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フランス人パティシエによる“常に進化しつづけるパティスリー”/エコール・クリオロ 本店 代表 サントス・アントワーヌさん、愛さん

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フランス人パティシエのサントス・アントワーヌシェフと奥さまの愛さんの2人3脚で洋菓子の魅力を提案し続けている「エコール・クリオロ」。わずか7名でスタートした店舗も今は製造スタッフ40名を含む総勢80名もの従業員を抱える企業で、“常に進化しつづけるパティスリー”として全国から注目を集めている名店だ。今回は「エコール・クリオロ」代表のサントス・アントワーヌさんと奥さまの愛さんに、日本で開店するに至ったエピソードやお店の特色、また地域の魅力についてもお話をお伺いした。

フランス人パティシエによる“常に進化しつづけるパティスリー”

仲良くインタビューに答えてくださったお二人

――お店の特色やおすすめの商品について教えてください

愛さん:「エコール・クリオロ」は「千川」駅近くに本店を構える洋菓子店です。夫であり代表のサントス・アントワーヌはフランスのプロヴァンス地方の出身で、母国フランスをはじめスイス、イギリスなどヨーロッパ各地で経験を積んだ後、日本に訪れました。

これまでの経歴やコンクールなどの受賞歴についてはHPでも紹介していますが、2009(平成21)年に東京で開催された「世界パティスリー2009」にフランス代表チームとして出場し、アントルメ部門、プチガトー部門で優勝し総合準優勝、また味覚部門では最優秀味覚賞を受賞したことでも知られています。

エコール・クリオロ本店の外観

お店は現在、2003(平成15)年4月にオープンした要町の「本店」と、「中目黒」駅前にある「中目黒店」、エキナカ施設の「エキュート上野店」、関西初出店となる神戸の「クリオロカフェ」の4店舗があり、その他にもバレンタインやクリスマスなどイベントに合わせて百貨店の催事場などにも出店しています。

おすすめの商品は、サントスシェフが得意とするチョコレート菓子のなかでも、バレンタインに合わせて「サロン・デュ・ショコラ」にも出品したチョコレートケーキの「トレゾー」(新店舗オープンから発売予定)、2016(平成28)年度の限定商品となる「エヴォリュション」もぜひ食べていただきたいシェフの自信作です。

“時代に合ったおいしいもので幸せに”をモットーにしたシェフのお菓子づくりは、“常に進化しつづけるパティスリー”であることにも通じています。フランス人ならではの独特のセンスに、日本が大好きなシェフならではの繊細な感覚を融合させたオリジナルスイーツをぜひお楽しみください。

2016年限定商品の「エボリューション」

民家の一室ではじめたエコール(学校)で再出発

閑静な住宅街に或る「エコール・クリオロ

――そもそも日本でお店を開いた理由とは?

サントスさん:もともとは日本ではなくオーストラリアでお店を開く予定だったのですが、日本に滞在しているときに交通事故に遭ってしまい、同僚や仲間のすすめもあり、ひとまず日本に残ることにしました。

愛さん:「エコール・クリオロ」の「エコール」とはフランス語で「学校」という意味なのですが、身体に負担がかからないようにと2000(平成12)年4月に隣駅の「小竹向原」駅で菓子学校としてスタートしたのがはじまりで、洋菓子店としてお店を開いたのは2003(平成15)年になってからのことです。「小竹向原」駅を選んだのは、当時住んでいたアパートから近かったためで、神戸出身の私にとってまったく土地勘の無い場所でした。

サントスさん:普通の民家のような場所を借りてはじめたのですが、その後、要町の本店の2階へと場所を移しもっとも多いときで300名近い生徒数にまで増えました。その後店舗数が増え、店頭販売商品の需要が大きくなってきたため、2013(平成25)年5月に教室を閉校することにしました。

リニューアルオープンする新生「クリオロ」

新しい店舗の完成イメージ

――今年の5月にリニューアルオープンされるそうですね

サントスさん:菓子学校を閉校してしばらくしてから、要町にある工房も手狭になりチョコレート部門をもっと大きくしたいという思いから物件探しをしていました。

しかし本店のある要町や千川のあたりは住宅地で、40人近い製造スタッフが仕事に専念できる物件は無く諦めかけていたところに、「小竹向原」駅から徒歩3分ほどの場所に180坪もあるひろびろとした土地を見つけました。

それまではテナントとして場所を借りることだけしか頭に無かったのですが、「自分で好きなようにイチからお店を作ってみたい!」という思いに突き動かされ工房と店舗とが一体になった新店を建てることになりました。

工房併設の新店で味わえる「クリオロ」の作り立てスイーツ

現在は新店舗の内装を検討中

――新店のオープンにより具体的にはどんな部分が変わりますか?

サントスさん:店舗のイメージはオレンジを基調としたこれまでのポップな雰囲気とは異なり、ナチュラルで高級感のある空間を目指しています。テラス席もあるカフェスペースにはアンティークや歴史を感じさせるような落ち着いた家具やインテリアを揃えて入りやすく居心地の良い空間にしようと思います。また、工房が併設することで、これまで提供できなかった焼き立てのパンや作り立てのスイーツも提供できるようになります。

それと製造に携わるスタッフにとっても、お客さまの顔や反応を間近に見られるようになることで仕事に対する張り合いにつながるのではないかと期待しています。

商品は「クリオロ」のアイデンティティーとも言うべきチョコレートを使った看板商品はそのままに、ミルフィーユやロールケーキ、タルトなど生地ものにも挑戦していきたいと考えています。

プチガトーも充実している

「帰って来たなぁ」とほっとできる都心にも近い生活環境

周辺は緑豊かで静かな街並み

――最後にお店のあるこの地域の魅力についてお聞かせください。

愛さん:小竹向原で菓子学校をはじめてから16年になりますが、「池袋」からわずか数駅離れるだけで、「帰って来たなぁ」とほっとできる雰囲気がこの地域の魅力だと思います。

取材やお客さまも「なんでこの場所で?」とよく聞かれますが、私もプロヴァンス出身の夫も田舎の生まれで落ち着いて生活ができるちょうど良い環境でした。

銀座や青山といった場所と比べると、ご近所の方々に支えてもらって今があることも感じますし、小竹向原に移転した後も地域に根ざしたお店として運営していくつもりです。

地域のおすすめのスポットとしては、「小竹向原」駅の地上出口すぐにある遊歩道や新店へと向かう途中にも遊歩道が整備されていて、散歩しやすい環境だと思います。少し足を伸ばせば「城北中央公園」もあり、ひろびろとしていて散策にもおすすめです。

千早公園など公園も多い

エコール・クリオロ

エコール・クリオロ株式会社

代表 サントス・アントワーヌさん、愛さん
所在地:東京都豊島区要町3-9-7
電話:03-3958-7058
URL:http://www.ecolecriollo.com
※この情報は2016(平成28)年2月時点のものです。

フランス人パティシエによる“常に進化しつづけるパティスリー”/エコール・クリオロ 本店 代表 サントス・アントワーヌさん、愛さん
所在地:東京都豊島区要町3-9-7
電話番号:03-3958-7058
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜
http://www.ecolecriollo.com/


建築事務所が運営する地域とつながる癒しのカフェスペース/建築事務所 鯰組(なまずぐみ)代表 岸本耕さん、なんてんcafe 店長 小西菜月さん

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「設計から大工まで」をコンセプトに一貫した家づくりを強みとする建築事務所「鯰組(なまずぐみ)」。建築学科を卒業した後に大工として職人の道を選んだ異色の経歴をもつ代表が、地域との交流の場としてオープンさせた「なんてんcafe」。「要町」駅徒歩1分の古民家を改装した店内は、しっとりと落ち着いた和の風情が漂い、地域のママさんやビジネスマンなど幅広い層のお客さんに親しまれている憩いの空間です。今回は「なんてんcafe」を運営する建築事務所「鯰組(なまずぐみ)」代表の岸本耕さんと、4代目店長として地域とつながる小西菜月さんに、開店に至るまでのエピソードやお店の特色、また地域の魅力についてもお話を伺いました。

「鯰組」の魅力を伝える情報発信拠点としてオープンした「なんてんcafe」

 	しっとりと落ち着いた和の風情が漂う「なんてんcafe」の佇まい

--まず「なんてんcafe」の開店に至るまでの経緯と、運営する「鯰組」についても教えてください

岸本さん:「鯰組」は2009(平成21)年に株式会社吉川の鯰として法人化した建築事務所で、設計から施工まで一貫した家づくりを強みとしています。建築の分野では、設計と施工とが切り離されているのが一般的なのですが、在学中にフランスの建築家ジャン・プルーヴェ氏に魅せられ、企画から設計、施工に至るまで一貫したものづくりに興味を抱くようになりました。

建築家を目指して建築学科に入学したものの、日本にも古民家や社寺建築の研究に携わる大工棟梁の田中文男先生という方がいらっしゃるのを知り、建築設計事務所や大手ゼネコンへの就職ではなく、大工として職人の道を歩むことを決意しました。

「鯰組(なまずぐみ)」代表の岸本耕さん

大工修行を経て2004(平成16)年に個人事業として起業した後は、翌年に有限責任事業組合(LLP)を設立し、専門的な能力をもつ人たちによる共同事業を推し進め、2009(平成21)年に自社工場を構え法人化しました。

要町のこの物件も「鯰組」の事務所兼情報発信を目的としたショールームとして改装したのですが、建築事務所のショールームには目的のある人しか訪れず、より多くの人に訪れていただきたいという思いから2010(平成22)年5月に「なんてんcafe」をオープンする運びとなりました。

地域とのつながりのなかで運営する憩いのカフェスペース

なんてんcafe 店長 小西菜月さん

--どのような客層の方が多いですか? またおすすめのメニューは?

小西さん:「なんてんcafe」にはお子さんを連れたご近所のお母さんやカフェめぐりをする若いカップルの方、ビジネスマンなど幅広い客層の方がいらっしゃいます。私ももともとは客として訪れていたファンのひとりで、アルバイトを経て2015(平成27)年4月に4代目の店長を任されることになりました。

食材は地元の商店街で

提供しているメニューには、地域のもの、手づくりのものを取り入れるように心がけていて、「要町」に古くからある「えびす通り商店街」の青果店や魚屋さん、精肉店など出来る限り近所のお店から仕入れるようにしています。

要町ブレンド

また「要町ブレンド」と名づけた珈琲豆を取り扱う専門店も近所にあり、地域の交流の場として多くのつながりのなかでお店を運営しています。

地域イベントの会場としても利用される地域に根ざしたレンタルスペース

4.5畳ふた間の「レンタルスペース」

--近隣の子育てファミリーを対象にしたイベントも開催しているようですが?

小西さん:「なんてんcafe」では通常のカフェとしてのご利用以外に、店内奥のお座敷のみ「レンタルスペース」として時間貸しを行っています。4.5畳ふた間の空間を利用して、ワークショップやミーティングなどにご利用いただけます。

手づくりあんみつ

また「レンタルギャラリー」として1週間継続してご利用いただくことも可能ですので、利用をご希望の方は直接店舗にお越しいただきお話をお伺いできればと思います。要町では「要町ご近所フェスティバル」という名前で料理教室やクラフト展示など地域イベントの取り組みが盛んで、「なんてんcafe」もその会場として利用いただいています。

「要町ご近所フェスティバル」と検索すると、HPやブログ、facebookでも詳しい情報があるのですが、子育て中のお母さんとそのお子さんを対象に行われる“子ども家庭科教室”は月に2〜3回定期的に行われている人気イベントのひとつです。

癒しのひとときを提供するくつろぎの空間を目指して

お店の外観

--今後の目標や展望についてお聞かせください

岸本さん:「鯰組」としては、「なんてんcafe」の運営を通じて地域とのつながりを持ちながら、“町場の工務店”として自然に受け容れていただいている状態が理想的です。

また設計事務所ではなく企画から設計、施工まで一貫した家づくりができる“建築事務所”としていろいろな仕事に挑戦していくのも今後の目標です。進行形のプロジェクトとして取り組んでいる“池袋モンパルナス”のアトリエ付き住宅の保存・改修工事も、要町に拠点を構えたからこそ実現した仕事のひとつで、新たな芸術観光のスポットとして注目を集めています。

食材の仕入れでお世話になっている「えびす通り商店街」

小西さん:「なんてんcafe」の今後の目標としては、これまでお店が築いて来た地域との関わりを大切にしながら、「4代目の店長として何ができるか?」をちょうど岸本さんやスタッフのみんなと相談しているところで、新たな魅力を提案していければと思っています。

またこのお店がいらっしゃる皆さんにとって、思い思いの時間が過ごせるくつろぎの場として癒しのひとときを提供していけたらと願っています。

なんてんcafe

今回、お話を聞いた人
建築事務所 鯰組(なまずぐみ)代表 岸本耕さん
なんてんcafe 店長 小西菜月さん
所在地 :東京都豊島区要町1-10-7
TEL :03-5986-1087
URL:http://www.nantencafe.com
※この情報は2016(平成28)年2月時点のものです。

建築事務所が運営する地域とつながる癒しのカフェスペース/建築事務所 鯰組(なまずぐみ)代表 岸本耕さん、なんてんcafe 店長 小西菜月さん
所在地:東京都豊島区要町1-10-7
電話番号:03-5986-1087
営業時間:11:30~22:00(L.O.21:30)
定休日:不定休
http://nantencafe.com/

「みて、ふれて、感動体験」を実践/所沢第六文化幼稚園 園長 阿部泰己先生

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所沢第六文化幼稚園
園長 阿部泰己先生

「みて、ふれて、感動体験」を実践
ホタル舞う自然観察園で感性を培う

西武鉄道池袋線「小手指」駅の南西、茶畑に囲まれたのどかな環境にある「所沢第六文化幼稚園」。法人付属の自然観察園でホタル観賞会を行うなど、自然の中での実体験を通したユニークな保育で知られ、メディアでもたびたび紹介されている全国的にも評判の私立幼稚園だ。充実した保育環境でのびのびと成長していく子どもたちの様子と小手指エリアの魅力について、園長の阿部先生に語っていただいた。

まずは「所沢第六文化幼稚園」の概要や教育目標について教えてください。

所沢第六文化幼稚園外観

開園は1977(昭和52)年、現在の防音園舎が完成したのは1989(平成元)年です。年長3、年中3、年少3の計9クラスで、年長は約30名、年中は20数名、年少は約20名の園児が通っています。
当園を含めて「所沢文化幼稚園」では、「みて、ふれて、感動体験」が一番大きなテーマです。子どもたちが実際に見て・触れて・感じて、五感を通しての体験をたくさん取り入れていく保育を目指しています。

所沢第六文化幼稚園教室

そのうえで、教育目標としては、「一人ひとりを大切にする保育」「感性を大切にする保育」「基本的な生活習慣を大切にする保育」を掲げています。先生が園児一人ひとりと向かい合い対応することで、豊かに育ってほしい。実際の体験を通して、感性を培ってほしいと願っています。

また、小学校へ上がる前に社会生活の基礎となる生活習慣やルールをしっかり教えて、積み重ねながらそれぞれの個性を引き出していく保育が必要だと考えています。

「所沢文化幼稚園」といえば所沢市内の私立幼稚園の約3割を占める大規模園ですが、その中でも第六文化幼稚園の特色、子どもたちの様子をお聞かせください。

所沢第六文化幼稚園 園庭

学校法人の「所沢文化幼稚園」は、幼稚園6つ、保育園3つ、児童クラブ1つ、自然観察園、本部事務局と、所沢市内に12の施設があります。第六文化幼稚園の特色としては、まずは環境の良さが挙げられます。周りは茶畑に囲まれ、高い建物がないので、窓を開けると風がよく通ります。都心近くでこうした環境はなかなかないのではないでしょうか。

園庭は広い庭と、砂場や遊具で遊べる中庭のふたつあり、使い分けることができます。運動会など行事の間近で広い庭が使用できないときも、中庭で遊べるので、子どもたちが気持ちを発散できて事故が減るという効果もあります。

所沢第六文化幼稚園 陸カメ

それから、門のそばの小屋には、体重が30キロぐらいある陸ガメの“リッキー”がいます。陸ガメがいるのは文化幼稚園の中でも当園だけ。子どもたちは家から野菜を持ってきて食べさせたり、すごく親しんでいます。

自然観察園の利用頻度や活動内容を教えてください。

所沢第六文化幼稚園 滑り台

「みて、ふれて、感動体験」というテーマを最も具現化している施設が、荒幡にある自然観察園です。動物園と植物園と公園が一体化したような施設で、一日思い切り遊ぶことができます。ロバやヤギなどいろいろな動物がいて、禽舎にはクジャクやガチョウもいます。植物の種類も数百種類以上あり、四季を感じられます。本物の石炭を使って走るミニSL、全長71mの日本一長いローラー滑り台まであるんですよ。

所沢第六文化幼稚園 ひよこ

子どもたちは月に2回程度、バスで自然観察園に出かけます。春から夏にかけてウサギやヒヨコを抱っこして触れ合い、夏には金魚が泳ぐ川で金魚をつかまえたり、秋には落ち葉のプールで遊ぶなど、その季節ならではの遊びを楽しみます。

所沢第六文化幼稚園 焼きいも

9月にはお月見でお団子を焼いて食べ、10月には芋ほりで収穫した芋を鉄板で焼いて食べるということもしています。また、第2~第4 土曜日は10時~15時まで「開放日」という形で在園児親子らに園を開放し、一緒に遊んでもらえるようにしています。多い時だと1日1,000人近くが訪れる日もありますよ。

年間行事の中で、特徴的なものがありましたらご紹介をお願いします。

所沢第六文化幼稚園 ホタル鑑賞会

6月には、文化幼稚園で一番大きな行事である「ホタル観賞会」を自然観察園で行っています。10月頃から子どもたちと一緒に園内の川にホタルの幼虫を放流し、5月末に年長組で観賞会をした後、6月にかけて夜間に園を開放し在園児親子らにホタルを観賞していただいています。本物のホタルを見る機会は今滅多にないので、目の前で飛んで光っているホタルを 見ると、すごく感動してもらえます。

ホタルは人の手で触られることにとても弱い生き物なんですが、何十年も観賞会を続けてきて、ホタルを手でつかんでしまうような園児はひとりもいません。それだけ、感性や心が育っているのだなと感じています。

所沢第六文化幼稚園 オオムラサキ放蝶

自然観察園では国蝶のオオムラサキ、国の天然記念物であるミヤコタナゴも特別に飼育しています。ホタルもそうですが、昔の武蔵野の自然と同じ環境に戻そうという目的で、今年度は6月に第六文化幼稚園の子どもたちがオオムラサキを放蝶しました。
そのほか、季節の行事としてぶどう狩りや芋ほり、運動会、こどもフェスティバル、音楽会などがあります。フェスティバルはいわゆる秋の子ども祭りで、餅つきやお店屋さんごっこ、おみこしを担いだりするパレードを楽しみます。

先生方が日常の保育にあたり心がけているのはどんな点でしょうか。

所沢第六文化幼稚園 稲

感性を培ってもらえるように、園庭で子どもたちと一緒に野菜を育てて、収穫して給食の時に食べたりしています。また、小さい虫を見つけて飼いたいと言う子がいたら、餌を調べてあげたりと、子どもたちが自分から興味を持ったことを大切にしながら、先生が言葉がけするようにしています。
感性を培うためには、体験をしながら子どもたちが発した言葉を先生たちも拾って返してあげる、そういう言葉のキャッチボールが大切です。ですから、園児一人ひとりを大切にし、すごく細かいところまで見ています。

明るく元気で楽しい幼稚園ということも、大きなテーマにしています。先生たちが笑顔で子どもに接すれば、子どもたちも笑顔になり、そうすると保護者も笑顔になってくれる。保護者の方が安心して子どもたちを送り出してくれる環境が作れるように心掛けています。そのほか、正門に電子錠を付けて来園者にはこちらがインターホンで確認してから入っていただくようにしたり、バスの送り迎えの際には保護者の方にお子さんのネームカードを首にかけてもらうなど、安全面にも留意しています。

第六文化幼稚園で受けられるクラブスクールについて教えてください。

サッカークラブとバトンクラブ、ECCジュニア教室をそれぞれ週1回、保育後の14時~16時の間に設けています。どれも年中から入ることができます。

年長になると、サッカークラブは、文化幼稚園主催の大会、所沢市内の幼稚園チームによる大会、埼玉県内の幼稚園やサッカークラブの子どもたちが参加するわんぱくサッカー交流大会など、年に3回ぐらい大会へ出場します。
バトンクラブは、秋に所沢航空記念公園の野外ステージ、春に所沢市民文化センターミューズの中ホールでと、年2回発表があります。サッカークラブもバトンクラブも、身体を動かすことの楽しさを知ってもらうことが大きな目的です。そのうえで、サッカーなら、「負けて悔しいけど、次頑張ろう」とか、気持ちの部分でも成長してほしい。バトンも、幼稚園のお遊戯と違って最新の曲を使って早いテンポで体を動かすので、リズム感が養えます。

預かり保育にも力を入れていらっしゃるそうですね。

所沢第六文化幼稚園 うさぎ

これまで最大18時まで預かり保育を行っていたのを、今年度から早朝の預かり保育も始めました。通常8時50分までに登園していただいていますが、預かり保育は7時半から行っています。時間も延長して18時半までとし、トータルで11時間お預かりしています。さらに、ご両親がフルタイムで働いている場合、常時預かりという形で時間内にいつでも預かり保育を使えるサービスも提供しています。保護者の方たちからは、保育園で預けていたのと同じぐらい長い時間、低料金で預けられるので助かりますと、たいへん好評です。子育て支援という部分で幼稚園でも預かり保育を充実させ、お子さんを安心して預けてほしいと思っています。

最後に、小手指エリアの街や子育て環境の魅力について、お聞かせください。

所沢第六文化幼稚園 庭

当園の周辺もそうですが、緑が多くて公園がたくさんあるので、子どもたちが自由に遊んでいますね。公園があると、大きい子と小さい子が混在し、異年齢の関わり合いの中で成長する面があるのかなと思います。

また、小手指は交通の便もよく、西武線が頻繁に運行していて、バス路線も複数あります。大きな道路が走っているので、いろいろな商業施設へも車ですぐに行くことができます。近所のおじいちゃん、おばあちゃんが声を掛けてくれたり、畑で採れた野菜をくれるなど、住んでいる人たちも気さくです。

このあたりは古くからの地主で、3世代で住んでいらっしゃるというご家族が多く、文化幼稚園を卒園したという保護者も結構いらっしゃいますよ。一方、周囲にどんどん戸建てやマンションができているので、新しいコミュニティができてさらに住みやすい街になっているのかなとも感じています。

所沢第六文化幼稚園 園長

今回、話を聞いた人

所沢第六文化幼稚園

園長 阿部泰己先生

所沢第六文化幼稚園
所在地:所沢市北野1-1-22
電話番号:04-2948-1311
URL:http://www.toko-bunka.ed.jp/

※2015(平成27)年7月実施の取材にもとづいた内容です。 記載している情報については、今後変わる場合がございます。

「みて、ふれて、感動体験」を実践/所沢第六文化幼稚園 園長 阿部泰己先生
所在地:埼玉県所沢市北野1-1-22 
電話番号:04-2948-1311
教育時間:8:30~14:00
休園日:土・日曜日、祝日、夏季・春季・冬季、年末年始
預かり保育:あり(7:30~8:30、14:00~18:30)
http://www.toko-bunka.ed.jp/kindergarten..

社会とのつながりの中で実践的な学びを提供/東海学園大学 入試広報課課長 大石和史さん

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2015(平成27)年に開学20周年を迎え、経営学部の単科大学から5学部6学科の大学へと成長を遂げた「東海学園大学」。浄土宗の仏教哲学に基づく建学の精神を大切にし、教育理念として「共生(ともいき)」を掲げ、人はみな「生かされて生きている」という考え方のもと、実践的な教育を展開。名古屋市天白区にある「東海学園大学 名古屋キャンパス」では、地域の人々が参加できる公開講座や各種施設が充実。地域との関わりも多く持つ。今回は、入試広報課の大石さんに、そんな「東海学園大学 名古屋キャンパス」の魅力について教えてもらった。

仏教哲学に基づいた教育を元に、地域に根差した職業人の育成を担う大学

「東海学園大学 名古屋キャンパス」

――「東海学園大学 名古屋キャンパス」の沿革について簡単にお教えください。

大石さん:本学が誕生したのは1995(平成7)年です。一番始めにできたのは経営学部。その後、人文学部、健康栄養学部、教育学部、スポーツ健康科学部ができました。現在は5学部6学科です。名古屋キャンパスにあるのは人文学部、教育学部、健康栄養学部です。元々、名古屋キャンパスは「東海女子高等学校(現 東海学園高等学校)」と「東海学園女子短期大学」の校舎として活用されていた場所でしたが、時代の変遷とともに形を変え、現在は「東海学園高等学校」と「東海学園大学 名古屋キャンパス」となっています。大学は2015(平成27)年で20周年を迎えました。

――教育目標や理念などについてお教えください。

大石さん:本学の教育理念は「共生(ともいき)」です。こちらは本学園の学祖である椎尾辨匡先生が大正期に興された「共生き運動」が原点で、その根本精神は、すべてのものが大宇宙の大いなる命に「生かされて生きている」ことを自覚して感謝し、「心が生き生き」と生きるように説いています。その理念の元、教育現場では「共生人間論実習」といった福祉施設などでの実習体験を行っているほか、教室以外でもクラブ活動、サークルあるいは学外でのボランティアなどで、周りの人を生かし、また自身が生かされていることに感謝しながら様々な活動をしています。

近隣の施設とも連携し、より実践的な学びを提供

設備の充実した「給食経営実習室」

――名古屋キャンパスにある各学科の特徴を教えてください。

大石さん:人文学部は人文学科と心理学科があり、人文学科では表現を用いた創作活動の学びを行っています。現役マンガ家で愛知県出身のほしの竜一先生や芥川賞作家の諏訪哲史先生が教鞭をとられていたり、各種カメラや音響機器が揃った映像制作をすることができるスタジオが整えられていたりと、学生が「創る」ことの楽しさを知るきかっけが多く用意されています。心理学科は2014(平成26)年に新設された学科で臨床心理士を目指す学生の大学院進学をサポートする体制も整えています。

教育学部教育学科では、保育士の資格、幼稚園、小学校、養護教諭の免許取得に向けて現場経験を重ねる授業が多くあります。例えば名古屋市内の小学校を訪れ、子供たちとふれあう「ボランティア(かかわり体験)実習」などを行っています。

健康栄養学部管理栄養学科では、管理栄養士国家試験のための資格講座などのバックアップ体制を整えています。また、学外の施設での実習も多く行っており、県内外の医療機関や福祉施設などにお世話になっております。

地域住民も利用できる図書館をはじめ、各種施設が充実

ラウンジで学習に励む学生の皆さん

――名古屋キャンパスの特色や特徴的な設備はどのようなところでしょうか。

大石さん:閑静な住宅街にあるので、静かで落ち着いた環境で学ぶことができます。また20周年という節目に名古屋キャンパスのランドマークであった円筒型の図書館を新しく建て替えました。2016(平成28)年9月に全館開館を迎えますが、こちらも新たな「東海学園大学 名古屋キャンパス」のランドマークとして愛されるのではないかと思います。

また、地域の方とともに学ぶ場所として大学を活用していきたいという考えもありますので、地域社会との連携を図った公開講座などを行っていきたいと考えています。

キャンパス内の図書館は地域住民も利用可能

――2016(平成28)年9月に全館開館予定の図書館の詳細を教えてください。

大石さん:地下1階、地上3階建てで、各階には集中して勉強したり読書したりできるスペースをたくさん設けています。また、地下には約30万冊の資料を効率よく保管し、検索して取り出すことのできる自動書庫システムも導入しました。検索画面で本を検索し、1階カウンターで受け取ることができるようになります。

こちらの図書館は、地域の方々にも利用していただけるようになっており、本学が開催している公開講座受講生や天白区在住の社会人の方に開放しております。名古屋キャンパスの図書館は、学部の性質上、民俗学、宗教や心理、文学、歴史、美術、言語、教育、栄養の他に、映画やマンガの資料も備え、最近では美術館や展示会のカタログも収集しています。他の図書館にはおいていない特殊文庫もありますので、興味のある方はぜひご利用ください。

健康づくりイベントを中心に、様々な交流の場を設ける

公開講座も多数開催。この日は天白区主催の健康づくりイベントを行っていた。

――地域連携の取り組みについて教えてください。

大石さん:まずは本学の建学の精神を研究する「共生文化研究所」というものがあるのですが、本研究所が主催する「ともいき市民講座」で、仏教思想や浄土宗の開祖、法然上人の思想を学んでいただける場を設けています。

その他、健康づくり事業も行っており、健康づくり講座・教室の開講、健康づくり運動指導者となる学生の育成及び実践活動の支援を目的とする「健康開発支援センター」もあります。キャンパス近隣にお住まいの方が気軽に楽しく健康づくりをしてもらえるよう、名古屋キャンパスでは毎週火曜日・金曜日に「健康運動倶楽部」を開設し、ポールウォーキングなど体力や健康促進のための運動を指導させていただく講座を設けています。

もう一つは、「健康栄養プラザ」。健康栄養学部の大学教員やテーマの専門家が生活習慣病の予防や食生活の工夫などの講座や実習、スポーツ栄養、離乳食や子どもの栄養指導などを行う講座を開設しています。キャンパス内の調理実習室で実演なども交えて学ぶことができ、「男の料理講座」や「ダイエットおせち講座」など面白いテーマのものも多いため、毎回受講者が多く集まる人気の講座になっています。

恵まれた自然環境の中で、地域社会作りに貢献

大学構内にも多くの緑が広がる

――名古屋キャンパス周辺の地域の魅力はどのようなところでしょうか。

大石さん:新興住宅街なので、静かできれいな地域ということが一番の魅力だと思います。今はだいぶ開発され多くの方が住む場所になりましたが、「天白公園」は元々タヌキが棲んでいられるような里山だったため、現在でもその名残で緑が多く残っている場所がたくさんあると思います。名古屋市街地へ通勤をされるファミリーの方が多くお住まいで、休日には家族で遊んでいる姿も多く見受けられますし、主婦の方が平日カジュアルにランチを楽しむことができるおしゃれなお店も充実しています。本学もそんな地域で、学びのリソースを多く提供していき、住人の方と共により良い地域社会作りを担っていける存在であり続けたいと思っています。

東海学園大学

入試広報課 課長 大石和史さん
所在地 :愛知県名古屋市天白区中平2-901
TEL :052-801-1201
URL:https://www.tokaigakuen-u.ac.jp/index.html
※この情報は2016(平成28)年7月時点のものです。

社会とのつながりの中で実践的な学びを提供/東海学園大学 入試広報課課長 大石和史さん
所在地:愛知県名古屋市天白区中平2-901 
電話番号:052-801-1201
https://www.tokaigakuen-u.ac.jp/index.ht..

地域コミュニティの健康を支え続ける取り組みとは/平針スイミングスクール 副支配人 加納雅子さん

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1980(昭和55)年のオープン以来、35年以上の実績と経験により、15万人を超える会員の健康を支えてきた「平針スイミングスクール」。親子三世代で通われる方もおり、地域では親しみを込めて「平針さん」と呼ばれている。子どもたちの心と身体の育成に力が入れられているほか、全国に先駆けてマタニティスイミングや「マミィクラブ」を実施するなど、女性のライフステージに合わせたプログラムも多数用意。今回は、そんな「平針スイミングスクール」副支配人の加納雅子さんに、スクールの取り組みや地域の魅力についてお話を伺った。

地域の健康づくりの拠点として天白区原エリアにオープン

「平針スイミングスクール」

――設立の経緯と沿革を教えてください。

加納さん:名古屋は中心地から郊外に向けて、ドーナツ状に開発が進められていた時代がありました。天白区原エリアも開発に手がかけられ、山が切り開かれ、宅地が造成されていた頃、スイミングを通して子どもたちの体と心を育て、大人に向けては健康維持と増進をしながら、コミュニティの場になればと思い、当スクールをオープンしました。オープン時は、成人向け、子ども向け、ベビー向けのみでスタートしました。

1985(昭和60)年には、全国に先駆けてマタニティスイミングを開始し、また、同じ頃にエアロビクスなどのスタジオプログラムを始めました。当時、私自身が子育て中だったこともあり、1994(平成6)年には託児サービスを設け、助産師さんに相談できる「マミィクラブ」を作り、ママの応援を始めました。2000(平成12)年には自然体験する青空スクールや農業体験を始めるなど、野外活動も取り入れながら、子どもが健全に育ち、大人が健康に生活を送ることができる取り組みを行ってきました。

マタニティクラスや体操スクールなど、多彩なプログラムを用意

「年少〜小学生クラス」のスイミング指導の様子

――プログラムの内容や特徴を教えてください。

加納さん:当スクールでは、スイミングスクールはもちろん、体操スクールにも力を入れています。スイミングスクールと体操スクールにはそれぞれ、「乳幼児クラス」「2・3歳児クラス」と「年少〜小学生クラス」があり、スイミングでは「マタニティクラス」、成人向けのスイミングプログラムも用意しています。スイミングプログラムではいろいろなアクアエクササイズを組み合わせた「アクアパワー」や「アクアビクス」などを行っています。

体操スクールの指導の様子

――体操スクールのプログラムはどのような内容なのでしょうか。

加納さん:体操スクールは、学校体育をもとにプログラムを組んでいまして、マット運動、平均台、鉄棒、トランポリン、跳び箱などさまざまな内容を用意しています。「2・3歳児クラス」では跳び箱をお山登りに見立てるなど、ごっこ遊びの中で認知力を高め、社会性を育みます。「年少~小学生クラス」では、繰り返し同じ動作をすることで自由に「体を操る力」を磨き、運動能力を高めています。コーチが子どもたちのやる気を盛り上げてくれるので、順番待ちをしている子どもたちも本当に楽しそうに取り組んでいます。

また、その他の特徴的なプログラムとしては、青空の下で自然体験をする「青空スクール」や「農業体験クラス」、ゆっくり時間をとってもの作りをする「ハンドメイドクラブ」もあります。

子どもたちの“生きる力”を育む

自然体験や農業体験のプログラムも用意

――自然や農業にふれる体験について教えてください。

加納さん:「青空スクール」や「農業体験」は、私が下山村(現在の豊田市)で礼儀正しい元気な子どもたちに出会ったことがきっかけです。それ以来、下山地域へ通い始め、今では月に1回、スクールに通う親子にさまざまな自然体験や農業体験をしていただいています。お子さんたちにはぜひ、スクールで鍛えた体力や運動能力をいかしていただき、本来もっている生きる力を育んでもらいたいと考えています。

――子どもたちは元気いっぱいですね。

加納さん:子どもの運動能力は10歳までに決まるといわれています。脳と身体はつながっているので、さまざまな運動を刺激として与えると、その刺激は心にも届きます。そこで、スイミングスクールでは丈夫な体をつくりながら強い心を育み、体操スクールでは体と心の発育や発達を促していきます。保護者からは「あいさつが大きな声でできるようになった」「我慢強くなった」といった声をよくお聞きすることができます。

スクールを通じて利用者の様々なニーズに応える

子どもたちは元気いっぱい

――たくさんのプログラムがありますが、その理由は?

加納さん:プログラムの多くは会員さんからの声や社会情勢、自分の体験をふまえ、「こういうプログラムがあったら良いのでは」との考えからスタートしています。例えば、マタニティスイミングを始めたきっかけは、海女さんに安産の方が多いことを知ったことから。三重県志摩半島まで海女さんのお話を聞きに行ったこともありました。「マミィクラブ」や「ハンドメイドクラブ」は、当時のママたちが赤ちゃんと二人きりで自宅に閉じこもりがちになっていることを知り、「子どもが元気に育つためには、ママも元気であることが大切」と考えたためです。マタニティスイミングをされていた妊婦さんも、そろそろ更年期に入る頃。更年期障害の悩みを解消できるようなプログラムも考えています。女性が楽しく、元気で笑顔でいられることが私の希望です。

託児スペースがあるから、ママも安心して通える

託児サービスも充実

――家族で通われている方も多いと思いますが、何かサービスや気を使われていることはありますか。

加納さん:ありがたいことに、スクールの会員さんはあらゆる世代の方にまんべんなく来ていただいています。子どもはもちろん、ママ自身がプログラムに参加できるよう、託児サービスも行っています。ベテランの保育士、子育て経験豊かなシッターが預かるので安心していただけます。助産師、栄養士、心理士などの専門スタッフがママたちをサポートしますので、子育て中、ママが困ったことを気軽に相談できるシステムが喜ばれています。

乳幼児も多く通っていただいており、子どもたちが積極的に参加できるよう、指導するコーチ自身が楽しんで取り組んでいます。お子さんの付き添いで来てくださっている保護者さんの中には、待ち時間を利用して、フィットネスジムを利用してくださっている方もいますよ。

地域の人々とともにつくる「歩いて楽しいまち」

楽しそうに体を動かす子どもたち

――天白区原エリアの魅力を教えてください。

加納さん:お子さんに付き添う保護者さんや地域で出会う方の中には、子どもの頃に当スクールに通っていたという方もいらっしゃいます。たくさんの方が地域に根付いたり、戻って来たりするということはそれだけ魅力的な街であるということではないでしょうか。桜が美しい「天白公園」をはじめ、公園が多く、のびのびと子育てができることから、40代の子育て世代が多いように感じます。

三世代で通っていただいているご家族もいらっしゃいまして、当スクールは地域に支えられています。その恩返しができるよう、幼稚園や保育園に向けたスイミングや体操の指導、地域に向けた着衣水泳や救急救命法(AED)の指導などを行うほか、今後は地域のまちづくりを担ってきたシニア層の健康づくりに貢献できるプログラムを考えていきたいと思います。1990(平成2)年から開催している感謝祭は地域のみなさんのふれあいの場として定着しました。

このエリアには素敵なお店があり、歩道の花壇の花が美しく咲く地域です。私たちも地域のみなさんと一緒に「歩いて楽しいまち」をつくっていきたいと思います。

平針スイミングスクール

平針スイミングスクール

副支配人 加納雅子さん
所在地:知県名古屋市天白区御前場町308
TEL:052-801-7170
営業時間:月~土曜日10:00~20:00、日曜日10:00~14:00
休館日:臨時休館あり
URL:http://www.hirabari.com/
※この情報は2016(平成28)年7月時点のものです。

地域コミュニティの健康を支え続ける取り組みとは/平針スイミングスクール 副支配人 加納雅子さん
所在地:愛知県名古屋市天白区御前場町308 
電話番号:052-801-7170
営業時間:月~土曜日10:00~20:00、日曜日10:00~14:00
休館日:臨時休館あり
http://www.hirabari.com/

地域に愛され、見守られて育つ「練馬区立田柄第二小学校」の子どもたち/練馬区立田柄第二小学校 校長 谷田弘子さん

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練馬区立田柄第二小学校
校長 谷田弘子さん

地域に愛され、見守られて育つ「練馬区立田柄第二小学校」の子ども達

「練馬区立田柄第二小学校」は練馬区田柄一丁目の住宅街の中にあり、静かで落ち着いた雰囲気に囲まれた小学校。1970(昭和45)年に地元の方が土地を提供して開校した。地域との結びつきが強く、餅つきなど多くの地域行事に参加している。そんな「練馬区立田柄第二小学校」について校長の谷田弘子さんにお話を伺いました。

今年で45周年を迎えるということですが、この45年間、学校はどのように変化してきましたか?

練馬区立田柄第二小学校27

当時、「田柄小学校」の児童数が増えたので新しい学校をつくることになり、地域の人たちが土地を提供してくれてこちらにも学校ができたんです。当時はいろいろ大変なことがあったらしくて、机や椅子がそろっていないのを運んできてとりあえず勉強ができるようにしたと聞いています。今、児童数は約680名ですが、一時期は1300人くらいの時もあったと聞いています。

周囲に大きな宿舎などもありますが、どのような子ども達が通ってきていますか?

練馬区立田柄第二小学校04

学区域に大きな官舎が22棟建っていて、半分が防衛省の官舎で自衛官が住んでいます。もう半分が合同宿舎で、いろいろな省庁の方々が住んでいます。防衛省の方は市ヶ谷に通っている方もいるし、所沢の航空自衛隊や陸上自衛隊などの方もいます。子ども達の6割はこの官舎から通っています。

イメージキャラクター「いちょうた」について教えて頂けますか。

練馬区立田柄第二小学校01

イチョウの妖精ということですね。校庭にイチョウの大きな木がありますので、シンボルツリーになっています。今年、開校45周年でイメージキャラクターを作ろうということで、昨年度、代表委員会の子ども達が全校児童に呼びかけて200以上の応募の中から選ばれたのが「いちょうた」です。子どもの描いた絵をパソコン支援員の方がきれいに作ってくれました。学校から発信する文章や、運動会や学芸会でも登場する予定です。記念の航空写真もこの形で撮る予定です。PTAの役員の方々は、この模様がついたポロシャツをみんなでそろえて着ていて、教員もこれから作る予定です。着ぐるみはわからないですけれど、やるかもしれませんね。

オリンピック教育推進校とのことですが、具体的にはどのようなことに取り組まれているのでしょうか?

練馬区立田柄第二小学校25

オリンピックが東京に来るということが決まり、子ども達にもオリンピックを意識してもらいたいという思いで、体力向上とオリンピックの歴史や競技を学んだり、海外の方との交流、オリンピアンに学校に来て頂いてお話を伺うという取組みがあります。うちでは体力向上ということで、年間通じて縄跳びやマラソンなどに取り組んだり、高学年が自分なりにテーマを決めてオリンピックについて調べて発表しあったりする活動をしています。

目標に「日本の伝統・文化の良さを学び、発信する能力や態度を育てる」とありますが、具体的にはどのように学びの場を作られているのですか?

練馬区立田柄第二小学校06

東京都が今年から行っている事業で、子ども達が日本の伝統文化に触れる機会を持つことと、海外の人に日本の文化の良さを伝える力を育てるということが目的となっています。本校では昨年度に茶道クラブが立ち上がりました。また4年生は三遊亭圓窓さんに来ていただいて、落語の授業をしています。ここは餅つきが盛んな地域で、卒業記念の餅つきを毎年行っているんですが、今年はそれ以外に全校生徒が餅をつく「45周年記念全校餅つき」をやることになっています。田柄の餅つきは千本つきと言って、5、6人が細いキネを持って順番についていくんです。地域の方からご指導頂いています。

練馬区立田柄第二小学校14

本校と「東京都立両国高校」がペア校になっています。両国高校にはアメリカから女性のJET講師が来ています。JETプログラムは政府がやっている「語学指導等を行う外国青年招致事業」で、外国に対しての意識を高めるためにいろんな授業に入っています。都立高校には必ずJET講師が来ているんですね。

うちではジェットさんって呼んでいるんですが、両国高校のジェットさんが年に5回本校を訪れることになっていて、一緒に伝統文化を学んだり交流をしたりしています。前回は七夕前だったので、七夕の飾りや短冊を作る体験をしてもらって、低学年の子と一緒に給食を食べて、午後からは茶道クラブで茶道体験をしました。今後は運動会でソーラン節を踊るので一緒に踊ったり、落語の授業を一緒に聞いたり、そろばんや書道、将棋、太鼓、最後は極め付けで餅つきをやってもらうことなっています。

「ぎんなんひろば」というのを行っているようですが、詳しく教えて頂けますか。

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練馬区全体でひろば事業というがありまして、放課後に子ども達が過ごす場所を提供しているんです。本校では離れたところに2階建ての別棟がありまして、1階が「ぎんなんひろば」、2階が学童になっています。ぎんなんひろばスタッフがいまして、お母さん達中心で卒業生のお母さんも、子ども達の相手をしてくれています。学校の図書館と、校庭も開放し、子ども達がやりたいことをやって、スタッフが見守りをしています。学童とは違い、誰でも利用できます。名前に「ひろば」が付くんですけど、その前の部分は学校によって違って、うちはイチョウから取って「ぎんなんひろば」です。

周辺の住民や保護者の方は、学校にどのように関わっていらっしゃいますか?

練馬区立田柄第二小学校16

ここは地域の方が土地を提供してできた学校なので、「地元の学校」という雰囲気が強いです。行事があればお手伝いしてくれますし、地域の人と一緒にやる行事もたくさんあります。子ども達を温かい目で見守ってくれていて、学校で何かあれば協力してくれています。PTA活動も盛んで、「先生方が教育しやすいように私たちは協力する」というスタンスで協力して頂いていますので、大変助かっています。

地域と一緒に行っている行事などありますでしょうか?

練馬区立田柄第二小学校20

地域と一緒の行事は、先ほどの餅つきやホタル観賞会を一緒にやっています。20周年を機にホタル観賞会を始めたそうで、昔は学校の池で蛍を育てていたそうなんですが、今はイベント的に行っています。新潟や群馬で育てたホタルを持ってきてもらい、池の上にあるホタルドームに遮光あみをかけて楽しんでもらっています。地域向けに1日と児童向けに2日の合計3日間です。何度も見る子がいますが、延べで3千人くらいきます。

中学校もすぐ隣にありますが、連携されていることなどもあるのでしょうか?

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田柄中学校、田柄小学校、田柄第二小学校の小中一貫教育実践校で交流活動と研究を一緒にやっています。先生方が一堂に集まって、昨年度は算数・数学と理科と学級活動でかなり濃い研究会ができました。また、中学校の先生が6年生向けに授業に来てくれることもあります。田柄中学校で合唱コンクールがあるんですが、優秀だったクラスに本校でも発表してもらったり、音楽朝会で一緒に歌ったりする活動もあります。

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今年になって新しくあいさつ運動が始まりました。中学校でも本校でもあいさつはやっているんですが、たまには交換したらどうかという話が来まして、中学生がこっちに、小学生が向こうに行ってあいさつをすることで、刺激になるんじゃないかと思います。中学の図書委員会の子が朝の読書の時間に来て、本校の1,2年生に読み聞かせをしてくれています。

子育て環境において、自慢できるところがありましたらお願いします。

練馬区立田柄第二小学校05

やっぱり地域の温かい目があることではないでしょうか。何かあったら地域の方がすぐ学校に情報を入れてくれるので、そういう点で安全な気がします。1年生が何丁目の通りで泣いていますとか、結構細かく情報を入れて下さいます。それが苦情ではなく、どうしましょうかという感じなので助かっています。子ども達の登下校に町会の方が見守りに出てきて下さるので安心だと思います。

練馬区立田柄第二小学校12

それから、ぎんなんひろばとは別に夏休み中は「夏っ子」というのをやっています。土日以外の全ての日に朝から夕方まで預かってくださっているんですよ。エアコンがきいて涼しいので、そこで宿題をしたり、遊んだり、お弁当を食べたり。その間に学校のプールや補習教室に通ったりしています。これは練馬区の事業で、今後は他の小学校へも拡大していき、来年度以降、学童とひろばを一つの組織にして運営していこうというのが練馬区の考えです。来年は3校しか実施しないのですが、練馬区の全校に広げていく予定です。

田柄のエリアの魅力について教えてください。

光が丘公園

色んな所に公園があるので自然は豊かだと思います。「光が丘公園」があるんですが、カブトムシがいっぱいで今すごいですよ。子ども達は朝取りに行っているみたいです。遊ぶ場所には事欠かないところだと思います。また地域の方々が子ども達のことをよく見てくれているので、安全安心な地域だと思います。小学校、隣に中学校、近くには高校がありますので、学園都市っぽくて、落ち着いた地域です。

練馬区立田柄第二小学校02

今回、話を聞いた人

田柄第二小学校

校長 谷田弘子さん

田柄第二小学校
所在地: 東京都練馬区田柄1-5-27
電話番号:03-3938-8826
URL:http://www.tagara2-e.nerima-tky.ed.jp/
※この情報は2015(平成27)年7月時点のものです。

地域に愛され、見守られて育つ「練馬区立田柄第二小学校」の子どもたち/練馬区立田柄第二小学校 校長 谷田弘子さん
所在地:東京都練馬区田柄1-5-27 
電話番号:03-3938-8826
http://www.tagara2-e.nerima-tky.ed.jp/

明治34年創立の山の手の伝統校/横浜市立旭小学校 校長 伊藤博夫先生

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横浜市立旭小学校
校長 伊藤博夫 先生

明治34年創立の山の手の伝統校
「日常生活に生きる」学びを実践

広大な「三ツ池公園」に隣接する風光明媚な住宅街、北寺尾エリア。その高台にあって、明治34年創立の伝統校として地域に愛されてきたのが、「横浜市立旭小学校」だ。子どもたちの個性を尊重するとともに体験を核とした教育活動を経営方針とし、自己肯定感や学習意欲を高める教育を実践している。伊藤博夫校長先生に、体験学習の詳細や文教地区でもある地域との交流についてお話を伺った。

「横浜市立旭小学校」の歴史や教育目標について教えてください

横浜市立旭小学校

明治34年開校で、今年度で創立113年目となります。海抜36mと、鶴見区で一番標高が高い台地にあるのですが、昭和になってからこの場所に移転してきました。周囲は「橘学苑中学校・高等学校」「白鵬女子高等学校」「聖ヨゼフ学園」「神奈川県立鶴見高等学校」など、たくさんの学校がある山の手の文教地区です。児童数は特別支援学級を含めて計25クラスの720人。少しずつ増加傾向にあり、ここ数年は700人ぐらいを維持しています。

横浜市立旭小学校

学校教育目標は横浜市が定める「知・徳・体・公・開」に基づいて、「あかるく さわやか ひとみきらきら あさひっ子」を掲げ、「(知)進んで学習に取り組み、粘り強く学び続ける子」「(徳)正義を重んじ、感謝の気持ちを大切に、正直に生きる子」「(体)心と体の健康に向かい、自分や人の生命と体を大切にする子」「(公)地域と豊かにかかわり、共に生きる子」「(開)様々な体験を通して、社会性の基礎を培い、変化に対応できる子」を育てることを目指しています。

机上の学習だけでなく、体験学習を重視していることが大きな特徴で、子どもたちが地域へ出ていく機会をたくさん設けている学校です。

とても長い歴史のある学校ですが、卒業生や地域とのつながりも深いのでしょうか?

横浜市立旭小学校

私でちょうど25代目の校長となりますが、昔はおひとりで20年ぐらい校長をされた方がいらっしゃったそうです。また、校長室には歴代のPTA会長の絵が3枚飾られていて、そのうち1枚は有名な画家の木下孝則さんの作品です。校長OBや昔の卒業生が今も学校に関わってくださり、PTAの役員も入って「旭会」というOB会を組織し、年1回総会を開いています。

横浜市立旭小学校

敷地内には、地域の方々が学校を建てるためにお金や土地を寄付してくださったことを記した石碑や、昭和に入ってから寄付された当時の正門が立っています。また、昔は農村地帯だったため、学校でやぎなどいろいろな生き物を飼っていたらしいのですが、その慰霊塔も敷地内に残っています。こういったところから歴史が感じられる一方で、屋上にはソーラーパネルが設置されているなど、近代的な面も兼ね備えている学校です。

日頃、子どもたちと接する中で、大切にしていることなどはありますか?

横浜市立旭小学校

今の子どもたちは個性豊かなので、画一的に接するのではなく、個性を尊重しています。また、教育は教室の中だけで行っていても、社会性や公共性が育たず、子どもたちの関心意欲も沸き立ちません。そこで、本校の特徴としても申し上げましたが、体験学習や校外学習を大いに取り入れて学習を進めるべきだと、教職員と一体となって取り組んでいます。

横浜市立旭小学校

先日も4年生がマンホールのデザインをして、自分たちで鶴見区役所に売り込んだところ、そのうち6つが正式に採用され、実際に学区内に設置していただくことになりました。そうなると、子どもたちも下水道や上水道について俄然、関心が湧きますし、依頼の仕方や電話の掛け方、目上の人への敬語の使い方など公共性が身につきます。「日常生活に生きる」学習は新学習指導要領のキーワードのひとつですが、これを体現していかなければと思っています。

旭小学校ならではの授業や行事などがありましたら教えてください

国語授業の一環として年1回、4年生を対象に落語教室を開いています。子どもたちにぜひ本物を見せたいと、落語家をお招きして噺を披露していただき、扇子や手ぬぐいの使い方を教えてもらっています。

横浜市立旭小学校

6年生になると、4泊5日で新潟県の妙高へ宿泊体験学習へ行きます。これだけ長い日程で行くのは、横浜市内の小学校でも本校だけです。源流探検や夜の森の中を歩くナイトウォーク、星の観察、木の枝を削ってのマイスプーン作りなどで、豊かな自然と触れ合います。長期の日程なので、3、4泊目には喧嘩が起きますが、それもひとつの体験。イライラを我慢することを覚える、相手を傷つけないという勉強になります。また、食事の後片付けや洗濯物など、すべて自分たちでやらなければいけないので、家庭のありがたさがわかることも、宿泊体験のよいところです。子どもたちからは、「親がどれだけ自分のためにしてくれているのかがよくわかった」という感想をもらいますが、とても貴重な体験だと思います。

横浜市立旭小学校

今の子どもたちは横のつながりではよく遊びますが、縦では遊びません。そこで、異学年交流にも力を入れていて、各学年2人ずつで1つのグループを作り、全校遠足へ行っています。グループごとに出発しますが、6年生は1年生と手をつなぎ、5年生は2年生の面倒を見てあげてと、まるで兄弟のようですよ。

「旭っ子サマースクール」という行事もありますが、どのようなことをするのでしょうか

横浜市立旭小学校

全学年を対象に夏休みの4、5日間に行うプログラムで、教員が子どもたちの学習の面倒を見ています。ふだんは教員主体で子どもたちに教えていますが、この時は子どもたち自ら宿題や自分が足りないと思う課題をそれぞれ持ち寄って勉強し、わからない時は手を挙げて教員から教えてもらいます。
また、本校は水泳も盛んなのですが、午前中は学習、午後は水泳という形で、サマースクールと並行して10日間、水泳にも取り組んでいます。泳げる子も泳げない子も全員が参加しています。

小中一貫教育も盛んなようですが、小・中学校間でどのような取り組みをしていらっしゃいますか?

本校は「横浜市立寺尾中学校」の学区にあたり、小学生が中学校の授業を見学したり、中学生が小学校で職業体験や金管バンドクラブの指導をするなど、子どもたちの交流に取り組んでいます。

横浜市立旭小学校

職業体験では、あえて卒業生ではなく、他校から寺尾中へ進んだ中学2年生を各学年に1人ずつ受け入れて、小学生と給食を食べたり、休み時間に一緒に遊んだり、授業ではサポート役として運動場を整備してもらうなど、1日「教師」体験をしてもらいました。中学生からは「これからは小学生にもっとやさしくしてあげたい」、本校の児童からは「中学生は怖いと思っていたけれど、話をしてみたら、そうじゃなかった」といった感想がありました。特に5、6年生は中学生と年が近いだけに甘えられず、かえって怖いというイメージがあったようですが、1日中接していると親近感を覚えたようで、お互いによい交流ができたなと思います。

横浜市立旭小学校

たくさんの高校に囲まれた文教地区なので、小中だけでなく、小高の連携も盛んです。橘学苑の演劇部が劇を見せに来てくれたり、同じ学区内にある白鵬高校とは地域を介していろいろな交流がありますが、なるべくこうした機会を多く設けようと思っています。鶴見高校とは、高校生たちがアフリカの子どもたちへ洋服を送る活動で協力しています。本校の保護者は協力的なので、呼びかけると、段ボール10箱分ぐらいの洋服はすぐ集まってしまうんですよ。

「まちと共に歩む学校懇話会」もユニークな取り組みですね。

横浜市立旭小学校

寺尾地区の自治会長や地域の協力者さんたちを招いて、子どもたちのあいさつや自転車の乗り方など、学校の現状についていろいろな評価をしていただいています。それだけでなく、PTAや地域の方たちと一緒に子どもたちの防犯安全のために地区ごとに見守りで立ってくださるなど、いろいろな面でバックアップしてくださっていますね。例えば、1、2年生が公園へ春を探しに行く時なども、付き添いが担任と副担任だけだと危険がありますが、地域の方が見守ってくだされば安全です。また、課外学習で子どもたちが商店街へ行く時なども、懇話会の方がお話を通してくださったりと、何かあればすぐ力を貸してくださいます。

子どもたちが地域と触れ合う機会がたくさんあるそうですが、どのような活動がありますか?

横浜市立旭小学校

金管バンドクラブは4年生から6年生の子どもたち30人ぐらいが所属していて、地域主催のミュージックフェスティバルなどへよく参加しています。それから、PTAが主体で子どもたちのために開いてくださっている「あさひっこまつり」という祭りが11月にあります。「旭会」のOBや地域の方たちも協力し、学校を会場にパソコンやけん玉などいろいろなコーナーを設けて子どもたちを1日招待してくださり、とても盛り上がります。校長室の天井に飾ってある凧は、初期のあさひっこまつりの時にPTAの方が作ったものですよ。

最後に、北寺尾エリアの魅力についてお聞かせください

横浜市立旭小学校

まずは文教地区であること。また、「三ツ池公園」「二ツ池」など、全校遠足で子どもたちを連れていけるような自然や公園に恵まれています。それから、いい意味での人間関係の密度の濃さ、温かい心が感じられますね。例えば、北寺尾エリアは交通量に比べて交通事故が少なく、本校では私が赴任してから2年間、1度も起きていません。理由のひとつは地域の方がよく目配りしてくださっているからで、学校主催のものとは別に、地域主催で自転車教室を開いてくれています。卒業生がパトロールもしてくれていて、“おらがまちの学校”みたいな連帯感が残っている地域です。ですから、子どもたちがちょっと地域で悪さをすれば、すぐ連絡がきて指導できるよさもあります。近くの「横浜市 寺尾地区センター」の祭りへも、子どもたちは喜んで出かけていきますよ。

神奈川県立三ツ池公園

利便性も良く、学校のすぐ前のバス停から鶴見駅へ7、8分で行けますし、新横浜や綱島へも20分ほどで出られます。バスの本数も多いですね。商店街もあって、5年生の総合学習の時間では、お煎餅屋さんや畳屋さんにお世話になっています。学区内には『東海道中膝栗毛』に登場するお饅頭を売っているお店もあるんですよ。便利でありながら、そうした古くからのお店や職人さんが残っていらっしゃる地域です。

横浜市立旭小学校

校長 伊藤博夫 先生

横浜市立旭小学校
所在地:神奈川県横浜市鶴見区北寺尾4-25-1
TEL:045-581-4178
URL:http://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/es/asahi/

※この情報は2015(平成27)年時点のものです。

明治34年創立の山の手の伝統校/横浜市立旭小学校 校長 伊藤博夫先生
所在地:神奈川県横浜市鶴見区北寺尾4-25-1 
電話番号:045-581-4178
http://www.edu.city.yokohama.lg.jp/schoo..

たくさんの笑顔に出会える保育園/にじいろ保育園 上星川 園長 山口良子先生

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2013(平成25)年4月に開園した「にじいろ保育園 上星川」。相鉄線「上星川」駅から徒歩2分の距離に位置し、木の温もりを感じられる園舎で、子ども達が元気に過ごしている。今回はそんな「にじいろ保育園 上星川」を訪ね、山口園長先生に保育方針や周辺環境についてお話を伺った。

優しさに溢れた保育環境

木が基調の施設

Q.「にじいろ保育園 上星川」の概要を聞かせてください。

当園は、2013(平成25)年4月に産声を上げた保育園で、去年、初めて卒業生が巣立っていきました。定員50名で、小規模でアットホームなところが特徴です。7時から7時30分、18時30分から20時までの延長保育を実施。園舎は木の温もりを感じてもらえるように努め、机や椅子、玩具、床材には国産の間伐材を使用しています。子どもたちも落ち着きがあり、優しい子ばかりです。

おもちゃ遊びの最中

Q.保育方針について伺えますか?

3つの“愛”を大切にしています。相手を尊重する“みとめ愛”と、他者としっかり向き合ってほしいとの願いから“みつめ愛”。3つ目が、共感するという意味での“ひびき愛”です。何を考え、何がしたいのか。そして誰と仲が良いのかということも踏まえた上で、子どもたち一人ひとりに向き合っています。

きれいに並べられた絵本

Q.“食育”にも力を入れているそうですね。

環境ホルモンが発生しない陶器の使用や、乳幼児期に味覚がつくられるということを踏まえ、季節の野菜や子どもたちが育てた野菜を取り入れるなど、メニューの作成にも力を入れています。

昨年度は昔から伝わる郷土料理、今年はカレー作りの練習をしたり、世界のスープを味わうというテーマで色々な国のスープを飲んで楽しみました。こうした取り組みを通じて、食べることに興味・関心を持ってもらえたら嬉しいですね。

遊びを通して健康な子どもを育む

土遊びのできる園庭

Q.“遊びの場づくり”についても聞かせてください。

乳幼児期の“遊び”は、社会性・創造性・表現力・思考力を育む上で欠かせないものだと考えています。当園には園庭があるので、土に触れることもできます。また各教室には、積み木やブロックなどを置いたスペースを設け、保育士が子どもたちの成長段階に合わせた玩具を選定しています。

カラフルなお手玉

Q.園生活の一日を聞かせてください。

当園の一日は体操で始まります。子どもたちが集まったタイミングで散歩に出かけるのですが、乳児はバギーを利用し、それ以外は体力をつけるために20分近くは歩きます。散歩から戻ると食事になり、それが終わると昼寝の時間。その後は、おやつを食べ、各クラスでの活動となります。

上星川に根付いた保育園

太陽光で明るい施設

Q.親子で楽しめる行事はありますか?また、地域との関わりについても聞かせてください。

毎年4月には親子で参加する遠足があります。自己紹介に始まり、全員が楽しめるゲームをしたりして親睦を深めています。お父様が皆さん一生懸命に参加してくださる運動会や、サンタクロース役や、楽器の演奏など、保護者の力をお借りするクリスマス会があります。地域との関わりについては、月に一度、部屋を開放して育児相談に乗ったりしています。

おままごとスペース

Q.上星川エリアの好きなところを教えてください。

駅から少し離れると想像以上に緑が多いことですね。公園が点在し、徒歩圏内に渓谷もあります。先日、子どもたちと眺めのよい「上星川小学校」の近くに行ってきました。坂道に息切れしてしまったものの子どもたちが喜んでくれたので頑張ったかいがありました。子育てというテーマでも、「上星川」駅の近くに子育て支援施設の「親と子のつどいの広場 星の子」があり、当園の保護者の方々も利用されています。

上星川公園

Q.街に対する想いや、新しく住まわれる方にメッセージをいただけますか?

当園だけではありませんが、全国的に子どもたちの体力低下が進んでいます。何をやるにしても体力がなければできませんから、当園としては、そこにも注力していきたいですね。子育て・子どもの健やかな成長という観点で、この街に貢献していきたいと考えています。

先生

にじいろ保育園 上星川

園長 山口良子 さん
所在地 :神奈川県横浜市保土ケ谷区上星川1-5-25
TEL :045-444-8073
URL:http://www.success-academy.net/establishment/nijiiro/kamihoshikawa/
※この情報は2015(平成27)年12月時点のものです。

たくさんの笑顔に出会える保育園/にじいろ保育園 上星川 園長 山口良子先生
所在地:神奈川県横浜市保土ケ谷区上星川1-5-25 
電話番号:045-444-8073
開園時間:7:00~20:00(土曜日7:00〜18:00)
休園日:日曜・祝日、12月29日~1月3日
http://www.success-academy.net/establish..


芸術の街、仙川で豊かな感性を育む/桐朋女子中学校・高等学校 前校長 河原勇人先生、校長 千葉裕子先生、教務 坂田典生先生

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「仙川」駅から徒歩5分。創立75周年を迎える桐朋学園は男子部、女子部、音楽部の3部門に分かれ、幼稚園から大学までの総合的な教育を行っている。中でも「桐朋女子中学校・高等学校」では中高の6年間を3つの段階に分けるブロック制の教育を45年にわたり積み重ねている。桐朋教育や地域との関わり、この街の子育て環境の良さなどを、女子部門代表理事で2015(平成27)年度まで校長を務められた河原勇人先生、2016(平成28)年度から新たに校長に就く千葉裕子先生、教務の坂田典生先生に伺いました。

全人的な教育を目指して幼稚園から大学まで展開

「桐朋女子中学校・高等学校」校門

――桐朋学園全体の概要について教えてください。

千葉校長先生:桐朋学園はそもそも陸軍の子女を受け入れる学校「山水高等女学校」という名前で創立され、今年で75周年を迎えます。ご子息は男子校、ご息女は女子高という所から始まりました。男子部に関しては国立にあります。1955(昭和30)年には長く校長を務めた生江義男先生が、全人的な教育を目指し、初等部を設立しました。生江先生は全人教育の中に豊かな感性ということを非常に考えておられたので、同じキャンパスに音楽部門も設立されました。それで今は男子部門、女子部門、音楽部門と3部門で構成されています。

我々の中高は女子部門です。初等部から短大までを女子部門とし、幼稚園と小学校は共学で、中学になると女子は仙川で男子は国立に通うようになります。実は私は初等部の第1回入学式と同じ誕生日で、幼稚園から高校までここに通い、大学は別なのですが、またこちらに戻り、桐朋学園と共に歩んでまいりました。

千葉裕子校長先生

――中高の6年間を3つの段階に分けているそうですね。

千葉校長先生:1970(昭和45)年から6学年の発育、発達段階を意識したブロック制を取り入れて、中1と中2をAブロック、中3と高1をBブロック、高2と高3をCブロックと3つに分けています。

それぞれ狙いがあり、Aブロックは基本的な学校生活に慣れ、学校に行くのが楽しいという習慣づけです。Bブロックでは中学から高校へ自分の意思で進学するところですので、少しずつ自分の将来を見据えていきます。Aブロックでの経験を踏まえながら様々な行事に集団の力を活かして何事にも本気で取り組み、失敗も含めて自主的な心を芽生えさせていきます。Cブロックは社会への出口になります。高1くらいから社会との接点ということで、仕事を持った卒業生の話を聞いたり、在校生と卒業生との懇談会を企画しています。卒業後の進路としては、ほとんどの者が受験を経験しますが、それはあくまでも通過点でしかありません。生徒は、一人ひとりがどう生きていくのかと日頃から言われていますので、進路も生徒の希望を尊重し、非常に多岐にわたる分野に進んでいきます。

芸術の街で進める音楽教育

中庭の様子

――桐朋女子中学・高等学校と、桐朋女子高等学校音楽科について、学内での関わりあいなどはあるのでしょうか。

河原前校長先生:普通科と音楽科の生徒が一緒にオーケストラを聞く機会などがあります。秋に普通科のBブロックの生徒に向けた音楽科のオーケストラの公演があり、それは、音楽科の高校生も一緒に聴きます。この演奏は誰もができる訳ではありません。音楽科の中から選抜された生徒たちが演奏する訳ですから、自分達と一緒に日々学んでいる仲間の演奏を鑑賞する機会は、音楽科の生徒にとっても特別であるようです。

音楽科のオーケストラ公演

――音楽部門では、「子どものための音楽教室」が開講されていますが、こちらについて詳しく教えてください。

河原前校長先生:「子どものための音楽教室」は小さい頃から音楽の英才教育を施すということで、1948(昭和23)年、中学3年までの子ども達を対象に、市ヶ谷に開設されました。第1期生が中学卒業を迎えるにあたり、才能のある子ども達への指導がここでストップしてしまうのは残念、その先を学べる音楽高校を作りたいという話が桐朋女子高等学校に向いてきて、音楽科が誕生したのです。その第1期生が小澤征爾さんですね。

子どものための音楽教室の様子

現在は仙川教室を中心に全国に教室があります。そこに小さな頃から音楽を習いたいという想いを持ったお子さんたちが通い、力をつけてくる。そしてさらに音楽を学びたいというお子さん達が、「桐朋女子高校音楽科」を受験なさって全国から集まってくる、そんな流れになっています。

地域と共に成長する

「調布市 せんがわ劇場」

――学園で行われる、一般の方・地域の方向けのイベントについて教えてください。

河原前校長先生:地域との関わりが一番強いのは短期大学です。桐朋学園芸術短期大学は音楽と演劇の2つの専攻に分かれていますが、「おらほせんがわ夏まつり」や街のイベントに参加するという形で、主に演劇科の学生が活躍しています。

調布市は芸術を支援し、市民の皆様に還元する政策をとられています。「仙川」駅の南側には「調布市 せんがわ劇場」があり、そこで年間に何回も演劇の公演が行われています。短期大学や大学の教授がスタッフとして加わっているので、年間の企画を話し合い、劇場での発表につなげています。短期大学の修了公演なども行われるのですが、その日程の中に必ず調布市民のための公演が無料で組み込まれています。

この街に暮らし、感性を育む

「東京アートミュージアム」

――仙川は、貴校や、「東京アートミュージアム」、「安藤忠雄ストリート」などがあり、芸術に造詣が深い街であると思いますが、そんな街で子育てをすることは、どういったメリットがあると考えられますか。

河原前校長先生:仙川の街は大変環境の良い便利な街になりました。ここ数年ですっかり変わったなと思います。私は仕事で通勤していますが、土日に出勤すると平日とは雰囲気が違うんです。街を歩いている方々がオシャレですよね。オシャレな街に突然迷い込んだような、そんな思いを抱きます。

仙川エリアの様々な施設

商店街の真ん中の通りはハーモニータウンという音楽にちなんだ名前がついています。駅の向こうには「白百合学園」があり、教育環境としては大変落ち着いた、恵まれた環境だと思います。お住まいの皆さんが芸術のつながりをいくらでも持てる、そんな環境なのだろうと思います。それから、商店街がどんどん発展していくように思います。卒業生がよく母校を訪ねてきますが、通学路として使ってきた馴染みの商店街を卒業して改めて訪ねてみると、いろんな店があって本当に面白い、と言う者が多いです。

たくさんの人で賑わう「ハーモニータウンせんがわ」

また、以前、地域の心あたたまるエピソードがありました。「仙川」駅前に古くからの桜の木が何本もあったのですが、数年前に再開発で伐採することを調布市が決めました。当時中学1年生のあるクラスが「桜を切らないで」と市長に手紙を送り、それが朝日新聞に取り上げられて記事になりました。そのことがきっかけかわかりませんが、市民運動が展開されて桜は保存されることになりました。地域住民がひとつになって街づくりに関わった事例ですね。今ではそれを記念して毎年4月1日に「夜桜コンサート」が市民主催で行われるようになり、音楽科も演劇科も関わっています。

都会的な華やかさと自然の潤いを感じる街

――この街の魅力について、教えてください。

千葉校長先生:50年前は駅を降りると麦畑で学校の正門まで見渡せるくらい何もありませんでした。ただ、優しい空気は何も変わらないと思います。若者向けのお店は増えましたけど、私たちが通った頃からのお店も残っています。生徒が使う通りもお店が増えているのですが、駅から学校まで歩いていると、空気が優しいなぁと思うのです。南に行くと「実篤公園」があって、商店街の景色とは違って緑が一気に増えますし、白百合大学のある北側も緑が多くて、子どもにも良い環境ですね。住むのなら仙川がいいなと思います。

「仙川」駅前

河原前校長先生:武者小路実篤氏は晩年すぐそこに住んでおられて、そこが公園になっています。氏は求められるといくらでも色紙に絵と言葉をお描きになった方だそうで、この商店街にもその書が何店も掲げられています。代表的なのが「神代書店」さん、他にも、お茶とのりを扱う「青香園」さんにもいくつかの額が大切にされています。藤屋さんという和菓子屋さんにも飾られていますが、ここの「南瓜最中(かぼちゃもなか)」は有名で、武者小路さんの絵の包みなんです。商店街の方も好きだったし、武者小路さんもなじみだったようですね。

ここは崖線の高い方に位置し、商店街の賑わいも魅力的なエリアです。また、「実篤公園」など、緑豊かなスポットも身近にあり、都会的な雰囲気と自然の豊かさがギュッと詰まっている感じがします。

「実篤公園」

また、地域の方々が一緒になって街を元気にしようとする意識が高いと思います。30年以上の歴史がある「せんがわ21」という雑誌があるのですが、ボランティアを基本に仙川の街の情報を発信しています。企画編集を商店街の有志でやっておられて、その中には本校の教員も一人加わっています。前回の発行の際には桐朋生もアンケートに参加しました。

坂田先生:仙川は明るくてお洒落な街ですよね。呼び込みなんかはないので安心して買い物ができます。「クイーンズ伊勢丹 仙川店」があったり、「ホームズ 仙川店」ができたりとても便利です。区間急行が止まるようになったので、更にアクセスもよくなりました。また、自然が豊かで夏はカブトムシも採れますし、学校周辺でもよくタヌキやハクビシン等の野生動物も見かけます。この間はハクビシンが電線を伝って歩いてましたし、一度学校に入ってきたこともありますね。

――これから仙川エリアに住まわれる方にメッセージをお願い致します。

千葉校長先生 :仙川は複数の学校があるのがいいですね。成長期から大人へ向かう人達が行き交っているというのも街が明るい理由の一つかなと思います。

河原前校長先生 :仙川は食、文化、やさしさを兼ね備えています。地域の人達に支えられて成長していくのが学校です。私たちの学校も、地域の皆さんに支えて頂いていると強く思っています。

桐朋女子中学校・高等学校 インタビュー

桐朋女子中学校・高等学校

前校長 河原勇人先生
校長 千葉裕子先生
教務 坂田典生先生
所在地 :東京都調布市若葉町1-41-1
TEL :03-3300-2111
URL: http://www.toho.ac.jp/chuko/
※この情報は2016(平成28)年3月時点のものです。

芸術の街、仙川で豊かな感性を育む/桐朋女子中学校・高等学校 前校長 河原勇人先生、校長 千葉裕子先生、教務 坂田典生先生
所在地:東京都調布市若葉町1-41-1 
電話番号:03-3307-4101
http://www.tohomusic.ac.jp/

小規模校のメリットを生かし、地域と共に歩む/調布市立緑ヶ丘小学校 校長 鈴木祐介先生

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調布市の東部に位置している仙川エリアは、「白百合女子大学」や「桐朋学園」などがあり、教育意識が高く地域に密着した商店街が形成された、活気のある街です。2015(平成27)年度に開校50周年を迎えた「調布市立緑ヶ丘小学校」は、この仙川エリアにあり地域の人々に愛されている歴史ある学校です。今回は、同校の教育の特色や地域との関わりについて、鈴木祐介校長先生に話を伺いました。

開校50周年を迎えた歴史ある学校

鈴木校長先生

――まず、学校の概要・沿革をお聞かせください。

鈴木校長先生:本校は、2015(平成27)年度に開校50周年を迎えた、緑豊かな自然に囲まれた学校です。本校が開校した1965(昭和40)年は、日本が高度経済成長の真っ只中にあった頃で、ここ調布市の人口も大きく増えた時でした。現在の調布市は、建物や道路が建設されて大変便利な街ですが、開校当初は周囲に建物は無く、本校だけが「ぽつん」とあった状態だったそうです。その後、東側校舎や体育館、プールが次々と整備され、一時は児童数が1,000人を超えることもありました。開校当時より地域の皆様が学校を大切にしてくださり、地域と共に本校は発展し、今の姿があります。

徳・知・体の調和のとれた教育を

外観

――貴校の教育理念や目標を教えて頂けますでしょうか。

鈴木校長先生:本校は教育目標に「明るい心とじょうぶな体の子」、「礼儀正しくきまりを守る子」、「よく考え進んでやりぬく子」を掲げ、「学問・体育・道徳」のバランスの良い成長・教育環境を目指した育成に取り組んでいます。

特に、本校では「徳」の教育が重要だと考えています。身近で何気ないことですが、「花」がある生活と無い生活は大きく違うと思います。「花」は人の心を耕します。本校では、校舎内外に「花」のある環境整備をしており、「花」に多く触れ合うことで子どもたちの心を耕す場面を取り入れて、「心の育成」をすすめています。今年は学校にコスモスを植えましたので、秋にはたくさんのコスモスの花が咲くと思います。子どもたちもみんな楽しみにしています。近年、子どもたちの不登校問題やトラブルをよく耳にしますが、教員がていねいに話を聞いたり、カウンセラーが対応したりすることで問題の発生を未然に防いでいます。このようなことも子どもたちの心を学校全体で育んでいるひとつの表れではないかと思います。

「花」がある生活

また、地域の方々との交流を大事にしており、子どもたちが高齢者施設や幼稚園・保育園に訪問して、ダンスや歌の発表、楽器の演奏をする活動を行っています。発表することによって憧れられたり、頼られたりすることで子どもたちは自分に自信が持てるようになりますし、小さい子は「お兄さん、お姉さんのようになりたい」と努力する心が芽生えます。練習にもその気持ちが表れ熱心に取り組んでくれるので、とても良い作用になっていると思います。

もう一つ重要なのは、規則正しい生活が子どもたちの未来を創る「体」の育成です。本校では体づくりの日常化、体育授業の充実に力を入れています。また、調布市からの指定を受けて、様々な遊びや運動に親しむ子、友達と関わり合い、学び合う子の育成を目指して体育研究を積極的にしています。「大縄跳び」や校庭をみんなで走る「ペースランニング」など、一人一人が関わりあって、喜び・分かる喜びを味わい、それを「面白い」「楽しい」と感じることができる工夫をしています。

小規模校だからこそできる指導・活動

少人数での授業

――「緑ヶ丘小学校」の環境ならではのメリットや特色はございますか?

鈴木校長先生:調布市内には1,000人規模の学校もありますので、本校はその1/3程度の規模といえます。メリットとしては、教員が全ての子どもたちに目が行き届くということが大きいと思います。1クラス30名から35名編成ですので、教員と子どもたちが家族的な雰囲気で接して、教員が気になったことを一人一人きめ細かく指導できているのが利点です。また、1年生から6年生までが一斉に参加する全校遠足も少人数の学校だからこそできる取り組みです。このことにより異学年交流を盛んにして、大人数の学校にはできない、より良い人間関係の構築ができるように指導しています。

また、小学校周辺には繁華街はなく、学校の名前の通り緑が大変多い街です。そして、地域の方々がみんなで子どもたちを育てていこうという意識があり、安心して住むことができる環境下にあります。毎年、校庭で開催される「みどりんキャンプ」(校庭にテントを張り一泊し、飯ごう炊飯やキャンプファイヤーなども体験する課外活動)は、児童館と地域の健全育成委員会の皆さんとが協力して行っており、この規模だからこそできる行事であり、地域と共に歩む本校の代表的な活動です。

授業風景

――教科教育(学習活動)の取り組みや特徴についてもお聞きできますでしょうか。

鈴木校長先生:本校では、学校全体の学力向上の為に、課題解決型授業の展開で思考力・判断力・表現力を育成する取り組みを行っています。家庭学習の習慣もとても大事ですので、その日に学んだことを定着させる為に、宿題は毎日必ず出すようにしています。また、読書環境を整え、読書習慣が身につく指導や算数授業の充実、自分の考えを表現したり、図を使って論理的に説明したりできる言語活動の充実、英語に親しむ外国語活動の充実など「知」の成長を促進できるような学習環境を整えています。勉強が苦手な子を作らない、それが学校全体の学力を上げていくことだと思いますし、それが小学校の役目だと考えています。

教育意識の高いご家庭が多く、子どもたちの学力も高い水準にあります。毎年、2割程度の児童が都立中高一貫校や私立中学校を受験しています。

緑ケ丘小学校ユーフォー

――放課後に行われている「緑ケ丘小学校ユーフォー」について教えてください。

鈴木校長先生:放課後の学校施設を利用して、自由で安全な「遊び場・居場所」を提供し、楽しく遊びながら社会性や創造力を養うことを目的としている事業が「緑ケ丘小学校ユーフォー」です。(※「ユーフォ―」は、調布市が行う放課後遊び場対策事業で、保護者の就労などによる家庭の代わりの場所として児童の健全育成を図る「学童クラブ」とは別に、全ての児童が無料で参加できる。)

運営は市や民間スタッフが行っており、子どもたちは放課後に遊具で遊んだり、本を読んだり、学校の宿題をしたり、校庭ではサッカーや一輪車をしたり、思い思いの活動をしています。

地域の方々に支えられる恵まれた環境

――保護者や地域との協力体制はいかがでしょう?

地域やPTAとの連携

鈴木校長先生:多くの地域の人に支えられ、見守られて、子どもたちは安心して通学し、この街で暮らしています。地域の方々やPTAなど保護者のみなさまには、いつもご協力頂き大変感謝しています。先ほどお話しした「みどりんキャンプ」や運動会など地域・PTAと連携した交流を本校では多く行っています。「みどりんキャンプ」は、約200人の子どもたちが毎年参加するイベントなのですが、それと同じ数の地域の方々が、子どもたちを見守ってくださいます。学校の研究発表会などでは基本的に教員は常に子どもたちを指導していますので、来賓の方への対応や安全確保などをPTAの皆さまにお願いしています。

また、もうひとつ地域との協力体制の代表的な例ですが、本校では「親子そば体験」という活動を毎年行っています。そばの種を蒔き、土寄せから始めて、収穫、脱穀、そして深大事水車館で石臼を使っての粉挽き、そば打ちまで一切機械を使わずに地域のみなさまの助けを借りて全て手作業で行います。厳選したそばと水、だし、獲れたてのねぎを使って最高に贅沢な日本一美味しいそばが食べられますし、親子で体験できるので毎回抽選で参加者を決めるほどの人気で大変好評です。このような活動は、地域の方々と連携して子どもたちを育てることができるので、今後も続けていきたいと思います。

その他、ベルマークを集めて学校に必要な用具を買って頂いたり、学校行事に参加できなかった家庭への業務連絡、PTA同士での打ち合わせなどをして頂いたり、子どもたちの為にいつもご尽力頂いています。

都会の良さと田舎の良さが共存する街

校内の様子

――周辺エリアの魅力を教えてください

鈴木校長先生:「緑ヶ丘小学校」は、昔も今も保護者、地域の方々から大切にされている学校です。ここ緑ヶ丘エリアは、地域全体で子どもを育てていこうという意識がとても高いです。そのような良い環境に恵まれて本校には「よい子」が集まっています。そしてその「よい子」を更に「様々な資質を備えた子」に育てていくのが本校の役割であると考えています。

地域にお住いの方の中には「一度は他の地域に転出したけど、また緑ヶ丘に戻ってきました」という方もいらっしゃいます。子どもたちが大きくなった時に、また戻って来たくなる「子どもたちの心のふるさと」になるような魅力がここにはあると思います。都心からも近く、東京外環道路と中央高速道路を連結するジャンクションも建設されますます便利になる一方、昔ながらの自然が多く残っており、都会の良さと田舎の良さがうまく共存した街だと思いますよ。

校長 鈴木祐介先生

調布市立緑ヶ丘小学校
校長 鈴木祐介先生
住所:調布市緑ヶ丘2-16-1
TEL:03-3308-6166
URL:http://members.jcom.home.ne.jp/midorigaoka-sho/
※この情報は2016(平成28)年9月時点のものです。

小規模校のメリットを生かし、地域と共に歩む/調布市立緑ヶ丘小学校 校長 鈴木祐介先生
所在地:東京都調布市緑ケ丘2-16-1 
電話番号:03-3308-6166
http://members.jcom.home.ne.jp/midorigao..

地元の「学校愛」に支えられた小学校で伸び伸びと育つ子どもたち/世田谷区立等々力小学校 校長 秋吉達也先生

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等々力は静かで緑の多い高級住宅地として人気が高い。駅から徒歩2分の場所には都内で唯一の渓谷・等々力渓谷があり、住宅化が進んだ今なお斜面から湧水が見えるというのどかな風景が見られる。自由が丘には3駅で4分、二子玉川には2駅3分という便利な立地で、通勤や買い物、子どもの塾通学までが充分にカバーできる恵まれた環境。整然と並んだ宅地と広い歩道、歩行者に道を譲る車のマナーの良さなどにこの地域の質の高い住環境が垣間見える。今回は、等々力小学校の秋吉校長先生に、この地域や学校の魅力について伺った。

さまざまなことから“生きた学び”を得る

校門

―学校の概要を教えてください。

秋吉校長:本校は1956(昭和31)年9月1日に開校しました。当時この地区には小学校はなく、“自分たちの町にも小学校を”という思いで、住民の皆さんが土地を供出し合ってくださりできた学校です。なので地域には「学校を愛する気持ち」「子どもを慈しむ気持ち」が非常に根強く、有難く感じます。2015(平成27)年4月1日現在、全校児童597名、1~2年は各4学級、3~6年は各3学級の合計20学級で運営しております。

―どのようなことに力を入れて教育活動をされていますか?

秋吉校長:教育目標としては「よく考え行動する子ども」「なかよく助けあう子ども」「健康で明るい子ども」を掲げています。また「心に笑顔、学校に花」というキャッチフレーズのもと、人権教育にも力を入れています。その実現のために、「読書が好きな子は95%以上、元気にあいさつする子は100%、健康で体力向上を心がける子は90%以上」という具体的な数値目標も設置しました。

生徒が彩色したベンチ

相互理解をするためには、まず話を聞くことが重要であるという考えから、「聴く力を高めコミュニケーション能力を高める」ための校内研究も行っています。この研究は世田谷9年教育研究開発校としての取り組みでもあります。

―異学年交流が盛んだというお話も聞きました。

秋吉校長:異学年交流は他の学校でも行っていることとは思いますが、本校は定期的に「給食」「遊び」「掃除」などなるべく多くの時間を、縦割り班である「キッズ班」の活動に割くようにしています。高学年がリーダーシップを発揮し、低学年が憧れを持つといったことだけでなく、生きた学び合いがあると感じています。学校は先生から教えてもらうだけではない、子ども同士が自分たちの学びを習得する場でもある。もちろんその中には葛藤や迷い、悔しい気持ちを持つこともある、それも含めた学びですね。学年が違う子ども同士の交流は、人権教育にもつながると考えて力を入れています。

教育熱心で地域からのサポートも厚い風土

生徒の作品

―世田谷9年教育の内容について教えてください。

秋吉校長:世田谷区には29中学校があり、その各中学に学区小学校が2~3校あるので、それをまとめて○○学舎と名前をつけて一緒に活動に取り組んでいます。ちなみに本校では、「東深沢中学校」と「東深沢小学校」の3校で「みしまの森学舎」を形成し、学舎独自の教育目標を掲げて連続した9年間の充実した教育を行えるように取り組んでいます。

校門

具体的な活動としては、月一回のあいさつ運動を行っているのですが、その際、年間を通じて数回、可能な時に中学生に来てもらい、あいさつ運動をしていること。合同学習習得確認会議で、小中を通じた学習課題を明らかにして話し合い、改善していること。また体育と英語の中学教諭に来てもらい、授業を行うこと。年1回、中学1年生たちが合唱を披露してくれること等、多角的な取り組みをしています。

―卒業生の進学先について教えてください。

秋吉校長:年によって変動しますので一概には申し上げられませんが、学区の「東深沢中学校」には50%、私立へは47%、その他国公立に3%というのが平均の割合です。教育熱心で意識の高い親御さんが多く、子どもたちも素直で穏やかな児童が多いと感じます。

廊下

―全国学校ビオトープコンテストで銀賞を受賞されたそうですね。

秋吉校長:校庭の一角にビオトープがあり、環境委員会が中心になって管理しています。5年生の社会の授業で稲作の学習があるのですが、バケツ稲づくりと並行してミニ水田をつくり、池の近くを、より自然に近い環境にしています。また休み時間を利用して、児童がビオトープやその周辺の自然に興味を持てるように、環境クイズや観察を実施しています。里山、とまでは言えない小さなスペースではありますが、都会の中にあっては貴重な場所になっているようですね。

校庭の一角にあるビオトープ

―地域の方々との交流について教えてください。

秋吉校長:先にも申し上げましたが、学校や地域に対する地域の方々の愛情が溢れている街ですので、地域活動も活発です。自治会の防災訓練・納涼大会をはじめ、「玉川神社」のお祭り、盆踊りやもちつき、東深沢コミュニティ主催のウォークラリー、東深沢スポーツ文化クラブ主催のスポーツフェスティバルなど枚挙に暇がありません。

フリールームの看板

また世田谷区主催のいかだくだり大会「アドベンチャーin多摩川」では、PTAのお父さんたちによる“おやじの会”がいかだを作り、子どもがそれに乗って多摩川を下るというイベントにも参加しています。こんな風に様々な方たちが子どもを楽しませようと創意工夫をしてくださり、子どもはそれに参加しているうちに自然と地域との交流が生まれるという理想的なサイクルになっていると感じます。

自然豊かで人の輪を大切にする温かな街

等々力渓谷

―等々力エリアの魅力について教えてください。

秋吉校長:玉川神社、満願寺、等々力不動などの寺社仏閣が多く立ち並び、落ち着いた雰囲気がある街ですね。また何度も申し上げましたが、地域の方々が人の輪を大切にしている温かい街だと感じます。地域には大木が点在し、ぶどう園やみかん園、畑が広がっている場所もあり、等々力渓谷もある。都心に近く便利な立地ながら、自然が豊かに残っている恵まれた土地ですね。 住宅地を歩いてみると分かりますが、区画整理の時代にきっちりと計画を立てて街を作っているんです。この地区の人たちは非常に先見の明がありしっかりと将来を見据えていらっしゃる、そういう土地柄なのだと思います。

世田谷区立等々力小学校

世田谷区立
等々力小学校
校長 秋吉達也先生

所在地 :東京都世田谷区等々力7-26-1
TEL:03-3702-2185
URL:http://school.setagaya.ed.jp/toki/
※この情報は2016(平成28)年3月時点のものです。

地元の「学校愛」に支えられた小学校で伸び伸びと育つ子どもたち/世田谷区立等々力小学校 校長 秋吉達也先生
所在地:東京都世田谷区等々力7-26-1 
電話番号:03-3702-2185
http://school.setagaya.ed.jp/toki/

地域に見守られ児童が安心して通える小学校/足立区立寺地小学校 校長 島埜(しまの)秀男先生

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荒川土手にほど近い「足立区立寺地小学校」は、全校児童約270名が通う中規模校。2015(平成27)年は開校75周年を迎え、3世代で通う家庭もある地元の小学校として親しまれてきた。日暮里・舎人ライナーの開通で地域の様相が変わりゆく中、どのように子どもたちを育んでいるのか、校長の島埜(しまの)秀男先生に伺った。

地域との距離が近い学校

―児童数の変化や学区外から通う児童の割合について教えてください。

島埜校長:ここ数年、クラス数は10~12、児童数は270名前後で推移しています。今年度は5~6年生のみ約40名の単学級で全10クラス、2016(平成27)年2月現在の児童数は276名です。ただ、日暮里・舎人ライナーの開通の影響か、近年は新しい住宅やマンションが周辺に増えてきたので、今後は児童数がやや増えていくのではと推測しています。 12学級くらいで落ち着くだろうという見込みでおります。

2000(平成17)年に撮影した60周年の空撮写真。卒業生や保護者の協力もあり5年毎に撮影している。

足立区では学校選択制を採用していますが、学区外から通っている児童は多くはありません。全体の約9%、1学年で3~4人程です。どの子も徒歩で通える範囲の地域から通ってきています。ご両親あるいはお祖父ちゃんお祖母ちゃんが本校出身だという子も多くて、地域に密着した学校だなと思います。

3名人や音読への取り組みで学力アップ

―「寺地スタンダード」とはどんな内容ですか?

島埜校長:例えば教科書やノートの準備と使い方など、学習の仕方の基礎基本となる指導内容を発達段階に応じて学年ごとにまとめたものです。どの先生も同じように指導することで、落ち着いた学習環境になりますから、児童の学力も上がっていきます。これが徹底されるように、時どき教員間で確認と見直しをしています。

廊下歩き名人の看板

―基礎学力を定着させるためにどのような活動に取り組んでいらっしゃいますか?

島埜校長:学力向上の基盤は安定した生活習慣と学習規律にあります。そこで、生活習慣については「あいさつ名人」「靴揃え名人」「廊下歩き名人」の3名人に取り組み、認定証を渡すなどして児童の意欲を引き出しながら学校生活を安定させることに力を入れています。合わせて、先生方には児童ができていることを見逃さず褒めて指導すること、児童が他の子の長所を見つけられるような場を設けることに取り組んでもらっています。

「靴揃え名人」の習慣が徹底されていることがよくわかる

生活習慣の安定を大前提とした上で、学習面では音読にかなり力を入れています。読むことができないと、学習への取り掛かりも進みません。そこで、1分間に350文字ぐらいを読めるようにいろいろな教科の中で音読の機会を取り入れ、単元終了時にすらすら読めるかどうか達成度を確認しています。全校で音読交流会を行い、全員が音読を披露する場を設けていますが、苦手な子も一生懸命な様子が見てとれ、やる気を起こす機会にもなっています。

音読交流会の写真

実際、音読指導によって読むことへの抵抗感がなくなってきていて、区の学力調査では本校の児童が平均値より多くの本を読んでいることがわかりました。読むことを楽しめる力がついてくるのに応じて、学力も少しずつ上がってきていると思います。このほか、朝学習として本校独自のプリントでの漢字検定と計算検定、100マス計算などを実践しています。個人差はありますが、継続することで、力がついてきていると感じています。

さまざまな音読指導が行われている

寝転がって遊べる緑の芝生が大好評

―2015(平成27)年11月に校庭を芝生化されたそうですが、子どもたちの様子はいかがですか?

島埜校長:土の校庭だった頃とは遊び方が変わりましたね。今は校庭にお尻をつけて座って話していたり、ハンカチ落としのような遊びをしたり、天気のいい日には寝転がったり。見た目もきれいだし、子どもたちは気持ちよく過ごしているようです。一番いいことは、人工芝は水はけがいいので雨が降ってもすぐ遊べるようになること。また怪我をしにくいという利点もあります。このほか、昨年は教室の床や壁、トイレが改修され、今年は屋上プールを改修しました。きれいになって、すごく恵まれた環境だと思います。

全面芝生化された校庭

―特色のある教育活動はございますか?

島埜校長:5年生が総合的な学習の時間で、近所の方の田んぼで田植えや稲刈りを体験させてもらっています。本物の田んぼに入れる貴重な機会ですし、土の中には虫やカエルもいていい教材になる。収穫したコメをふかし、うすときねでもちつき大会をしています。また、JRC(青少年赤十字)の清掃活動の一環として、4年生が田んぼの周りでゴミ拾いをしています。地域連携では、2~3年生が近くの特別養護老人ホームを訪問し、歌を歌うなどして地域のお年寄りと交流をしています。

校歌

足立区には学校ごとに「開かれた学校づくり協議会」があり、本校では協議会が主催して年4回、サタデースクールを開催しています。スポーツ・パソコン・ものづくり・料理の四つの教室があり、全学年から希望者を募って行います。保護者を含めて地域の方が企画や当日の手伝いで活動をサポートしてくれ、毎回とてもにぎやかですよ。

のどかな環境でのびのび子育てできるエリア

―近隣の幼稚園や保育園、中学校との連携について教えてください。

島埜校長:扇こころ保育園、足立双葉幼稚園などから来年小学校に上がる園児たちがきて、児童と一緒に授業を受けたり給食を食べたりしています。1年生も年下の子たちがくると、お兄さんお姉さんの顔つきになって案内や説明をしていていますよ。体験に来たお子さんの何人かは本校に入学してきますので、いいつながりもできます。また第六中学校とは、6年生が授業と部活を体験させてもらっていて、こちらも有意義な活動になっています。

1年生の教室。きれいに整頓されている

―地域や保護者との関わりはいかがですか?

島埜校長:町会・自治会の子ども会で登校班を作っているので、登校時は地域の方がいつも見守ってくださって非常に安心です。通学路には防犯カメラが設置されているところもあります。PTA活動は非常に熱心で、児童が校内でゲームや模擬店を楽しむ秋の「わくわく寺地夢祭り」では、準備から片付けまでたくさんの方が協力してくださっています。もちつきをしたり、PTAや青少年委員の方が模擬店を出してくださるなど、毎年とても盛り上がりますよ。

寺地夢まつりの様子をまとめた掲示物

町会や自治会も活発なので、夏のお祭りは町会ごとに山車や神輿が出て非常ににぎやかです。神輿を担ぐなど子どもたちが活躍する場も多いですね。お祭りでは保護者の方たちから「昔通っていました」とか「今孫が通っているよ」といったお話を伺えてとても強い絆を感じます。

―このエリアの街の魅力、子育て環境の魅力はどのようなところですか?

島埜校長:まさに下町というか、人のつながりが非常に濃く、支え合っているという雰囲気が感じられる所です。私も教員生活の中で初めて見ましたが、地域の連合運動会がいまだ盛んに行われているほど。近所の子どもの顔を知っている大人が多く、それだけ人間関係が密という印象を受けます。だからこそ、子どもたちのために何かできることはないかと学校に協力してくださる風土がある。今後新しい住民の方たちとの融合によって、さらにプラスになるような発展をしていく地域でもあるのかなと思います。

校内廊下

自然が豊かで生活するにも便利になってきていますし、落ち着いた環境の中でのびのび子育てできるのでは。授業でも虫取りなどに行きますが、荒川土手が近く、畑や田んぼが残っていてのどかな雰囲気があり、安心して生活できるエリアだなと感じています。

校長:島埜秀男(しまのひでお)先生

足立区立寺地小学校

校長 島埜秀男(しまのひでお)先生
所在地 : 東京都足立区扇一丁目7番1号
TEL : 03-3890-7204
URL: http://www.adachi.ed.jp/adtera/
※この情報は2016(平成28)年2月時点のものです。

地域に見守られ児童が安心して通える小学校/足立区立寺地小学校 校長 島埜(しまの)秀男先生
所在地:東京都足立区扇1-7-1 
電話番号:03-3890-7204
http://www.adachi.ed.jp/adtera/

人口147万人を擁する政令指定都市の玄関口として発展し続ける「川崎」駅周辺の魅力/川崎市まちづくり局 北村岳人さん

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神奈川県の北東部に位置し、横浜市と東京都とに挟まれた人口147万人を擁する政令指定都市・川崎市。「川崎」駅を中心とした「川崎駅周辺総合整備計画」は2006(平成18)年4月の策定より10年を迎え、災害対策や東京オリンピック・パラリンピックの開催などに向けた新たな考え方を盛り込み、2016(平成28)年3月29日に改定が行われました。今回は川崎市まちづくり局 市街地開発部 市街地整備推進課の北村岳人さんに「川崎」駅周辺の開発の現状と整備計画の改定のポイントについてお話を伺いました。

「川崎」駅東口の駅前広場のバリアフリー化を実現

川崎駅東口駅前広場

―まず、「川崎駅周辺総合整備計画」の概要について教えてください。

北村さん:「川崎駅周辺総合整備計画」は今から10年前の2006(平成18)年4月に策定された計画で、川崎市の玄関口として相応しい「川崎駅周辺」のまちづくりに関する考え方をまとめています。なかでも中心となる事業のひとつが東口駅前広場の再編整備で、地上でも行き来ができるようバリアフリー化にも対応した整備を行いました。以前はバスターミナルに行くのにもいったん地下に降りてから階段を上る必要があり、高齢者やベビーカーを引く子育て中の方にとっては特に利用しにくい環境でした。
また放置自転車やゴミのポイ捨てなどの問題もあったため、“環境美化”をテーマに掲げた取り組みも行ってきました。
自転車については駅前まで乗り入れをせずに、駅から少し離れた場所に駐輪場を設置し、駅前はバスやタクシーなど公共交通を優先しましょうという意識改革も行いました。

通行帯が整備された市役所通り

また市役所通りに自転車通行帯を設けて歩行者と自転車を分けることで、歩行者が安全にそして快適に通行できる空間を確保しました。将来的には新川通りにも整備する予定で、駐輪場の設置や自転車通行帯整備のハード面の取り組みと同時に、自転車利用のルールやマナーの啓発活動などソフト面の取り組みも継続して行っていきます。
2011(平成23)年3月に再整備した東口駅前広場は、景観にも配慮し見通しの良いガラスの大屋根、LED照明や太陽光パネルの設置をはじめ、塗装面を汚れにくくする光触媒塗装や歩道の温度上昇を防ぐ保水性舗装など、環境に配慮した先端技術が導入され“環境技術の展示場”とも呼んでいます。

川崎駅東口駅前広場

「川崎駅周辺総合整備計画」には他にも、西口他区の継続的な再開発の推進や、東西自由通路の混雑緩和と回遊性や利便性の向上を図るため、現在工事中の北口自由通路の整備を位置付けるなど計画全体の折り返し地点に辿り着いたような状況です。
今後の大きなプロジェクトとしては、「ミューザ川崎」の南側にある大宮町A-2街区の再開発や、「京急川崎駅周辺」の再開発なども予定されています。「京急川崎」駅には、2016(平成28)年4月27日に「京急川崎駅前ビル」が開業しますので、周辺の再開発を促すリーディングプロジェクトとして期待しています。

災害対策をはじめ社会情勢の変化に伴い改定された整備
計画

資料を手元に説明してくれる北村さん

―2016(平成28)年3月29日に整備計画が改定されましたが、その理由とは?

北村さん:整備計画を改定した大きな要因としては、東日本大震災の教訓を踏まえた災害対策と防災機能の強化の必要性が生じたことと、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催決定、「羽田空港」の国際化の進展によるグローバル化への対応などを新たな取組として盛り込む必要性が生じました。
10年という歳月の中で「川崎」駅周辺を取り巻く社会情勢も大きく変化したことから、“愛着や誇りを持ち、魅力と活力にあふれた街を目指して”というメッセージを発信し、今後10年間を見据えた整備計画を発表しました。計画の内容については本市HPからもご覧いただけますので、詳細についてはご一読いただければ幸いです。

「北口自由通路」の整備により回遊性や利便性が向上する「川崎」駅

北口改札付近のパース画像(提供:川崎市まちづくり局 市街地整備部地域整備推進課)<br />
※パースはイメージであり、実際の整備内容と異なる場合があります。

―整備が進められている北口の自由通路についてもお聞かせください。

北村さん:東西自由通路の混雑緩和と、駅東西の回遊性・利便性の向上を図るため、北口自由通路と新たな改札口の整備を進めています。まず2017(平成29)年7月頃に東西自由通路に中央北改札を先行開業し、北改札と北口自由通路は2018(平成30)年3月頃の供用開始を予定しています。
西口側は「ラゾーナ川崎プラザ」に接続し、東口側は地下街の「アゼリア」まで接続する計画です。また北口自由通路には市の行政サービス施設を整備し、観光情報も発信していきます。

東京オリンピックの開催を機に川崎市の魅力を発信

―東京オリンピック・パラリンピックの開催決定に伴う取り組みがあれば教えてください。

北村さん:東京オリンピック・パラリンピックの開催決定によらず、海外から「羽田空港」に来て、乗り換えの時間を利用して、例えば「ラゾーナ川崎プラザ」で買い物や食事をして次の目的地へ向かうために「川崎」駅周辺を訪れる外国人の方もいます。そういった海外の方のニーズにも応えられるよう多言語サインの整備も進めていきます。

ミューザ川崎

また駅周辺には「富士通スタジアム川崎(旧川崎球場)」や「川崎大師」、「ミューザ川崎シンフォニーホール」の他、東海道五十三次の宿場「川崎宿」の歴史的な文化資源なども立地しており、オリンピックの開催を機に国内外に魅力を発信することで観光振興にもつなげていきたいと考えています。

―「川崎」駅周辺の魅力、また今後の課題とは?

北村さん:「川崎」駅周辺の魅力としては、横浜市と都心部に挟まれた環境で「羽田空港」にも近く、アクセスの利便性に優れているのが最大の特徴だと思います。また、西口には「ラゾーナ川崎プラザ」、東口には活気のある商店街があり、買い物や食事をするのにも便利で生活しやすい環境だと思います。

川崎駅前西口広場

京急を利用すれば最短で15分で「羽田空港」までアクセスできますし、場所によっては玄関を出てから1時間かからずに「羽田空港」から飛行機で飛び立ててしまうのは、魅力的ではないでしょうか。
また駅周辺には映画館が多いのも特徴で、「CINECITTA’(チネチッタ)」や「DICE(ダイス)」、「ラゾーナ川崎プラザ」などに約30スクリーンあります。
今後の課題としては、まちづくりは継続して実施することが重要なため、行政の力だけでできるものではなく、事業者や市民のみなさまにも協力していただく必要性を感じています。整備計画には、市民や事業者との協力や連携について明記しており、本市の玄関口に相応しい「川崎駅周辺地区」の将来像をみんなで共有することが重要だと考えています。

きちんと並べられた自転車。市民ひとりひとりの意識から作られる景観

自転車については、指定の場所に停めることや、一定のエリア内では押し歩きをすることなどルールに基づいてマナーを守る意識が大切です。また歩行者も同様に、ななめ横断をせずに横断歩道をきちんと渡ることだったり、ゴミのポイ捨てをしない、タバコは指定喫煙場所で吸って自分で責任をもって始末することなど、ひとつひとつのきめ細かなことの徹底を、継続的な課題として取り組んでいきます。
今後とも“川崎らしさ”を大切にしたまちづくりを進めていきたいと考えています。

川崎市まちづくり局 北村岳人さん

今回、お話を聞いた人

川崎市まちづくり局 市街地開発部 市街地整備推進課
(※現在:まちづくり局 登戸区画整理事務所 課長補佐)
北村岳人さん
住所 :川崎市川崎区宮本町1番地
URL:http://www.city.kawasaki.jp
川崎駅周辺地区のまちづくり:http://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/26-2-1-1-0-0-0-0-0-0.html
※この情報は2016(平成28)年4月時点のものです。

人と人、人と地域を繋ぐサードプレイス「船橋北口みらい図書館」/NPO法人情報ステーション 成瀬麦彦さん

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船橋エリアでは今、街角のあちらこちらに「民間図書館」が急増中。今日までに25館が開設されている。中でも「船橋」駅から徒歩3分にある「船橋北口みらい図書館」は蔵書数が6,000冊以上と多く、市民大学「船橋みらい大学」の会場としても活況を呈している。取材に伺ったこの日は、現役司書を講師に『学校図書館って、どんなところ?』と題した講座の真っ最中。子どもを含む14人の参加者が、司書の役割や学校図書館の活用法について、和気あいあいと学んでいた。今回は、船橋夏見を含む「船橋」駅北口エリアの地域コミュニティの場となっている「船橋北口みらい図書館」を中心に、運営団体「NPO法人情報ステーション」の成瀬麦彦さんに船橋で広がる民間図書館についてお話を伺った。

本をきっかけにいろいろな人が出会える、手づくりの交流施設

「NPO法人JASH 定期講座」の様子

「民間図書館」というのは、市民のみなさんから読み終えた本を寄贈してもらい、運営はボランティアが交代で担いながら誰でも無料で本を借りられるという、パブリックな“民設民営”の図書館です。船橋は人口62万人に対し公立図書館は4つなので、1館で15万人以上を抱えるかたちになっています。小さくても近所に図書館があれば、みんながもっと気軽に本を読めるのではないかという想いから、こうした民間図書館を作ろうということになりました。

運営している私たち「NPO法人情報ステーション」は、まちづくり全般に幅広く取り組んでいる団体で、民間図書館の運営を柱として、その他に地域のお祭りなどのイベントのサポート、市民大学の主催、クラウドファンディングのサイト運営の計4事業を展開しています。

目指せ小学校と同じ数!「船橋まるごと図書館プロジェクト」を展開

図書館研究会第6回「図書館を創る」ブックカフェ探検家、元図書館長井東順一さん

高齢化社会であることや子育てのしやすさを考えると、お年寄りも若い人も、遠くの大きな図書館にわざわざ通うよりも、近くの小さな図書館へ通う方が便利です。しかし、どこの自治体も図書館を増やすにも財政面が厳しいという問題があります。そこから、自分たちがボランティアベースで小さな図書館を作って点在させていけば、船橋のどこに住んでいても、みんなが歩いて図書館へ行ける街になる、という発想が生まれました。

「船橋北口みらい図書館」の充実した蔵書

当初、船橋市内に民間図書館を中学校の数と同じ30館つくるという目標を立て、これまでにマンションや高齢者施設、クリニック、シェアオフィス、車販売店などに既に25館を開設しました。現在は、市内中心ではなく、小学校区に1つずつ、計50~60館作ることを目指しています。公立図書館は図書館ごとに蔵書を持っていますが、民間図書館は全館で持つという考え方で、互いに本を融通し合っています。そのため、本をどこで借りてどこへ返すのも自由です。蔵書は、一般的によく流通している本が寄贈されるので、市民のみなさんが気軽に読みたくなるような本、特に小説が多いです。地元の方が書いた自費出版本なども置いています。

地域の人々と共に育てる、誰もが利用しやすい空間

本と働く人々第3回「親子でつくる 世界で一冊だけの絵本講座」鈴木出版(株)編集長 波賀稔さん

民間図書館が増えた理由としては、読書や図書館に対するニーズがあり、さらに通常の公立図書館にはない、BGMやラジオが流れ、おしゃべりしても構わない、柔らかい雰囲気が民間図書館にあることが理由に挙げられます。実際、ここへ来ても本は読まず、立ち話だけして帰る人もいるほどです。

3号店となった「船橋北口みらい図書館」のオープンまでの経緯は、1号店の「ふなばし駅前図書館」が非常に狭く、寄贈された本を所蔵するために倉庫を借りていたのですが、倉庫に眠らせておくのであれば、人に見られる所に配架した方がいいと場所を探し、たまたま空き店舗になっていたこの場所を貸して頂けることになりました。

元人材派遣会社の空き店舗に開設した「船橋北口みらい図書館」

スペースに余裕もあったので、図書館と公民館の要素を合わせ持ったような施設を目指すことになり、壁際に本棚を設置して中央にスペースを設け、人が集まって活動しやすい造りにしています。また、みんなが集まって何か催し物を開催する際にレンタルスペースなどを借りるには、それなりの費用がかかります。そこで、そのような催しもできる公民館的な要素を内包した図書館にしようと、運営費を捻出するためにネーミングライツを募集しました。それにより、「船橋北口図書館」から「船橋北口みらい図書館」へと名称が変わったのです。

民間図書館の貸出しは1人2冊2週間までとしています。「船橋北口みらい図書館」の貸出しは月間にして200冊ぐらいでしょうか。この辺りは戸建て住宅に昔から住む地元民と、新しくできたマンションの住民が住んでいる街です。利用者も主には60代から、ベビーカーを押してくる世代まで来られます。開館は朝11時から夕方5時までで、火曜日と日曜・祝日が休みです。ボランティアには約20人が登録しています。定期的に関わっている方だけでなく、夏休みや冬休みだけという方もいて、みなさん無理なく協力してくれています。店番をしながら読書やおしゃべりをしたり、他の図書館から回ってきた本の中から自分の好みの本を選んで棚に並べたりと自由な雰囲気です。以前、“今度フィリピン旅行へ行くから”と自ら特集コーナーを作った方もいました。

講師にも参加者にもなれる、幅広いテーマが魅力の「船橋みらい大学」

「船橋みらい大学」のお知らせ

図書の貸し出し以外にも、月に10回程度、「船橋みらい大学」という市民大学を主催しています。行政が行う市民大学は年配者向けに日中開催のものが多いですが、「船橋みらい大学」は現役世代が参加しやすいように平日夜間や土日に開催しています。誰でも気軽に講師・参加者になることができ、絵本研究や整体、神社仏閣での作法など幅広いテーマを扱っています。

たのしあわせ研究所定期講座第3回「折紙で地球を笑顔に! ~感動の現代折紙の世界~」国際折紙講師 沓名輝政さん

本の読み聞かせや絵本づくり、ペットボトルを使った工作教室など、親子向けの講座もあります。みらい大学の講師が書いた本、あるいはおススメの本は、展示コーナーも作っています。この他にも、月に5回ほど、個人や他団体が主催する催しに場所を提供しています。読書会やパソコン教室をはじめ、打ち合わせやお酒の会等で使われることもよくあります。

「世界の童話図書館」や「ふなばし駅前図書館」も身近に

「船橋」駅前には、私たちが運営する「ふなばし駅前図書館」や、世界童話普及会運営の「世界の童話図書館」があります。「ふなばし駅前図書館」は蔵書数約400冊。利用者は30代の女性がメインで、それに続いて50代男性の利用も多いです。JR線と京成線の駅の乗り換え地点にあるため、通勤通学の乗り換えで立ち寄ってくれる方も多いです。取り扱っている本は、手に取りやすい文庫本がメインで、「船橋市立図書館」の本も、こちらで返却することが可能です。

子どもたちへの読み聞かせ

 「世界の童話図書館」は、絵本や童話に気軽に触れられる図書館です。こちらは貸出しはしていませんが、同じ絵本が数カ国語分所蔵されていて、靴を脱いでゆったりと本を読むことができます。

会社でも学校でも家でもない居場所“サードプレイス”であり続けたい

絵本専門士・波賀稔の絵本まるごと研究会

今後の展望としては、やはり船橋市内のエリアに万遍なく民間図書館を作りたいと考えています。また、「船橋北口みらい図書館」としては、ふらりと立ち寄れば毎日何かイベントを開催しているような図書館にしたいです。「船橋みらい大学」についても、ここに来れば誰かに会えて、面白いことを行っている場所でありたいと思っています。いずれも、会社でも学校でも家でもない居場所、“サードプレイス”であり続けたいです。

船橋には街のために何かをやりたいという熱い想いを抱いている人がたくさんいます。20~30代で起業した方たちがフェイスブックを通じて仲良くなり、市内のあらゆる所でイベントが頻発している。その傍ら、太宰治が逗留して本を書いていたという家が住宅街の中に残っていて、地元の人でも知らないような文化的な側面もある。「船橋みらい大学」ではそういう地域の魅力を発掘して、いろいろな人たちの出会いにつなげていきたいです。郷土史や伝統行事など地元の人たちが生活の中で蓄えてきた知識や経験をもっと話してもらいたい、伝え続けてほしいとも思います。資料をアーカイブして後世へ伝えていくという図書館としての役割もきちんと果たしていきたいです。

~「船橋みらい大学」の参加者に聞きました!~

「学校図書館って、どんなところ?」の講座の様子

●ここに来ればいろいろな人と出会えて、リアルにつながる感じが魅力です。老若男女が集うので、年代が結構離れている方とも話ができます。イベント後に参加者でお酒を飲むこともありますし、ボランティアにも面白い方がたくさんいますよ。普段は仕事から帰ってきたら寝るだけなので船橋市民という自覚があまりないのですが、ここは唯一そういう気持ちが持てる場所です。船橋は気取りがなく、いろいろな要素が混在しているところがいいですね。歩いてみると面白い街です。(船橋市民、50代 男性)

●「船橋みらい大学」は内容もいろいろなテーマがあるので、見識が広がって勉強になります。子どもが一緒でも参加しやすいですよ。アットホームなので、一般的な講習会と違って、互いに意見を交わし合えるところがいいですね。こうした場所がもっと増えてほしいと思います。船橋は多様な方たちが住んでいるのが魅力的な街。特にリタイアした方の職業経験が幅広く、退職後も力を発揮されています。(船橋在勤、30代 女性)

船橋をまるごと図書館に!人と人、人と地域を繋ぐサードプレイス「民間図書館」の魅力

船橋北口みらい図書館

○NPO法人情報ステーション
事務局長 成瀬麦彦さん
URL:http://www.infosta.org/

○船橋北口みらい図書館
住所:千葉県船橋市海神2-8-14
開館時間:11:00~17:00
休館日:火曜日、日曜・祝日
問い合わせ:047-419-4377
URL:http://www.librarylife.net/library/detail/0003
※この情報は2015(平成27)年11月時点のものです。

地下鉄8号線事業で「住吉」駅から「東陽町」駅間に新駅を検討中/江東区役所 地下鉄8号線事業推進担当課長 平川さん

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有楽町線「豊洲」駅と半蔵門線「住吉」駅とをつなぐ地下鉄8号線事業。計画が示されてから40年以上が経過していますが、大きな期待を受けています。沿岸部の人口も増えたことで、必要性が高まるばかりの地下鉄8号線事業。その推進担当課長である平川さんにお話を伺いました。

待望のプロジェクト

事業について説明する平川さん

――地下鉄8号線事業の概要を教えてください。

最初に計画が示されたのは1972(昭和47)年のことです。有楽町線「豊洲」駅と半蔵門線「住吉」駅を結ぶこの路線が計画された背景には、東西に移動できても、南北の移動ができないという江東区の鉄道事情がありました。計画が示されてから40年以上が経った現在でも、南北をつなぐ路線は都営大江戸線「森下」駅と「門前仲町」駅間しかないのが現状です。

地下鉄8号線延伸図

――鉄道で南北をつなぐことで得られるメリットというのは?

まず第一は、アクセス性の向上ですね。タワーマンションの建設が進められている豊洲エリアへのアクセス性が高まることで、都市としての国際競争力強化にもつながります。さらに、メリットとして挙げられるのは、東京メトロ東西線の混雑率緩和ですね。同路線の混雑率を200パーセントから180パーセントにまで下げられると試算されています。

大きな期待を受けている事業ですが、計画が示されたのは1972(昭和47)年のことですから、1日でも早く着工してほしいという言葉を区民の方からこれまでに何度もいただきました。そうした声に応えるためにも、一歩ずつでも着実に進めていかなくてはならないと考えています。

住吉~東陽町間に新駅を計画中

現在、南北移動にはバスを利用している

――「住吉」駅から「東陽町」駅間に新駅の設置を検討していると発表されていますが、新駅が設けられることによりアクセス状況はどのように変化するのでしょうか。

現状は、「錦糸町」駅から南北の移動にはバス便しかありません。専用レーンが設けられている通勤・通学時間帯は比較的スムーズですが、それ以外の時間帯ではストレスを感じることもあるでしょう。混雑度によっては乗車できないこともありますから、到着時間の確実性という意味では鉄道に敵いません。ただ開通後も、高齢者にとって重要な移動手段であるバス路線は必要ですよね。

「木場公園」にもより多くの方が訪れるだろう

――地下鉄8号線が整備され、新駅ができると「木場公園」周辺はどのように変化していくと考えていますか?

街の回遊性が高まることで、「木場公園」、「東京都現代美術館」、「深川資料館通り商店街」を訪れる方が増えると思います。それによって商店は活気づき、街全体としても活性化するでしょう。都営大江戸線「清澄白河」駅の完成で、駅周辺の街並みが一変した事例と同じことが起きてほしいと期待しています。

一歩ずつ、そして着実に

――現時点での進捗状況についてはいかがでしょうか。

条件は揃っているので、鉄道事業者と関係地方公共団体との合意形成を図るのみという段階です。歩幅が小さいとはいえ、一歩ずつ進んでいることは事実ですから、国から与えられた宿題を、関係者一同、全力で取り組んでいるところです。

周辺住民の憩いの場にもなっている「木場親水公園」

――“暮らす”をテーマにしたとき、「住吉」駅から「東陽町」駅エリアの魅力はいかがですか?

やはり「木場公園」の存在は大きいですね。園内の木々を見ているだけでも心が休まります。ベンチに座っている方、小さな子どもと遊んでいる方、また朝方・夕方にはジョギングやランニングを楽しまれる方もいて、実に多くの方が「木場公園」を利用されています。

「木場公園」だけでなく、隣接している「木場親水公園」も良いところですよ。都心の利便性を享受できる環境でありながら、木々と水辺の潤いがあるステキなエリアだと思います。

平川さん

江東区役所

地下鉄8号線事業推進担当課長 平川さん
所在地 :東京都江東区東陽4-11-28
URL:https://www.city.koto.lg.jp/

※2016(平成28)年8月実施の取材にもとづいた内容です。 記載している情報については、今後変わる場合がございます。

地下鉄8号線事業で「住吉」駅から「東陽町」駅間に新駅を検討中/江東区役所 地下鉄8号線事業推進担当課長 平川さん
所在地:東京都江東区東陽4-11-28 
電話番号:03-3647-9111
開庁時間:平日 8:30~17:00(水曜日のみ一部窓口は19:00まで)、第2日曜日(3月・6月は第4日曜日)の一部窓口 9:00~16:00
閉庁日:土・日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
http://www.city.koto.lg.jp/


「すすんで学ぶ子」「思いやりのある子」「元気な子」の3つの柱を掲げる小学校/おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校 校長 相楽敏栄先生

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おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校
校長 相楽敏栄先生

三鷹市内の南西端、調布市と隣り合った地に自然豊かな環境が広がる大沢地区。この地区にはふたつの小学校とひとつの中学校があり、3校合わせて「おおさわ学園」という小中一貫校を形成している。今回はそのうちの1校、「三鷹市立羽沢小学校」を訪ね、校長の相楽敏栄(さがら・としえい)先生に学校の特徴と小中一貫教育の魅力、大沢地域の魅力などについてお話を聞いた。

まず、小学校の歴史や沿革、教育目標等についてお聞かせください

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

開校したのは1981(昭和56)年となります。2008(平成20)年4月からは三鷹市の施策により小中一貫教育の「おおさわ学園」となりました。「おおさわ学園」は「三鷹市立第七中学校」の学区域内の「三鷹市立大沢台小学校」と「三鷹市立第七中学校」とともに学園を形成しております。児童数は約300名で、三鷹市内では小規模の小学校ということになりますが、その分、充実した教育活動はできているかと思います。

教育目標には、「楽しい学校」という言葉があります。それを達成するために、「すすんで学ぶ子」「思いやりのある子」「元気な子」という3つの柱があります。これは開校当初から変わらない目標で、この3つを達成することによって、子どもたちにとって「楽しい学校」になればと考えています。

その教育目標の実現に向けて、特に力を入れて取り組んでいることがあればお聞かせください

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

まずひとつとしては、これはおおさわ学園全体の「学園研究」ということで行っているものですが、算数・数学などの学力向上のための研究に力を入れて取り組んでいます。昨今「理数系離れ」とよく言われていますが、少しでも理数系の力が付けられれば良いな、と考えております。

それ以外では、「オリンピック・パラリンピック教育推進校」の指定を受けていますので、今年度はオリンピック、パラリンピック教育に関する取り組みをしています。取り組みとしては、ひとつは体力向上、もうひとつは、国際交流ということです。指定は1年間のみですが、今後もその成果を残していきたいと考えております。

「おおさわ学園」で行っている小中一貫教育の狙い、具体的な実践例などについてお聞かせください

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

学園の目指す児童・生徒像に「学び続ける人」「心身ともにたくましい人」「心豊かで共に生きる人」の3つの柱があります。それらが達成できるように、9年間を通して質の高い教育を提供するというのが目的です。三鷹市は施設一体型ではなく、分離型の一貫教育を行っていますが、子どもたちが「ひとつの学校」として9年間を豊かに過ごしてもらえるように、小・中の教員が一丸となって取り組んでいるところです。

具体的なものとしては、小・中の交流行事がひとつの特徴になっていまして、「ふれあいタイム」というものがあります。一例を挙げますと、小学1・2年生と中学2年生は、読み聞かせや折り紙で交流をしたり、小学3年生は中学1年生と縄跳びで交流していたり、という具合です。こういったことを通して、子どもたちには三校が同じ学園であるという、親近感を持ってもらえればと考えています。

子どもたちの交流という部分では、児童・生徒代表者会議なども一貫校としての取り組みのひとつでしょうか。近年は「いじめ撲滅キャンペーン」ということで、児童会と生徒会が一緒になって、スローガンについて話し合ったり、それに向けてどんな取り組みができるか、ということを話し合ったりし実行しています。

教員同士の連携はどんなことをされているのでしょうか

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

三校が一緒になっている学園分掌の組織があります。そこで、学園にかかわる様々なことを教員同士が連携して仕事をしています。例えば、前述の「ふれあいタ イム」や「児童・生徒代表者会」等の様々な分担が三校合同であり、それらを充実させるための原案を担当者会で原案を作成し、「学園運営委員会」でその原案 について最終決定をします。

小中一貫教育に取り組んで数年が経ちましたが、成果が出ているとお感じの部分はありますか

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

成果と言うのかは分かりませんが、(3つの学校で)「ひとつの学校」という認識が、子どもたちの間でできてきていると思います。小学校では昔から「たて割り活動」というものがありますが、その延長線上として、中学生と交流する「ふれあいタイム」のような行事が行われていますので、子どもたちにとっては、違和感なく、同じ学校というのが実感できているかなと思います。

学習指導については、小・中の9年間を見通した一貫カリキュラムがありまして、それに基いて授業が展開されています。小学校から中学校まで、連続した一貫性がありますので、今後そこから学力の向上につながってくれれば言うことはないですね。

「水道キャラバン」や「FC東京キャラバン」など、ユニークな特別授業も行われているそうですが、これらについてお教えください

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

「水道キャラバン」については社会科の中で水道についての学習の機会がありますので、それをより効果的に行うために、都の水道局の方に来ていただいて授業を行っているものです。「FC東京キャラバン」については、三鷹市が「FC東京」の株主になっていますので、三鷹市の小学校は毎年2校ずつ、「FC東京」の選手に来ていただいて、サッカー教室をしていただけるようになっています。ですので、だいたい7~8年に1回、こういった機会があるということになります。とてもユニークな取り組みで子どもたちにも良い刺激になると思います。

では、それ以外に羽沢小ならではのユニークな取り組みはあるでしょうか

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

ユニークな行事ということでは、田植えができるのは「おおさわ学園」ならではの特徴かと思います。「第七中学校」の近くの「ほたるの里・三鷹村」に田んぼがあるんですが、そこで田植えをさせてもらっています。ちなみに小学生の田植えの翌日には幼児対象の「ちびっこ農業体験」というものがありまして、そこでは中学生が小さな子どもたちと一緒になって、田植えをお手伝いしています。これも「おおさわ学園」ならではの取り組みですね。

また、昨年度から、ICU(国際基督教大学)と連携して、そこの学生さんに授業に入ってもらう機会を作っています。昨年は教員志望の学生さんに外国語活動の授業に入ってもらいました。今年は留学生にも授業に入ってもらったり、「羽沢るんるん」(子どもたちが放課後の居場所として行われている取り組み)という放課後活動の中でも、大学生に関わっていただこうかと思っています。

本校の近くにある「国立天文台」との連携もありまして、理科の授業で観望会を行った時には、天文台の方に協力していただきましたし、敷地内の雑木林で自然観察をさせていただいたりと、天文台の自然環境を活用させてもらうような授業は、たびたび行っています。天文台の敷地内には「ほたるの里・三鷹村」の村民の方がお世話をしてホタルを見られる場所もありますので、学園全体で希望者を募って、毎年ホタルの鑑賞会も行っています。

三鷹市の学園は「コミュニティ・スクール」という制度のもとで運営されているわけですが、コミュニティ・スクールの概要と、学校と地域の関わり方についてお聞かせください

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

三鷹市の小中学校はすべて、「コミュニティ・スクール」を基盤とした小中一貫教育校となっていまして、地域との関わり無しには、学校が運営はできません。この「コミュニティ・スクール」で意思決定を行うのは「コミュニティ・スクール委員会」(CS委員会)になります。ここに入っていただいているのは、主に地域の方で、学校経営や運営に関わるさまざまなことを審議してもらったり、逆に承認してもらった中で、学校が円滑に機能しています。

より細かい面で、地域の方が学校に関わってくる場面、たとえば授業の中で地域の方がお手伝いをしてくださったり、という場面としては、どのようなものがあるでしょうか

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

それはCS委員会の中のひとつの部会、「サポート部」が担当する部分になります。学校では教育活動を充実させるために、「サポート隊員」の要請をしていまして、たとえば普段の授業へのサポート、野川に入ってメダカの卵取りの活動をする時のサポート、地域めぐりの時の引率、夏休みのプールの受付などといった、いろいろなサポート活動に対して、地域の方に参加していただいています。

それとは逆に、地域の行事に学校が関わっていく、というものはあるのでしょうか

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

子どもたちと地域との関わり方については、同じくCS委員会の一部会である「地域部会」が、子どもたちとの関わり方についてコーディネートしてくださっています。たとえば地域のお祭りがあるという時には、地域部会を通して情報発信がされまして、そこから来る情報について、子どもたちに伝達して、参加してもらうという形になっています。

コミュニティ・スクールになったことで子どもたちに変化は見られたでしょうか

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

やはり、地域と子どもたちとの関わりは増えてきたかと思います。数年前の状況と比べますと、地域との関わりが強くなっているのではないかな、と思います。また同時に、子どもたちについても「地域の中の学校」という意識が芽生えてきているように思えますし、地域の方が子どもたちを見る目も温かくなり、より深まっているように感じます。

子どもたちにはどんな性格の子が多いでしょうか。また、学校の雰囲気についてお教え下さい

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

至って素直な子が多いです。小学生らしい小学生ばかりですね。校長室の戸を開けておけば気軽に「校長先生!」なんて声をかけてくれます。きっと、この自然が豊かな環境というのも影響しているのでしょうね。学校の雰囲気も明るい雰囲気です。

最後に、大沢エリアの子育て環境、生活環境など、地域の魅力についてお聞かせください

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

子育て環境としては、やはり自然が多くありますので、伸び伸びでき、そこが何より素晴らしいですし、子どもたちの幼少期の体験にも反映してくるところだと思います。教育的な面ですと、国立天文台やICUも近くにありますので、アカデミックな雰囲気がある地域だと思います。

三鷹市内でありつつも調布にも近く、調布の施設を利用する場合にも便利なところだと思います。バスを使えば武蔵境と調布、ふたつの駅に簡単に行けますし、道が広く、調布インターも近いですから、車でも動きやすいと思います。でも一番の魅力はやっぱり、「野川」や「大沢の里」の自然の豊かさです。それに魅力を感じて住まわれるという方が多いですから、「自然の中で暮らしたい」という方は、ぜひ大沢にいらしてください。

今回、話を聞いた人

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校 インタビュー

おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校

校長 相楽敏栄先生

所在地:東京都三鷹市大沢4-9-1
電話番号:0422-32-8431
URL:http://www.mitaka-schools.jp/hanesawa-es/

※この情報は2015(平成27)年7月時点のものです。

「すすんで学ぶ子」「思いやりのある子」「元気な子」の3つの柱を掲げる小学校/おおさわ学園 三鷹市立羽沢小学校 校長 相楽敏栄先生
所在地:東京都三鷹市大沢4-9-1 
電話番号:0422-32-8431
http://www.mitaka-schools.jp/hanesawa-es..

船橋市一の大規模校、地域に根差した葛飾中学校の取り組み/船橋市立葛飾中学校 校長 古橋章光先生

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急こう配の坂道を上り切ると姿を現す船橋市立葛飾中学校は、今年、創立70周年を迎える伝統のある中学校。イベントのみならず日常的にPTAや卒業生たちが手伝いに訪れ、地域全体で子育てを担う環境が整っている。「チャイム3分前着席」などの独自の取り組みが光る葛中(かっちゅう)の古橋校長先生に、学校の様子からこの地域の魅力までをお聞きした。

「船橋市立葛飾中学校」校長の古橋章光先生

田園風景と都市の顔を持ちあわせた地域性

――学校の概要について簡単にお聞かせください。

古橋校長先生:本校は1947(昭和22)年に開校いたしまして、今年で創立70周年を迎えます。来年には記念式典も行われる予定です。現在、中学1年生が10クラス373名、2年生が10クラス379名、3年生が11クラス383名と合計1135名というマンモス校で、船橋市内では最大規模の中学校となります。学区は船橋市の最も西側で市川市に隣接する西船橋地区と本中山地区からなり、西船・山野・印内・古作・葛飾・本郷・二子・東中山・本中山の町会から構成されています。学区が広いこともあり、バスや電車で通学してくる生徒もいます。

「船橋市立葛飾中学校」の外観

――船橋市のなかでも西側の地区の特徴はあるのでしょうか?

古橋校長先生:もともとこの辺りは農業を中心とした地区で、今でも小松菜や枝豆、いちご、にんじんなどをつくる農家が多く、本校に通う生徒の家はまだまだ農家の家庭も多いですね。最寄駅の「西船橋」駅は、JR総武線、JR武蔵野線、東京メトロ東西線、東葉高速鉄道が乗り入れているほか、京成線の「西船橋」駅もあって合計5線が乗り入れている状態です。非常に便利なので、近年は商業地域と住宅地が増えて都心に通勤する家庭も増えているようです。船橋の西側の地区は開発が進み、期待されている地区だと思いますね。

落ち着いた校風を支える日々の取り組み

学習効果向上のために日々取り組む

――特徴ある取り組みなどがあれば教えてください。

古橋校長先生:本校では「チャイムの3分前学習」という約束事があります。これはチャイムが鳴る3分前に着席し、授業の準備をするというもので、特に声掛けなどをしなくても習慣化しているようです。いつから始まったものか実は詳細は知らないのですが、恐らく10年くらい前から始まったようですね。

この取り組みの成果だと思うのですが、子どもたちの気持ちの準備ができるせいか、授業を落ち着いた状態で始めることができ、先生も授業を進めやすいようです。この積み重ねが、おそらく子どもの学習進度にも差が出ると思います。

また生徒だけでなく、先生方も授業が終わっても基本的には職員室には帰らず、そのまま教室で子どもたちと一緒に過ごします。そして次の授業の先生とバトンタッチして、直接次の授業へ向かうという風にしているので、基本的に先生が生徒から離れないようにしています。これは別に子どもを見張っているわけではなく、分からない箇所の質問や気軽なおしゃべりの時間に充てているということで、子どもと先生との距離が非常に近いと思います。

校内で国際交流も

――「国際理解教育」の研究指定を受けていらっしゃるということですが…

古橋校長先生:「グローバル社会で求められる資質の育成」を研究テーマとして、国際理解教育を進めており、特に生徒のコミュニケーション力を育むことに力を入れています。
また、本校では50名を超す帰国外国人生徒が在籍しています。その中でも特に日本語の習得が必要な生徒に対しては、別授業を実施しています。本校の日本語指導担当者に加え、週に2日、船橋市教育委員会より2名指導員が派遣され、生徒の実態に合った日本語指導をしていただいています。転入学したての生徒はもちろんですが、先生が必要な子どもたちに声をかけて参加させるようにしています。子どもは習得が早いので、日常生活を送っていれば自然に日本語にも慣れていくのですが、やはりこのような授業を通じて理解度が高まり、正しい日本語が習得できているように感じます。効果的な指導方法や校内体制整備も今後の課題です。

――特に力を入れていらっしゃる行事などはありますか?

古橋校長先生:毎年、3年生の卒業前の3月上旬にPTA主催の「もちつき」を行っています。これは卒業していく子どもたちに楽しい思い出をつくってあげたいということで、「卒業生を送る会」のPTAバージョンという雰囲気ですね。実は杵と臼は各クラスに1組ずつ用意されておりまして(笑)、全員が餅をつく体験をします。この行事には父兄もたくさん手伝いに来て下さるので、まさに学校をあげての大行事です。卒業前にこういった親子の熱いイベントがあるというのも、本校の特徴だと思います。

――全員が一度にランチルームで昼食をとるというのもユニークですね。

古橋校長先生:船橋市内の中学校は全て統一なのですが、事前注文制で選べるランチになっています。ちなみにAランチは米飯、Bランチは麺やパンなどで、好みやアレルギー等の事情により、お弁当を持参する生徒もいます。2ヵ月前に注文して、引き落としがされてから食券が発券されるシステムです。

全校生徒が集まるランチルーム

昼食時には全校生徒がランチルームに集まり、一緒に昼食をとります。1000人以上の生徒が集まるランチタイムは壮観ですよ。本当は大学のカフェテリアのように自由に着席して、生徒同士の交流も図れるとよいのでしょうが、座席が生徒ぴったりの数になっているものですから、今はクラス別に指定席になっています。昼食時間だけでも、いつも勉強をしている教室から出られるのは、よい気分転換にもなると思います。

地域に育てられ、地域に助けられる学校

広々とした校庭

――PTA活動も盛んだとお聞きしました。

古橋校長先生:はい。通常の行事はもちろん、草取りやプール掃除、枝葉の伐採なども、季節になると保護者の方々が自発的に学校に来てやってくださいます。ボランティア精神も旺盛で、中学校でこれだけの保護者の方々が関わって下さる地域も珍しいと思いますよ。お母さまたちはもちろん、お父さまたちが積極的に関わってくださるのも、時間のやりくりができる農家の方が多いお蔭かもしれません。葛中卒業生の父母も多く、「おらが街の中学校を盛り上げよう!」という気持ちがこちらにも伝わってきます。

――葛の葉協力隊の具体的な活動についても教えてください。

古橋校長先生:これは学校支援ボランティアというもので、生徒のよりよい成長のため、保護者と地域の教育力を学校に取り込む活動のことです。地域の方々の得意分野を登録していただき、授業のサポートに入っていただいたり、時には先生になっていただいたりして、教育活動に参加していただきます。

現在100名以上の方々に登録いただき、昨年は延べ1000名のボランティアさんが学校に関わってくださいました。具体的には理科の実験や外国語授業、家庭科や美術、書道部の活動など、地域の方々の得意分野を生かして授業や部活動のサポートに入っていただきます。流れとしては、学校が「こんな人材が必要」と情報発信をすると、各分野のコーディネーターの方が適任な方をご紹介してくださる。このボランティア活動をスムーズに行うには、この分野別コーディネーターの存在も大きく、本当にお世話になっています。

授業だけでなく、本校では農園を借りて芋の苗なども育てているのですが、苗植えから収穫まで様々な面でサポートしてくださるのも葛の葉協力隊のみなさんです。

――この地域の方々のサポートに対するこどもたちの反応はいかがでしょうか?

古橋校長先生:子どもたちに聞きますと、「交流が楽しい」「先生とは別の観点で話をしてもらえるので、勉強になる」「専門的な話が聞けてためになる」「質問がしやすい」などと大変好評です。比較的年齢が上の方々が多いので、「どう生きるか」「いかに年を重ねるか」という人生の先生のような意味合いもあると思います。様々な職業の、様々な生き方をしていらした方々が学校教育に関わってくださることで、子どもたちへのキャリア教育の一環にもなっていると感じます。

子どもの夢を叶える温かな環境

「夢を育む学校」へ

――子どもたちや保護者の様子について教えてください。

古橋校長先生:子どもたちは非常に落ち着いた雰囲気で、素直で穏やかです。毎年3年生が春の修学旅行で青森県の農家で民泊をするのですが、その方々にも「基本的な生活習慣が身に付いている」といつもお褒めいただくほど。宿泊すると取り繕うことができずに本来の姿が露わになってしまうものですが、そこで褒められるというのは家庭の教育が行き届いている証拠だと思いますね。

現在部活動への入部率は83.5%、それ以外の子どもたちも地域のクラブチームなどに参加するなど、多くの子どもたちが文武両道で頑張っています。

保護者会の参加率も非常に高いですし、子どもの教育にも熱心なご家庭が多いと感じます。だからと言って学校に対して要望が多いかというと、そんなことはない。学校としては非常に連携しやすい温かな雰囲気があって、学校としては非常に助かっています。

「夢の実現」が本校の教育の大きな指針になっていますが、学校の教育活動にも積極的に関わってくださる保護者のもと、親と学校が連携して子どもを育てようという意識が高いと葛中だからこそ、子どもの夢をサポートできると思っています。

中山参道商店街

――この地域の教育環境としての魅力はどんなところでしょうか?

古橋校長先生:さきほども申し上げましたが、地域の方々・保護者の方々が子どもたちを見る目は非常に温かく、実際に手も目もかけてくださいます。その姿を子どもに見せられることは、子どもたちがやがて大人になって子育てをするときに、とても役に立つと思います。子どもは親だけでなく、学校と地域と家庭が連携しながら皆で育てるものです。そんな古き良き子育ての理想が、ここにはまだ生きていると思いますね。

そんな方々の影響を受けてか、葛中の先生方も授業が終わってすぐに教室を出るのではなく、子どもと一緒に過ごす時間を増やしています。そんな風に保護者の方々、地域の方々の学校に対する思いが作用して良い相乗効果を生んでいる、こういった点でも子どもを育てる温かな環境が整っているのではないでしょうか。

船橋市立葛飾中学校 校長 古橋章光先生

船橋市立葛飾中学校

校長 古橋章光先生
所在地 :千葉県船橋市印内1-5-1
TEL :047-431-2692
URL:http://www.city.funabashi.lg.jp/gakkou/0002/katusika-j/index.html
※この情報は2016(平成28)年7月時点のものです。
※葛飾中学校の「葛」は正しくは「人+L」の正字です。本文中の表記が正しいものとなります

船橋市一の大規模校、地域に根差した葛飾中学校の取り組み/船橋市立葛飾中学校 校長 古橋章光先生
所在地:千葉県船橋市印内1-5-1 
電話番号:047-431-2692
http://www.city.funabashi.lg.jp/gakkou/0..

地域に根差した施設を目指して。多世代に向けた「コトニア西船橋」の取り組み/「グローバルキッズ コトニア西船橋園」 園長 渡部葉子さん

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2016(平成28)年4月1日、JR総武線「下総中山」駅~「西船橋」駅間の高架下で「コトニア西船橋」が誕生した。JR東日本グループ・千葉支社管内では初となる子育て支援と高齢者福祉の複合施設だ。 「COTONIOR(コトニア)」とは、「子ども(codomo)+と(to)+シニア(senior)」からなる造語。双方の施設は扉一枚で行き来できるようになっており、今後は世代間交流を目的としたプログラムが予定されている。少子高齢化時代に誕生した「コトニア西船橋」の2施設を訪ね、お話を伺ってきた。

グローバルキッズ コトニア西船橋園

子ども達の声が元気と笑顔をつくる

まずは「グローバルキッズ コトニア西船橋園」の園長、笑顔が素敵な渡部先生にお話を伺った。

お話を伺った渡部園長

――「グローバルキッズ コトニア西船橋園」の概要を聞かせてください。

渡部先生: 当園は2016(平成28)年4月1日に開園し、0歳児から5歳児までの子どもをお預かりする定員90名の施設です。子ども達の主体性・自主性を尊重した上で、明るく伸び伸びと園生活を送ってもらえたらと考えています。さらに言えば、“ありがとう”という感謝の言葉が自然に出る子どもに育ってほしいですね。

コトニア西船橋園

――親御さんにとって、どのような食事が提供されるのかは気になるテーマだと思います。

渡部先生: 厚生労働省のガイドラインに沿い、お子さんが食べたことのない食材は提供しないようにしています。全て園の給食室で手作りしていますので、離乳食は子どもの成長に合わせた食事を提供することが可能になります。登園時に当日の献立が分かるようにし、降園時にもサンプルを置くなどして、子どもが食べたものがひと目で分かるようにしています。また、最近野菜を自分たちで育てたり、スイカを栽培して、夏にはスイカ割りをしたいね、と計画しています。育てている野菜は職員が好きなものばかりなんですけどね(笑)

独自に作られている園内の家具

――1日の大まかな園生活について伺えますか?

渡部先生: 午前中は、子ども達と近くの公園まで散歩します。園の周辺には公園が点在しているので、散歩コースもバリエーションに富んでいます。たとえ雨が降っても、園庭は高架下にあるので全く問題ありません。散歩、そして遊びの後は昼食です。クラスによって食べる時間は異なりますが、昼食を終えると昼寝の時間となります。

また、屋内に置かれている机や椅子、設置されている家具などの多くは独自に作られたもので、子どもはもちろん、親御さんなど利用する人みんなにもやさしい設計になっています。例えば、一人ひとりに充てられるロッカーは廊下側からも明けることが出来、送り迎えする際には親御さんが部屋に入ることなくロッカーから物を出し入れすることも可能です。

剥離剥落対策が実施された高架下

――利用されている方の感想はいかがでしょうか?

渡部先生: 高架下であるにも関わらず、想像していた以上にずっと静かで驚いたという感想は多くいただきますよ。騒音・振動を抑えるため二重サッシにされていることも大きいようですね。
木を基調とした明るい雰囲気も好評です。また、3駅を利用できるロケーション、そして天気に左右されることなく遊べる園庭があることも喜ばれています。

――年間で行われる行事について教えてください。

渡部先生: 季節の行事を中心として、これからであれば、夏祭り、10月には運動会も行います。運動会はすぐ近くの「小栗原小学校」の校庭をお借りして行います。他にもクリスマス会や新年を祝う会などの開催を予定しています。今後は、地域のお祭りなどにも参加してみたいですね。

明るく清潔な園内

――「コトニア」内にあることで、どのようなメリットを感じていますか?

渡部先生: いつでも簡単に世代間交流が図れるのは嬉しいですね。人生の大ベテランに見守ってもらえることの安心感もあります。今後は、夏祭りといった園の行事などにも「LispoGymコトニア西船橋店」の利用者さんを招待するなどして、色々な交流ができるようにしていきたいです。

コトニア西船橋園

――生活・子育てをテーマにした場合、周辺の環境はいかがでしょうか。

渡部先生: 「下総中山」駅、「西船橋」駅、「東中山」駅の3駅を利用できるアクセス性に優れた環境です。また、商業施設が点在しているので日々の買い物で困ることはありません。歴史のある街ですが、利便性を享受できるなど新旧が混在していることも魅力です。少し距離はありますが、「行田公園」も生活圏内ですので、自然を身近に感じられるというのも魅力ではないかと思います。

健康を維持して楽しい人生を

LispoGymコトニア西船橋店

次に、お隣の「LispoGymコトニア西船橋店」の施設長、西川さんに施設の概要と今後の展開についてもお話を伺った。

爽やかにこたえて下さった西川さん

――「LispoGymコトニア西船橋店」の概要を聞かせてください。

西川さん: 午前中はサーキットトレーニングのジムで、午後はデイサービスを提供しています。高齢者でも無理なく体力向上を図れるサーキットトレーニングのほかに、インナーマッスルを鍛えるなどして、体全体を整えるレッスンもあります。土曜日にはキッズ向けのダンスレッスンも行っており、こちらも人気のプログラムです。

デイサービスについてですが、最大のテーマは健康寿命をいかに伸ばすかということです。筋力をつけるということは、転倒予防にも効果があるということでもあります。人生を楽しむためには健康が大前提。その部分で、我々が力になれることはたくさんあると考えています。

地域に根ざしたトレーニング施設

――利用者さんの年齢層を教えていただけますか?

西川さん: 基本的には60代前後の方が多いですね。半径500メートル以内に住まれている方が大半なので、地域に根ざした施設と言えるでしょう。オープンから間もないですが、通りかかったときに見つけたという方など、問い合わせ件数も順調に増えています。

ストレッチポールを使ったプログラム

――他店にはない「LispoGymコトニア西船橋店」の特徴を教えてください。

西川さん: プログラムの種類では大手に敵いませんが、互いを理解し、より親密ということでは我々に軍配が上がります。パーソナルトレーナーの経験もあるスタッフもいますから、どのような運動が相応しいのかを含め、気軽に相談していただけると嬉しいですね。

様々なプログラムが用意されている

――提供しているプログラムについて聞かせてください。

西川さん: 歩行時のバランスを整えることで、転倒予防に効果がある「ヒップアブダクション」。そして膝関節を安定させることでスムーズな歩行にし、階段昇降時の膝関節負担を軽減させる「レッグエクステンション」。これらを中心として、正しい姿勢を保てるようにチェックしながらプログラムを行っています。また「グループ運動プログラム」では、「呼吸運動」、「飲み込み運動」、「筋力トレーニング」、「リズム運動」などもしています。

キッズ向けのダンスレッスンでは、専任の講師が、多彩なダンスプログラムをご用意しています。楽しく正しい運動習慣や、リズムに合わせたステップを段階的に身につけていきます。

キッズダンス(写真はイメージ)

――「コトニア西船橋」内にあることで得られるメリットはいかがでしょうか。

西川さん: 保育園が隣接していることで、子 どもたちの声が聞こえてきます。利用者さんからは、元気がもらえると言っていただけます。将来的にはイベントなどでこの場所を開放し、何か面白いことができたらと考えています。

 今後の展開について話す西川さん

――この街で暮らすことの魅力について、どのように感じていらっしゃいますか?

西川さん: 線路を挟んで、新しい方が住まれているエリアと、昔から住まれている方が多いエリアに分かれているといった印象を受けます。その両エリアの中間地点に「コトニア西船橋」があるので、とても良い場所だなと思っていますが(笑)。逆にいえば、色々な背景の方がいるからこそ、街に奥行きがもたらされるのではないかと思っています。そのような街で、多世代が集う施設として地域と相互に交流できるような活動を出来ないか模索しています。

プロフィール

グローバルキッズ コトニア西船橋園 園長 渡部葉子さん

所在地 :千葉県船橋市東中山1-19-13
TEL :047-336-6661
URL:http://www.gkids.co.jp/

 
プロフィール

LispoGym コトニア西船橋店 施設長 西川徹郎さん

所在地 :千葉県船橋市東中山1-19-13
TEL :047-334-2081
URL:http://リスポ.com/access.php
※この情報は2016(平成28)年7月時点のものです。

地域に根差した施設を目指して。多世代に向けた「コトニア西船橋」の取り組み/「グローバルキッズ コトニア西船橋園」 園長 渡部葉子さん
所在地:千葉県船橋市東中山1-19-13 
電話番号:047-336-6661
開所時間:平日7:30~20:30、土曜7:30~20:30
休業日:日曜祝日、年末年始(12/29~1/3)

機能的で開放的な校舎でのびのびと育む。/川崎市立土橋小学校 校長 鈴木信一郎先生

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川崎市立土橋小学校
校長 鈴木信一郎先生

機能的で開放的な校舎でのびのびと育む。
地域とともに歩む「川崎市立土橋小学校」。

2006(平成18)年開校と、新しい学校として知られる「川崎市立土橋小学校」。太陽光発電システム・全室冷暖房をはじめとした充実した設備と、地域や保護者とともに進めているコミュニティスクール皆の取り組みにより人気を集めている。今回はこちらの小学校で校長を務めておられる、鈴木信一郎先生にお話を伺った。

とてもきれいな学校ですね。開校の経緯について簡単に教えてください。

川崎市立土橋小学校 廊下

「川崎市立土橋小学校」は2006年(平成18年)4月に開校した新しい小学校です。富士見台小学校、鷺沼小学校、宮崎小学校から子どもたちが集まり、開校しました。現在も児童数は約970名います。みんな毎日元気に過ごしています。

もともと「鷺沼プール」があった場所ということで、周囲は、他にも公園やグラウンドなどが整備されているようですね。

川崎市立土橋小学校 校庭

土橋小学校は、鷺沼プール跡地にできた学校ですが、隣にはふれあい広場、フットサル場、水道局の施設等があります。整ったよい環境だと思います。休み時間や授業で、ふれあい広場やフットサル場等も使わせていただいています。

特徴ある学校設備などについて教えてください。

土橋小学校は、特別教室(開放)棟と普通教室棟に分かれています。特別教室棟には、校務センター(職員室)や多目的ホール、体育館、地域交流室、パソコン室、図書閲覧室、図工室、特別活動室等があります。施設開放に対応した施設のつくりになっています。

特に多目的ホールは、音響設備も整っていて、200名ほど入れるスペースがあり、そこで中休みには、子どもたちの自主的なコンサートも開かれています。小グループの発表やクラスで発表する場合もあります。内容は、歌あり楽器の演奏あり、ダンスあり、自分たちで練習してきたものを子どもらしくのびのびと表現しています。保護者の方にもお知らせしているので、たくさんの方が見に来てくださっています。

太陽光発電システム、全室冷暖房、エレベーター、校内LAN、全面芝生の校庭など、とても設備が充実していますね。

川崎市立土橋小学校 太陽光

屋上にある太陽光発電システムで、どのくらい電力が供給できたか、発電状況が表示されます。環境教育の一環にもなっています。開校時より、全教室冷暖房完備、エレベーターや校内LANも設置されています。

川崎市立土橋小学校 男子トイレ

 芝生の校庭も本校ならではですね。川崎市でも全面芝生の学校は、珍しいと思います。かつては全面天然芝でしたが、今は一部分人工芝になっています。芝生の養生期間に関係なく使用できます。緑の芝生の上で遊んだり寝転んだり、語り合ったりしている子どもたちの姿を見ると心が和みます。

川崎市立土橋小学校 芝生

プールはシーズンが終わるとふたをしますが、その上に人工芝がはってあり、体育やちょっとした運動ができるスペースになっています。夏は水泳、それ以外は体を動かすスペースとして使えるのがありがたいと思います。

ガラス張りの教室が多く、とても開放的な雰囲気ですね。

川崎市立土橋小学校 採光

 採光にも意識した明るく開放的なつくりになっています。廊下を歩くと、子どもたちが学習に取り組んでいる姿が見えます。各階にサテライトがあります。

校章はとてもユニークですね。何をデザインされているのでしょうか?

川崎市立土橋小学校 校章

土橋地区は昔から筍の産地として有名で、「竹の里」と呼ばれていました。校章のデザインは、「竹」を軸に「4枚の竹の葉」で構成し「子どもたち」「学校」「保護者」「地域」を表し、4者が一体となって、新しい教育(コミュニティ・スクール)を目指す学校を象徴しています。また「4枚の竹の葉」が追いかける表現は、たゆまぬ活動的な学校教育の動きを表しています。

鈴木校長先生は3代目とのことですが、開校から先代が築いてきたこと、そして、鈴木校長先生ご自身がこれから力を入れていきたいと思っていることは何ですか?

川崎市立土橋小学校 鈴木先生

土橋小学校は、富士見台小学校、鷺沼小学校、宮崎小学校の3校のよさやカラーを引き継ぎつつ、この10年の歴史の中で、土橋小学校独自のカラーや雰囲気が形成されてきました。今年は開校10年目の節目の年を迎えます。11月には記念式典も行う予定です。今までの歴史を継承しつつ、お世話になった方々に感謝しながら、新たな土橋小学校としての一歩を踏み出していきたいと思っています。

「土橋小学校」の教育目標は何でしょうか?また、どのような学校を目指していますか?

川崎市立土橋小学校 職員

学校教育目標は「心豊かに、たくましく生きる力を育む土橋の子」、目指す学校像は「つながる心 ちからを合わせ はじける笑顔 しあわせいっぱい 土橋小」です。特に目指す学校像の言葉は、開校準備に携わった子ども委員の皆さんがつくったもので、子どもたちの素直な願いが込められています。また「つちはし」の言葉の折句になっています。この言葉は校歌の歌詞にも出てきて、子どもたちだけでなく、保護者や地域の方々にも知られています。今でもみんなの合言葉になっていて、様々な場面で呼びかけたり確認したりしています。

先生方が各階ごとにいることができるようにと、「職員サテライト」というものを設けているのも、子どもたちを見守るために面白い仕組みですね。

川崎市立土橋小学校 職員サテライト

普通教室棟の各階に職員サテライトがあります。子どもたちの身近なところに先生方がいます。すぐに教室に行けますし、安全面でもよいつくりだと思います。教材もサテライトに用意しておけば、すぐに教室で使えます。ただ、各学年の先生方は、サテライトで仕事をすることが多くなりますので、それぞれの学年間の交流や情報が共有しづらい時もあります。職員研修や様々な場面を通して、情報交換をしたり、みんなが一つになれるような活動を取り入れたりして、同僚性を高めています。

保護者だけでなく地域の人にも学校運営への参加を求める「コミュニティ・スクール」という新しい教育理念を掲げているということですが、「コミュニティ・スクール」についてもう少し教えてください。

川崎市立土橋小学校 壁面

本校はコミュニティ・スクールという新しいコンセプトをもって誕生した学校です。学校、保護者、地域が一体となって学校運営に参画し、子どもを見守り育てていくという考え方です。その運営の主体になっているのが、学校運営協議会です。委員は地域、保護者、学識者、教職員からなり、16名の委員で構成されています。

夏休みに入るとすぐに、チャレンジ学習があります。希望制で行いますが、2日間で延べ1100人程の子どもたちが参加する予定です。地域、保護者、教職員、中学生、小学校の先生方、多くの皆様に講師をお願いしています。内容も28の様々な講座が予定されています。

その他に、毎月第2月曜日の中休みに行われるふれあいマンデー、子どもたちの意見表明を大切に考えたしゃべるんDAY、地域の方々との交流の機会でもある土橋フェスタ午後の部、かけ算九九の習熟を図る放課後寺子屋等、様々な取組があります。

「地域に開かれた学校」をとても意識しているそうで、「地域開放用玄関」があるともお聞きしました。また、設計の段階から学校と地域が共に施設を利用できるように配慮されているそうですね。

川崎市立土橋小学校 特別棟

本校はコミュニティ・スクールということもあり、地域や施設開放にも対応したつくりになっています。特に北門側の入り口は、施設開放等で利用される方々が使えるような仕組みになっていて、入り口の所には受付があります。普通教室棟と特別教室棟とに分けた校舎のつくりも、地域に開放することを意識したものだと思います。

児童や保護者の皆様からは、どのようなご意見を頂くことが多いでしょうか?

川崎市立土橋小学校 保健室

施設が恵まれているとおっしゃる方はたくさんいます。真面目に学習に取り組もうとするお子さんもたくさんいます。授業も工夫して、分かる楽しい授業にしていかなければならないと思います。

また、コミュニティ・スクールならではの活動もあり、体験や人との関わりを大切に考えてらっしゃる方も多いようです。どの子もみんなが楽しく充実した学校でありたいと思いますし、今後も人権尊重教育に力を入れ、ちがいを認め合い、一人ひとりが生き生きと過ごせる学校を目指していきたいと思います。

ウェブサイトを拝見したところ、帰国子女の受入れを積極的に行っている印象があるのですが、実態についてはいかがでしょうか。

川崎市立土橋小学校 インドネシアの置物

帰国子女のお子さんは、多い学校だと思います。ただ、何か特別なことをしているわけではありません。子どもたちも日常的に帰国子女のお子さんが多いので、特別なとらえ方をしてないように思います。本校には「わかばの会」という保護者の方の会があります。海外生活を経験された方、これから行かれる方、海外生活に興味がある方、どなたでも入れます。情報交換をされたり、授業や行事等でご協力いただいたりすることもあります。

最後に、「土橋小学校」の周囲の環境について教えてください。特に、周辺の教育環境はいかがでしょうか?

川崎市立土橋小学校 図書室

区画されたきれいな街並み、住宅街という感じがします。公園や緑もあり、住環境・教育環境はよいと思います。

また、見識もあり、様々なご経験やお力を持ってらっしゃる方も多く、学校の活動にご協力いただいている方もたくさんいます。普段の学習の中では、体験できないようなお話をお聞きしたり、人との関わりという面でも、子どもたちに生き方や学びのヒント、アイデアをいただいたりすることもあります。人間関係が希薄になりつつある時代とも言われています。小さい頃から人と触れ合い、認めてもらったりほめてもらったりする経験は大切ですし、自尊感情の育ちにもつながると思います。

川崎市立土橋小学校 鈴木先生

今回、話を聞いた人

川崎市立土橋小学校
校長 鈴木信一郎先生

所在地:川崎市宮前区土橋3-1-11
電話番号:044-865-1535
URL:http://www.keins.city.kawasaki.jp/school/original/ke211501.html

※この情報は2015(平成27)年6月時点のものです。

機能的で開放的な校舎でのびのびと育む。/川崎市立土橋小学校 校長 鈴木信一郎先生
所在地:神奈川県川崎市宮前区土橋3-1-11 
電話番号:044-865-1535

地域とのつながりを大切にし、一緒に子どもたちの成長を見守る/川崎市立小倉小学校 校長 佐川昌広先生

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1954(昭和29)年に開校した「川崎市立小倉小学校」。2014(平成26)年に開校60周年を迎えた。今では、資源エネルギー庁から「エネルギー教育モデル校」に選定され、教科の枠を超えて、児童たちはエネルギー環境について学んでいる。また小倉小学校は、地域とのつながりを大切にしているという。そんな「川崎市立小倉小学校」の特色と地域の魅力について、校長の佐川昌広先生にお話を伺った。

エネルギー環境教育に力を入れる小倉小学校

小倉小学校 校長 佐川昌広先生

―まずは学校の沿革を教えてください。

佐川校長:今年で創立62年になります。2014(平成26)年に60周年記念式典をやったのですが、ちょうどゴジラと同じ歳ですね。高度経済成長期が始まった頃にできた学校です。「日吉小学校」が近くにあるんですが、そこから分かれる形で開校しました。

―小倉小学校ならではの取り組みはありますか?

佐川校長:2016(平成28)年から経済産業省の資源エネルギー庁から「エネルギー教育モデル校」に選定されました。理科や社会などの各授業の中で、エネルギー環境教育に関わる取り組みを行っています。矢上川や多摩川の探検、ビオトープの整備などの他、川崎市はエネルギーなどの環境技術に力を入れているので、そのような企業や省エネの活動をしている市民団体に出前授業をしていただいています。また、発電所や市内の工場地帯の見学にも行っています。2015(平成27)年には児童に学校で、どんな省エネやエコに取り組んでいるか調べてもらいました。

エネルギー教育モデル校 認定書

「基本的なこと」を大切にする教育方針

佐川校長:朝の集会の時間や中休みの時間を使った、縦割り活動に力を入れています。グループに分かれて縦割り班を作り、一緒に遊んでいます。縦割り活動を始めてから、高学年が低学年の面倒をみるということが増えてきたので、高学年がしっかりしてきたといいますか、自覚を持つようになったと思います。

学級討論会の様子

学習面では国語の研究を行っています。「お互いの良さを認め合いながら話せる子、聞ける子」をテーマにしており、これもコミュニケーション能力の育成にとても効果があると思っています。

こういったテーマで授業を進めていると、国語以外の他の教科でも、相手の話をよく聞くことができ、相手のことを認めながら話し合う力がついてきたかなと思います。

佐川校長:もう一つ特徴的なこととして、「おぐらほっこりブック」を創立60周年の際に作りました。簡単に言うと、小倉小学校のルールブックです。「挨拶しよう」や「話は最後まで聞こう」など、日頃の生活の中で大切なことを書いており、この「おぐらほっこりブック」を使って学級経営をしています。例えば、クラスの目標についても、「今週はどの目標にしようか?」とこの本から選んで実践するようにしています。

創立60周年時に制作した「おぐらほっこりブック」

このように他の学年の子と仲良くしよう、話し合いのときは相手の話をちゃんと聞こうといった、基本的なことを大切にしています。国語の研究にしても、このようなブックにしても、縦割り活動にしてもそうです。

また、「挨拶をしよう」というテーマで、1997(平成9)年から毎年、全校児童で挨拶のポスターを作っています。制作したポスターは、体育館側の塀の外に向かって全員分を掲示しています。

挨拶のポスター以外にも、校内には様々な絵が掲示されている

長年続く、地域とのお付き合い

―地域や保護者と協力して取り組んでいることはありますか?

佐川校長:保護者の方には旗当番を毎朝してもらっています。保護者の方に、自分の住んでいる地域の各ポイントに旗を持って立ってもらうんです。子どもたちを交通事故から守ろうということから始まりましたが、これはもう46年も続いています。

町内会の方々とも協力していろいろとやっています。学校の運動会とは別に、町内会の運動会があり、子どもたちが中心となって開催しています。秋の敬老会では、お年寄りのために子どもたちが踊ったり、太鼓の演奏をしたりします。逆に地域の方たちは、授業のために福祉体験や、火おこし体験などの支援をしてくださっています。そのほかにも、七夕シーズンには笹を農家の方にいただくなど、本校は地域の皆さんに支えられています。

教室の様子

また「地域ふれあいの会」という「川崎市立南加瀬中学校区地域教育会議」があります。「川崎市立南加瀬中学校」、「川崎市立小倉小学校」、「川崎市立南加瀬小学校」、「川崎市立夢見ヶ崎小学校」の4校と、地域の方々が「地域ふれあいの会」というものを開いて、子どもたちのためにいろいろな遊びのコーナーを作ってくれたり軽食を作ってくれたりします。2年ごとに交代制で各学校で開催されるのですが、2014(平成26)年と2015(平成27)年は本校が会場となりました。

昔遊びとして、地域の方に教えてもらいながらタコを作ったり、消防車に来てもらって、煙や非常食などの防災体験をしたりしました。

昔ながらの自然を残しながら発展する小倉地区

小倉小学校の廊下にて

―最後に、小倉エリアの魅力や子育て環境の魅力について教えてください。

佐川校長:小倉の町内会がまとまっているので、町内会の運動会や敬老会とか、小倉神社のお祭りも皆で仲良くやっています。小学生の女の子たちが、着飾って神社で舞を舞う、「舞姫」という出し物もやりますよ。

―住環境はいかがでしょうか。

佐川校長:新川崎に出れば東京も近いし、横浜も日吉からいけるので便利です。また、昔から自然が残っているんですよ。鶴見川や矢上川が近く、加瀬山という山には「夢見ヶ崎動物公園」があり、自然豊かな環境となっています。今でも多くの野鳥がおり、キツツキの仲間も飛んできます。一方で、新しい商業施設もできつつあるので、買い物の場所など、小倉周辺はこれから変わっていくと思います。だんだん新しくなってきていながらも、昔ながらの自然が残る、便利さと自然が共存する街になっていくと思います。

 小倉小学校

川崎市立小倉小学校

校長 佐川昌広先生
川崎市幸区小倉2-20-1
TEL :044-588-3331
URL:http://www.keins.city.kawasaki.jp/2/ke203301/
※この情報は2016(平成28)年7月時点のものです。

地域とのつながりを大切にし、一緒に子どもたちの成長を見守る/川崎市立小倉小学校 校長 佐川昌広先生
所在地:神奈川県川崎市幸区小倉2-20-1 
電話番号:044-588-3331
http://www.keins.city.kawasaki.jp/2/ke20..

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