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創立60年の伝統/セント・メリーズ・インターナショナル・スクール ブラザー・ミシェルさん

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音楽や芸能、スポーツ分野など幅広い分野で活躍する有能な人材を輩出し続けている「St.Mary’s International School(セント・メリーズ・インターナショナル・スクール)」。2010(平成22)年には校舎の全面リニューアルを果たし、よりいっそう充実した教育環境に注目が集まっています。今回は普段なかなか見学することのできない学校内を案内してもらい、同校の魅力に触れてきました。また現理事長のブラザー・ミシェルさんに開校の経緯や地域の魅力についても話を伺うことができました。

世界中から生徒が集まる名門男子校

理事長のブラザー・ミシェル・ジュトラさん

――「St.Mary’s International School」の沿革について教えてください。

本校の歴史は、横浜港に降り立ったカナダ人修道士が、家族やその友人の子どもおよそ50名を対象に、勉強の支援をしたのがはじまりとされています。横浜には同じくキリスト教教育修士会が母体となって創立した「聖光学院」がありますが、本校とは姉妹校の関係にあります。

開校にあたっては、横浜にはすでに聖光学院があったため港区の泉岳寺に拠点を移し、1954(昭和29)年に「St.Mary’s International School」として開校するに至りました。

開校の歴史が記された本

その後、生徒数はまたたく間に増加し、生徒数の増加と教育環境の充実を図るため1971(昭和46)年に現在の瀬田にキャンパスを移しました。2019(平成30)年現在、本校には5歳から18歳までのおよそ800名が在籍し、スクールバス11台を配備して都内各所から生徒を迎えているといった状況です。

――学校の概要について詳しく教えてください。

教室の様子

日本の幼稚園にあたるKindergartenは認可の関係で本校にはありません。本校に通う5歳児の子どもは「Readiness Program(通称RP)」に参加して、入学の準備を整えます。

各クラスの人数としては、RPが3クラス×18名、それ以外は各学年3クラス×25名前後といった人数で、およそ60ヵ国もの異なる地域の子どもたちが一緒に生活しています。

私ももともとコンピューターを教える先生として子どもたちの勉強を見てきましたが、一部の授業は今なお修道士が担当し、国籍が12ヵ国にも及ぶ優秀な先生とともに教育にあたっています。

充実した設備を活用してみずから目標に向かう生徒たち

図書室

――都内でも有数の進学校として知られていますが、学校の特徴はどういった部分でしょうか?また、校訓に掲げられていた「A School with a Heart」とはどういった意味ですか?

最大の特徴としては、都内でも数少ない男子校のインターナショナルスクールという点が挙げられます。修道士によって開校されたという経緯もありますが、みずからの目標に向かって成長し続けるという良さが発揮されていると思います。

広々とした室内プール

学業だけではなく音楽やスポーツにも熱心に取り組む子どもが多く、防音設備の整った個室の練習スペースや、レスリングの伝統を受け継ぐ専用のジムなど充実した環境が整っています。

レスリングもできるジム

校訓に掲げている「A School with a Heart」とは、日本語で思いやりや真心といった言葉で表現されるのかも知れませんが、なかなか適切な表現がなく、ホームページに日本語を併記しないのもそういった理由で、そのままご理解いただければと思います。

校内に飾られたアート

また2010(平成22)年に校舎の全面的なリニューアルを行ったのですが、25m×7レーンの屋内プールや、人工芝のグラウンド、図書館も小学校と中学校・高校に分けて2つありますし、これだけの設備と規模を備えたインターナショナルスクールは少ないと思います。

家族や地域にも開かれた多彩なイベント

芝生の運動場

――そのほかに「St.Mary’s International School」ならではのイベントはありますか?

毎年5月の第2土曜日に行われるCarnivalは、在校生とその家族が各国のブースを設けて料理や雑貨などを販売する多国籍のイベントで、近隣住民の方にもお越しいただいています。生徒が主体となる日本の文化祭ともまた違い、学生の有志によるミニコンサートやダンスもあり、毎年多くの人で賑わっています。

また毎年12月に開催されるクリスマスコンサートも地域に開かれたイベントで、学校と地域との結びつきを象徴するイベントだと思います。入学と転校が随時行われているインターナショナルスクールの性質上、オープンキャンパスや学校見学会といった機会も設けていないので、イベントを通じて学校の雰囲気に触れられる良い機会だと思います。

イベントではコンサートも開催される

――BINGOという聞き慣れないイベントもあるようですが、どういったものですか?

日本ではあまり馴染みが無いと思いますが、BINGOという毎年恒例のイベントがあります。在校生とその家族が中心となり景品を持ち寄って、参加に必要となるビンゴカード使用料を寄付金とする社会奉仕を目的とした取り組みです。

本校では、災害復興のための募金活動や障がい者施設におけるコンサート、盲導犬の啓発活動などといった社会奉仕を目的にした活動にも積極的で、生徒が主体となって自発的に取り組んでいるというのもインターナショナルスクールならではの特徴でしょうか。

学校周辺の街並み

――最後に、学校のある瀬田の魅力についてお聞かせください。

瀬田で生活をして50年になりますが、都心部からも近く23区でありながらもひろびろとした空間があるのが魅力的です。「東京都立砧公園」や多摩川沿いの緑道もこの地域ならではの、静かなで穏やかな雰囲気に包まれていて、すばらしい環境だと思います。

リニューアルされた校舎

学校をリニューアルする際、世田谷区で推進している緑のある街並みの形成にも配慮し、周辺の緑をできる限り保存しました。またグラウンドの地下に貯水プールも備えたのですが、災害時の防災拠点施設として子どもたちの安全を確保できると思います。

理事長のブラザー・ミシェル・ジュトラさん

今回話を聞いた人

学校法人国際聖マリア学園
セント・メリーズ・インターナショナル・スクール
理事長 ブラザー・ミシェル・ジュトラさん
所在地:東京都世田谷区瀬田1-6-19
電話番号:03-3709-3411
URL:http://www.smis.ac.jp
※この情報は2018(平成30)年3月時点のものです。

創立60年の伝統/セント・メリーズ・インターナショナル・スクール ブラザー・ミシェルさん
所在地:東京都世田谷区瀬田1-6-19
電話番号:03-3709-3411
http://www.smis.ac.jp/


“地域みんなで子育て”をコンセプトに、子どもが安心して遊べる遊び場を提供する/こくぶんじ青空ひろば 武藤さん

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「日吉町なかよし公園」での活動の様子

国分寺市と認定NPO法人「冒険遊び場の会」との協働事業として、市内の公園を開催場所として実施されている「こくぶんじ青空ひろば」。子育て世代も多く住む国分寺市内で、子どもが安心して遊べる場所はとってもありがたい存在。恋ヶ窪エリアでも、毎週水曜日(28年度時点)に「日吉町なかよし公園」で開催され、近隣に住む子どもたちなどで賑わいます。
今回は、「こくぶんじ青空ひろば」を展開する「冒険遊び場の会」の代表理事・武藤さんに「こくぶんじ青空ひろば」の活動と、国分寺市の子育て環境などについてお話をお聞きしました。

街中の遊び場を守ることをきっかけに「冒険遊び場の会」を設立

――まずは、「こくぶんじ青空ひろば」と運営元である「冒険遊び場の会」について教えてください。

武藤さん:「冒険遊び場会」は、まちの中の遊び場づくりや子育て支援などを目的として設立されたNPO法人です。「地域みんなで子育てをする」ことをコンセプトに、さまざまな活動を行っています。
設立の原点は、自分の子育て時期に国分寺にある「国分寺プレイステーション」という遊び場と出会ったことです。1997(平成9)年にそこがなくなる話が出た時に、仲間と一緒に「こうした遊び場をなくさないでほしい」と活動をしました。結果的にプレイステーションは残ったのですが、当初は財団法人が運営していた土地を市が借り受けて、私たちが2000(平成12)年にNPO法人を作って運営を担いたいと申し出て活動を始めたというのが会発足のきっかけです。

「こくぶんじ青空ひろば 2018年度版」実施内容(出典:国分寺市HP)

私がプレイステーションへ遊びに行っていた頃、プレイリーダーさんが一人で運営していたのですが、もともと自分が保育士だったこともあり、団体を作った友人と一緒に彼を手伝う機会もありました。そのため、運営することについては多少なりとも自信がありました。
活動の一つである「こくぶんじ青空ひろば」は、2017(平成29)年にスタートしました。午前中は公園での親子ひろば、午後は主に放課後の子どもたちの居場所として、公園を活用した遊びと交流の場をつくる活動を行っています。

――「こくぶんじ青空ひろば」では、どのようなことを行っているのでしょうか。

子どもも保護者も学びがある外遊びの体験

武藤さん:公園内でさまざまな遊具を使いながら、プレイリーダーと呼ばれるスタッフが子どもと一緒に遊びます。シャボン玉やフラフープ等の一般的な遊具の他、玩具作りのヒントになるようなダンボールやペットボトルを使った手作りの遊び道具も用意しています。日常を大事にしたいという想いからイベントは特に行っていませんが、工作台もあるので木工作もやりますし、その他にも七輪を出してラーメンやお菓子を作ったり、夏にはビニールプールを出して遊んだりもします。

保護者、プレイリーダーみんなで子ども達と遊ぶ

プレイリーダーは現在30名程いるのですが、ほとんどが子育て経験もあり、近隣に住んでいるメンバーです。募集もしていますが、子どもと上手に遊んでいる方を見つけてこちらからスカウトすることもあります。研修制度もあるので、こういった活動に携わるのが未経験の方も安心して参加できると思います。
プレイリーダー以外にも、昔遊びに来てくれていた子たちが大きくなって手伝いに来てくれたりもするんです。私は彼らを市民サポーターと呼んでいるのですが、そういった方々にも助けられてこの活動は成り立っています。

「どうやって遊ぶの?」ユニークな遊びもいっぱい

――参加している親子の皆さんの様子はいかがですか。

武藤さん:外遊びをあまりしたことがない親御さんも多いので、お子さんと一緒に初めての経験を楽しんでいらっしゃいます。一緒に遊ぶ事で遊び方を覚えて、覚えた事を家や他の場所で活かしていただいたりもしているようです。冒険遊び場の会は、“たっぷりと豊かな遊びを”というのをコンセプトに活動をしているので、外遊びをたくさん経験して大きくなってもらいたいと思っています。
一般的に、子どもへの教育として「勉強」は大事にされているのに、「遊び」はそれ程大事にされていないような印象がありますが、遊びの中で培った事が実はすごく成長するうえでとても大切です。「こくぶんじ青空ひろば」には、いろいろな悩みを持っていたり、コミュニケーションが苦手な方もいらっしゃいます。子どもや親御さんだけでなくスタッフも含めて、ここでの遊びや交流を通して、経験できていなかったことを学び直している印象があります。

子どもの人格を認め、子どもの気持ちを代弁することも役割

――プレイリーダーの方が参加者と触れ合う際、大切にしていることは何でしょうか。

武藤さん:子どもも一人の人格を持った人間であることをしっかりと認識して、子どもの気持ちを汲んで伝えることを大事にしています。子どもは親の所有物ではなく、1人の人間です。大人の気持ちは強く出がちですが、子どもにも気持ちはある、その気持ちを大事にして代弁してあげることも私たちの役割だと考えています。

遊びを通して、大人も子どももさまざまな事を学ぶ

――月に1回助産師の方がいらっしゃいますが、どのようなことを相談できますか。

武藤さん:赤ちゃんが生まれた後に、ご自身の体のことやお子さんの発達に関して相談ができます。病院の個室で相談を受けるのとは違って公園は広いので、共通の話題であればみんなで一緒に話ができますし、プライベートの事で聞かれると困る話であれば離れた場所で聞くこともできます。また、子どもを見守りながら話もできるので、相談する方も受ける方も相談がしやすい環境だと思います。

家族以外の他者との交流ができる点も活動の魅力

国分寺市の子育て世代に住みやすいまちづくり

――今後の展望について教えてください。

武藤さん:国分寺市内でもまだ活動を行えていない場所があるので、もっと「こくぶんじ青空ひろば」の開催エリア広げていきたいと思っています。この活動は、場所と人がいれば提供できるので低予算で効率もよいですし、自分の経験から地域の中にこういう公園があったらなと思って始めて、やってみたらやっぱりすごくいいと思ったので、もっとこういった場を増やしていければと思います。

月に1回、助産師が来るので体や子育ての相談も可能

――最後に、恋ヶ窪(国分寺市)の子育て環境の魅力について教えてください。

武藤さん:国分寺市はどんどん人が増えているので、保育園や小さな親子ひろばが各地に増えてきています。「親子ひろば」は、子どもが生まれたら気軽に遊びに行けますし、専門的なスタッフもいるのでちょっとした相談もできます。また、住宅地の中に里山があったりするのですが、自然にも触れられて親子で散歩するのにもいいスポットです。子育てにやさしい街になってきている点はとても魅力だと思いますよ!

こくぶんじ青空ひろば

認定NPO法人 冒険遊び場の会

代表理事 武藤陽子さん
所在地:東京都国分寺市泉町3-37-31 サンエフビル4F
電話番号:042-313-8530
URL:http://www.boukenasobibanokai.or.jp/aozora.html
※開催場所・日時は異なります。
※この情報は2019(平成31)年3月時点のものです。

親子がゆっくりと過ごして仲間づくりをできる場所/市民室内プール親子ひろば「コアラッコ」 賀來さん

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保護者と一緒に考え、時には静かに見守るサポートもある

市民プールの和室というこじんまりとした環境を活かして、利用者同士が知らぬ間に仲良くなっているという市民室内プール親子ひろば「コアラッコ」。利用者ママが先生になる「ねこのてクラブ」や年2回の子どもの祭典「子育て仲間フェスティバル」などユニークな取り組みとイベントが印象的だ。かゆいところに手が届くサポートで、利用者ママたちの人気を集めるコアラッコの魅力を紹介する。

市民室内プールを会場とした親子のための施設

――施設の利用時間や利用者人数などを教えてください

賀來さん:市民室内プール親子ひろば「コアラッコ」は、月曜日(第一月曜日除く)、火曜日、木曜日、土曜日(第二のみ)の朝10時~15時まで、市民室内プールの和室でオープンしています。1日平均18組35名ほどの親子が訪れてくれて、おもちゃで遊んだりイベントに参加したり、おのおの楽しそうに過ごしていらっしゃいます。親子ひろばはマタニティの方から、概ね0~3歳までのお子さんと保護者が対象です。おしゃべりしたり、静かに過ごしたり、出入りも自由ですので親子でゆっくりしていただけたらと思います。
国分寺市と一緒にこのひろばを協働運営しているのは、市内で親子ひろばを運営している市民活動団体「コアラッコ・親子ひろばサポート国分寺」です。市内の「子育て事業者連絡協議会」や「子ども・子育て支援円卓会議」などにも毎月参加し、子育て中の保護者たちが集う場をつくり、地域で支え合いながら子育てできるコミュニティづくりを目指しています。

会場となる「市民室内プール」

――どんな催しやイベントが開かれていますか?

賀來さん:大きなイベントとしては、年に2回、この市民プールの3階部分とこの和室を使って「子育て仲間フェスティバル」を開催しています。このフェスティバルは子どもたちに安全に楽しく遊んでもらえることはもちろん、パパやママたちにも楽しんでもらうのが目的です。ファミリーヨガやリトミック、赤ちゃんマッサージ、リサイクル、ティータイムなど多種多様な催しを用意して、親子でリラックスした時間を過ごしてもらおうと考えています。こちらのイベントだけは有料で開催しています。
「ねこのてクラブ」は月1回の催しで、利用者ママさんたちが先生になって「手作りの会」や「ストレッチの会」、「ママと読む小さなお話の会」などの講習会やワークショップを開く会です。利用者と共につくっていきたいという私たちの思いから生まれた、コアラッコならではのイベントです。日頃の会話からママたちの得意分野を教えてもらい、先生になってもらうことを交渉して実現しました。教えるママの自信になりますし、ママ同士で学べるよい機会になっています。このひろばにいらっしゃるママたちは才能豊かで、様々な分野の講習会が開けて楽しいです。ちなみにこのひろばのチラシのデザインもママさんにお願いしています。
また「体育室で遊ぼう・公園で遊ぼう」は年に4回、この部屋を飛び出して線路下の公園や体育室でダンボール迷路をつくったり、シャボン玉遊びをしようという会です。器用なパパやママも多いので一緒に協力いただいて、親子で体を動かしながら、室内ではできないダイナミックな遊びを楽しんでいます。
このほかにも、良質な木のおもちゃや手作りおもちゃを囲む「木のおもちゃで遊ぼう」や「手遊び」「わらべうた」「エプロンシアター」など、開催日時を書き込んだカレンダーがぎっしりになるくらいイベントが目白押しです。

開催は月(第1休み)・火・木・土(第2のみ)

小さな部屋だからこそ全員と話せて、友達もできる

――利用者の方々はどのように過ごしていらっしゃいますか?

賀來さん:この部屋にあるおもちゃで自由に遊んで過ごしていらっしゃいます。私がおもちゃコンサルタントの資格を取ったのを機に、四谷の「おもちゃ美術館」認定のおもちゃを中心におくようになりました。電子音が鳴るようなものではなく、木や布の静かなおもちゃを真ん中に置いて、親子でゆっくりとした時間を過ごしてほしいと考えています。
この部屋は15畳程度の広さですが、この絶妙な距離だからこそ知り合える、親しくなれるというよさもあります。部屋の端と端にいてもなんとなく話ができますし、子ども同士は自然に交流ができますので、ここにいらっしゃる親子は皆さん仲が良いように思います。
またこの市民プール施設では、2歳になると3階で体操教室がありますし、3歳以上になるとスイミング教室も始まります。赤ちゃんの頃はこのお部屋で遊び、大きくなるにつれて体操教室、スイミング教室とつながっていくように、全館をあげて親子の育ちをサポートできる施設になっています。私たちと各教室の先生、受付のスタッフなど、みんなで連携して、雰囲気の良い環境づくりに努めています。

開催中の様子

――子育てに関する悩みごとの相談などもできるのでしょうか?

賀來さん:私たちスタッフは子育ての面ではちょっぴり先輩なので、ママたちはお子さんを遊ばせながら、世間話のように悩みや不安をお話してくださいます。私たちも子育て支援員として、市や都の研修に参加し、ひろばスタッフとして勉強しています。なんでも相談してほしいと思っています。ママたちは話すことでスッキリすることもあるようですし、ただ共有したいという時もあります。時には隣のママさんに「お宅はどう?」と聞いて、同年代のお子さんを持つママさんのリアルな声を聞き合ったり、ママ同士をつなげたり、気軽に話せる雰囲気づくりもしています。
また専門家に聞きたいことがあれば、毎月第3火曜日に助産師さんに相談ができる「助産師さんの日」を設けていますので、赤ちゃんの様子や自分の体のことも聞くことができます。また栄養士、歯科衛生士、保健師が相談を受ける「ミニ相談会」も開催しています。
また子ども家庭支援センターの相談専門員(応援パートナー)と連携していますので、要望があればすぐ駆けつけてくれます。さらに心配なことがあって、専門機関に相談したい、診せに行きたいという要望があれば、かわりに連絡したり、市民が必要な支援を利用できるようサポートしています。

安心して遊べる遊具

たくさんあるイベントをママたちが外に出るきっかけにしてほしい

――利用者さんと接するうえで、気をつけたり意識していることはありますか?

賀來さん:ここは子どもが楽しく遊ぶ場ですが、ママたちに“楽しかった”“来てよかった”と思ってもらえないと、次につながりません。ここに来て、皆で話して大声で笑って…ママが笑えば子どもは幸せですから。少しでもママたちの肩の力が抜けて、気持ちが楽になってくれればと考えています。
イベントをたくさん入れるようにしているのも、家からなかなか出られなくなっているママたちに“行ってみようかな”と思ってもらい、外出のきっかけになればと思っているからです。私たちスタッフは日常的にママたちに会っているからこそ、小さな悩みを見落とさないよう、聞き落とさないように気をつけています。またスタッフ同士でも朝・夕にミーティングをし、心配なことや気になったことを共有するようにもしています。
ただ私たちは教える立場の「先生」ではありませんし、ママたちの悩みも「解決すべき問題」ばかりではありません。時にはママ自身が考え、答えを出すまでのプロセスが大事なこともある。それを静かに見守るのも、私たちの仕事だと思っています。

掲示板

――恋ヶ窪エリアの子育て環境の魅力について教えてください

賀來さん:「国分寺」駅の再開発に伴い、周辺も様々な施設が整ってきた印象です。近くには「武蔵国分寺公園」という大きな公園もありますし、東京都内に2つしかない大規模な都立図書館「都立多摩図書館」もあり、子育てしやすい環境だと思います。また、この数年、たくさんの保育園を新設しています。それを目指していらっしゃるのか転入される方がかなり増えたようです。
私自身も国分寺市内で子育てを経験しましたが、市も子育て家庭のサポートにかなり力を入れていると思います。市主催の「保育室活動」という子育て中のママのための活動があったり、親子ひろば(一般的には子育てひろば)も充実していて、親子で遊びに行かれる場所がたくさんあります。またスタッフの見守りの元で公園で遊ぶ「こくぶんじ青空ひろば」という市と認定NPO法人「冒険遊び場の会」との協働事業もあり、子どもたちが体を使ってのびのびと遊べる機会も積極的につくっています。
私は「保育室活動」を経て、親子ひろばを広げる市民活動団体に所属するようになり、今このコアラッコに勤務していますが、国分寺市には「子育て中のママさんを支えたい」「自分が助けてもらった恩返しがしたい」というボランティアスピリットに溢れた人たちが多いような気がします。そしてそれを実行していくマンパワーにも恵まれています。
今は核家族も増え、気軽に預け合うことも難しくなっていますので、親子ひろばやボランティアスタッフを利用してママたちには上手に息抜きしてもらい、子育てを楽しいと思ってほしいです。

「都立武蔵国分寺公園」

市民室内プール親子ひろば「コアラッコ」

賀來 聖子さん
所在地:東京都国分寺市西恋ヶ窪3-32-6
電話番号:070-4133-4770
URL:http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/shisetsu/kosodate/oyako/1004163.html
※この情報は2019(平成31)年4月時点のものです。

日常にマリンスポーツがある暮らしを届ける/ウインドサーフィンプロショップ DUCK 岩下哲也さん

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幕張新都心から車で5分ほどという好立地にあり、「都心から最も近いウインドサーフィンゲレンデ」として知られる検見川の浜。年間を通じて良い風が吹き、初心者から上級者まで幅広く楽しめるということで、休日ともなれば多くの愛好家が集う。
その地で30年以上もの間、ウインドサーフィン専門のショップ&スクールとして愛されているのが「ウインドサーフィンプロショップ DUCK」である。今回はこちらの現・店長で、「検見川ビーチ連盟」の代表も務め、検見川の浜のサーファーを束ねる“アニキ”的な存在の岩下哲也さんにお話を聞いた。

気候もよく、ウインドサーフィンを楽しむのに適した環境の検見川浜

―岩下さんはどのようなきっかけで検見川浜に来られたのでしょうか?

ウインドサーフィン自体は、18歳で勝浦にある体育大学に進学した時に始めたんです。検見川浜に住み始めたのは、25歳の時にこの店の初代オーナーにたまたま誘われてたことがきっかけです。今私が50歳なので、ここに来て今年で25年になりますね。現在はこうして独立して自分の店をやっています。

「ウインドサーフィンプロショップ DUCK」

―「ウインドサーフィンプロショップ DUCK」はどのようなコンセプトのお店でしょうか?

基本的にこの辺りはウインドサーフィンが可能なゲレンデとして開かれた浜なので、今でもウインドサーフィンを目当てに来る方が多いんです。「ウインドサーフィンプロショップ DUCK」はそういう方々に対して、初心者向け体験スクールから、技術的な指導、レンタル、機材の預かり、メンテナンス、欲しくなったという場合には販売まで、全般的なサービスを提供しています。検見川の浜でウインドサーフィンの専門店はうちだけです。

レンタルも、販売も行う

ウインドサーフィンは、通常のサーフィンとはちょっと違って、自分の身体だけじゃ乗れないんですよ。「セイル(帆)」をはじめとして、必要なパーツがすごく多い。だから壊れた時にもすぐに対応できるように、浜前にショップが必要なんですね。ひとつの部品が壊れたら、その日は何もできなくなっちゃうので、うちの店ではリペア関連の商品、例えばビス類などを充実させています。

店内、リペアに必要な商品がずらりと並ぶ

―検見川浜は、なぜサーフィンではなくウインドサーフィンが盛んなのでしょうか?

一番の魅力はやっぱり、風でしょうね。夏場にここはいい風が吹くんです。午後になると陸と海の温度差で起きる「サーマルウインド」という風なんですが、特に5月ごろから8月ごろは、外房や湘南よりも強く吹きます。
また冬場であっても、外房や湘南などのほかのゲレンデだと風がほとんど入らないんですが、ここは吹くんですよ。波があるところにサーファーが集まるように、風があるところにウインドサーファーが集まりますから、ここには1年中人が来ています。

ウィンドサーフィンを楽しむ人々

内房だとほかに富津なども有名ですが、ここは都心からも近いし、駐車場に1日停めても500円程度ですし無料のところもあります。夏も海水浴場にはならないということもあって、とても安全で使いやすいんですね。
最近はウインドサーフィンのほかに、サーフボードの上に立ったまま乗り、オール(パドル)を使って漕ぐ「スタンドアップパドル」というのが流行っているので、それをやる方も増えています。

楽しみ方を教え、楽しむ人たちをつなげる

―まったくの初心者でも、対応していただけるのでしょうか?

ウインドサーフィンもスタンドアップパドルも、初めての方から大丈夫ですよ。スクールもおひとりから対応しています。うちは火曜日が定休日なんですが、それ以外の日はいつでも受け付けているので、お好きな時間に予約をして来ていただけます。仲間同士で来ていただいても大丈夫ですが、平日は私が1人で教えているので、ウインドサーフィンに関しては4人くらいが限界です。スタンドアップパドルについては5人まで大丈夫です。

初めての人は無理せず、スタンドアップパドルから入るのもいいと思いますよ。レンタルもしていますし、今は空気で膨らますタイプのボードもありますから。ほら、これなんて持ち歩くときは背負えるサイズなんですけれど、膨らませばこんな大きくなるんです。
ウインドサーフィンは風を相手にしているのでヨットに近く、バランスが云々と言うよりは、セイルの扱いにコツが必要です。そこが最初はちょっと難しいかな、と思います。それから、同じ浜でもコンディションは日々変わるんですね。春には春の風があるし、夏には夏の風があるし、風向きが季節によって変わるので、そこが難しいところであり、すべてのコンディションでの乗り方を習得するには、1年ぐらいはかかりますね。

合同スクールの様子

スポーツは自分の身体の感覚で覚えていくものだと思いますが、サーフィンは最もそうだと思います。ただ、ウインドサーフィンは操作をすることで動くという理論的な部分もあるので、運動が得意な人じゃなくても伸びていきやすいと思います。そこもまた、楽しいところかもしれないですね。

お店では、単にメンテナンスやスクールだけでなく、すでにやっている人と、始めたばかりの人をつなげるお手伝いにも力を入れています。海に来たら挨拶ができる人がいて、何かあったら店に知らせてくれるような、そんなコミュニケーションづくりを大切にしています。ウインドサーフィン自体も楽しいものですが、そこに行けば仲間がいる、ということがあれば、もっと楽しいものになりますよね。

何度も繰り返し練習することで感覚を体に覚えさせていく

マリンスポーツを安全に楽しむための活動

―岩下さんは「検見川ビーチ連盟」の代表もなさっているそうですが、どのような活動をされているのでしょうか?

「検見川ビーチ連盟」は検見川の浜を訪れた方が海を楽しめる環境づくりのためにボランティアでやっています。人出が集中する時期に「ビーチクリーン」という清掃活動をしたり、毎年近くにある児童福祉施設の子どもたちを招待して、マリンスポーツを教えたりしています。そのほか、千葉市が開催している「検見川ビーチフェスタ」でも、マリンスポーツの体験教室を担当しています。

ビーチクリーンの様子。大人だけでなく子どもたちも参加

2012(平成24)年には千葉市緑政課協力のもと、今後の検見川浜のマリンスポーツ活性化のために「レスキュー艇Eddie(エディー)」を配備しました(※)。以降、検見川浜での深刻な海難事故はゼロになり、今もその記録を更新中です。検見川浜を訪れるすべての人たちの安心と安全を守っていくことも、大切な活動だと思っています。 連盟の構成員は、ウインドサーフィンを教える仕事をしている仲間たちで、自分を含めて6人ほどです。みんなそれぞれにお店やスクールを持っているので、手伝ってくれそうな仲間も連れてきてくれて一緒に活動しています。

※「レスキュー艇Eddie」についての詳細は下記にてご覧ください
http://k-b-u.jp/eddie1/

「検見川ビーチフェスタ」のマリンスポーツの体験教室の様子

―なぜそのような連盟をつくろうと思われたのでしょうか?

マリンスポーツは都内など遠くから人が来ますよね。でも海浜公園の利用者はほとんどが近隣の人だったりするので、できれば静かな公園であってほしいと思っていたりもします。そこをうまく共存していかない限りは、ウインドサーフィンが禁止というような話になってしまいます。僕らはそこを一番危惧し、そうならないようにするには何をすれば良いかと考えました。

「レスキュー艇Eddie(エディー)」と活動に参加するボランティアの皆さん

そしてウインドサーフィンに来ている方たちに対して「こういう風に浜を使ってください」とか「もっとこうしよう」といったマナーアップの呼びかけを、自分たちが主体となってしようということになりました。そうすれば、もし近隣から行政が苦情を受けたとしてもまず私たちにその情報が届きますよね。そういった存在になれればと思ったんです。問題が起きても自分たちの手で解決していければ、うまく共存していけると思います。
そもそもこの海自体は、本来は誰のものでもないんですよね。みんなで一緒に海を、浜を楽しめるように、いい意味での“ローカルルール”をつくっていく、そんな想いで活動しています。

避難訓練の様子

マリンスポーツはもちろん、生活環境も抜群

―岩下さんは検見川の浜のすぐ近くにお住まいということですが、「海がある暮らし」の楽しみ方を教えてください。

この辺りは海沿いにずっと海浜公園が広がっていますから、ランニングをしている人も多いですし、スポーツは何でもしやすい環境じゃないでしょうか。だからスポーツを楽しむのは本当におすすめです。
特にマリンスポーツ。スタンドアップパドルもフィットネス効果が高いものなので、日常的にやればいい運動になると思いますよ。空気で膨らませるタイプなら自転車で持ち運べるので、一式背負って行って、浜が空いている朝一番に海を満喫するというのも面白いですね。
ウインドサーフィンの場合、朝は風がないのでそういうのは難しいですが、夏場は日が長いので平日に仕事が終わった後、夕日を見ながらウインドサーフィンとか、そういうライフスタイルも優雅でいいんじゃないでしょうか。
遠くに住んでいるとどうしても海に行くのが「1日仕事」になりますけれど、近くに住んでいれば「午前中は海に行って、午後は家族で買い物」とか、その逆もできますよね。昼を食べて、午後から海に行って楽しんで、帰って夕食を食べて……こんな暮らしも当たり前にできますよ。住んでいれば波や風が一番いい状態の時に、確実に乗れますしね。これは検見川浜のように海が近くにあるところに暮らす特権だと思います。

―マリンスポーツ以外の面で、検見川浜エリアにはどんな魅力があるでしょう?

「ちょっと行けば何でもある」というのは、やっぱり便利ですよね。幕張にはイオンモールやアウトレットもあるし、コストコもある。食品を買いに行くにしても、近くにスーパーが充実しているし、駐車場もたっぷりあります。

イオンモール幕張新都心

それから、高速道路がすごく便利なんですよ。京葉道路も湾岸線もあって、湾岸千葉から乗れば「成田空港」まで渋滞なし、40分で確実に着きますからね。都心方面も湾岸線なら空いていて、どこに出かけるのも帰ってくるのも楽です。そういう面が非常に便利ですね。それに、治安もいいと思いますね。子どもも安心して歩かせられます。

あとは、私自身も意外に思っているんですけれど、海が近いのに塩害が全然ないんですよ。おそらく外洋の海よりも塩分濃度が低くて波しぶきも少ないから、塩が住宅地まで運ばれないんでしょうね。車も全然さびません。

―検見川浜エリア周辺で、岩下さんのおすすめスポットを教えてください。

もちろん浜が一番ですが、ほかにも海沿いにサイクリングロードがあって、花見川の源流付近まで行けるようになっているので、そこなんかはいいですね。上流に上がっていくと護岸もしていないし、街並みもだんだん時代が昔に戻っているみたいで、自然を感じられるルートになっています。片道1時間半ぐらいだったかな。親子で走っても楽しみやすい道だと思いますよ。
あとは、検見川の浜は西を向いているので、冬場は毎日みたいに富士山が見えて最高ですね。夕日の“ダイヤモンド富士”も見られますよ。

DUCK店長 岩下哲也さん

ウインドサーフィンプロショップ DUCK

店長/検見川ビーチ連盟 代表
岩下哲也さん
所在地 :千葉県千葉市美浜区磯辺3-14-5
TEL :043-279-8630
URL:http://www.duck-wsf.com/
■検見川ビーチ連盟
URL:http://www.k-b-u.jp/
※2016(平成28)年9月時点の情報です。 記載している情報については、今後変わる場合がございます。

日常にマリンスポーツがある暮らしを届ける/ウインドサーフィンプロショップ DUCK 岩下哲也さん
所在地:千葉県千葉市美浜区磯辺3-14-5
電話番号:043-279-8630
営業時間 平日 9:30~19:00 土日祝日 9:00~19:30
http://www.duck-wsf.com/

体験・見学をとおして記憶に残る学習を行う/千葉市立真砂東小学校 加藤先生

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2つの小学校が統合され、2011(平成23)年に新たに誕生した「千葉市立真砂東小学校」。今年度は1年生から6年生まですべての児童が東小の児童として入学したメンバーとなり、心新たにスタートを切ったという。商業地区に囲まれながらも静かな住環境を守っているのは、この街ができてからずっとここに住み続ける住民たちの強い思いに支えられているから。そんな恵まれた環境のなかで、子どもたちに思い出深い授業をさせたいと、体験・見学学習を充実させている加藤校長先生に、学校の教育活動のこと、地域のことなどをお聞きした。

新設6年目、真砂東小学校の新たな出発

学校外観

―学校の概要について教えてください。

加藤先生:本校は2011(平成23)年に、「真砂第一小学校」と「真砂第四小学校」が統合され、新設校として開校した今年で7年目の学校です。開校当時は16クラスとたんぽぽ組3クラス、505名の児童でしたが、今年度は1学年2クラスずつで12クラスとたんぽぽ組が2クラス、403名の児童がおります。今年3月に卒業した子どもたちが一小と四小から来た、統合を経験した最後の子どもたちでしたので、今年度の6年生が入学した時が真砂東小の1年目、つまり今年度から全校児童が真砂東小学校生え抜きの児童になりました。ある意味、新たな出発という気持ちで今年度をスタートさせております。
統合当初は、一小と四小で活動の内容ややり方の違いなどがあり、東小としてまとめるのが大変だったこともあったようですが、年々その傾向も減ってきて、真砂東小の活動・行事・やり方という本校独自のカラーになってきました。
もともと「真砂第二中学校」だった校舎をそのまま使用しているので、階段の1段の高さや窓などが少し高いようですが、水道などは小学生用に低く・小さく改良して使用しています。

もとは中学校の校舎であったことがわかる

―教育目標なども統合されたときから継承しているそうですね。

加藤先生:はい。「未来に向けて、豊かにたくましく生きる東の子の育成」を教育目標に掲げています。今年度は特に「言語活動の充実」を計ろうということで、国語科を校内研修の科目に選び、先生方で研究を進めています。

子どもが目で見て、体験する学習の充実

―体験見学の学習を充実させているとお聞きしました。

加藤先生:この検見川浜地区は、「海浜幕張」駅と「稲毛海岸」駅の商業地区に挟まれた静かな住宅街で、美浜区の行政機関が多く集まった場所でもあります。区役所をはじめ、消防署や警察署、公園など、区の主だった施設がこの地域に集合しており、東小からは児童が歩いて行かれる距離にあります。その利点を生かして、これらの施設に足を運んで実際に体験や見学をする学習の充実を図っています。
例えば消防署は、もともと4年生のカリキュラムに見学が組み込まれていますが、低学年の子どもたちの写生の時間に訪れて消防車を描かせてもらっています。また西警察署では、4年生の校外学習で訪問した際、「指紋の取り方」などを実際に見せてもらい、子どもたちは興奮して聞いていました。また、「検見川浜」駅が近く行きやすくなりましたので、今年から千葉港見学を取り入れ、陸側からではなく船に乗って港湾の様子を見るなど、よりリアルに感じられるように工夫をしました。

4年生の校外学習、消防署見学の様子

―体験見学に対する子どもたちの反応はいかがですか?

加藤先生:やはり皆、目をキラキラさせて帰ってきますね。ただ「何を見るべきか」という事前準備も重要ですし、帰ってきた後の感想やまとめ作業もじっくりと行います。正直、先生方の負担は少ないとは言えませんが、何より子どもたちが楽しそうに取り組んでいますからやり甲斐はあります。
この体験見学学習を増やしたきっかけは、私自身が小学校時代の授業や体験を思い返したときに、どこかに見学に行ったり、体験をした思い出が非常に色濃く、やはり机上の勉強だけでなく、実際にその場に赴いたり関係者にリアルな話を聞くことで子どもたちの記憶に深く刻まれるのではないかと考えたからです。

3年生、千葉港・ポートタワーへの校外学習

ちなみに子どもたちに一番人気が高かったのは「お魚教室」という出前授業で、大日本水産会の方が学校に来て下さり、体育館にビニールシートで大きな海を作って、そこで投網のデモンストレーションを行ったり、一本釣りの体験をさせてもらった授業です。本物のカジキマグロと同じ重さの人形が用意されていて、子どもたちが一生懸命持ち上げたり、鱗に実際触ってみて「前からだと水の抵抗なく泳げる」ことを実感したり、児童全員がさまざまな体験をさせてもらいました。

おさかな教室、投網のデモンストレーションを行う様子

―貸し切りバスではなく電車で現地に行くというのもカリキュラムの一環でしょうか?

加藤先生:最初は少しでも保護者負担を減らそうという思いからはじまったのですが、学校から「検見川浜」駅が近いこともあり、千葉港見学や加曽利貝塚見学、動物公園や千葉公園、千葉市科学館へも電車を利用しています。しかしやってみると時間も無駄にならず、子どもたちの公共でのマナー学習にもなり、大変有意義でした。こういった部分でもこの地域の利便性のよさがプラスになっていると感じます。

電車を使って移動。マナーを学ぶ

―6年生が参加する「農山村留学」というのもユニークな名前ですね。

加藤先生:これは千葉市が、子どもたちに社会性や自主性、豊かな心を育むことを目的として、小学6年生全員に実施している宿泊学習です。本校では「鴨川自然の家」に宿泊し、全員で手漕ぎするカッターボート訓練や、水族館のナイトアドベンチャー、薪割りからカレー作りまで行う野外炊飯、砂浜遊び、釣りなど、普段はなかなかできない行事に取り組んできました。千葉県は都市部の機能と、自然豊かな環境が共存する稀有な県ですので、この利点を最大限に生かして教育活動ができるのも有難いですね。

6年生の農山村留学。薪割をする様子

―なかよし活動という縦割りの活動も行っているのですね?

加藤先生:公立小学校ならどの学校でも取り組んでいるとは思いますが、月に1回、掃除がない長い昼休みの時間に、1年生から6年生までが組になった縦割りのグループ活動を行っています。全校児童を12グループ(1グループ30人前後)に分け、5・6年生が主導でどんな活動をするかを決めて、異学年が一緒に遊ぶ時間に充てています。近所のお兄さん・お姉さんと一緒に遊ぶといった経験が減りつつある現代の子どもたちにとっては、非常に意義のある活動だと思います。

なかよしタイム様子

加藤先生:これとはまた別に、各学年間の交流も活発に行うようにしています。例えば4年生が2年生に自作の物語を読み聞かせる会を開いたり、2年生が1年生に学校案内をしたり、5年生が4年生に移動教室の内容を伝えたりといった活動です。面白いものですと、4年生が3年生に“落語の語り”を伝える時間があるのですが、これは4年生の国語の授業に“落語”があり、今年選んだ落語を子どもたちが実際に覚えて発表する学習形態で行いました。これを4年生が3年生の教室を訪ねて披露し、「来年はこんな授業があるよ」という紹介をするんです。私も子どもたちが披露する落語を聞いてみましたが、仕草や話し方などをよく勉強していて、なかなか上手で楽しかったですよ。3年生も1学年上なだけの先輩が上手に話を披露する様子を見て、刺激になったのではないでしょうか。じつは4年生がその単元に入るタイミングで、昨年上手だった現5年生の児童に来てもらい、落語の見本を見せてもらったそうです。こうして5年生から4年生へ、そして3年生へと授業の内容が伝えられていくのも、よい習慣だと感じています。

4年生が3年生に向けて落語発表を行う

―6年生が1年生を迎えに行く「お迎え登校」というのも特徴的ですね。

加藤先生:これは1年生とペアになった6年生が、入学式の翌日から家の近くまでお迎えに行って一緒に登校するというもので、本校独自の取り組みだと思います。2月の入学前説明会の時に、5年生の児童と新1年生の全体の顔合わせを行い、入学式直後に早速ペアを作ってお互い挨拶をしておきます。なるべく近所で組み合わせたり人のバランスを考えたりと、このペア作りが結構な工夫どころです…。
本校では集団登校を行っていないので、新入生の保護者の方もこのお迎え制度があることで安心しているという話もよく聞きます。6年生にしてみると、「学校を休みにくい」などの心配はあるようですが、6年生の人数の方が1年生よりも多いので、なんとかやりくりしてお迎えをしています。
ゴールデンウィークの合間に行われる全校遠足では、縦割りグループで幕張まで徒歩で行くのですが、この日に「お迎え登校」を卒業することになっているので、5月上旬までの約1ヵ月間、6年生のお迎え登校が続きます。

昇降口

近隣の教育施設と連携が取りやすい恵まれた環境

―周辺の教育施設と連携した活動はありますか?

加藤先生:千葉市では中学校区の範囲をひとつのまとまりで考えているので、「真砂中学校」の学区内にある本校と「真砂西小学校」「高等特別支援学校」、そして「真砂中学校」の4校で、定期的に学校長や教務主任が集まり、各学校の情報交換を細かく行っています。また近隣の「検見川高校」も地域活動や地域貢献に積極的な学校で、検見川高校の書写の先生が来て下さって指導してくださっています。
また「真砂中学校」の生徒さんたちが陸上競技や球技の指導に来てくれたり、中学校の合唱コンクールの練習を見学させてもらったりといった、日常的な交流も行っているので風通しは非常によいと思います。
幼稚園の年長さんを本校に招いて、1年生と5年生との交流活動もありますし、幼稚園の避難訓練や運動会の会場として本校の校庭を提供していることと、運動会は相互参観を行っているので、幼稚園の園児たちも小学校をより身近に感じてくれているのではないかと思います。

―この地域の魅力について教えてください。

加藤先生:「東京」駅までも快速を使えば35分、各駅停車でも40分足らずという便利な街にも関わらず、静かで落ち着いた環境であることが、何よりも魅力です。買い物をしようと思えば、隣の海浜幕張や稲毛海岸に行けば何でも揃いますし、検見川浜周辺でも24時間営業のスーパーやレストラン、ショッピングセンターなど充実した生活環境が整っています。
真砂の街の開発から40年あまりが経ち、街全体・地域の雰囲気が安定しています。歩道が広くきれいに整備されていますし、公園も多く、公共施設(区役所、消防署、警察署、コミュニティセンターなど)も徒歩圏内なのでとにかく便利です。
また学区内に保育園や幼稚園などの未就学児施設も4ヵ所揃っていますし、先ほども話した「検見川高校」や「高等特別支援学校」などの教育施設も充実しています。京葉線沿いには、プロ野球の千葉ロッテマリーンズやJリーグのジェフユナイテッド、プロバスケットボールの千葉ジェッツなど6つのプロスポーツチームのホーム施設も集まっており、子どもたちには良い刺激になっていると思います。

「QVCマリンフィールド」(2016年12月より「ZOZOマリンスタジアム」に名称変更)

―地域の方々も学校に協力的だとお聞きしました。

加藤先生:この街が開発されて40年あまり、ここで暮らしてきた方々が「私たちの街の子どもを守ろう」と“セーフティウォッチャー”として地域の子どもたちを見守る活動もしてくださっています。主に登下校時に通学路に立ってくださり、子どもたちの安全を確保してくれています。これは保護者ではなく、あくまでも地域の方々で、通りかかる高校生が親しげに挨拶をしていくなぁと思っていたら、その高校生が小学生だった頃からセーフティウォッチャーとして活動してくださっているということなんですよね。
保護者の方々も学校の教育活動には積極的に関わってくださり、授業参観なども出席率は100%です。本校に通う子どもたちの非常に落ち着いた様子を見ていると、そういった地域環境と家庭環境が子どもたちの精神面を支えているのだろうと思います。街ができて40年が経ち、再開発の話もちらほら出はじめていますので、これから発展する可能性を秘めた街だと思います。

教室風景

真砂東小学校 校長 加藤昭彦先生

真砂東小学校

校長 加藤昭彦先生
所在地 :千葉県千葉市美浜区真砂2-13-1
TEL :043-278-2574
URL:http://www.cabinet-cbc.ed.jp/school/es/124/
※この情報は2016(平成28)年9月時点のものです。

体験・見学をとおして記憶に残る学習を行う/千葉市立真砂東小学校 加藤先生
所在地:千葉県千葉市美浜区真砂2-13-1
電話番号:043-278-2574
http://www.cabinet-cbc.ed.jp/school/es/1..

新たなにぎわいを創出に向けて官民が連携して取り組むまちづくり/羽田空港跡地 栗原優さん

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大田区羽田から環八通りの穴守橋を渡った対岸側、「天空橋」駅を中心とした大田区羽田空港一・二丁目エリア。ここはかつて沖合移転前の「羽田空港」があった場所で、移転後は長らく広大な更地が広がるエリアとなっていたが、近年、大田区と民間事業者が連携しながら新たなまちづくり計画を検討してきた。2018(平成30)年現在、エリア全体は工事用の仮囲いで覆われ、造成事業が始まっている。
この地区には今後どんなまちができ、どのように活用されていくのだろうか。この事業を管轄する大田区の空港まちづくり課の竹之内康徳さん、栗原優さんにお話を伺った。

「旧羽田三町」にあった「東京飛行場」

1936(昭和11)年頃の羽田周辺(出典:国土地理院)

1936(昭和11)年頃の羽田周辺と現在の地図を重ねたもの

――「羽田空港跡地」のまちづくり計画について、経緯を教えてください。

竹之内さん:1931(昭和6)年に「東京飛行場」として開港した「羽田空港」は、沖合移転以前は現在の「天空橋」駅の辺りにありました。その周辺には羽田鈴木町、羽田穴守町、羽田江戸見町という、「旧羽田三町」と呼ばれる町があったのですが、1945(昭和20)年、終戦で空港がGHQに接収されると、この三町の住民は48時間以内に強制退去を命じられたという歴史があります。住民の方々は着の身着のまま、立ち退きを余儀なくされたということです。その後、1952(昭和27)年に空港の大部分が日本に返還され、「東京国際空港」として重要な役割を果たすようになりました。
ところが昭和30年代に入ると、飛行機の大型化や、着陸回数の増加などもあり、「羽田空港」を沖合に移転させようという計画がで出てきました。それを受けて、1977(昭和52)年に国土交通省(当時の運輸省)と東京都、品川区、大田区が参加して「羽田空港移転問題協議会」が設置され、移転の検討を進めてくことになりました。検討内容には移転後の空港跡地の利用についても触れられており、それが今回の計画の原点になっています。

空から見る羽田穴守 1936(昭和11)年(左)・1947(昭和22)年(右) (国土地理院所蔵の地図をベースに一部を加工)

――これが近年、いよいよ事業化したということなのですね。今回の開発では「第1ゾーン」と「第2ゾーン」の事業が行われるそうですが、それぞれのゾーンの特徴について教えてください。

竹之内さん:ゾーニングについては、2008(平成20)年に「羽田空港跡地利用基本計画」が確定し、この基本計画の中で3つのゾーニングがなされました。第1ゾーンについては市街地にいちばん近接しているゾーンですので、「市街地近接ゾーン」という位置づけ、第2ゾーンは国際線に近いという場所なので「国際地区隣接ゾーン」、第3ゾーンについては「B滑走路隣接ゾーン」としました。

「羽田空港跡地利用基本計画」におけるゾーニング

それぞれのゾーンにどのようなものを配置していくか検討していく中で、旧羽田三町にあたる第1ゾーンには「産業と文化の交流機能をもたせよう」ということが決まりました。大田区はご存知のとおり中小企業の製造業が多い区ですので、そういった産業の交流施設を中心に置きたいと考えています。また、先ほどお話したような羽田三町の話なども含めまして、地域の歴史の伝承を含めた文化の交流機能という部分も考えています。
第2ゾーンについては、国際線旅客等の利便性の向上を図るため、宿泊施設(エアポートホテル)を導入します。第2ゾーンは国と民間の事業者の間で話が進み、すでに着工しており、2020年のまちびらきを目指しています。
第3ゾーンについては、基本計画を作った当時、まだこの地域がどう変化していくか分からない部分があったので、詳しい内容まで決めず、これから検討するという地区になっています。そのため現状では、第1ゾーン・第2ゾーンについて、工事が進んでいるところです。

「先端産業」「文化産業」「憩いとにぎわい」を基本方針に

――大田区が関係する第1ゾーンでは、今後どのような施設ができていくのでしょうか?

竹之内さん:第1ゾーンの開発の基本方針としては「世界と地域をつなぐ新産業創造・発信拠点」としての「HANEDAゲートウェイ」という言葉を掲げ、「先端産業」「文化産業」「憩いとにぎわい」を「3つのゲートウェイ」と位置づけました。現在はこの方針を踏まえて、事業者が提案してきた内容の具体化に向けて検討を進めているところです。
このうち「先端産業」についてはさらに3つ、先端モビリティ、ロボット、健康医療といったテーマを設けまして、そこにフォーカスした研究開発を検討しています。「共通事業」に関しては、その地域のブランドであったり、その街の魅力であったりというものを発信するような機能を持たせるために、「エリアマネジメント委員会」というものを作り、今後、大田区をどのように日本の内外にアピールしていけば良いのか、ということを、検討していきたいと考えています。

第1ゾーン提案時のイメージパース

栗原さん:いまご説明したのは第1ゾーンのうち、5.9ヘクタールの一部分ですが、この拠点を軸にして、先端産業の分野の企業と地場の企業がつながったりして、新たなイノベーションを起こしていければ、というところを目指しています。
「文化産業」という部分についても、イベントホールもできる予定ですので、「羽田空港」近接というメリットを生かして、国内外の多くの方に来て、滞在して、回遊していだけるであろうというところも期待しています。当然、地域の方にも大いに利用していただいて、にぎわいを生み出していただければ、と思っています。
「憩いとにぎわい」という意味では、今後、この5.9ヘクタール以外の部分、多摩川に面した緑の部分に広い公園が整備される予定ですので、そちらも楽しみにしていただければと思います。ただ遊具があり広場がある公園ではなくて、産業や文化といった要素も取り入れながら、みなさんに「面白いな」と感じていただけるような公園を造っていきたいと思っています。

資料をもとに説明する様子

宿泊機能の拡充と多摩川を活かした場づくり

――第2ゾーンについても、少し教えていただけますか?

栗原さん:第2ゾーンは滞在と宿泊機能を持たせるため、3つのグレードのホテルができる予定で、国土交通省が主体となって開発を進めているところですが、約1,700室のホテルが整備されるということです。ここには当然、訪日客の方が多く泊まるでしょうから、ここから第1ゾーンや、大田区内にも回遊が生まれていけば、まちの活性化にもつながっていくのではないかな、と期待しています。

かわまちづくり計画の案

また、多摩川における水辺空間において多様な人々が憩い楽しめることを目的に、第1ゾーンと第2ゾーンの一部が「羽田空港跡地かわまちづくり計画」として認定されており、たとえば水辺のレジャーや生物とのふれあい体験、川辺のカフェなど様々な川辺を活かした取組みが今後想定されます。さらに堤防上には展望テラスに休憩施設を整備したり、植栽を設置するなど、親水性を考慮した「憩いの場」づくりを進めていこうと考えています。

堤防整備のイメージ

――そもそもこの開発は、どういう方をターゲットに想定しているのでしょうか?

竹之内さん:先端産業という部分では、やはりその業種の方をメインターゲットにしていますが、文化産業は、全カテゴリの方が対象になるかと思いますので、日本全国、世界各国から訪れる方が対象になっていくのかと思います。

栗原さん:やはり空港近接という立地ですので、訪日客に対する「おもてなし」の場所として、日本の文化などを知っていただくという面は、当然あるかと思います。ただそれだけではなく、地元の方を含め、さまざまな方に幅広く来ていただけるような場所にしていけばいいな、と思っています。まだ計画段階の話ですが、地区内に「観光案内所」もできる予定ですので、国外の方も、国内の方も、まずはここに来ていただいて、ここを拠点にして、大田区内や日本のいろいろな場所に行っていただければと思っています。

まちびらきに向けて具体案を検討中

――大田区民にはどんなメリットがあると予想されますか?

栗原さん:日本の伝統文化の体験や自動運転などの先端モビリティに触れること、イベントホールで音楽や演劇を楽しむことが、身近にできるようになるというところは、区民の方々にも楽しみにしていただける部分かと思います。

竹之内さん:大田区への波及効果も当然期待しているところではありますので、ここに来た人たちが、大田区内の商店街等を訪れて、にぎわいを生み出せるような仕組みをつくっていきたいと考えています。具体的にどのように実現していくかという点は、事業者とともに検討している段階です。

――進捗状況はいかがでしょうか?

竹之内さん:2018(平成30)年の5月に、事業者と事業契約を締結し、2020年(平成32年)のオリンピックに合わせた「まちびらき」に向けて憩いや賑いが生まれるまちづくりを進めています。
これから2年間、それぞれの地区で工事が急ピッチに進んでいくかと思いますが、その間、より地域の方々に羽田という地域を知っていただくため、「天空橋」駅付近の工事用仮囲いを使った写真展示を行っています。3か月ごとに内容を替えながら展示していますので、こちらも是非ご覧いただければと思います。

『あのときの、羽田』の展示風景

区民が納得し、期待できるよう進めていく

――最後に、お二人の今後のこの開発に対する思いや、展望についてお聞かせください。

竹之内さん:今回の第1ゾーンの開発については、区で取得した土地を、民間事業者と連携しながら開発を行うという事業になります。長いスパンの事業ですので、取り掛かりがとても重要だと思っています。多くの税金を投入している、という責任も感じていますので、区民の方にも納得いただけるような、しっかりとしたものをつくっていきたいという思いを強く持っております。

栗原さん:今後この第1ゾーンには、様々な人々が訪れ、また地域の方が憩い、にぎわっていただくというような場所が増えていくかと思います。ただ、まだまだ、この第1ゾーンに何ができるのかを知らない区民の方も多いですので、今後も周知を図りながら、スムーズに開発を進めていければと思っています。

大田区役所

大田区 空港まちづくり本部 空港まちづくり課 空港まちづくり担当

竹之内康徳さん(左)、栗原優さん(右)
所在地:東京都大田区蒲田5-13-14
URL:https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/sumaimachinami/haneda_airport/index.html
※この情報は2018(平成30)年7月時点のものです。

新たなにぎわいを創出に向けて官民が連携して取り組むまちづくり/羽田空港跡地 栗原優さん
所在地:東京都大田区蒲田5-13-14
電話番号:03-5744-1111
窓口受付時間:8:30~17:00(一部業務は夜間・休日にも取り扱いあり)
閉庁日:土・日曜日、祝日、年末年始
http://www.city.ota.tokyo.jp/

多いときは1日に200人が利用/宮崎こども文化センター 川北館長

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川崎市のこども文化センターは、地域児童の健全育成を目的とした施設だ。緑が多く閑静な住宅街の中にある「宮崎こども文化センター」では、季節の行事をはじめ、高齢者施設の訪問や地域の清掃など多彩な活動を行っている。今回は、同児童館に来て1年半ほどという川北館長に活動内容や宮崎台周辺の魅力について伺った。

アクセスの良さとバンド練習もできる音楽室が魅力

気軽に休憩できて飲食もOKの玄関ホール

――「宮崎こどもセンター」の概要について教えてください。

川北さん:公設民営の児童館で、市の指定管理者として「公益財団法人かわさき市民活動センター」が運営しています。当施設は乳幼児親子の「幼児ルーム」、小中学生や高校生の居場所としての役割を担っています。「宮崎第1公園」の一角にあるので、子どもたちは公園と施設を行き来してうまく利用していますね。

2階の「図書室」

――利用者にはどのような方がいらっしゃいますか。

川北さん:午前中は乳幼児を連れたお母さん方がメインで、絵手紙やヨガなどを楽しむサークルの利用もあります。午後になると学校が終わった小中学生が増えてきて、1日の利用者は100~200人くらいと多いですね。「宮崎台」駅から近いので、高津や鷺沼、横浜などから電車で来る人も珍しくありません。「最近引っ越してきたんです」という方も多くて、毎日1~2組は初めての方がいらっしゃいます。

幼児親子がくつろぐ2階の「幼児ルーム」

――ずばり、人気の理由について教えてください。

川北さん:やはりアクセスの良さと、防音設備が整った音楽室だと思います。音楽室はしっかりと防音になっていて、ドラムやアンプ、マイクなどの機材がそろっています。事前に講習会を受講すれば無料で使えるので、毎日予約でいっぱいですよ。川崎市内にある約60のこども文化センターのうち、音楽室があるのはここを含めて3つだけなんです。大人も利用可能なので、趣味で楽器を演奏される方やプロの演奏家も利用されています。

2重扉でしっかり防音された2階の「音楽室」

地域の人との交流を子どもたちの安全・安心につなげる

――普段の活動内容を教えてください。

川北さん:火~木曜日の9:30~12:30には「地域子育て支援センターみやざき」のスタッフさんが「リトミック」や「シャボン玉作り」などを実施しています。小学生以上ではドッヂボールやボードゲームなどをみんなで楽しむ「みんなであそぼう」が定番ですね。友だち作りが苦手な子も仲間に入れるよう、職員がサポートしています。また、内容は毎回子どもたち自身が決めているというのも特徴ですね。小学生の男の子にはベイブレードが人気で、年3回程大会も開いています。

ベイブレード大会の様子

――「宮崎こども文化センター」で開催されているイベントや行事について教えてください。

川北さん:七夕やハロウィンといった季節行事をはじめ、青少年の家に宿泊し、火起こし体験やカレー作りなどを楽しむ「Hey!Say!CAMP」など、さまざまなイベントを行っています。かわさき市民活動センターが進めている「幼児と高校生のふれあい事業」の一環として、先日は高校生たちが小さな子どもたちに向けてアンパンマンを演奏してくれました。また、年に2~3回、NPO法人「グリーンバード」と一緒に地域清掃なども行っており、子どもたちが地域と繋がるきっかけになればと思っております。

幼児のために「アンパンマン」の曲を演奏する高校生

――今後取り組みたい事業やイベントについて教えてください。

川北さん:現在も取り組んでいますが、今後はより異年齢交流や地域との関わりに力を入れていけたらと考えています。例えば、子どもたちによる高齢者施設「いこいの家」への訪問や、地域の人がたくさん参加される秋の「さんま祭り」などですね。川崎市が推進する包括ケアの観点からも地域での助け合いは重要ですし、何より地域に顔見知りの大人が増えることは子どもたちの安全・安心につながるのではないかと思っています。

年2回、幼児向けに実施している「お花を植えよう」

子育てへの理解が深い街

――子どもたちとふれあう中で心がけていることを教えてください。

川北さん:一番は分けへだてなく接することですね。あとは、一人でぽつんとしている子がいたら放っておかないこと。子どもたちに声をかけて仲間に入れるようサポートしています。子ども同士でしっかりつながった後は、あまり口出しせず見守ることも大切にしています。

卓球やボール遊などの運動ができる1階の「集会室」

――ご自身が感じる宮崎台エリアの魅力はどんなところですか。

川北さん:一番の魅力はアクセスの便利さですね。田園都市線で少し行けば溝の口、その先には二子玉川や渋谷につながり、大型ショッピング施設がたくさんあります。また、自主保育をしている方や学習塾の数が多く、子育てに熱心な街だと感じています。そのためか、地域の方々も子育てに理解がある方が多い印象があります。例えば、音楽室の利用希望が大人と子どもでかぶってしまった場合、児童館なので子どもを優先させて頂きますが、みなさん「子どもたちが使うなら」と快く譲ってくださいます。これはこの地域の素晴らしいところだと思っています。

――最後に、これから宮崎台で新しく暮らしを始める方へ向けてメッセージをお願いします。

川北さん:「宮崎こども文化センター」には休館日がなく、お正月を除けばいつでも開いているので、ぜひ初めての方も気軽に立ち寄って頂ければと思います!

お話をうかがった川北館長

宮崎こども文化センター

館長 川北友さん
所在地:神奈川県川崎市宮前区宮崎1-7
電話番号:044-888-2755
URL:http://www3.kawasaki-shiminkatsudo.or.jp/seishonen/shisetsu/5/11/index.html
※この情報は2018(平成30)年10月時点のものです。

多いときは1日に200人が利用/宮崎こども文化センター 川北館長
所在地:神奈川県川崎市宮前区宮崎1-7
電話番号:044-888-2755
開館時間:9:30~21:00(日曜日・祝日は18:00まで)
休館日:年末年始(12/29~1/3)
http://www3.kawasaki-shiminkatsudo.or.jp..

2019年に50周年を迎える歩行者にむけて/厚木一番街商店街 中村さん

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「厚木一番街商店街」は県央地区唯一の歩行者専用商店街で、「本厚木」駅北口の賑わいには欠かせない安心・安全の商業通りだ。誕生から50年目となる2019年に向け、街路灯のリニューアル工事も控えている。時代とともに少しずつ姿を変えてきた同商店街の振興組合を訪ね、お話を伺ってきた。

地域に欠かせない存在として

県央地区では唯一の歩行者天国の商店街

――「厚木一番街商店街」の概要を聞かせてください。

中村さん:「厚木一番街商店街」の歴史は1969(昭和44)年7月から始まります。それまでは「中野通り」という名称で、現在のような石畳ではなく、歩行者専用にもなっていませんでした。また、「本厚木」駅北口の光景に欠かせない「厚木ダイヤプラザビル」もまだ存在していない時代ですね。
商店街の店舗数は時代とともに増減を繰り返しながら、現在はメインストリート沿いに約100店舗。全体としては約120店舗で、その半数程度が「厚木一番街商店街振興組合」の会員です。商店街の特徴としては、県央地区では唯一の歩行者専用商店街ということですね。2019年は商店街の誕生から50年目になりますので、記念イベントの準備をこれから進めていきたいと思っています。

取材にご協力頂いた中村さん

――商業という観点で、本厚木の歴史を教えてください。

中村さん:江戸時代には“小江戸”と呼ばれたほどに活気と華があり、商業が大変盛んな街でした。その中心にあるのが相模川で、水運を利用し、生産物を河口まで運んでいたそうです。輸送手段も商いの方法も時代とともに変わってきましたが、「厚木一番街商店街」を含めた厚木市の商業における歴史を遡っていくと、江戸時代に辿りつくことになります。
近年はチェーン店の割合が増え、駐車場やマンションもできました。駐車場と住居が増えると商店街の賑わいは失われると言われますが、当商店街の場合は、住民の方も近くで買い物をしてくれるので、幸いにしてそのような状況にはなっていません。ただ、時代の流れは変わっていくので、今後もこの現状を維持していけるように施策をとることも重要だと考えています。

厚木一番街商店街

――商店街は様々なイベントが行われていると伺いました。

中村さん:商店街が単独で開催するイベントはありませんが、「かながわのまつり50選」にも選ばれた「あつぎ鮎まつり」では、通り沿いに屋台が60店舗ほども出店しますし、和太鼓やフラダンスの披露もあります。どのイベントも規模が大きいので、いずれも厚木市、商工会議所などと共同で進めています。

「あつぎ鮎まつり」

――独自で開催するという選択肢も含め、現在企画しているイベントなどはありますか。

中村さん:イベントを開催しても、そのときだけ盛り上がるというのでは意味がありません。それにイベントが多いことで、それが当たり前になってしまうのもよくありません。イベントそのものが目的となるのではなく、商店街全体が盛り上がるためにはやはり各店舗が成長することに尽きるのではないでしょうか。それがなければ、商店街の発展もないでしょう。

迫力満点の和太鼓の演奏

――では、“各店舗の成長”に欠かせないものとはなんでしょうか。

中村さん:成功と失敗の共有ですね。商店街の中には、大手チェーンのようにノウハウがあるお店ばかりではありません。業態ごとに「この時間帯ならこうした方がいい」、「この季節ならこれを売る方がいい」といったヒントを求めているお店も多いと思います。マクロ的な見方は大切ですが、ミクロ的な視野に基づいた分析と行動も重要ですね。

各店舗の成功・失敗事例の共有

これからが楽しみな未来風景

――「厚木一番街商店街」や本厚木について、どのような未来を思い描いていらっしゃいますか。

中村さん:「海老名」駅周辺の開発が進んでいますが、ショッピングの時などに、飲食店の数が圧倒的に多い本厚木にも立ち寄ってもらえるよう、さらに魅力を高めていきたいですね。勝ち負けだけではなく、相乗効果で互いに発展できるはずだと考えています。また、厚木市には世界的な大企業があり、海外からのビジネスパーソンが大勢やってきます。そのような方々などに対しても、純粋な観光客とは異なるアプローチができたらと検討しています。

これからの厚木一番街商店街

――「厚木一番街商店街」のお店や、周辺の好きなスポットについて教えてください。

中村さん:宮ヶ瀬湖や丹沢山地をはじめとした豊かな自然が残っているだけでなく、ゴルフ場や温泉など気軽に行けるスポットもあります。また、厚木市全体は“車社会”ですが、一方で本厚木は街の中心部までは車乗り入れることができ、買い物がとてもしやすいという特徴があります。また、現在「本厚木」駅南口では再開発が進んでおり、一連の工事が終わればさらに活気が出てくることでしょう。また、「厚木一番街商店街」で個人的に好きなのは、「波多野商店」の「とん漬」です。手土産に持っていけば、きっと喜ばれると思いますよ。

中村さん

厚木一番街商店街振興組合

理事長 中村 茂樹さん
所在地:神奈川県 厚木市中町2
電話番号:046-224-4261
URL:http://www.atsugi01.com/
※この情報は2018(平成30)年9月時点のものです。

2019年に50周年を迎える歩行者にむけて/厚木一番街商店街 中村さん
所在地:神奈川県厚木市中町2 
http://www.atsugi01.com/


地域子育て支援センターたまご インタビュー

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孤育て、ネグレクト、虐待などの子育てに関する社会問題を背景に、川崎市は、1998(平成10)年、市内に初めて支援センターを設置。以降、現在に至るまで、市内53カ所、高津区内に8カ所の支援センターが開設されている。その8カ所の内の一つである「地域子育て支援センターたまご」は、高津小学校の敷地内にある「みぞのくち保育園」内に開設された施設で、溝の口地区を中心とした子育て世帯が集まる拠点となっている場所。今回は、センターのスタッフである川上さんと小林さんに、施設での活動や高津区の子育て環境について、お話を伺った。

―「地域子育て支援センターたまご」の活動内容を教えてください。利用者登録をすれば、開所時間内、自由に利用ができる

川上さん:当センターは、2002(平成14)年に社会福祉法人大慈会が運営する「みぞのくち保育園」が開設した、子育てサポート施設です。「屋根のある公園」のような誰もが気軽に利用できる施設として、地域の関係機関や団体からの子育て情報の提供や子育て相談の他、看護師や管理栄養士、外部講師の方を招いた講座や親子で楽しめる行事の実施、子ども達の遊びの支援やお母さん同士の交流の場づくりなど、地域の子育て世帯が楽しく子育てをするためのいろいろな活動を行っています。

玩具や絵本、子育て雑誌もたくさんあるセンター内

―どのような方が、「地域子育て支援センターたまご」を利用されていますか。

川上さん:原則として、0歳から就学前のお子さんと保護者の方の利用施設なので、午前中は1歳過ぎのお子さんとお母さん、午後は1歳未満のお子さん連れの方が多いですね。行事がある時はもっと増えますが、1日に平均30名前後、月々700~800名位の方がいらっしゃいます。数字の約半分はお子さんですが、その中の約3分の1が0歳児です。

エリアとしては、溝の口から来られている方が一番多いですが、その他にも、下作延、久地、諏訪、久末、二子や久本などからもいらっしゃいます。センターのすぐ近くに「高津図書館」があるので、図書館に来たついでに寄られる方などもいらっしゃいますね。利用者登録が必要ですが、無料で利用できる場所なので、そういった機会に来られる方も結構いらっしゃるんですよ。

施設内には、遊ぶ玩具や子育て関係の情報があるので、お子さんと遊んだり、他のお母さんやお子さん、私達スタッフとお話をしたり、自由に過ごしていただいています。毎日、活動時間の終了10分前に、絵本の読み聞かせや紙芝居、手遊びといった親子のふれあい遊びの時間を設けているのですが、これを楽しみにいらしてくださるお母さんも多いです。センターは月曜日から金曜日までしかやっていないので、お父さんがなかなか参加されるのがむずかしい状況ですが、年に1回だけ土曜日に講座をやっています。今年は「絵本で子育て」をやりましたが、お父さん方にも結構来ていただきました。

土曜日開催の際は、お父さんの参加も多い「絵本で子育て」

―保育園内に施設がある、という環境におけるメリットはありますか。

川上さん:センターに来られる親子の方は、集団保育を全く経験していない方がほとんどなので、保育園の行事に参加したり、園庭で遊んだり、お子さんが園児さんと一緒に過ごせることや保育園の雰囲気を読み取れる点は、メリットではないかと思います。それから、現代は核家族化社会なので、お母さん、お子さんなりに、いろいろな年齢のお子さんを見ることができて、お互いにとっていい刺激になっているのではないかなと感じています。

―開催している講座や特徴的なプログラムについて教えてください。

川上さん:「ベビーマッサージ」や「親子ストレッチ」、「絵本で子育て」、「歌とリズム」といった育児講座、「離乳食講座」などの講座の他、月初めに身体測定、歯科衛生士さんが来る歯科講座も今年から行っています。「離乳食講座」は、「みぞのくち保育園」の栄養士さんが、離乳食の作り方などを教えてくれる内容です。調味料の分量やドロドロの離乳食から次の段階に行くときのタイミングが分からないといった、離乳食で悩まれているお母さんが結構いらっしゃるので、とても人気がある講座ですね。また、首の座った児~7カ月児と保護者の方を対象とした「ベビーマッサージ」も外部講師の方をお呼びして行うもので、皆さん楽しんで参加されています。

また、2か月に1回位の頻度でクリスマスの飾りや運動会の旗を作るなどの季節に合わせた制作イベントを行っています。ここは保育園が併設しているので、誕生会やもちつき、運動会、移動動物園といった保育園の行事にも参加させてもらっています。

栄養士が離乳食の作り方を教えてくれる「離乳食講座」

―参加された方の反応は、いかがですか。

川上さん:ベビーマッサージは何回か開催され、親子で楽しめる内容です。ふれあうことの大切さを講座を担当する先生達も伝えてくださっているので、「参加して楽しかった、面白かった」という保護者の方の声をよく聞きますね。

―講座や行事には、どうやって参加できるのでしょうか。

川上さん:電話予約はしていないので、センターに来ていただいて参加申し込みをしていただきます。ただし、毎月2回、水曜日に行っている「歌とリズム」については、予約なしで参加ができます。要予約の講座は、「絵本で子育て」などの誰でも自由参加の講座もありますが、人数と月齢差によって参加できるものとできないものがあるので、参加される際はご確認いただければと思います。

親子で楽しめて、子育てに役立つ講座を開講

―利用者の方と接する上で、スタッフの皆さんが心がけていることは何でしょうか。

小林さん:まず、いらした方と顔見知りになることを心掛けています。期間を置いて、距離を縮めて、お母さん方から私達に話しかけることができるような関係に持っていけるようにしています。こちらから話をし過ぎても相手が引いてしまうこともありますので、難しい兼ね合いの部分ではありますが、できるだけ柔らかい雰囲気で接していくことを心掛けていく中で、「この人なら話を聞いてくれそうだな」と思っていただけるようになるといいかなと思って接するようにしています。

川上さん:私も小林先生も保育士としての経験が30年以上あるので、お子さんを見ていると、お母さんが今どんなことで悩まれているか、だいたい想像がつきます。また、お母さん方も解決までを望んでいるわけではなく、話を聞いてもらいたいという場合も多いので、お話を聞いて、ちょっとしたアドバイスをできるだけするようにしています。また次にセンターにいらっしゃることを前提に考えて、こちらも話の内容を覚えておいて、次に来られた時には話しかけて様子を聞くようにするなど、見守るようにしています。

子どもも大人も大はしゃぎのお餅つき

―溝の口エリア(高津区)の子育て環境について、特徴や魅力を教えてください。

川上さん:子育てにとても協力的なエリアだと思います。例えば、高津区役所が、「ホッとこそだてinたかつ」という交流会を年に数回開催しています。これは、高津区に転入した、0歳から11カ月のお子さんと保護者、1歳から2歳11カ月のお子さんと保護者を支援する転入者交流会です。和やかな時間を一緒に過ごすのが会の目的なので、参加者もお互いに無理なく会話を楽しめます。まだ知らないことの多い地域で不安を感じられている親子にとって、親子同士の友だち作りの場としても最適な場だと思います。

それから、駅前にあるマルイには子どもが遊べるスペースがありますし、多摩川も近いので、街中に子ども達の遊び場がたくさんある点も魅力ですね。

―最後に、この街で子育てをしている方にメッセージをお願いします。

川上さん:私が子育てをしていた頃は、支援センターなどがありませんでしたが、今は遊ぶ玩具や設備の整った、いろいろな場所があっていいなと思います。自宅だと、どうしても遊ぶ範囲は限られますし、こちらのセンターをうまく利用していただき、自分の生活のリズムの中に取り入れていただけるといいなと思っています。高津区は子育てにやさしい地域で、いろいろな取り組みも行っているので、利用できるものはできるだけ利用していかれることいいのではないでしょうか。センターに置いているチラシやインターネットでもたくさんの子育て支援の情報がありますし、ご自分のアンテナを張りながら、ゆとりを持って子育てをしていただけたらと思います。

センターのスタッフの川上さんと小林さん

地域子育て支援センターたまご インタビュー
所在地:神奈川県川崎市高津区溝口4-19-2 みぞのくち保育園内
電話番号:044-811-5763
https://www.mizonokutihoikuen.com/

緑豊かな高台に建つ 文武両道で知られる伝統校「静岡県立浜松西高等学校・同中等部」

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「浜松」駅から車でおおよそ10分。緑豊かな高台に「静岡県立浜松西高等学校・同中等部」がある。同校は静岡県下で3校ある公立中高一貫校の一つ。中等部・高等学校合わせて1,200名を超える生徒が通っている。今回は同校を訪ね、歴史や特徴などについて校長の三科守先生にお話を伺った。

インタビューに答える三科校長先生

6年間を見通し自主性を育む教育
ICTを活用した授業も盛んに実践

――学校の沿革と概要を教えてください。

本校が創立したのは1924(大正13)年です。「浜松西高等学校」としては今年で創立95年を迎えます。中等部は2002(平成14)年に開学し、今年で17年目です。現在は中等部に480名、高等学校に733名が在籍しています(2017年5月1日現在)。中等部は1学年4クラス編成、高等学校は1学年6クラス編成で同じ校舎を使用しており、中等部・高等学校の教室が混在しているフロアもあります。

教室

全校集会で体育館に一斉に生徒が集まるともう満杯状態ですが、若いエネルギーとパワーが充満する空気が伝わってこちらも元気をもらえます。

――学校の特色や教育目標について教えてください。

歴史と伝統があり、文武両道を大切にしている学校です。進学を志す生徒が多く、平成29年度は「東京大学」や「一橋大学」などの国公立に102名、「慶應義塾大学」、「早稲田大学」などの私立四大に529名が現役で合格をしています。本校は「知(高い知性)」「仁(豊かな心)」「勇(たくましい力)」を校訓としており、6年間を見通しながら2年刻みで教育計画を立てていきます。基本は併設型で高校入試がない分、時間的な余裕を様々な教育活動に使えるのも中高一貫校のメリットだと思います。

天井が高く、広々とした図書館

近年は県指定事業の学力向上アドバンスハイスクール指定校(2015〜2017年の3カ年事業)となっており、タブレットや大型テレビ、プロジェクターなどICT機器を取り入れた授業にも力を入れて取り組んでいます。いわゆるクラシックな講義式の授業ではなく、意見交換やプレゼンなど、インタラクティブな授業の実践です。

生物室

――部活動や学校行事について教えてください。

部活動は中等部、高等学校とも全加入が基本です。全国大会へ出場する生徒もおり、運動部、文化部ともに頑張っています。学校行事も様々ありますが、中学3年生時に行う「シンガポール・マレーシア研修」も中等部開設時から続く特徴的な行事ですね。

部活動でも優秀な成績を収めている

また、学内の行事だけでなく、夏休みの長期休暇などを使った学外行事への参加も積極的に呼びかけています。これが本校独自の取り組み「西山台チャレンジサポート事業」です。関心のあるところへ自主的な参加を奨励・支援しており、これを利用し、短期の海外留学に出かけたり、大学ゼミの公開講座に参加したりする生徒もいます。要は1人で初めての挑戦をするということですね。親御さんも理解のある方が多いです。

3階フロアに設置された新聞。誰でも自由に読める

各界で活躍するOB・OG
地域との交流も大切に

――地域との交流はありますか。

9月の体育祭では、近隣の「鴨江小学校」の児童が来校しグラウンドで演技を披露してくれます。また、本校の中・高生と一緒にダンスをすることも。それ以外にも高校1年生で保育・介護研修があり、「鴨江小学校」や養護老人ホームへ出かけて地域の方と交流をする時間もあります。

創立80周年の記念碑

また、PTAの方々の協力を経て「保護者・地域の方々と語る会」も実施しています。これは中学1年生・高校2年生が対象となる行事ですが、地域の様々な分野で活躍されている方の講話を聞ける貴重な機会となっています。

学生用玄関

――浜松西高等学校、同中等部へ通う生徒はどのような生徒が多いですか。

やはり志が高い生徒が多いと思っています。6月の文化祭では生徒自らが企画・運営・演出を考え、協力をして用意周到に準備をしていました。そのほかの行事でもやるべきときに、やるべきことを仲間と協力しながらしっかりやる。きちんとけじめをつけ、勉強するときは黙々と努力する、そういう生徒たちです。

ノーベル物理学賞の天野浩氏の記念モニュメント

ノーベル物理学賞を受賞した天野浩さんをはじめ、バルセロナオリンピック銀メダルの溝口紀子さん、浜松ホトニクスの晝馬明社長など、OB・OGに活躍されている方がたくさんいます。
2万7千人の同窓生がおり、横と縦の非常に強いつながりを持ち、母校に対してもフォローしてくれる方がたくさんいらっしゃいます。この環境は生徒にとっても我々教員にとっても非常に恵まれていると感じます。

これまで4名のオリンピック選手を輩出

――今後力を入れて取り組んでいきたい活動について教えてださい。

本校は県教育委員会と連携し、中高一貫教育を実践するなど、常に新しい試みに取り組んできました。グローバル人材の育成など、時代の流れに乗るべきところは先陣を切って積極的に取り組んでいきたいと思います。ただし、どんなに時代が移り変わっても、基本の部分は変わりません。世の中の役に立ち、充実感を味わっていけるような人づくりの土台を作っていくことが本校の役割だと思っています。

外壁の校章

――鴨江エリアの魅力について教えてください。

このエリアは比較的街中からも近く、アクセスが便利。そして歴史と文化を感じる街です。「鴨江アートセンター」があったり、「蜆塚遺跡」、「浜松市博物館」、「賀茂真淵記念館」などが近くにあったり、活気がありながらもにぎやか過ぎないというところが魅力だと思います。そして鴨江といえば、浜松市指定天然記念物の「根上り松」というシンボルがあります。住宅街の方へいくと細い路地があり、意外なところでお店を発見したりと、散策してみると意外と面白いと思います。

静岡県立浜松西高等学校・同中等部

静岡県立浜松西高等学校・同中等部

校長 三科守先生
所在地 :静岡県浜松市中区西伊場町3-1
電話番号:053-454-4471
URL:http://www.edu.pref.shizuoka.jp/hamamatsunishi-h/home.nsf/
※この情報は2018(平成30)年3月時点のものです。

緑豊かな高台に建つ 文武両道で知られる伝統校
「静岡県立浜松西高等学校・同中等部」

所在地:静岡県浜松市中区西伊場町3-1 
電話番号:053-454-4471
http://www.edu.pref.shizuoka.jp/hamamats..

豊かな暮らしを提案する 新スタイルのコミュニティ空間「サーラプラザ佐鳴台」

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鴨江小路西側の入口とつながる佐鳴台オレンジストリート。その通り沿いに「サーラプラザ佐鳴台」がある。『もう一つのリビングルーム』をテーマに、新しいスタイルのコミュニティスペースとして2017(平成29)年4月にオープン。地域で存在感を増している「サーラプラザ佐鳴台」の特徴について店長の奥田健さんにお話を伺った。

食と住まいをテーマにした、4つの施設を連ねる

「サーラプラザ佐鳴台」店長 奥田さん

――「サーラプラザ佐鳴台」がオープンに至った経緯を教えてください。

「サーラプラザ佐鳴台」を主に運営しているのは、豊橋に本社を置く中部ガス株式会社です。当社は今年で創立109年を迎え、エネルギー事業を中心に生活基盤を支える様々な事業を展開するサーラグループの一員として、愛知県三河と静岡県遠州地区で地域の皆様に都市ガスをお届けしています。

「サーラプラザ佐鳴台」入口

各エリアにショールームを展開する当社ですが、浜松市西部エリアのお客様との関係を深めたいという想いから、この「サーラプラザ佐鳴台」をオープンすることになりました。
ですが、実は当施設の敷地面積は500坪に満たない大きさでして、当初はそうした条件の中で従来のようなショールームを建設するのは難しいとされていました。ですがそんな中でも、どうしたらこの地域の皆様に親しみを持っていただけるか、新しくお客様との関係を築いていくためにはどうしたらいいだろうかなど検討した結果、地域の皆様が普段から日常的に使うことができるような施設をつくろうというプランが立ち上がったんです。

様々なイベントが行われる「ウェルカムホール」

――「サーラプラザ佐鳴台」の概要について教えてください。

「サーラプラザ佐鳴台」には4つの施設があります。まずは玄関口である「ウェルカムホール」。こちらはイベントスペースになっておりまして、自社イベントはもちろん、地域の方が利用できる貸しスペースとしてワークショップなども行われています。また総合受付に当社スタッフが常駐し、当社サービスの案内や各種相談も受け付けています。

キッズスペース完備でお子様連れでも安心して楽しめる

そのほかキッズスペースもあるのでお子様連れでも気軽に利用できます。
また、その隣にある「住まいlabo」では、住まいや暮らしに関する様々な雑誌や書籍を用意しており、メーカーサンプルも閲覧できます。こちらは「大人の図書館」をイメージしており、ゆっくり過ごしてもらえるよう、施設で唯一会員制になっています。

豊富に取りそろえられたとっておきの本の数々

会員登録には300円がかかりますが、年会費や月次会費はかかりません。コンセントやWiFiも無料で利用できます。3つ目の施設は床暖房やキッチン2セットを完備した貸しスペース「食labo」。こちらは料理教室やパーティーなどに利用できます。そして最後はカフェ。こちらのランチもとても人気ですね。

「d terrae(ディーテラス)」でほっと一息

地域とつながりながら「もの」から「こと」へ

――普段はどのようなイベントやワークショップが行われていますか。

まずは「リフォーム相談会」や「床暖房体験会」など自社業務に関するイベントですね。スクラップブッキングやコサージュ、さらには男性向けのフラワーアレンジメント教室など様々なワークショップが行われています。定期イベントとしては生産者が集まり、地域で採れるおいしい野菜や果物、加工品などを販売する「オレンジマルシェ」があります。普段は2ヶ月に1回の第2日曜日に開催しています。「オレンジマルシェ」の情報はブログでも発信しておりますので、是非そちらもご覧いただけたらと思います。

地元の食材がそろう「オレンジマルシェ」

――「サーラプラザ佐鳴台」ならではの魅力を教えてください。

「サーラプラザ佐鳴台」は商材の展示を中心としたこれまでのサーラプラザとはまったく違うタイプの施設です。基本的に商材の展示がないんです。
当施設が大切にしているのは、利用された方がまた来たくなるような快適な空間づくり。そして様々な活用の仕方があり、心地よい時間や楽しい時間、新しい発見など、様々な体験ができる場所です。それこそがこの「サーラプラザ佐鳴台」の魅力なのではと思います。

窓が一面に広がった開放的な空間

――地域の方との交流などはありますか。

地元の人気店や地域で活躍されている様々な分野の方と連携し、イベントを企画したりもしています。先日も人気カレー店とコラボしたイベントやピラティス講師をお招きし、食と運動を組み合わせたイベントを行いました。ただし、イベントについてはまだまだこれから。こうした地域の方々が交流できるようなイベントももっと増やしていきたいですね。

――今後の展望などを教えてください。

やはり地域のお客様との関係づくり。ここが「サーラプラザ佐鳴台」の基本であり、第一に力を入れて取り組んでいかなければならないことです。そしてその結果、サーラというブランドを多くの人に知っていただけたらと思っています。

古さと新しさが混じり合い、ほどよい便利さが魅力

――鴨江エリアの暮らしやすさや魅力についてお願いします。

浜松街中からほどよく近く、街中以外にもどこへ行くにも便利な場所だと思います。その一方、「鴨江観音」や「根上り松」などもあり、歴史を感じるスポットも。鴨江小路を中に入ると細い路地が入り組んでいるところもあり、街として程よい密度があります。鴨江はレトロさと新しさが混在した面白いエリアだと思います。

セントラルガーデン

サーラプラザ佐鳴台

サーラプラザ佐鳴台

店長 奥田健さん
所在地 :静岡県浜松市中区佐鳴台1-11-5
電話番号:0120-376-306
URL:http://salaplazasanarudai.hamazo.tv/
※この情報は2018(平成30)年3月時点のものです。

豊かな暮らしを提案する 新スタイルのコミュニティ空間「サーラプラザ佐鳴台」
所在地:静岡県浜松市中区佐鳴台1-11-5 
電話番号:0120-376-306
営業時間:10:00-18:00
※カフェ営業時間:10:00-21:30
※食labo(予約制):10:00-21:30
定休日:水曜日
http://salaplazasanarudai.hamazo.tv/

幅広い活動で実りの多い教育を行う「高槻市立桃園小学校」

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1953(昭和28)年に高槻市で8番目の小学校として開校した「高槻市立桃園小学校」。ここはJR、阪急のいずれの駅からも徒歩10分という利便性に加え、周辺には市の公共機関・施設が密集する市の中心的役割を担う立地になっている。同校は開校当初より地域に支えられ発展してきた経緯があり、1956(昭和31)年に市内の小学校で初となるプールを設けたのも、地元の多大な支援で実現した。今なおより積極的に地域と学校の、また学校間においても好連携が続くという同校を訪ねて、天野校長先生に学校の取り組みや地域の魅力についてお話を伺った。

人とつながりやる気を育む教育理念

高槻市立桃園小学校

――教育目標や、力を入れている取り組みをお教えください

天野校長:本校では研究テーマとしまして「人とつながろうとする力を育む」思考力・判断力・表現力を育てる言語活動の充実、というものを掲げております。具体的には「話すこと・聞くこと・書くこと」の力を育てるために国語教育に力を入れています。

授業風景

一生懸命!取り組む姿と明るい顔

――桃園小学校ならではの取り組みはありますでしょうか?

天野校長:運動会、音楽学習発表会、卒業式は本校の3大行事と考えています。運動会や卒業式はどこの学校でも同じようにとらえているところが多いと思いますが、桃園小学校ならではというと音楽学習発表会ですね。これには子どもたち先生たちも熱を入れて熱心ですよ。

遊んでいる子どもたちの様子

――練習にも普段から力を入れられているわけですね?

天野校長:もちろん音楽の先生は熱心なんですが、他の先生方も、保護者の皆さんもとても楽しみにしておられます。本格的な練習は直前の3週間くらい前なんですが、それ以前から児童集会などでも歌の練習をしています。楽器もいろいろ使います。ここに来るまで私も知らなかったのですが、カホンという座った箱をポコポコ叩くものも使いますよ。教職員も合奏と歌を披露していて、今年はドラえもんを演奏したのですが、子どもたちにも喜んでもらえました。

体育館

――子どもさんたち自身の反応はいかがですか?

天野校長:音楽の授業の前の休み時間から自主的に鉄琴や木琴を練習している姿がよく見られますし、子どもたちにとっては目標のために自主的に力を入れて取り組むことはとてもいいことだと思います。子どもたちは音楽が大好きですし、情操教育的にもたいへん良いことではないかなと考えています。

遊んでいる子どもたちの様子

――桃園小学校に通っている児童は、どのような子が多い印象でしょうか

天野校長:真面目に明るい子が多い印象です。ものごとに一生懸命取り組んでくんでくれて明るい子どもたちです。ほんとに一言になるんですが、桃園小学校の子どもたちにはそれがぴったりな言葉です。

街が子どもを育てる。その環境と思いやり

――校区や地域との連携についてはどのようなことを行っているのでしょうか?

天野校長:校区連携や地元地域との連携はいろいろなことをしています。職員同士、子ども同士、地元企業さんにご協力をいただいた連携と様々なものがあります。具体的には、職員の連携は小中一貫で担当者の合同会議、道徳教育などの小中合同研究授業、生活指導や人権教育の合同研修などを行っています。子どもたちの校区連携で6年生が近くの中学校に行って体験授業やクラブ見学をしたり、近くにもうひとつある小学校で児童交流を行っています。中学校の生徒が本校に来てくれて中学校生活の発表をしてくれたり、小中一貫教育に関わるようなことは積極的に推し進めています。

高槻市は大きな企業さんも多い街ですから、そういった企業の皆さんにいろいろとご協力もいただいています。コニカミノルタさんでプリンターの話を聞いたり、第一三共製薬さんでは薬のできかたを教えてもらったり、東レさんではポテトチップスの袋の内側の銀紙の話など、いろいろな話を学校に来て教えてもらったりしています。

――企業さんとの取り組みなどで子どもたちの反応はどうですか?

天野校長:知らない知識を知ることは子どもたちが大好きですから、とても喜んでいるようです。子どもたちはどれほど大きい会社か、ということまで正確に理解していないところもあると思いますが、高槻にはこんな立派な会社があるんだなと、ゆくゆく理解していくことになるんじゃないでしょうか。それに、子どもたちが将来のことを考えるキャリア教育として大変有効です。

高槻市立桃園小学校

――地域や保護者の皆さんと、協力して行っていることはありますでしょうか?

天野校長:夏祭りのイベントや普段の登下校などの見守り活動など、PTAのみなさんやセーフティボランティアさん、地元の方のご協力もたくさんいただいています。読書ボランティアやクラブボランティアのみなさんにもお世話になっています。また、シニアクラブの方との昔遊びでのふれあいなどは、ご年配の方との交流や知恵に触れられるいい機会になりますし、シニアクラブの方も子どもと触れ合えるいい機会だととても楽しみにしていただいているので、双方にとって非常にいいことだなと感じています。また、小学校のまわりには田んぼも残っているので、その田んぼを使わせていただいて田植えや稲刈り、しめ縄作りやもちつきなど「お米学習」を行っています。

先程の夏祭りもそうですが、本校は毎年5月に行われている「高槻JAZZストリート」の会場にもなっており全国からたくさんの人が集まります。

遊んでいる子どもたちの様子

――高槻市の子育て環境の魅力についてお教えください。

天野校長:私自身が感じたことでは医療費が手厚いことに驚きました。また認定子ども園も続々とできています。ただ施設を作るだけでなく、子育て支援の制度とかも実態に伴った人に優しい制度として作られていっているなと感じています。最近住みたい街ナンバーワンとなったこともありましたし、人にやさしい街づくりができている住みよい、教育にもよい街ではないかと思っています。子どもたちにとっては自分たちの周りにある環境はごく普通と思っているかもしれないですが、大人になっていい環境で育ったんだなと実感する時が来るのではないでしょうか。

天野校長先生

高槻市立桃園小学校

天野達也校長先生
所在地:大阪府高槻市桃園町3-27
電話番号:072-671-1421
URL:http://www.takatsuki-osk.ed.jp/touen/
※この情報は2019(平成31)年3月時点のものです。

幅広い活動で実りの多い教育を行う「高槻市立桃園小学校」
所在地:大阪府高槻市桃園町3-27 
電話番号:072-671-1421
http://www.takatsuki-osk.ed.jp/touen/

イベント充実!親子の交流や子育て相談など、頼れる子育て支援施設「のびすく宮城野」

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仙台市宮城野区は、「仙台」駅東口の再開発やJR仙石線地下化工事、仙台市営地下鉄東西線の開通により近年その姿を大きく変え、利便性が増し転入者も多い。「仙台」駅からJR仙石線で約5分の「陸前原ノ町」駅前は「宮城野区役所」「宮城野区文化センター」「宮城野図書館」「仙台市原町児童館」など生活に必要で便利な施設が集まっている。「仙台市原町児童館」内には、仙台市が設置する子育て支援施設「のびすく宮城野」があり、子どもたちの明るい元気な声で賑わう。同施設を訪れ、副館長の武田陽子さんに話を伺った。

ぬくもりのあるほっとできる空間で、子育てを楽しむためのお手伝い

「のびすく宮城野」副館長 武田さん

――「のびすく宮城野」の概要をおしえてください。

武田さん:「子育てふれあいプラザ(のびすく)」は、子育てを総合的に支援し、安心して子育てできるまちの実現を図るため、仙台市が設置する施設です。「のびすく宮城野」は、「宮城野区文化センター」等複合施設1階にある「仙台市原町児童館」内にあります。「ひろば」は乳幼児親子がいる家族の交流の場で、遊び場、飲食スペース、授乳室、情報コーナーなどがあり、子育てに関する相談事業も行っています。絵本の読み聞かせ会やサロン、お誕生会など、さまざまなイベントも開催しています。また、理由を問わない(生後6ヵ月から就学前まで)「一時預かり事業」、子育てに関する情報の収集と提供を行っている「情報収集・提供事業」、地域で活動している子育て支援関係団体と連携し活動を行う「子育て支援活動の連携・支援事業」の4つの事業を行っています。「のびすく宮城野」では、カンガルーのポケットのようにぬくもりのあるほっとできる空間、「育ちを遊びをカンガえルー」をキャッチフレーズに、子育てを楽しむお手伝いをしています。

明るく、広々とした館内

――「一時預かり」の利用状況や反響はいかがですか。

武田さん:0、1歳のお預かりが多い傾向です。「のびすく宮城野」は、「宮城野区役所」が目の前にあるので、区役所の紹介で、新しく転入された方がこちらに多く訪れます。JR「陸前原ノ町」駅の目の前でもありますので、お子さんを預けてすぐに電車に乗って出かけることができる利便性の良さも利用が多い理由だと思います。乳幼児一時預かりは、開館日の9:00~17:30(土曜日は16:30まで)、児童館内で一時預かり事業を行っているため仙台市内の他の「のびすく」よりも預かり時間が長いのが特徴です。のびすくの会員登録、一時預かりの登録(利用当日でも可)と予約をしていただければ、理由を問わず、ご利用いただけます。1時間から利用可能ですのでお気軽に利用して頂ければと思います。

子育て支援室(一時預かりスペース)

交流のきっかけとなる、盛りだくさんのイベント

――「ひろば事業」ではたくさんのイベントを開催しているそうですね。

武田さん:はい。毎月様々な内容のイベントを企画・開催しています。「歩っぷ」は0、1歳児親子が対象のイベントになります。ペープサートや、ふれあい遊びなど盛り沢山の内容です。新聞紙を使った遊びでは、「シャカシャカ、カサカサ、ビリビリ」といろんな音や感触に時間が経つのも忘れてママも子ども達も夢中になって遊んでいました。その他「歩っぷ」では七夕飾りをつくったり、クリスマスイベントをしたりと季節に応じた内容を行います。とても人気のイベントです。お母さん同士の交流を求める方も多いので、子育て情報の交換の場としても大変好評です。
毎月第3火曜日の10:30からは、乳幼児向けのおはなし会「おはなしジャンプ」を行っています。絵本や紙芝居の読み聞かせだけではなく、パネルシアターや手遊び、ふれあい遊びも行っています。小さな赤ちゃんから幼児まで、毎月たくさんの親子が参加してくれています。

乳幼児親子のためのひろば

また、先日は転入者向けのイベント「ようこそ宮城野」を開催しました。最初は、緊張していたお子さんも用意しておいたおもちゃを見てニコニコ笑顔でした。お母さんには子ども達が遊んでいるマットの周りに座っていただき、ゆったりとした雰囲気の中でイベントを開催しました。みなさん「寝るときの子どもの服は?」、「帰省するときの手土産は何を買っていますか?」などお茶を飲みながらお互いに聞きたいことをいろいろ話しながら、交流を深めていました。

2017(平成29)年6月からは、年3回、未就学児のふたごちゃん、みつごちゃんとそのご家族を対象にしたサロン「ふたごちゃん・みつごちゃんサロン」を開催します。参加者同士で多胎育児の楽しさや大変さなどを話して交流を深める、楽しいイベントになります。その他、月1回行われる「お誕生会」や専門の先生をお招きして行う「グループ相談」などのイベントを多数企画しています。たくさんの方にご参加頂ければ嬉しいですね。

お話ジャンプの様子

――児童館や文化センターとの合同イベントが好評とお聞きしました。

武田さん: 「のびすく宮城野」では毎月第3土曜日に児童館と合同で「パパとあそぼう」という行事を行っています。30分間で手遊びや、絵本、ペープサートや手袋人形、遊戯室で身体を使った遊びや、季節の飾り物等の工作等、パパとお子さんが楽しめる内容のイベントになっています。毎月楽しみに参加してくれる親子さんも多くいらっしゃいますね。今年1月には「冬を楽しもう」をテーマに、事前に組み立てた割り箸に好きな毛糸をパパと一緒に選んで巻きつけていき、雪の結晶作りをしました。何ができるのか?目をまんまるくしていたお子さんや初めて毛糸に触れたお子さんもいました。最後にいろんな色の雪の結晶が出来上がると、みんな笑顔でいっぱいでした!

パパとあそぼうの様子

また、地域の子育て支援関係機関と連携して行っている「ウェルカムひろば」は、宮城野区に引越して来られた乳幼児親子を対象に開催しています。スタッフによるアンパンマンパぺットシアターのオープニングや、親子でのスキンシップやわらべうた、絵本の読み聞かせなどのふれあい遊び、地域の子育て情報コーナー、月齢の近い子ども同士に4グループに分かれ、情報交換や相談・交流などを行う「おしゃべりタイム!」などが行われる楽しいイベントになります。参加者からは、「とてもいい交流ができた」、「知り合いができてよかった」などのお声を頂いております。今後も「のびすく宮城野」では、合同イベントを企画・開催していきたいと思います。

「原町児童館」にある遊戯室

地域全体で子育てを見守る温かい街

――宮城野区、特に児童館周辺の子育て環境の魅力について、ひと言お願いします。

武田さん:宮城野区原町地域は、公共交通機関が発達していてどこに行くにも便利です。「原町児童館のびすく宮城野」や区役所は駅の目の前ですし、スーパーマーケットも近くにあり便利です。「仙台」駅まで行けば生活に必要なものはほとんど揃います。子育て環境については、「原町児童館のびすく宮城野」はもちろん、近隣の児童館や保育所、民生員のみなさんなど子育て支援について熱い方がたくさんいらっしゃるので、子育てがとてもしやすい環境にあるといえるのではないでしょうか。「原町本通り」沿いには昔懐かしい雰囲気がある「原町商店街」がありますが、8月の七夕期間には商店街には子どもたちが作った七夕飾りを毎年飾って頂いています。この地区は転勤のご家庭も多いですが、地域の方々との交流もあり、地域全体で子どもたちを暖かい目で見守っていただいています。新しく引っ越しをしてきた方も安心して生活ができる環境があると思います。

「原町児童館のびすく宮城野」には、遊びの提供や何か心配なことの相談など子育てについて頼りになる施設です!子育て中のご家庭はこちらに是非来て頂いて、周りの人たちとの交流を深めていって欲しいと思います。お気軽に遊びに来てください。お待ちしています。

原町児童館のびすく宮城野 武田副館長

原町児童館のびすく宮城野

副館長 武田陽子さん
所在地:仙台市宮城野区五輪2-12-70 仙台市原町児童館内
電話番号:022-352-9813
開館時間:9:00~18:00(土曜日9:00~17:00)
休館日:日曜日、祝日、年末年始
URL:http://www.nobisuku-sendai.jp/n_miyagino/
※この情報は2017(平成29)年6月時点のものです。

イベント充実!親子の交流や子育て相談など、頼れる子育て支援施設「のびすく宮城野」
所在地:宮城県仙台市宮城野区五輪2-12-70 仙台市原町児童館内
電話番号:022-352-9813
開館時間:9:00~18:00(土曜日は17:00まで)
休館日:日曜日、祝日、年末年始
http://www.nobisuku-sendai.jp/n_miyagino..

安全・安心な魅力あるまちづくりに取り組む仙台市宮城野区

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「仙台」駅東口がある仙台市宮城野区西部地区では新都心としての整備が進められている。周辺地域には閑静な住宅街が広がり、豊かな自然が多く残されているのも特徴だ。JR線、仙台市営地下鉄東西線などの交通網の発達もあり、居住地としても人気で賑わいを見せている。宮城野区役所内にある「まちづくり推進課」は、地域課題の解決に資する事業の企画・調整及び推進を行っている。大きく変貌を遂げる「仙台」駅東口や宮城野区各地域で、現地のまちづくりに深く関わる重要なセクションだ。地域振興係の熊谷和典さんと庄子勉さんに話を伺い、宮城野区の魅力や街の姿について語っていただいた。

歴史や自然、利便性など多様な魅力を併せ持ち、若年層にも人気の街

仙台市宮城野区 まちづくり推進課

――宮城野区の魅力について教えて下さい。

熊谷さん:宮城野区は仙台市の北東部に位置しており、面積が58.19平方メートルのコンパクトな区です。区の西側の新しい都心として整備の進む「仙台」駅東地区から、東側は国際拠点港湾である「仙台塩釜港」にかけて広がる地域で、そのほか、比較的早い時期に開発された住宅地が広がる鶴ヶ谷地区や、豊かな田園が広がる岩切地区など、各地域が固有の歴史を継承しつつ、多様な表情を併せ持っています。また、宮城野区は、仙台市にある5区の中で一番出生率が高く若年層が住む割合が多いのも特徴です。区画整理された「仙台」駅東地区では、「宮城野通」を中心に新しい街並みが形成され、「東北楽天ゴールデンイーグルス」の本拠地「Koboパーク宮城」や「仙台アンパンマンこどもミュージアム」、桜の名所として仙台市民に親しまれている「榴岡公園」があるなど、宮城野区の活気と子育て環境の良さを象徴する地区になっています。宮城野区は街として都市化が進んでいる一方で、自然豊かな環境が多く残されており、JR仙石線や東北線、仙台市地下鉄東西線などの交通網が発達しているため、若い世代が多く居住を希望することにつながっています。

プロ野球「東北楽天ゴールデンイーグルス」のホームスタジアム「Koboパーク宮城」

街を知り、好きになるきっかけをつくる「地元学」

――宮城野区で行われている市民のまちづくり活動や、子育て世代に向けた取り組みはありますか?

熊谷さん:宮城野区独自の先駆的な活動として取り上げられるものに「地元学」があります。「自分のまちや地域をもっと知り、愛着を持とう」という趣旨の下、宮城野区の各地域の歴史やかつてあった暮らしを市民が主体になってまとめ冊子にしたもので、仙台市が政令指定都市になり宮城野区ができた1989(平成元)年の翌年の1990(平成2)年に始まりました。各地区をそれぞれ掘り下げていくと深い歴史の痕跡や地域資源が残されていたり、面白いことが分かったりととても興味深い発見があります。2011(平成23)年3月に起こった「東日本大震災」後は、津波の被害により災害危険区域となった沿岸部の中野地区、岡田地区を取り上げています。現在は、地域の歴史や生活文化の発信に取り組む様々な団体との活動と交流を促進する「地域メディアネットワーク」事業を立ち上げて、「地元学」の取り組みをさらに発展させるべく取り組んでいます。昔はこういう街並みだった、こんな歴史があったと街のことを知ることで、より街を好きになるきっかけになると思います。

庄子さん:宮城野区は「地元学」発祥の地として今では仙台市の他の区や全国にもこの活動が波及しているんですよ。

「地元学」のパンフレット

熊谷さん:子育て世代に向けた取り組みとしては、区内の活動団体で組織する「みやぎの区民協議会」が実施している「地域はっぴぃ子育てプロジェクト」があります。宮城野区は出生率が高く子育て世代の転入者も多いため、生活環境の変化や周囲に知り合いがいないなどの状況に陥る方も少なくありません。「地域はっぴぃ子育てプロジェクト」は、そうした育児不安や地域で孤立した育児の解消につながるよう、子育てを支える市民グループ・団体・区役所が協力し、保護者が子どもと一緒に成長し、子育ての楽しさを実感できる機会の提供と地域でのつながりを深めるために活動しています。
「地域はっぴぃ子育てプロジェクト」の活動実績は様々ですが、その中の一つ「ママらいふ手帳」についてご紹介します。「ママらいふ手帳」は、子育て中のお母さんの為の子育て支援情報を包括した手帳で、宮城野区役所が新生児の訪問の際に各ご家庭にお渡ししています。カレンダーや時間の使い方、親子遊びや一時預かり情報、相談機関情報などが網羅されていてとても便利だと思います。みなさんからも大変好評を頂いています。手帳のデザインは、仙台市にある「東北生活文化大学高等学校」の皆さんに協力をして頂きました。「ママらいふ手帳」には、子育て中のお母さんがご自分のことを楽しくたくさん書き込むことができる作りになっています。忙しい子育ての毎日も「ママらいふ手帳」をご活用頂いて、毎日楽しく過ごしていただけたら幸いです。

子育て支援情報を包括した「ママらいふ手帳」

スポーツが街の賑わいを生み出す

――宮城野区にはプロ野球のホームスタジアムなどスポーツ施設が充実していますが、これらの資源を使ったまちづくり活動や取り組みはありますか?

熊谷さん:仙台市にはプロ野球では「東北楽天ゴールデンイーグルス」、プロサッカーでは「ベガルタ仙台」、プロバスケットボールでは「仙台89ers」がありまして、プロスポーツが大変盛んな街です。プロスポーツは街の活力を生み出す重要な資源であり、官民一体となってその資源を生かしたまちづくりに取り組んでいます。宮城野区にある「東北楽天ゴールデンイーグルス」の本拠地「Koboパーク宮城」には、全国から多くの方が訪れることもあり、市のプロモーションや賑わい創出に大きな役割を担っています。2017(平成29)年4月には、「仙台」駅東口から「Koboパーク宮城」までの「宮城野通」にある21箇所のマンホールに「東北楽天ゴールデンイーグルス」のデザインマンホールが導入されました。その中には近隣の小学校の小学生がデザインしたマンホールもあり、“ご当地マンホール”を見に県外からお越しになる方もいるなど、地域の賑わいの創出や魅力作りに生かされています。“ご当地マンホール”を見に県外からお越しになる方も多いですね。

庄子さん:「東北楽天ゴールデンイーグルス」のおかげで球場に足を運んでくださる方が大変多くなり、街が大変賑わっています。球団があることは、元気が出るまちづくりに大きく寄与していると思います。

「東北楽天ゴールデンイーグルス」のデザインマンホール

――「仙台」駅東口エリアの開発が進んでいますね。

熊谷さん:はい。「仙台」駅の東西自由通路が拡張されたほか、仙台東口ビルのオープン、ギャラリー併設の「東北福祉大学」のキャンパスがオープンなど、東口に人がどんどん流れる動きが生まれています。今後も新しいホテルやビルの建設も予定されるなど、さらに街としてのポテンシャルが高まり、より多くの人の動きが見込まれています。仙台市営地下鉄東西線「宮城野通」駅も開通し、東西に向けた交通の利便性も向上しています。今後「仙台」駅東口は商業などの都市機能と、居住地域としての機能がうまく同居した、さらに快適な地域になっていくと思います。周辺には、市民の憩いの場になっている「榴岡公園」など近隣には豊かな自然環境がありますし、今年鎮座350年を迎える「榴ケ岡天満宮」をはじめご利益のある神社やお寺も多いので、歴史と文化を身近に感じることができます。そのような魅力が周辺地区に波及して、街の形成が進んでいくことを期待しています。

「榴岡公園」の枝垂桜

震災から学び、減災とコミュニティ強化に向けた取り組み

――今後のまちづくりのビジョンについて教えてください。

熊谷さん:2011(平成23)年3月の「東日本大震災」では、宮城野区で震度6強を記録するなど、区内の各地域で大きな被害が発生しました。特に沿岸部では津波による被害を受け、多くの方が犠牲になりました。このような災害を経験して宮城野区で取り組んでいるのは、安心・安全な魅力あるまちづくりです。災害時には地域のコミュニティが機能したことにより、新たに多くの絆が生まれ復興への道が開けました。そのため、宮城野区では区内全域において、地域コミュニティのさらなる強化や維持に向けた各種施策、減災に向けたさらなる取り組みを進めています。また、沿岸部の蒲生北部地区では区画整理事業も進めており、民間のお力もお借りしながら、多くの人々が集い、活気溢れる地域になるような取り組みも進めています。そのような中、「仙台」駅東口は宮城野区の“顔”になりますので、「仙台」駅東口の活力を宮城野区の各地域に波及できるようなまちづくりも進めたいと思います。宮城野区が持つ歴史や自然などの地域資源を継承しつつ、様々な世代の人々に宮城野区の良さを知って頂いて、世代間が広く交流する元気な宮城野区をつくっていきたいと思います。

新設された在来線用の東口改札

――最後に、宮城野区に居住を検討されている方にメッセージをお願いします。

庄子さん:私たちまちづくり推進課を英語表記すると「Local Community Planning Section」になります。震災後はみんなで協力して街を再建しようという絆が生まれたり、お母さんたちが協力しあって積極的に活動したりするなど、区民の皆様のコミュニティがより強化されていると感じます。このようなコミュニティのパワーの源は人の力、住環境の良さや快適さから来るものだと思います。今後も宮城野区役所まちづくり推進課では、皆様と一緒になって「Local Community Planning Section」のとおり地域づくりをプランニング、お手伝いさせて頂けたらと思います。宮城野区は住むのも買い物にもスポーツ観戦にも便利で快適な街です。ぜひお越しください。

熊谷さん:私は宮城野区民ですが、実際に住んでみて交通の便が良く自然が豊かで住みやすい街だなあと思います。休日の「榴岡公園」は、のんびりとできて気持ちが落ち着くので、私が大好きな場所の一つですね。私は仕事柄、区民の皆さんと接する機会が多いのですが、みなさんが街をより良くしようと一生懸命な姿を見ることが多く、頭が下がる思いです。宮城野区は、地域の絆が強く住民のコミュニティがしっかりとしており、何かあったら手を差し伸べてくれるような雰囲気がありますので、新しく転入される方も住みやすい街ではないでしょうか。都会の便利さと地域の快適さを感じることができる宮城野区は素晴らしい街です。ぜひお立ち寄りください。

仙台市宮城野区 街づくり推進課

仙台市宮城野区 まちづくり推進課

(左)熊谷和典さん、(右)庄子勉さん
所在地:宮城県仙台市宮城野区五輪2-12-35
電話番号:022-291-2111
開庁時間:8:30~17:00
休庁日:土・日曜日、祝日、12月29日~1月3日
URL:http://www.city.sendai.jp/miyaginoku/
※この情報は2017(平成29)年5月時点のものです。

安全・安心な魅力あるまちづくりに取り組む仙台市宮城野区
所在地:宮城県仙台市宮城野区五輪2-12-35 
電話番号:022-291-2111
開庁時間:8:30~17:00
休庁日:土・日曜日、祝日、年末年始(12/29~1/3)
http://www.city.sendai.jp/miyaginoku/

地域から温かいまなざしで見守られている「堺市立三国丘小学校」

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大阪の中心部、大阪市に隣接する堺市は、約84万人の人口を擁する政令指定都市だ。豊かな歴史を持つ地域でもあり、独自の産業や文化が根付いている。また、近年は百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録に向けた取り組みでも注目を集めている。JR「堺市」駅周辺は、落ち着いた住宅街で、トップクラスの進学校・三国丘高校が近いこともあり、文教エリアの雰囲気も漂う一帯。この地区にある「堺市立三国丘小学校」を訪ね、松本貴之校長先生に教育方針や街の魅力について話をうかがった。

「堺市立三国丘小学校」校長 松本 貴之先生

最盛期には2,000人を超える児童が在籍

――まずは、学校の沿革などについてお聞かせください。

松本校長:2015(平成27)年に創立70周年の節目を迎えました。本校は1944(昭和19)年に現在の南海「堺東」駅近くで「三国丘国民学校」として創設されましたが、開校間もなく空襲の悲劇に見舞われました。戦後の1945(昭和20)年に現在地へ移転、移転してから、70年です。1951(昭和26)年には校区が広がり、その4年後には、約2,100人の児童が通う大規模校になりました。現在は当時ほどの児童数はかかえておらず、645名23クラスとなっています。

堺市立三国丘小学校

――現在は児童数が多すぎず、まとまりが良さそうですが、学校全体の教育で特色を持たせている点を教えてください。

松本校長:学年の違う児童たちが一緒になって色々な活動を行う、「たてわり活動」に力を入れています。現在、1年から6年までの児童が一緒に行動できるようにグループ分けをして、遊びや掃除を行っています。遊びは鬼ごっこのような体を使う遊びが中心で、掃除は、廊下や階段などの共用部分を一緒にきれいにします。6年生がリーダーを務めて、低・中学年の子をサポートする形です。

――たてわり活動の良さや、身に付くものを教えてください。

松本校長:リーダーを務める高学年の児童には「自分がしっかりする」という自覚を持ってほしい、そして、低学年の児童には上級生の姿を見て、自分もこんな6年生になりたいという憧れを持ってほしいと思っています。実際に様子を見ていると、6年生の子は低・中学年の子に対して、大変優しい態度で接していると感じます。

校庭の様子

自分が家族や社会の一員だと自覚させる

――各教科など、細かい部分で力を入れている点について教えてください。

松本校長:国語と、生活科や総合的な学習を関連させた学習に力を入れています。体験的な活動を重視しつつ、そこから課題を見つけ取り組むことを大切にしています。自然や社会、また、自分に関することを実際に児童たちが体験して学ぶ。例えば、1年生の児童であれば、「朝、顔をしっかり洗ったか」「歯を磨いたか」、またそれらを「親にいわれてしたのか、それとも、自主的にしたのか」といったことを尋ねます。親にいわれてやる子なら、「次は自分でやってみよう」と目標を設定します。次に「新聞を取りに行く」「食器を片付ける」「靴を並べる」など家族の一員として自分ができること、自分の仕事を見つけてもらい、成長を促します。

授業の様子

国語では、物語文や説明文を読ませて、グループや学級全体で議論させるような学習のほか、新聞やパンフレットの制作、インタビューの方法など国語の時間に学んだことを活かして、生活科や総合的な学習の時間で応用する流れを作っています。地域の方を訪ねて、インタビューをするなどがそれにあたります。

クラブ活動や食育に込めた思い

――子どもが興味を持ちそうな面白い授業内容ですね。クラブなどでも同じように特色ある活動をされていますか?

松本校長:クラブでは地域の方にいろいろと協力していただいています。「茶の湯」「さをり織り」「琴」「手芸」の各クラブは、地域の方に来ていただき、指導をお願いしています。堺市教育委員会の方針として、子どもたちに茶道を体験させることを推進しているのですが、外部の方に教えていただくことで、より本格的な作法が学べます。
家庭や学校だけで子どもを育てるのは難しいことですから、家庭・学校外の様々な人の協力を仰ぎながら子どもを育てることはとても大切です。子どもたちも地域の方々との交流を楽しんでいますので、非常に助けられています。

廊下の風景

――食育にも力を入れていると聞きました。

松本校長:本校、三国丘中学校、榎小学校、三国丘幼稚園といった3校1園の中学校区全体で協力し合い、食育に関する取り組みを進めています。具体的には毎年、共通のテーマを設定し、各校でそれに基づいた研究や実践を行います。今年のテーマは「自分の体をしっかり守る」で、パネル展示や通信誌の発行などを通して、啓発しています。この食教育のおかげか、本校の児童は朝食の喫食率が全国平均よりも高いのも特徴です。これは保護者の方たちが常に意識されていて、家庭教育のレベルが高いということかもしれません。食育の大切さを感じます。

校内の様子

文化や教育を尊ぶ街の空気

――最後に「堺市」駅周辺エリアについてお聞きしたいのですが、住環境、教育環境、その他、この地域について感じることを教えてください。

松本校長:閑静な住宅街で家が立ち並ぶ反面、すぐ近くに百舌鳥古墳群の一つである「反正天皇陵」や有名な「方違神社」などがあり、日常的に緑を目にすることができます。校区外になりますが、「仁徳天皇陵」も近くにあります。道路は碁盤の目状になっていて、車両通行の規制がしっかりしている場所も多いですね。JRと南海の2線の利用が可能で、なんばや天王寺といった大阪市内の主要ターミナルまで10分程度で到着するので通勤・通学・買い物などに便利です。「堺市役所」も近く、暮らしやすい街だと思います。

反正天皇陵

――昔ながらの閑静な住宅街ならではの魅力も多そうですね。

松本校長:この地域が、環境に優れた文教地区だという自負を持って、住まれている方も多いと思います。そのせいか、地域の方が非常に親切で、体育大会のときの交通整理や学期末の大掃除など、色々と助けていただく機会が多いですね。PTAの皆さんも主体的に活動されています。塾も比較的多いですし、教育熱心な地域らしい魅力があると思います。

下校時の見守りの様子

「堺市立三国丘小学校」校長 松本 貴之先生

堺市立三国丘小学校

校長 松本 貴之先生
所在地:大阪府堺市北三国ヶ丘町5-1-1
URL:http://www.sakai.ed.jp/mikunigaoka-e/
※この情報は2017(平成29)年10月時点のものです。

地域から温かいまなざしで見守られている「堺市立三国丘小学校」
所在地:大阪府堺市堺区北三国ヶ丘町5-1-1
電話番号:072-232-2818
http://www.sakai.ed.jp/mikunigaoka-e/


健やかで熱心な生徒を育ててきた「堺市立三国丘中学校」

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大阪府の郊外エリアの中でも、中心部の大阪市に隣接した堺市は利便性の高さと独自の魅力を併せ持つ街だ。政令指定都市らしい街の規模や発達した交通網、そして摂津、河内、和泉の3地域の中心として栄えてきた歴史の豊かさなど、住んでいることが誇らしく感じられる面も多そうだ。「堺市立三国丘中学校」を訪れ、教育活動の特色や地域の教育環境・暮らしの場としての魅力について、校長坂部先生にお話をうかがった。

「堺市立三国丘中学校」坂部校長先生

挨拶や時間厳守、人としての基本から確かな形にする

――まずは、学校の沿革などについてお聞かせください。

坂部校長:本校は1947(昭和22)年の学制改革において、堺市で創立された9つの中学校のうちの1つです。今年度、創立70周年を迎えました。当時は「堺市立第三中学校」という校名でしたが、1950(昭和25)年に現在の学校名に改称しました。現在は「堺市立榎小学校」と「堺市立三国丘小学校」の校区から生徒が進学し、生徒数は男女合わせて、684名。中学1年生から3年生までが各6クラスと支援学級が3クラス、計21クラスです。

「堺市立三国丘中学校」

――学校全体の教育方針として導入されているという「授業三原則」について教えてください。

坂部校長:10年ほど前に生徒たちの行動改善を目指して取り入れた指導方針で「1.『耳』と『目』と『心』で授業を聴ける人であれ!」「2.チャイムと同時に授業が始まるクラスであれ!」「3.共に学び合う集団であれ!」を三原則としています。1つ目は生徒たちに見る・聴くといった基本の姿勢を身に付けさせ、さらにそれだけに留まらず自ら授業に積極的に参加する姿勢作りを促します。2つ目は授業開始のチャイムが鳴るときに、すでに生徒たちがきちんと着席している状態にすることが目的で、有線の音楽放送が役に立っています。休み時間、つまり授業終了の2分後から次の授業が始まる1分前までクラシックなどの放送を流していますが、音楽が終了するタイミングで「教室に入る時間だ」と生徒が気付いて、教室に入ります。生徒たちはしっかり守っていますよ。
3つ目は1つのテーマについて話し合うようなグループ学習の機会を増やし、教え合う能力などを高めることを目的としています。教師が一方的に指導する古い教育モデルではなく、生徒が自分の考えを話す、また、聴く、コミュニケーションで他者とつながっていくという新しい教育が必要だと考えています。

落ち着いた様子で授業を受ける生徒たち

――生徒が自分で考えて、動く教育ですね。もう1つ「朝のあいさつ運動」という取り組みにも熱心だとお聞きしました。

坂部校長:朝のあいさつはすべてコミュニケーションの始まりだと考えています。それで、登校時間に風紀委員や生徒会役員たちが、「挨拶をしよう」「名札をつけよう」といったメッセージを書いたプラカードを持って学校周辺に立ち、登校してくる生徒に声掛けをしています。生徒たちは進んで挨拶をするようになりましたし、人が立っている時間を目安にできるので、遅刻もほぼ無くなりました。朝から元気に挨拶をすると、一日を充実した気分で過ごせます。それを理解しているようで、頑張ってくれていると感じますね。

大阪府全体でもあいさつ運動を応援している

関心分野に打ち込んで実績を上げる生徒たち

――授業や部活動などで特色を持たせている点はありますか?

坂部校長:部活については、運動部は野球部やテニス部など11クラブが、文化部は放送部や吹奏楽部など8クラブが活動しています。生徒たちが非常に熱心で、例えば、美術部であれば様々な作品展で入賞を果たすなど結果を残しています。部活は強制ではなく、希望者だけが入部するので、やると決めた以上、真剣に取り組むのでしょう。また、授業については毎朝、10分間の読書タイムを設けています。いわゆる「朝読」で、文章力や想像力が磨かれるだけでなく、その後の授業を生徒が落ち着いて着席した状態からスタートできるので、教師にとってもやりやすいようです。

美術部の生徒の作品

――そのほか特色のある行事などはありますか?

坂部校長:地域の方と共に清掃活動のボランティアをしたり、校区内の幼稚園や小学校と共にフェスタ(祭)を開催しています。生徒にとって学校外の人と触れ合う機会はいい経験になるはずです。その他、今年度は70周年記念の式典も行いました。式辞を述べたり、合唱を披露したり、地域や理事会の方をお招きし、式典の様子を見ていただきました。席数の都合上、生徒全員が参加できたわけではありませんが、ジャンプする動きをモチーフにしたシンボルマークなどを新たに作成したので、今後の飛躍を願う気持ちは広く伝わっていると思います。

のびやかに過ごせる街で育つことの幸福

――では最後に、この地域に住むことの良さを教えてください。

坂部校長:この付近は堺市の中心部にあたり、利便性に富んだ環境の良い地域だと思います。周辺に商業施設が充実し、快速なども停まるJR「堺市」駅が近い一方で、住宅街の閑静な雰囲気が保たれています。また、「堺市」駅だけでなく、南海の「堺東」駅やJR「三国ヶ丘」駅も使えて便利です。スーパーマーケットや医療機関といった生活に必要な店舗・施設も揃っていて、暮らしやすいと思います。また、「榎小学校」と「三国丘小学校」という2つの小学校を抱える校区ということもあり、子ども会の活動が活発だと感じます。スポーツやゲームをする機会に恵まれ、子どもたちは楽しく過ごせるのではないでしょうか。

「堺市」駅

――街の雰囲気から子育てに適した環境だと感じます。

坂部校長:そうですね。近隣には名門校もある、伝統的な文教エリアというのは注目できる部分だと思います。

堺市立三国丘中学校

堺市立三国丘中学校

校長 坂部 弘重先生
所在地:大阪府堺市向陵西町3-6-15
URL:http://www.sakai.ed.jp/mikunigaoka-j/
※この情報は2017(平成29)年11月時点のものです。

健やかで熱心な生徒を育ててきた「堺市立三国丘中学校」
所在地:大阪府堺市堺区向陵西町3-6-15 
電話番号:072-221-8511
http://www.sakai.ed.jp/mikunigaoka-j/

交通や物流の要衝として発展した旧葛飾地域のあゆみ

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5路線が乗り入れる「西船橋」駅と、京成本線「京成西船」駅、計2駅6線が利用できる西船一帯。交通の便がいいことはよく知られているが、このエリアにはもうひとつの顔がある。多くの遺跡だ。船橋市には約200か所以上の遺跡があり、「船橋市立葛飾中学校」周辺では、旧石器時代の石器や平安時代の鏡などが出土している。そんな西船から印内(旧葛飾地域)の歴史について、船橋市教育委員会 生涯学習部 文化課 歴史文化財係の岡﨑光司さんに伺った。

今も残る「葛飾」の地名が歴史を感じさせる

「葛飾町」時代の略地図 船橋市教育委員会 提供

――西船周辺は、かつては葛飾という地名だったそうですね。

はい、古代から下総国葛飾郡に含まれるところで、昔からこの地にある「葛飾神社」に由来するといわれています。1889(明治22)年に西海神や印内などの村が合併して「葛飾村」が成立し、1931(昭和6)年に「葛飾町」となりました。その後1937(昭和12)年に近隣の村や町が合併して船橋市が生まれたんです。
「京成西船」駅も、1987(昭和62)年までは「葛飾」駅だったんですよ。現在も「葛飾小学校」「葛飾中学校」「葛飾公民館」「葛飾幼稚園」などの名称として残っています。

船橋市の歴史を知ってもらうため、市内各所にある文化財説明板

――現在の西船、印内の地域では、遺跡も多く発見されているようですが、どれほど昔から人の暮らしの形跡があるのでしょうか。

「印内台遺跡群」で、約35,000年前の石器が発見されています。つまり、旧石器時代にはこの地で生活していた人がいたわけです。氷河期の厳しい環境のもと、人々は石を割って道具を作り、移動しながら狩りをしていたと考えられています。

また、この地にあった「印内台遺跡群」とすぐ隣の「東中山台遺跡群」と合わせて500軒以上もの竪穴住居跡が発見されています。奈良・平安時代には、この場所に大規模な集落がありました。馬具、砥石、硯、日本で最初の流通貨幣とされる「和同開珎(わどうかいちん)」、役所の公文書を漆の入った土器の蓋に再利用した漆紙文書など珍しい優品も出土していて、この頃から交通や物流の要所だったことがわかります。

豊富な漁場の近い台地が人を引き寄せた

資料を見せながら、船橋市の歴史と文化について説明する岡﨑さん

――地理的な特徴はありますか。

大きく2つあります。台地と低地があることと、東京湾に面していること。台地は水はけが良いですよね。それに昔は、敵に攻め込まれにくいことも大きなメリットだったはずです。台地上には獣や木の実などの動植物が豊富でした。また、東京湾では縄文時代から豊富な魚介類が獲れましたから、「山の幸」「海の幸」があり、食べ物にも困らなかったでしょう。

――昔から暮らしやすい場所だったのですね。

そのとおりです。生活に適した条件がそろっていたため人が集まり、同時に物の往来も増え、交通が発達していったのでしょう。前述の遺跡群からは、中世に地侍が住んでいた屋敷跡や幕末の墓なども見つかっていて、現代にいたるまでずっと人が住み続けてきたことがわかります。

――中世・近世はどのような発展を遂げてきたのでしょうか。

古代から東海道が通り、さらに中世(鎌倉~室町・戦国時代)には海上交通が発達し、国内はもちろん、中国との貿易も盛んに行われていたようです。近世には陸路がさらに発達。佐倉道や行徳道、上総道などに加えて木下街道や御成街道といった街道も整備され、水陸交通の要所として、宿場町としても繁栄しました。

歴史と文化を身近に感じられる街

葛飾神社のクロマツ 船橋市教育委員会 提供

――現在の西船エリアで、歴史を感じられる場所や見学できるところはありますか。

たくさんありますよ。有名なのは「宝成寺」にある「成瀬氏の墓」。江戸時代初期に旧葛飾地域一帯を治め、尾張犬山城主も務めた成瀬氏のお墓です。『江戸名所図会』にも描かれている樹齢約400年といわれる「葛飾神社」のクロマツ、どんな日照りの時でも枯れないという言い伝えが残る「葛羅の井」なども、気軽に立ち寄れます。

さまざまな文化財スポットを教えてくださる岡﨑さん

――西船橋エリアの魅力を教えてくだい。

歴史ある寺社がたくさんあるので、寺社巡りが楽しめるところでしょう。「京成西船」駅近くの「正延寺」、「勝間田公園」の隣にある「葛飾神社」、毎年夏まつりで賑わう「印内八坂神社」など、多くが街道沿いや住宅地の中にあるので、気軽に訪ねられるのが魅力です。

200メートルの参道を誇る浅間神社

富士山信仰と関わりの深い「浅間神社」は鎮守の森が素晴らしいので、森林浴がてらお参りに行くのもいいかもしれません。昭和初期頃までは、境内から富士山を望めたそうです。昔から登山参拝する人が多かったといわれ、現在でも毎年7月1日の富士山の山開きには祭礼が行われ、屋台が連なって賑わいます。

『木造五智如来坐像』 船橋市教育委員会 提供

仏像好きの方には、「正延寺」の秘仏「木造五智如来坐像」を是非ご覧になっていただきたいと思います。平安時代に彫刻されたといわれる、由緒ある仏像。全国的にも胎蔵界五仏の彫像は極めて少なく、中でも五体すべてそろっているのは貴重です。千葉県の有形文化財として指定されており、毎年元日に見ることができます。

船橋市教育委員会 岡崎さん

船橋市教育委員会

生涯学習部 文化課 歴史文化財係
岡﨑光司さん
所在地:船橋市湊町2-10-25
電話番号:047-436-2898
URL:http://www.city.funabashi.lg.jp/
※この情報は2018(平成30)年5月時点のものです。

交通や物流の要衝として発展した旧葛飾地域のあゆみ
所在地:千葉県船橋市湊町2-10-25 
電話番号:047-436-2111
開庁時間:9:00~17:00
閉庁日:土・日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
https://www.city.funabashi.lg.jp/

南行徳VOICE:リトミック教室「ぽこ・あ・ぽこ」

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リトミック教室「ぽこ・あ・ぽこ」
小林治美さん

遊びながら学び、学びながら感性を育てたい

「南行徳公民館」では、子どもの交流や成長のための様々な教室やサークル活動が行われている。そのひとつが、1~3歳児向けのリトミック教室「ぽこ・あ・ぽこ」だ。
子どもたちが自然と笑顔で楽しみながらも、そのひとつひとつの取り組みに子どもたちの成長を促す工夫があり、その先には、人生を音楽とともに歩める感性を育てるという目標がある。リトミックや「ぽこ・あ・ぽこ」の活動について、また南流山エリアの子育て環境について、指導者である小林先生にお話しを伺った。

―リトミック教室「ぽこ・あ・ぽこ」を主宰していらっしゃいますが、そもそも“リトミック”というのはどのようなものですか?

リトミックとは、作曲家であり、音楽教育家でもあったスイスのエミール・ジャック・ダルクローズによって開発された音楽教育法です。特徴的なのは、音楽教育にリズム運動を採り入れていること。音楽を聴くだけでなく、実際に歌い、身体を動かしながら音楽感覚を育てていきます。音楽から感じ取ったことを表現していくので、お遊戯のように動きが決められているわけではありません。

―お子さんの年齢によって、内容は変わるのでしょうか。

そうですね。模倣から自己を確立していく幼児期は、まだそれをする段階にありません。ですから絵本を題材にしたり、季節の行事を採り入れるなどして、子どもたちの想像力を膨らませる取り組みを心がけています。模倣に始まり、想像を経て、創造へと繋がっていくのです。

3歳にもなると音符を理解するようになり、4歳では音名・リズム・拍子を学びます。5歳では、リズムパターンをステップしたり、打楽器による合奏もします。小学生になれば内容はさらに音楽的なものとなり、子どもたちにとって少し難しいことも出てくるかもしれませんが、それと向き合うことで努力することを学ぶのです。

―リトミック教室は数多く存在しますが、そのなかで「ぽこ・あ・ぽこ」さんの特長を伺えますか?

保育園や幼稚園でも指導をしていますが、いつも感じるのは幼少時から音楽に親しむことの大切さです。遊びに始まり、遊びに終わるのではなく、遊びながらも“学ぶ”ということに重点を置いています。幼少時代のこうした経験を通じて、感性が豊かになり、音楽とともに人生を歩んでもらいたいというのが私の願いです。でも最初は、あまり深く考えず、まずは気軽に来ていただければ嬉しいですね。

―どのような方が通われているのですか?

やはり周辺の南行徳エリアからいらっしゃる方が多いですね。遠い方でも妙典や浦安エリアです。年に一度、「広報いちかわ」に案内を出すのですが、それを見て通うようになってくれた方や、口コミで興味を持ってくれた方もいます。

―“子育て”という視点で南行徳エリアはどのような印象でしょうか。

お子さんが多いので活気がありますね。「東京ディズニーランド」をはじめ、人気のレジャースポットも近いですし、生活施設も身近に感じられます。それと、人との交流によって、常に新しい情報が入ってくるというのも特長に挙げられるかもしれません。新しいことに敏感な方が多いと思います。

―南行徳エリアにこれから住む方へのメッセージをいただけますか?

ファミリー層が多いので、落ち着いた生活ができる街だと思います。さらに言えば、新しい友だちをつくったり、人との繋がりを求めている方が多いので、その意味では移ってきたばかりの方でも自然に溶け込みやすく、友だちがつくりやすい環境ではないかなと思います。

 

今回、話を聞いた人

リトミック教室「ぽこ・あ・ぽこ」
小林治美さん

ぽこ・あ・ぽこ

活動場所:南行徳公民館内 2階・視聴覚室
市川市相之川1-3-7
活動日時:毎週水曜日14:00~21:00、毎週金曜日10:00~11:00

南行徳VOICE:
リトミック教室「ぽこ・あ・ぽこ」

所在地:千葉県市川市相之川1-3-7 南行徳公民館 2階 視聴覚室
活動時間:毎週水曜日14:00~21:00、毎週金曜日10:00~11:00

切れ目のない9年間の教育を実践する「義務教育学校霧が丘学園」

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「義務教育学校霧が丘学園」は、県内初となる義務教育学校として開校。2015年の学校教育法改正によって新たに生まれた校種で、同学園は小中一貫校を経て、2016年に義務教育学校へと移行した。小学部と中学部との距離が近いということではなく、あくまでも同じ学校。中学部の校舎を訪ね、同学園の学校長にお話を伺うことにした。

義務教育学校として

義務教育学校霧が丘学園

――まずは、学校の沿革・概要について聞かせてください。

出口さん:本学園は、学校教育法改正により新設された義務教育学校です。義務教育学校について語るより前に、まず本学園の沿革から述べさせていただきます。1979年に「霧が丘第一小学校」が開校し、その3年後には「霧が丘第二小学校」が開校。そして2年後には「霧が丘第三小学校」が開校したわけですが、生徒数の減少によって三校が統合して「霧が丘小学校」となり、さらに「霧が丘中学校」と小中一貫校「霧が丘小中学校」になりました。そして現在の義務教育学校になったのは2016年のことです。

児童数についてですが――本学園では1年生~9年生という呼び方をしますが――1年生80名、2年生87名、3年生101名、4年生89名、5年生97名、6年生108名と個別支援学級22名を加えた584名が小学部の生徒数です。一方の中学部には7年生96名、8年生96名、9年生113名に個別支援学級6名を加えた311名が在籍しています。

出口晴基先生

――“義務教育学校”のメリットについてどのようにお感じですか?

出口さん:中1ギャップが発生しにくいということがまず挙げられます。環境面での大きな変化はないので、新たな環境に適応できるかどうかという心配はありあせん。教員間での連携や情報共有もしやすいので、生徒に対してより長期的かつ細かな対応ができます。

1年生にしてみれば9年生は“お兄さん・お姉さん”。頼れる存在が身近にいることで安心感を得られますし、反対に中学部の生徒にとっても頼られることで自己有用感が得られ、上級生であることの自覚が芽生えます。両者は互いに刺激し合いながらよい関係を築いているように思います。

生徒同士互いに刺激し合う関係

――小・中学部の交流活動に関してですが、少し具体的に聞かせてください。

出口さん:“きりたま”を冠した交流事業が幾つもあります。3学年混合で給食を取る「きりたま給食」や、その時々で内容が変わる「きりたまタイム」、「きりたま音楽会」などです。内容によっては1年生が9年生の教室を訪ねることもありますし、その反対もあります。懐かしいと感じている9年生と、イスに座っても足がつかない小さな1年生が目を輝かせている光景も見られるのです。

部活動については6年生の11月から入ることができるので、桜の咲きはじめる頃には部の戦力になっています。他には、9年生による修学旅行の報告会や、中学部の生徒総会立会演説会に6年生も来てもらい、自分たちが中学部に進んだときのことをイメージする機会も設けています。

「きりたまタイム」の様子

――“義務教育学校”ならではの授業の進め方はありますか?

出口さん:授業の乗り入れができることですね。条件を満たしている範囲内において、中学部の先生が小学部に赴いて授業をすることもあります。また、小学部の理科室に置いてある顕微鏡の数が足りないといった場合などに、中学部の校舎に移動するというケースもあります。どれだけ距離が近くても学校が違ったら簡単にはできません。これらは同じ学校だからこそ可能なことなのです。

小学部、中学部間での授業の乗り入れ

地域に見守られて

――地域や保護者との連携についてはいかがでしょうか。

出口さん:「霧が丘連合自治会」は、会長さんのリーダーシップのもとで、防災・防犯・教育の三分野で日本一を目指し、海外視察の支援をはじめ様々なサポートをしてくださいます。また、読み聞かせをしてくれる方や、「旧・霧が丘第三小学校」の跡地を利用した「霧の里」の畑で、農業体験を手伝ってくださる方もいて、我々としては大変感謝しております。

防災・防犯・教育の三分野で日本一を目指している

――霧が丘エリアと生徒さんの印象について聞かせてください。

出口さん:本学園の周辺に関して言えば、グラウンドの南側は清々しい気持ちにさせてくれる緑があり、小学部の児童が安全に通学できる赤道が整備されています。生徒の印象については、その多くが大人を信頼し敬意の念を持っているように感じます。家庭における親子関係がうまくいっていることが大きいのではないかと思います。また、校舎を歩いていただくと分かると思いますが、光を反射させるほどに廊下がきれいです。用務員さんがいつもきれいにしてくれることに加え、生徒たちも丁寧に使っているからに他なりません。落ち着いた周辺環境と同様に、理知的で落ち着いた生徒が多いですね。

校長 出口晴基さん

横浜市立義務教育学校 霧が丘学園

校長 出口晴基さん
所在地:横浜市緑区霧が丘4丁目3番地(小学部),4番地(中学部)
電話番号:045-921-8005(代表)
URL:http://www.edu.city.yokohama.jp/sch/es-jhs/kirigaoka/
※この情報は2018(平成30)年10月時点のものです。

切れ目のない9年間の教育を実践する「義務教育学校霧が丘学園」
所在地:神奈川県横浜市緑区霧が丘4丁目
電話番号:045-921-8005
http://www.edu.city.yokohama.jp/sch/es-j..

姫路が洗練された街へと大変貌!にぎわいを生む「キャスティ21」とは?姫路市姫路駅周辺整備室/文化コンベンション整備室インタビュー

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平成18(2006)年のJRの鉄道高架化に伴い、生み出された新たな駅前の土地の高度利用を実現するために姫路市が進めてきた街づくり計画「キャスティ21」によって、ここ数年で姫路駅前はにぎわいのある魅力的なエリアとして変貌を遂げました。そして、駅前の地価は平成26(2014)年度から4年間でなんと36%以上も上昇(※姫路市駅前町252番の地価状況)!「キャスティ21」の経緯や現在の状況について、姫路市の姫路駅周辺整備室係長の小坂哲史さん、同室の係長の小幡晃義さんに。そして、2021年秋に完成予定の文化コンベンションセンターの概要について、文化コンベンション整備室の運営企画担当課長補佐の西本英史さん、同室の釣公士郎さんにお話をお伺いしました。

左から小坂哲史さん、小幡晃義さん、西本英史さん、釣公士郎さん

――まずは「キャスティ21」が始まった経緯について教えてください。

小幡さん:南北の市街地を分断するように通っていた国鉄(現JR)を高架化するきっかけになったのは昭和47(1972)年に高架線路により整備された新幹線の開通でした。慢性的な渋滞を高架化により改善できるという機運が高まったのです。現実的には山陽本線、姫新線、播但線、飾磨港線を高架化する必要があり、莫大な資金が必要となり、幾度となく頓挫をしましたが、昭和61(1986)年に飾磨港線が廃止になったことで事業費が縮減でき、高架化を目指す「連続立体交差事業」に加え、道路を整備する「関連道路事業」、土地を集約し活用する「土地区画整備事業」の3つの事業が平成元(1989)年に認可されました。

「キャスティ21」はこの3つの事業を一体として行うことにより、「にぎわい」と「うるおい」にあふれた交流都市の形成を目指すまちづくりの計画のことです。その後、平成18(2006)年に山陽本線、平成20(2008)年に姫新線と播但線が高架化され、平成23(2011)年には全ての鉄道高架事業が完了しました。

遮断時間が半日以上も続いた豆腐町踏切

姫路が洗練された街へと大変貌!にぎわいを生む「キャスティ21」とは?

――「キャスティ21」の概要について教えてください。

小坂さん:鉄道を高架化し、車両基地や貨物基地を移動させることによって生み出した土地を、駅前の玄関口にあたる「エントランスゾーン」、民間を誘致し商業の拠点とする「コアゾーン」、新たな市民交流の場である「イベントゾーン」の3つに分け、開発を進めてきました。ちなみに、「キャスティ21」という名称は、お城の「キャッスル」と都市の「シティ」、そして「21世紀」を組み合わせた造語で、市民から愛称を募集し、平成2年に命名されました。

小幡さん:「エントランスゾーン」については、播磨の中核都市にふさわしい都市の顔として、「城を望み、時を感じ人が交流するおもてなしの広場」というコンセプトのもとに整備が進められ、まず姫路城の外堀をイメージした駅前空間「キャッスルガーデン」が平成25(2013)年4月30日にオープン。そして、姫路の玄関としての「門」をイメージした「キャッスルビュー」が同年6月15日にオープンしました。また、広場空間を活用する条例が平成27(2015)年4月に施行され、「キャッスルガーデン北広場」、「キャッスルガーデン」、「中央地下通路」の空間を市民の方にイベント利用していただくようになりました。

イベントの件数としては、平成27年度が232件イベント、平成28年度が311イベント、平成29年度が392イベントと年々、増加しています。「キャッスルガーデン北広場」では音楽イベントやダンスの発表など、「中央地下通路」ではワインの試飲会や化粧品の販売などのさまざまなイベントが行われており、その都度、にぎわいを見せています。

日本最大規模の駅前空間「キャッスルガーデン」

小坂さん:「コアゾーン」については理想的なまちづくりを進めるため民間主導による開発を進め、現在、姫路城を一望できる天空チャペルを有する「ホテルモントレ姫路」や映画館・スーパーマーケットなどが入店している複合商業施設「テラッソ姫路」をはじめ、フィットネスクラブ、専門学校、クリニック、保育園などの魅力的な施設がオープンしています。

また、「エントランスゾーン」と「コアゾーン」をつなぐ700mの屋根付き歩行者デッキを整備し、平成30(2018)年7月から全面開通。将来的にはイベントゾーンまで歩行者動線を整備する予定です。市民の皆さんに愛着を持っていただけるように愛称を募集し、「コアゾーン」は「キャスティタウン」、歩行者デッキは「キャスティウォーク」という愛称に命名されました。

「テラッソ姫路」の外観

――イベントゾーンの現在の状況について教えてください。

釣さん:現在、「姫路市文化コンベンションセンター」の建設を進めており、2021年秋のオープンを目指しています。約2000席の大ホールや4000平方メートルの展示場など巨大な空間を有する施設で、「新たな出会い、発見、価値を創出し、姫路の魅力向上と都市の活力を生み出す交流拠点」をコンセプトに、これまで姫路市内で開催できなかった大型コンサートや国際会議、大規模の展示会など、集客力の高い催事を開催できるようになります。また、市民の皆さんにも気軽に利用いただけるように、中ホール(約700席)、小ホール(約180席)など、さまざまなニーズに合わせたサイズの会場も整備予定です。姫路城の連立式天守をもとに洗練されたデザインに設計しました。また、屋上緑化や夜間照明などを整備することで、新幹線や在来線を利用する方の目に止まるようなランドマーク的要素を兼ね備えた施設となります。

また、西側にある三角形の公園を「キャスティ21公園」と名付け、歩いていて楽しくなる自然豊かな空間づくりを進めていきます。そのほか、「イベントゾーン」の東側には新県立病院が計画されており、2022年の開院を目指しています。

外観

西本さん:「姫路市文化コンベンションセンター」では、「ホール」や「展示場」等の複数の機能を生かして、中心市街地の活性化につながる大規模なイベントを開催・誘致するだけでなく、市民の皆さまにも使いやすい施設を目指しています。やはり継続して「にぎわい」を創出し続けることが大切です。今後、「姫路市文化コンベンションセンター」の役割は大きいと思っています。

大ホール内観(ポップコンサート)

展示場内観(ブースの設置)

――「キャスティ21」によって、地域住民にとってどのような影響やメリットがありますか?

小幡さん:高架事業によるメリットの1つとしては交通の円滑化があげられます。また、平成27年4月1日から規制を開始した「大手前通りのトランジットモール化」により、駅前の大通りにおいて路線バス・タクシーを除く一般車両の通行を禁止し、歩行者を中心とした安全で快適な歩行環境を実現しました。これほどの規模でトランジットモール化したのは日本初の試みではないでしょうか。また、歩行者環境の整備に当たっては、高低差のあるところにエレベーターを設置するなど、車椅子やベビーカーの利用者にとっても通行しやすい環境を実現しています。

そして、商業施設等の充実により、駅周辺で様々なサービスが受けられるようになったことも大きなメリットと考えています。かつては買い物するのに神戸や大阪に出る方も多かったと思うのですが、現在では、姫路駅周辺に買い物をする施設がますます充実してきています。

 

駅直結の複合商業施設

――開発された施設の中に、子育てのご家族にとってうれしいサービスはありますか?

小坂さん:昨年、キャスティタウンにある「リコルス姫路」の中に「リコルス保育園」という新たな保育施設ができました。エリア内には、他にも保育施設がありますが、市の施設としても子育て支援を行う「すこやかセンター」があり、子育て情報相談室など、子育て家族にうれしい施設があります。

「リコルス保育園」のほかにクリニックも入っている「リコルス姫路」

――今後実現したいことを教えてください。

小坂さん:今後の「キャスティ21」としてはイベントゾーン内での施設建設や、エリア内の街区を新しく整備したりする区画整理事業を進めていく必要があります。市民の皆さんが豊かに暮らせるための街づくりを進めていきたいと思います。

――最後に、五軒邸周辺の魅力について教えてください。

小坂さん:歴史を感じる静かな街並みで、近くに美術館、歴史博物館、図書館など文教系施設が豊富なのも魅力の1つです。駅や「キャスティ21」にも近く、利便性の高いエリアだと思います。

姫路市役所の皆様

今回話を聞いた人

姫路市姫路駅周辺整備室係長 小坂哲史さん
同室係長 小幡晃義さん
文化コンベンション整備室課長補佐 西本英史さん
同室の運営企画担当 釣公士郎さん
所在地 :兵庫県姫路市安田4-1
電話番号:079-221-2111
URL:http://www.city.himeji.lg.jp/
※この情報は2019(平成31)年3月時点のものです。

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