたので、協力し合うことが必要と直感しました。御社がこのエリアに開発の主眼を置かれたことと、様々な経営戦略をお伺いして御社のセンスの良さを感じました。

山下社長:「スマートハイムシティ前橋ローズタウン」は全178区画という大きなまちづくりでしたので、どんな街や暮らしの提案をするのかが重要。昨今、高齢者の交通事故が話題になっていますが、高齢になれば必然的に移動も困難になります。コンパクトシティの考え方に則って、心配なく安心して暮らしていくことが可能な街をつくり、地域を盛り上げていきたいと考えます。

栗木理事長:前橋市の中央に位置するこのエリアは、病院や買い物施設が集積していて幹線道路や鉄道網も発達していて、コンパクトシティ化できる要素は元々あったのですが、私たちと「群馬セキスイハイム」様が動くことによって、別々に動いていたものが相乗効果を生み出すと考えました。一緒になって地域を盛り上げていければと思います。

栗木理事長:社会福祉法人の強みは、利益の追求が目標ではないところ。例えばシャトルバスの運用では、ニーズが狭い地域でも少数派の人の足になって役立つなど福祉的な観点でOKであれば、事業体として取り入れることが可能です。

山下社長:弊社の強みとしては、「積水化学工業株式会社」という暮らしに密接に関わるメーカーとしてのバックボーンがあること。これにより環境ライフライン製品のノウハウと住宅メーカーのノウハウを合体させた複合体としてまちづくりが可能です。

栗木理事長:山下社長が事業体として難しい箇所を私どもが請け負うことできれば、まちづくりの質を向上することが可能になり相乗効果が生まれます。

山下社長:非常に心強いですね。ありがとうございます。

「スマートハイムシティ前橋ローズタウン」の街並み

豊かな自然に囲まれた、安心の子育て環境。

「スマートハイムシティ前橋ローズタウン」を歩く

――前橋(ローズタウン周辺)の住環境はいかがでしょう。

山下社長:子育て環境が非常に良いと思います。雄大な赤城山を背景に自然と接した暮らしが可能で、「パワーコメリ」や「とりせん」などのスーパーや買い物施設もひととおりあり不自由はありません。

栗木理事長:「上毛電鉄」の江木駅が近くにあるので、桐生や前橋へも行きやすいですね。私の娘が高校生の頃はどこの学校に通学させるのにも便利なので、このエリアに住んでみたいと思いました。幼稚園や保育園などの子育て施設も充実していますし、この辺の子供たちは交通ルールを厳守する良い子たちばかり。地域の人も子供たちを温かく見守っていますし、子育てや子供の成長にとても良い住環境ではないでしょうか。

山下社長:私は他県出身でして、こちらに着任して来てからの印象なのですが、皆さん誠実で物事を素直に受け止めて前向きに努力する人が多いですね。人が良いといいますか…。

栗木理事長:群馬県は隣接する新潟県や長野県をはじめ他県出身者が多いエリア。総じて隔てなく尊重し合う県民性なので、外から来た人が肩身の狭い思いをすることもないのでしょう。組織のトップが他県出身者の例も多いですよね。人が良い県民性とはそういうことだと思います。

人と人との交流が生まれる地域一体のまちづくり。

「きらめきの郷」建設予定地で、赤城山を背景に

――今後の前橋ローズタウン周辺を、どのようにしていきたいかなど、ぜひご意向をお聞かせください。

山下社長:今後はローズタウンを含め、周辺地域と一体となったまちづくりに発展していくと思います。行政とのタイアップも着実に進められていますので、一つの区画・街の概念を越えた周辺地域の開発が可能になります。住環境では栗木理事長が進めている「きらめきの郷」を住民が利用させて頂くことで、街全体に癒しの効果が生まれると考えます。

栗木理事長:福祉施設に利用者以外の人が遊びに来たり、散歩に来たりすることはあまり前例がないはず。「きらめきの郷」では様々な地区に分かれた大きなゾーンの中で、たくさんの人が行き来して、語り合ったり、お茶を飲んだり…。施設内イートインコーナーには施設の子たちが描いた感性豊かな絵画を飾り、ゆったりとした時間と空間が共有できます。近隣の看護学校の学生と住民との交流も自然と生まれますし、学生は授業を受けるだけではなく新たな活躍の場をここに求めることも可能になります。群馬セキスイハイムさんにもご協力いただき、鉄道やショッピングセンターをEVバスで循環させて結ぶことも検討中です。たくさんの可能性や相乗効果が生まれるプロジェクトになるでしょう。

「きらめきの郷」イメージパース

――最後に一言メッセージをお願いします。

栗木理事長:インフラ整備が進められて生活環境の充実さは特筆です。赤城山や榛名山が見える雄大な自然を感じながら、一生涯住むことができる街。近年では住宅や子育て施設等の建設も進み、より住みやすい住環境に発展しています。このような街の変化に私たちが応える為に、生きがいを感じてもらえる施設づくり・まちづくりをこれからも行なっていきたいと思います。これからがとても楽しみな街です。

山下社長:災害にも強く、ずっと安心して不自由なく生活できる環境が整う街です。子育て環境はばっちりで、住民同士の良いコミュニティも生まれていて住環境は良好。周辺地域へのアクセスも良好で、どこへ行くのも便利です。どんどん素敵な街に発展する「スマートハイムシティ前橋ローズタウン」と前橋市エリアにご期待ください。

栗木信昌理事長と山下昌宏社長

社会福祉法人前橋あそか会理事長 栗木信昌さん
所在地:群馬県前橋市江木町1231
電話番号:027-269-1566
URL:http://m-asokakai.jp

群馬セキスイハイム株式会社

社長 山下昌宏さん
所在地:群馬県前橋市南町3-35-3 セキスイハイムビル
電話番号:027-220-1211
URL:https://www.gs816.jp/
※この情報は2019(令和元)年12月時点のものです。

医療のプロと住まいのプロがコラボレーション/社会福祉法人前橋あそか会理事長 栗木信昌さん・群馬セキスイハイム株式会社 社長 山下昌宏さん
所在地:群馬県前橋市江木町1241
電話番号:027-269-2530
初診受付時間:8:30~11:00
定休日:日曜日、祝日、月・水・土曜日午後、開院記念日(6/15)
http://umayabashi.jp/

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